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広!
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朝ラン
前日までは自分のふがいなさにどん底まで落ち込んでいたが、日曜日の那須でのミーティングに勇気を奮い起こして参加させてもらった。
私は朝から緊張し着く頃には顔が引きつっていた。ハイランドパークの入園口ではすでに野太いシェパード吠えが聞こえている。まずリードをつけて近づくこと自体ヤバい・・・と半べそをかきながらアリエスに引きずられて向かった。そこには大きく格好いい成犬達が居並んでおり、アリエスは呼びかけるようにワンワンと言ったきり匂いを嗅ぎ静まった。うーすごい。やっぱり迫力に圧倒されましたか。一番心配だった関門を過ぎ、開園したばかりだがもうにぎやかな遊園地の中を白い集団が移動。ランへ着くとリードオフとなり、そこでは出会いを楽しんで遊ぶアリエスだった。今まではお兄さんお姉さんにくっついて回るだけだった彼だが、なんだか犬っぽい動作で遊ぶようになり、随分変わったなと感じた。
リードをつけてしつけ教室が始まると、主催者のKさんは私達を例にとって模範を見せてくださった。前日にも電話をかけアリエスの状態をお伝えしていたのだが、「大丈夫だよ、おいでよ!」と参加を喜び、教室の後で教えてあげるよとおっしゃっていた。それをすぐにやって見せてもらえると同時に、先輩パパママさん達へ状況を伝えてくださるということなのだと分かり、ありがたかった。
フリスビー教室では華麗なキャッチを見学し、「待て時間競争」やリレーによる運動会を楽しむことができた。
たくさん声をかけてもらい、本当に励みになった。「ブログ楽しみにしてるよ、最近更新してないから心配してた」「みんな同じ犬と暮らしてるんだから気にする必要ないよ、ほらみんな吠えてるじゃない」「こういう子って、しつけが入りだすとものすごくいい犬になるんだよ」「うちも1歳まで大変だったから、あともう少しだね、頑張って」「この子なんてあっという間にうまくいくよ、うちなんてこの歳の頃はさ・・・」あやうく泣けるところだった。
ヒトと暮らす犬達は人間の子と違って、自分の生き方の選択肢が極端に少ない。その子の在り方そのものに、親の考え方が率直に反映されるだろう。一般家庭のパパとママに、犬舎のような群れでない状態で育てられた、様々な年齢のホワイトシェパードの姿。遊びとしてではなくしつけという目で観察することは、私に大きなインパクトを与えた。姿形が同じだけに、イメージがとても具体的だった。1歳の子、2歳の子、3歳の子、アリエスがそれぞれの年数を生きた時、ああいう子になっていてほしいか否か、してやれるのか否か。1年後にここに再び来た時、どういうコンビになっていたいのか。すごいな、と思う先輩達はお互いを認め合い、煩雑な要素が入り乱れる場でも互いの意識がまるで線を結ぶように集中していた。絆というものをちょっとだけ、目で見たと思った。そしてその裏に、厳しさが見え隠れするのを感じた。
1対1ではなく、初めての場所で、みんなと比較しながらアリエスを見てみると、「よく吠える」というぼんやりとした問題点はもっと細かく分かれることがわかる。
①違う姿形、特に小さい犬を見つけると激しく警戒する
②フリーの時はほとんど黙って近づき、かえって吠えられて戻ってくることが多い、しっぱがお尻に入り込むことはなくうれしそうに見える
③リードがあると、さっきまで一緒にいた子にもいきなりギャンギャンと吠えつくことがある、何が引き金なのか分からない
④周りが静かになっている時にキャンキャン言い出す、「間」を耐えることができない、キャンキャンしているうちにワンワンへと盛り上がってしまう
突き詰めれば甘ったれであり、リードでつながっている私が信じるに足らず、ということだろう。吠えるから凶暴かと思えばそうではなく、犬同士の遊びを見ていても性質としては子分的でおとなしいほうだ。そんな子でさえ不安に思うような私とは、一体どれだけ頼れない存在なのだろうか。
バーベキューを終えて再び遊園地を横切り、写真撮影。自由散会となる中、フリスビー教室の先生であったキングくんご一家から、フリスビーをぜひやりなよと勧めて頂いた。まずは大会の見学を、とのことでうれしいお話だった。
大勢の人がいて大きな電子音の反響する遊園地をアリエスとふたりで横切って退園口に向かったが、彼は落ち着いて付いて歩いた。
パーク内のコテージにふたりで宿泊。遅い食事を終えてアリエスはさっそく爆睡した。フロントで説明を受けた時に「暖炉は早いだろー」と思ったが山の澄んだ空気は夜になると冷たく、ソファで毛布をかけて過ごした。私はといえば様々な場面が頭をよぎって眠れず、朝も普段通り支度をしてしまった。ランが使える6時きっかりに出て、一緒においしい朝霧を楽しんだ。知らないところに一緒に泊まる経験もできたわけだが、お互いに普段より気遣いあって過ごした感じだ。
親として、もういちど立ち止まらずにやってみよう。そう思うことができた2日間になった。皆様、どうもありがとうございました。