ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

太陽さんと共に

2008-07-30 | 0~1歳
 15分が限界デス

 もー休みます・・・なんか堂に入ってるね

 こう暑いとボール遊びもだいぶしょぼくれた感じになってしまうが、様子を見ながらできるだけ庭で遊んでいる。先日の大跳躍以来、庭のガードはものすごく強固になり、外に飛び出すことは到底無理になった。この会場設営には結構時間がかかるのだけど、みんなとアリエスの安全のためには仕方ないので、物置にある一切合財でバリケードを築く。私は大道具さんである。

 朝は早起きして遊歩道へ散歩に行く。毎日違った表情の日の出を見るのだが、一日が生まれ出るところを見ているようでなかなか楽しい。「太陽の卵」はマンゴーの商標だが、現れたばかりの太陽はまだ優しそうな濃いオレンジ色で、幼い卵といった雰囲気だ。高さと共に黄色い輝きと強さを獲得してゆく。光もなんだか新鮮で、新しいうちに浴びて得する気分だ。そんなボケッとした私の隣を、へーへー言いながらアリエスが歩いている。・・・忘れててごめんよ。

 睡眠のリズムを観察し食事の少し前に起こして庭に出、ギラギラの日光をいっぱいに浴びてから食事にとりかかる。プールは必ず用意し、ボール遊びも激しくならないように。アリエスはこちらの要求に合わせて頑張りすぎるきらいがあるから。10分か15分で毛や皮膚の消毒、ビタミンDの活性化など紫外線を浴びる目的を達すると思われるしそれ以上は無理なので室内へ退散。
 食後は2時間以上は休む。シェパードって胃捻転を起こしやすいらしいので、運動は必ず食前だ。夕方になると30分ごとに区切って走り回り、水分補給をしながら玄関で一緒に寝転んで休息。そうこうするうちに夜になり、散歩→食事のサイクルとなる。

 満足げに玄関でのびのび寝ている姿を見ると、あぁ今日もいい一日だったなと思える。この顔は、私達にとってご褒美のようなものだ。

ハッピー?ハッピー!

2008-07-29 | 0~1歳
 

 

 犬とのコミュニケーションについて、人間側からは「叱る」「ほめる」や「話しかける」「触る」「見つめる」「無視する」といったやり方がある。トリーツを使うのか、いやそんなもので「つる」ような真似をしてはいけない。人間語は分からないのだから短い言葉で、違うよ言葉を理解しているから言い聞かせて、など。プロの間でも意見と方針の分かれるところで、互いに不備な点を指摘しあったりすることも少なくないようだ。行動学による理論も確立されてきており、愛犬の行動の理由を素人向けに解説する本もたくさんある。

 正直なところ何でもいいのだ。犬語の分からない人間はどの立場からも学ぶ必要がもちろんあるが、ただ自分は自分の観察を怠らないようにしたいと思う。「犬は」という知識のあと、必ず「アリエスは」と。いろいろ試行錯誤してゆく中で、叱るべき場面もほめるべき場面も話したいことも無視したほうがよいことも、全部あった。おやつがあってビンゴだったことも、これは違うなという時もあった。例えば「無視」は、行動学上は好ましくないことについてコンタクトを切断し、苦痛を与える。アリエスが興奮して吠えまくっている時に無視したところで、彼は何にも気づかない。そんな時必要なのはどうしたらいいのかという的確な指示なのだと感じる。私達の場合全体的には、私自身の感情の炸裂は抑制される方が良く、少々言葉は長くなっても声で伝えることは理解を促す。一語、あるいはわずかな動作で伝えなければならない事柄もある。なでること、表情や目の動きが言葉や指示に勝る一瞬もある。おやつは出すより出さない時の見極めが大事。似たシチュエーションでもすべきことが違うことがある。結局、判断基準さえブレなければ臨機応変が一番なのだというのが自分の統計学的(?)結論だ。これは「態度は統一すべき」という通説見解とは違うけど。頭の中には読みまくり聞きまくり探しまくった知識を山ほど溜め込んだが、最終的には「他の存在を傷つけない、衛生的に迷惑をかけない」、その一線を死守することだと思う今日この頃だ。あれこれ言っても何より彼が大切で、どんなことがあっても守り育てていくよということが伝わればいいのだけれど。

今日は大失敗

2008-07-28 | 0~1歳
  

 

 朝焼けも夕焼けも美しかった今日。アリエスは道路に飛び出た・・・

 夕方庭で遊ばせていると、散歩の時アリエスを必ずかわいがりに出てくれる近所のおばさまが、かわいい愛犬グリフォンを連れて家の前を通ろうとしていた。フェンス越しに挨拶を交わしてからいつもの通り遊びでアリエスの気をそらそうとしていると、彼の大好きな近所のおじさんが名前を呼びながら道をめぐってきた。アリエスは喜んでブルーシートのかかった門扉に前足をかけ、わずかに出る鼻先から外をのぞき見たのだ。すると。ちょうど目の前にグリフォンくんが!吠え出してフェンスの内側の植え込みに入り込んだので外側から止めようと門外に出ると、信じられない光景を目にした。アリエスが、グリフォンくんをとっさに抱き上げたおばさまの周りを吠え回っているではないか。速攻で家の中へ撤収させ、平謝り以外にない。慌てて着替えてお宅へ伺った。

 その人は大型犬が大好きで、アリエスの様子も知りたくてつい庭に近づいたと言う。愛犬を片手で抱くことができたら、アリエスを触れたのに・・・惜しがっておられた。「ビヨンと出てきたので驚いたけど、怖くはないわね・・・」ほ、ほんとデスカ・・・?「フェンス、高くしないで慣らしちゃった方がいいんじゃない?」お、お怪我はアリマセンカ・・・?「車が多かったから、アリエスちゃん無事でよかったわぁ」・・・申し訳なさ過ぎます、涙。

 そんな肝の据わった大きい子大好きの方だったので事なきを得たが、心臓でも悪かったら、あるいは自転車が通過していたら、乳母車があったら、お年寄りが歩いていたら・・・とゾッとするばかり。車もよく冷静に止まってくれたと思う。万全の態勢で遊ばせていたつもりだったが、まったく私の責任だ。

 スローモーションのようだった場面を回想するに、不謹慎だが不思議にアリエスから殺気ならぬ「咬み気」を感じなかったことに思い当たる。間違ってヒトを噛むことも起こり得ただろうが、ただただワンワンと言い回っていたように見えた。「歯を剥いたりなんかは・・・」「全然しなかったわよ、なーんにも」それだけは、私にとって本当に救いだった。

 

今日は失敗

2008-07-27 | 0~1歳
 夕方からY先生の愛犬と対面。近所の公園で少しずつ近づけてみるが、視界に入った途端にアリエスは吠えまくって引っ張り、さらに雨上がりのタイミングであちこちから犬が散歩に出だしてあえなく中断。今回のコンディション設定は良いとは言えず、リードを張った状態では多分ダメだろうと予想していたので格別落ち込みもしなかったつもりだが、・・・やっぱりがっくりくる。久しぶりの正対なのでくたびれたし。遠巻きに見ていた他の飼い主さん達は、さぞ恐ろしかったことだろう。はじめから「このやり方では無理だな」と考えることがマイナスに働いたとは思わない。毎日リードを握る感覚から言ってそうだろうと感じたし、もっと周到な細やかな準備が必要なのだと確認したのだった。

 どんな犬とも仲良く過ごして欲しいとは全く思わない。人間関係と同じく相性や波長というものがあろうし、道で全員に挨拶して歩くヒトもいない。ただ迷惑をかけないように驚かせないように、それだけだ。彼が恵まれて神様から与えられた体が、誰かを傷つけることのないように。

 最近、涙が出るほどありがたいNPO活動をされている方々を知った。噛んだり吠えたりという子達を、経験豊かなスタッフとその落ち着いた愛犬達で迎え入れ、リハビリの場を提供してくださるのだ。犬と家族として暮らしてゆくことが、その揺るがない活動方針だ。すごいのは、新入生がやがて改善した時、今度は新たな新入生に経験を伝えていくステップを踏んでゆくことだ。教えること以上に生き物の成長を決定づける方法があるだろうか。そして温かな眼差しで見守り続けてもらえるなんて、本当に心強いだろうと思う。
 確認不足で活動の夏休み中にあつかましくも問い合わせてしまったのだが、「今が大事」とわざわざ皆さんが集まってくださることになった。本当にありがたく、そんなふうに誰かに助けられている自分だということを、アリエスは思い出させる。アリエスの「恐怖心」は見ていて心が痛むけれど、これも出会いのチャンスをあげられなかった私のせいだから、一緒に逃げずに努力したいと思う。

 ともあれ毎日のほとんどは、笑いが絶えず元気に過ごしている。いろいろな遊びを考え出して、もっとおもしろく過ごしていこう。

 

室内の日常

2008-07-26 | 0~1歳
 

 以前は家の中からも他の犬が道を通ってゆくのに吠えていたが、最近はとみに少なくなった。二度寝していた今朝、急にムクッと起き上がり、「ゥフッ」の小さいゥを二度つぶやいているのを目撃して爆笑した。「吠えるのはいけないと分かっているけど、自分が納得するためにはちょっと発声しておきたい」ってな感じであり、「まあ一応声出したんだから気は済んだよね、ボク」みたいな、やることはやった感じで寝直していた。

 アリエスは食欲が睡魔に勝てないことがよくあるが、空腹になると台所のゲート横の小畳にきっちり座る。そして一途な視線で立ち働くアリ子母を見つめるのだ。あまりの熱視線に、アリ子母は以前「私が食べられそうだ」と語ったことがある。だんだん舌が肥えてきたよなー。私の食べる納豆を興味深そうに嗅ごうとするのでびっくりする。犬にとっては鼻が曲がりそうなんじゃないのかなぁ。

 遊びにくる子供達は「王様の警察ごっこ」が大好き。王様役の私の無理難題を彼女達警察隊が解決するのだ。全員がアリエスのしっぽを握る、ひとりひとりお腹をなでる、難関の耳を触る・・・など。彼は嫌がりもせずされるがままになっている。アリエスより小さな彼女達も、巨大なぬいぐるみのような彼を自在にいじって充実感あふれる顔だ。近頃は「おすわり!」「ふせ!」とビシビシと号令して思うがままにあやつっている。すごいな、みんな。

 私は小さい頃からサスペンスやミステリーが好きで、新聞のテレビ欄を見た時点で犯人が分かっているのにどうしてもチャンネルを合わせてしまう。まったく退屈な展開でも。なんだか「2時間もの」や「崖っぷち」が画面に流れると、「2時間もテレビを観ていられる状況」に満足感を得てしまうのだ。昔仕事で呼び出されてよく中断されたトラウマか。とにかくそんな時、アリエスもソファからおもちゃをかじるのをやめてジイッと捜査を見ていることがある。・・・いつか警察犬とかになっちゃうんじゃないの・・・