ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

ぼくらのヒストリー ひとりごと編

2013-11-19 | 5~6歳


よだれびっしょりの笑顔がサクレーツ!


 日中、外で写真を撮ると、たいていこんな風にハレーションでシロシロ。アリエスが光り輝いているようで、私は大好きだけどね。

 アリエスを見ていて、生きる姿勢に深く感動することがあると何度も書いた。真っ直ぐ前を見ていたり、水が流れるように淡々としていたり、信じることをいつでも貫き通したり、豊かな感性を精いっぱい表現していたり、だからだということは分かっていたんだが、もっと根底に何かあるような気がしてならなかった。言葉で表そうとするのはすごく難しいのだけど。

 かけがえのない命、というのはヒトでもイヌでも当たり前のことだ。それぞれの人生があり特別な独自の生き物で、代わりはどこにもない。でも「数」を考えに入れることになれば、民主主義しかり、サバンナで追われる草食動物の群れしかり、グループの名で呼ばれる無表情な団体となる。食物連鎖に関わることなどはもうこれ致し方なく、あえて集団としてとらえることで個々の不運な悲しみから目を背けることができたりもする。肉牛を育てる農家の方々なども、絶対に牛に名前をつけないという話も耳にした。逆にあまり「仕方なくない」事柄、たとえば選挙における1票の格差や、事件に巻き込まれた方の悲劇、などは軋轢を生んだり、プロフィールが極端にクローズアップされたり、大きな波紋が広がる。

 さて、アリエスはというと。私達にとって特別に大事な宝であるけど、彼は特別でありながらも、ヒト社会の流れに完全に乗っかっているとは感じられないのである。母なる自然の匂いをおおいに引きずっており、半分はそちらの時間の移り変わりに足を突っ込んでいる。「イヌ」という生き物の潔い団体性でもって、私達の手の届かないところで時を重ねていく気がしてならない。それが彼の神秘性であり、天からきたギフトだと思える一因でもあるように思うのだ。

 犬の「しつけ」は人間社会に完全になじむように為されるものであり、私がアリエスに対して心のどこかで甘くなった瞬間があったとすれば、ヒトとは違うその特質をこのうえなく貴重で大切なものと感じていたからかもしれない。種の相違やアリエスの特性を忘れずにやっていこうという路線は、5年でやっと固まったものだ。・・・これは別の機会に。

 そんなこんなで、「こんなに特別で大切なのに、自分のことを特別だと猛アピールするこだわりも持たずさらりさらりと生きていく」、そこに益々しびれてしまう、というわけなのだと思うのです。 

これで終わりってことで!

2013-11-14 | 5~6歳
 昨年と今年、秋はアリエスの手術の季節となりました。といっても体表の小さな手術なので、全身状態に及ぼす影響はほとんどありませんでした。

 昨年、おしりにできたおできを摘出。その後すぐに、前足に同じようなのができているのを発見。外見があまりに似ているので、これは生検をせずにそっと経過観察していました。うんともすんとも言わないおとなしそうなやつだったのだけど、獣医さんと相談して一応取っておくことにしました。

 おそらく摘出術自体は縫合も合わせ30分程度のものだったと思います。麻酔が覚めるまでの時間を利用して、心エコーと腹部エコーで内臓のチェックもしてもらいました。おかげさまで、先生が「ほんとにきれいでした~」とコメントしてくれるほどだったので、胸をなでおろしたのでした。

 おできの病理診断ですが、血管内皮系の増殖性腫瘍であることは同じ。いずれも病理医がだいぶ苦しみながら記述している様子がありありです。病理学の医師は「Doctor's Doctor」とも称される重責を負っていて、組織検査をおこなった際にはその判断が最終診断となります。医療関係の事柄について「絶対に○○」と断言して恥じないのはワイドショーとドラマだけだべ~。迷いながらも、目の前の現象をなんとかしてとらえようという姿勢を感じて、ほんとにありがたく思いました。

 さて、良性か悪性かという問いについては、昨年と今年それぞれ「グレー判定」と「ほぼシロ判定」といえそうです。

 微妙な判定の場合、誠実であろうとすればするほど、当然のこととして慎重な説明をすることになります。アリエスの場合も、十分注意しながらフォローしましょうね!という方針ですね。エコーは昨年の結果を踏まえておこなったわけでした。

 親である私達のほうは、医療者のそういった心情を察しつつも、「大丈夫なんじゃなーい」と楽観的に構えています。あくまでも同一の出来事として考えるなら、2回の組織診をしてみて、増えている細胞自体の「悪そうな」感じがあまりしないからです。かゆみがあって歯でチッチッチッと刺激しているうちに反応性に細胞が増えたのかもと想像しています。年齢と麻酔にともなうリスクなどを天秤にかけて、今後似たようなのを発見しても、余程でない限り経過観察でどうかなと話し合っています。1回だったらやっぱり迷っただろうなーー

 ヒトでもそうですが、ある種の癌以外は、皮膚表面にできるおできというのは内臓にできるものより悪性度が高くないことが多い。そして目についたり触って見つけることができるので、早期発見の可能性が高くなる。幸いなことにアリエスは内臓がピカピカにきれいとお墨付きを頂いたので、これからもベタベタとスキンシップしながらチェックしていこうと思っています。


包帯交換も楽しくね! ↓↓ もう抜糸して、きれいさっぱりよ~