ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

5月台風

2011-05-30 | 3~4歳
 この時期この規模の台風って、今年はどんな夏になるのだろう。我が家の周りも屋根の修理が終わらずブルーシートのかかった家が多く、風雨が心配なことだろう。まだ少し北上するようだが、被災地には、恵みの雨だけで済んでもらいたい。中越地震の折も、被災地域が季節ごと大雨や大雪に見舞われたのを思い出した。天に向かって、もういいでしょうと言いたくなる。

 足元に目を移すと、アリエスもどんよりしている。気圧なんかも敏感に感じるのであろうな。夏に多いと思いがちだけど、5月・9月は意外に食中毒が頻発する。ヒトもイヌも気をつけないと。


 母ちゃんまだ雨なわけっ?

 どこにも行けませんねー

 おっ、なにそれなにそれ 

 念力・・・お肉になれぇ 

 味見・・・

 だめだ~ 


タイムキーパーくん

2011-05-26 | 3~4歳
 アリエスは時間に正確である。ミスター時間厳守。

 彼は大型犬であるがゆえに胃捻転を起こしやすいらしいから、食事は必ず運動のあと、それも30分ほど休んでから。食後は最低4時間おかないと走らせない。私がアリエスの生理的にOKだと思える範囲で考えると、そんなわけで日常生活動作の時間割は大体定まってしまう。もっとも、走る→食べる→満腹→眠いと決まっていて、食べ終わるとヤツはさっさと寝ている。

 眠いながらも私達の動向はうっすらと把握しているようで、消灯の準備を始めるとモゾモゾし、「本格的な寝床」へ移動する。夏なら玄関であり冬なら2階の私の部屋だ。自分が遅れて、アリエスの様子から時間を知ることも多々ある。
 そうして夜中、いつも同じ時刻に目を覚まして様子をうかがいにやって来る。1mほどの距離から寝息を調べ、起きているなら私の鼻をペロリとなめる。そこから寝直して、早朝に一緒に起きて走りに出かける。

 室内で過ごす間は結構爆睡だ。チラチラ起きるようなら動き足りないと判断して庭で遊ぶ。夕方また同じ時刻にすっきりして体のキレも良くなるので、おもむろに散歩に出る。

 今の時間割は、一緒に暮らす中でアリエスと協力して編み出したものであって、「なんとなく夜行性」の彼にはわりと合っているようにみえる。

 イヌはヒトに依存して暮らしてるのであるから、それに簡単に思い通りになると勘違いさせないために、時間割はヒトの都合で決めるべきだという意見は承知している。だけど、ヒトに依存せざるを得ないからこそ、そして毎日を控えめに送ってゆく彼を見ていると、できるだけ彼の生きるリズムに合わせてやりたいものだなと思う。家に居たって不平をひとつも言わず、本能と能力を尽くして生を謳歌できるわけでもない。後ろめたさからしつけの境界線を越えてはならないが、できるだけ、ね。

 おかげで私はちょっと「犬っぽい」サイクルで生活しているけど、楽しくて仕方がない。1日が生まれて去っていく様子が、アリエスと出会っていなかった頃とは違って見える。彼は日々を大事に生きているけれども、時間のほうも、彼の上をそっと流れていくような気がする。お互い淡々としてベタベタしない関係だが。1日の終わりに、眠りこけている顔を眺めていると、学ぶべきことが見えてくる気がしてならない。

 鹿児島でもアリエス時計は健在だった

晴れ間に

2011-05-25 | 3~4歳
 よく降る雨がやっとやんだ。だが太陽が出てしまっては暑くなる。すぐ出かけるどっ!犬服イマイチ派の私だが、原発事故以来やっぱり降雨やあとの水ハネには注意している。おかげでアリエスはよく合羽を着せられ、ちょっと暑い思いをしているな。ごめんよ。


 母ちゃん、行くで!

 風が吹き抜ける

 こっち側も

 おっ、なんか決意したか?


 鹿児島の友人は、普通の人と全然違う修羅場を数々くぐってきている。愛犬とともに、山の中で。クマンバチに追われたり、猪と鉢合わせたり、木の枝から飛んでくる蛇と闘ったり。だから彼女は、おじいちゃんやお兄ちゃんから引き継ぎ自分の経験もいっぱい足した知恵を、たくさん持っている。

 そこまでの自然ではないが、アリエスが走る場所もグラウンドのようなところばかりではない。河原、草むら、土と泥、木々も多くある。このあたりは鳥の観察区域ということで、近接するグラウンドや公園は除草剤などは用いずに、大きなトラクターで定期的に草を刈ってくれている。おかげで、水鳥をはじめとした野鳥のほか、キジ、タヌキ、イタチ、野ウサギ、色々なカエルなどが元気に暮らしている。

 しかしこれは、それらの捕食動物も元気であるということだ。彼女のアドバイスによれば、水辺なので蛇には注意とのこと。調べると、分布している毒蛇としてはマムシとヤマカガシがいた。どちらも血液の抗凝固を引き起こす系統の毒を持ちDICという致死的状態に至らせるが、犬はマムシ毒にはヒトより強いという。咬まれるとものすごく腫れるが、死に至ることは少ないそうだ。もちろん傷口の十分な洗浄と医療機関受診は必要。
 これに対しヤマカガシは、1970年代に死者が出るまで毒蛇とは知られていなかった。奥歯に毒があるので相当深く咬まれないと毒が注入されないが、頸の部分にも毒の分泌腺を持っていて、それを怒張させて毒を飛ばしたりもする。目に入ると角膜炎を起こし、最悪の場合は失明もあり得るという。しかも毒の強さはマムシの数倍。犬は体高の点で、人間よりリスク大かもしれない。

 どちらもいじったりしなければ積極的に襲ってくることはないというが、知らずに踏んでしまったりすれば怒るだろう。これからは十分気をつけよう。

フチドリ王子

2011-05-24 | 3~4歳
 ヒトは着づらいトレーナー

 アリ男はアメリカへ出かけると、必ずFBI関連グッズを買ってくる。私がミステリーファンだからって、昔X-ファイルとかかぶりついてたからって、これはいらんのですけど。余計なことに文字が蓄光になっていて、夜これで外に出ると異様な目立ちよう。え、えふびーあいだってよーっ。堂々としすぎてこわいぞ。・・・そんなこととは知らないアリエス、またもまんざらでもない顔で写真におさまっている。


 
 ところで、アリエスの耳のもみあげ?はとっても素敵だ。なーんでこんな風に毛が生えそろうかなと、いつも驚きの目で凝視してしまう。そのラインの左右で毛の方向が真逆になっており、先端を支えあってきれいな境界線を作り上げている。ゲージュツです。



 ちなみに、目と耳と口の間にある地点のにおい、最高。ヤツのにおいは香水にして持ち歩きたいくらいだけど、体中どこも甲乙つけがたいんだけど、ココはスーペリア・デラックス・グランプリ。甘酸っぱくてくさくてかわいくて、とにかく最高!私にとっては究極のアロマで、一気にリラックスして安心しちゃうよ。ヤツは神妙に我慢してくれる。

打倒オレンジの続き

2011-05-20 | 3~4歳
 昨日日記を更新したら、大阪出張中のアリ男が速攻で連絡してきた。「あのオレンジの花は、ナガミヒナゲシらしいよ」。えらく得意げだ。小鼻がふくらんでるのが見えるようだ。「あーっそっ」と素っ気なく返事したけど、かぶりつきで自分もウィキってみた。正体は調べずにおこうと思っていたが、まずは敵を知るのが勝利への道かも。

 この季節すでに、つぼみのように見えてるやつは実であって、中にはぎっしりと種がつまっているらしい。ケシの仲間で、まさに芥子粒が満載なわけだ。未成熟の種でも発育可能、1個体で種の数たるや15万個。うげげ。べったりと地面にへばりついたロゼット状態で冬を迎え、春になると茎を伸ばして咲き出す。阿片アルカロイドを含まないため栽培可能だが、とんでもなく増えるから園芸家は花が咲いたらすぐ摘むように指導するという。他の植物の生育を阻害する物質を分泌し、その爆発的増殖力から雑草化しやすく、要注意外来種(地中海・南欧出身)である。ちょっとした振動で種が落ちるので、開花しちゃったら刈ったり抜いたりは逆効果・・・云々。

 だけどさー。15万個も着地するくらいなら、待ってないで抜いたほうがよくない?要するに、通年戦えばいいのだね。種のできない冬に見つけてむしるのが効果的ってことだ。花がなくたって、もう分かっちゃうもんねー。やるでやるで!

 アリ子母いわく「戦う相手ができてよかったね~」・・・なんのこっちゃ。
 アリエスいわく 「それ、おいしいの?」・・・世界はおいしいかおいしくないかに2分されている。
 アリ男に至っては、ケロケロと笑ってるだけだ。

 ともに戦隊を組む仲間がほしいけど、フッ、戦士は孤独さ。


 仲間になっても、弱そう・・・