ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

やっと内服

2008-06-13 | 0~1歳
 5月に消化器症状が出てから体調が万全となり、やっとフィラリア駆虫薬イベルメクチン(カルドメックチュアブルP錠)を内服。予定より2週間遅れたが、いたしかたない。下痢していても飲んでいいと言われていたのだが、体調不良時の初めての薬は何となく心配で。

 イベルメクチンは「虫」のグルタミン作動性クロライド(塩素)チャンネルに結合して神経細胞の塩素透過性を上昇させ、細胞の過分極→麻痺を起こさせ駆虫するという肝代謝薬らしい。コリーやシェルティ、オーストラリアン・シェパードは遺伝的にこのイベルメクチンの中毒にかかりやすい個体が多いことが指摘されている。イベルメクチンを含むいくつかの薬剤は、MDR1という遺伝子の遺伝子産物p-gpという糖蛋白によって細胞内から細胞外へ輸送される。このp-gpはATPを加水分解して駆動力を生じるポンプのような分子で、小腸・肝・腎と脳血液関門に分布する。MDR1に変異や欠損があると、p-gpが少ないか作られないので薬物を細胞外へ出せず副作用が出やすくなる。重要視されるのは中枢神経症状だ。

 飲ませる前にMDR1を調べようかとも思ったが、犬舎で彼の血縁犬達にそういうトラブルはなかったとのことなので内服させた。朝一番に飲んで(食べて)経過観察。大丈夫そうでよかった。

 それにしても犬用の薬って、形がかわいいものがあるんだ!今回のは骨型だ。かわいいのでこのままフードに載せたが大きいので、さすがの鈍感アリエスも「なにこれ」とくわえて持ち去り、口に含んだり触ったりして観察を開始した。細かく砕いて載せ直すと、ガブガブと食べちゃったのでした。