ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

けろっぴ

2010-11-22 | 2~3歳
 肉球の傷はだいぶ治ってきて、試運転でも出血なく歩けるようになった。ところが。ブーツのベルトがあたる部位、ちょうど狼爪の小さな肉球にも傷があったらしい。足の裏を洗浄する時に一緒に洗ってはいたが、ブーツをはいて歩いたり走ったりするうちに、こすれて悪化した。

 上皮がむけて赤くなり、浸出液が結構多く出血もする。うげげ・・・ごめんよ。浅い擦過傷であるためこれもひらすら洗って治すことにしたが、いかんせん場所が難しい。ブーツをはかなきゃ泥が入り込んで汚れたり新たな傷ができたりしそうだし、はくと包帯をしていても動いてしまい出血するし。苦労しているうちに、片方だけ足裏肉球の温度が高くなった。やばい。感染か。
 アリエスは良く聞き分け、驚異的な頑張りで、包帯をかじったり怒ったりせずに我慢している。でもたまにはずらしてなめるのだ。時には包帯の上からいーっぱい唾液を動員してなめている。当たり前とはいえ、そしてちょっとした傷口なら十分有効な手段であるとはいえ、これだけズルむけた状態では口腔内細菌による汚染のほうが可能性が高い。1日3回洗うだけでは間に合いそうにない。エリザベスカラーなんてストレス炸裂しそうだし、根本的解決ではない。何かいい方法はないか・・・

 思い出した。ヒトの褥創治療で、ウェットドレッシングのテクニックを使った方法がある。誰にでも適応があるわけではないが、今のアリエスの状態ならちょうどいいかもしれない。傷を十分に流水で洗浄後、ラップで覆っておくもの。開放性湿潤療法なるもので、要は創部を乾かさず自らの治癒過程を補助する考え方に基く。アリエスが上からなめてもきちんととめておきさえずればラップで保護されて、唾液がしみることもなかろう。彼の場合はこっちがより大事かも。そして・・・

 ラップを巻かれ、テーピングされて、最後にけろっぴ改造靴下を装着。テーピングもずれないし、おまけにラブリーでないかっ。ややふてくされ気味・・・?

 仕方ないからフテ寝したる

 あんまり見んなよー

 意外と気にいっとるやんけ




 
 

 

 

ウキウキカレンダー、ハッピー待ち受け

2010-11-14 | 2~3歳
 100円手袋を切って作った足袋!指出さないとねー

 外はブーツ・・・面倒くさっ

 すっかり文化系になったヤツ

 今年は、ホワイトシェパードカレンダーに写真の提出が間に合わなかった。でも、昨年から自前でぜーんぶアリエスだらけの卓上カレンダーを作ってあちこちに置いているので、この時期にわか暦業者となって結構忙しい。今は本当に便利で、テンプレートをダウンロードして写真や言葉を書き入れ、それをプリントすれば暦を作ることができる。今年撮りためた写真をあれこれ選び出し、レイアウトを考える。1年前の思い出のショットで、新しい年のその月を送るのだ。おかげで売ってるのは一切見向かなくなった。職場でも友人でも目に留めて持ち帰りたいという人がいて、アリエスの笑顔を送り出すようなうれしい気分で差し上げている。

 同じくパソコンも携帯も、画面はみんなアリエスだ。職場で緊迫しても、忙しくても疲れても、これを見ればよし。私にとってはハッピーなお守りのようなものだ。この画像も欲しいと言ってくれる人が結構いて、メールで送るのだが、私の中ではハッピーの断片のお届けだ。開運待ち受けですぞ。宝くじ、当たれーっ!

 


自主入院

2010-11-13 | 2~3歳
 先日ケガのことを日記に書いたら、ヤツは見越したようにやや大きな傷を負った。両前足の肉球をちょっと深くえぐる裂傷。

 垂れた血を見ていると、あんなふうに書いたがほんとに洗浄だけでいいのかよ・・・と心配になる。しかしやはり正解は「ひたすら洗うこと」だそうだ。受傷時だけでなく、一日に何回か、ちょろちょろ水流でもいいから流す。本当は半閉鎖系にして持続洗浄がベストとのことだが、どだい無理な話なので、できる範囲で。あまり液体を流すと、凝固物質や上皮形成を促す液性因子まで流れ去ってしまうのではと思ったが、実際はそうでもないらしい。昔は傷を乾かすことが大事に思われていたが、現在では清潔な湿潤環境をいかに維持するかが、治癒への早道と考えられている。ま、ヤツはどっちにしても自分でなめて治してたけど。

 テーピングで保護してやらないと、傷が直接接地するのでうまく歩けない。慣れない人が松葉杖で歩くような、ヒョコヒョコとした妙な歩行だ。それも両足なので、どっちをついても痛い。うー見てても痛い。そんな中、さらにしみるシャワーはかわいそうだったけど、朝晩は必ず、可能なら昼も頑張った。処置そのものより、精神的に嫌なんだよな。

 今日あたりから露出面も自然に乾いてきて、少し痛みがひいてきたようだ。室内で歩く限りは、普段と変わらない。こうなると笑い話にできるのだが、ケガの翌日はちょっとおもしろかった。私が仕事に出かけると、ヤツは大体居間か玄関でぐっすり寝るのだが、その日はヨタヨタと2階へ上がり、一日中ハウスへ引きこもったらしい。それまでわりと元気だったくせに、手当てをされた途端に「ケガ人」になった。ヒトが熱を測って急に病人になるのと似てる。病院へ連れて行くまでもなく、自主入院したのかと不謹慎にもバカうけした。

 しかーし。さらに翌日判明したことに、それはケガのためじゃなかった。ハエだ。1階にハエが入り込み、虫のたぐいにビビりまくるアリエスは、ハウスに避難していたのだった。ハエを退治していると、ものすごーく遠くから顔だけのぞかせて事態を見守る。「手伝え」と言うと別方向を向いて聞こえないフリ。今回は「都合が悪いので入院」だったわけね。おまえはどこぞの政治家かっ。


 しばらくは散歩と運動おあずけ

 小鳥ちゃんと遊ぶくらいがちょうどよろしい

 評判がよかったので母ちゃんは調子に乗る

 そして、やっぱりまんざらでもないオレ

キツキツ

2010-11-08 | 2~3歳
 アリエスに自由時間をあげると、男の子の遊びのこと、どこかしら傷を作って戻ってくる。木の枝で顔をつっつくのはしょっちゅう、岩で滑ったか肉球のズルむけがそこかしこ。白い被毛がウリのはずが、いつも真っ黒、良くて茶色。耳の中や毛に草の種がてんこ盛り。うおーい。たまには美しく遊ぼうぜ。これ本音だけど。

 まあ、そんなでも大怪我がないのは幸いだ。ところで、皮膚は体内でも大きな面積・重量を占める重要臓器だ。私達は皮膚があるおかげで、外界と体内を明確に分け、自分の中で自分の細胞の営みをおこなうことができる。火傷などで皮膚組織を喪失したら、体液はどんどん失われ、途端に生命の危険にさらされる。開放性の「傷、創」の感染予防策として、つい最近までは様々な消毒薬をゴボゴボ使って消毒しまくり、抗生物質を飲んだり軟膏を塗ったりしていた。しかるに、このところそういったことはほとんど無効、と考えられているという。洗浄、ひたすら洗浄なのだそうだ。水道水でも良いから、流水で徹底的に。ヒトの外傷専門医談。そんなわけで、今日も小言をくらいながら風呂場に直行のアリエスなのだった。


 
小言をいわれると狭いテーブルの脚に隠れる・・・

 
こっちに回るとちゃんと顔が見えないように調節・・・

 
本気で寝ちゃってもはや隠れるのを忘れ・・・

 
「で、起きましたけど何か?」ネズミみたいな顔になっとるじゃないか!おまえ!