ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

偶然では・・・

2008-10-30 | 0~1歳
  このかわいいおしりから・・・

 今日は無謀にも散歩犬が多い夕方に外に出てみることにした。狭い道や対向は難しいだろうから、遠くから姿を見たり匂いがすればいいかな。騒いだら帰ればいいのだし、親として責任を取ればいいだけだと開き直って。

 さすがラッシュアワー、たくさんのワンコが歩いている。1頭目は私達の後方、ボーダーコリーが広場を横切ってやってくる。広いロータリーでこれはうってつけだなと、先に発見して思った。やがてアリエスも気づく。明らかに抑制している声でギャワンと言ったが飛び出しもほとんどなく、無事に彼らの前に回り込むことができた。先日のは偶然ではなかったんだな、我慢しているんだな・・・と分かって本当に感無量だった。次は柴犬、ゴールデン、ミニチュアダックス、バセンジー、とたくさんの犬を目撃した。落ち着きをなくすが声を出さずに過ぎたのだった。

 朝早くから遊歩道を歩くが、アリエスはライトをつけた自転車に吠えていた。かごにミニチュアダックスが乗って走り去る自転車を毎日見送っていたら、同じようなオレンジ色のライトの自転車を警戒するようになっていたのだ。そうなると真っ暗な雰囲気と、わずかに見える動くモノ・・・光る運動靴とか・・・も警戒の延長にあった。そういえば最近はこの暗闇も自転車も、アリエスは克服しつつある。オリオン座(しか分からない)を見上げながらアリエスをぎゅっとして喜ぶことも、確かに増えている。

 今月はアリエスにとって初めての体験、忍耐を要する体験、楽しい体験をさせてもらってきた。それはすべて彼の頭の中で整理され、今いる世界を理解する大変な手助けになっているだろう。これからもたゆまず立ち止まらず、一緒に歩いてゆきたいと思う。 

 昨日初めて焼きいもを食べさせたら。彼はカボチャが好物なので予想はしていたが、断然さつまいも大好き。もうよだれをブクブクしながら待っている。私達も喜んで分け合っていたが・・・強烈にくさいおならを連発し、みんなで白目をむいたのだった。今も・・・

何cmかな

2008-10-28 | 0~1歳
   

  寝たー

 昨日は急に雨が降って気温が下がったので、薄いダルメシアンみたいになっているアリエスなのに洗濯されずにいた。今日はよかったねー。・・・と言ってもアリエスにとっては災難なのだが。でも庭で乾燥中にも土に突っ込んでいくので、結局はダルメシェパードになった。あーあ。

 散歩中に突然庭に犬が飛び出してきて吠え付いたが、アリエスはグッとも言わずに我慢した。慌ててグルグル回ったけれど、今までなら前傾姿勢で応戦するか、良くても2-3回は発声したところだ。一度戻って歩き直しをすると、急ぎ足ながらまっすぐ通過することができた。こんなくらいではまだダメだと分かっていながらも、思わずうれし涙が出た。 

 たくさん遊んでたくさん歩き、湯疲れもあってかぐっすり眠っていた。一日1cm分でもいいから、昨日よりよかったなと思えるように暮らしたいなと思う。




BBQにおじゃましました

2008-10-27 | 0~1歳
  

 ぎこちない走り・・・でも楽しんでます!

 昨日はキングくんのホーム、K公園におじゃましてきた。アニツナ家と同様広大なホームグラウンドで、駐車場や入り口にも戸惑うほど。思わず助けを求めると、「そこで待っててー」とおっしゃったキングパパさんが自転車で現れたのでびっくり。そこはキングくん一家の本当の「庭」でした。
 ドッグランを背にテントやタープが立ち並び、たくさんの人出。ワンちゃん達を目にしてすでに声高らかに興奮状態のアリエスを、パパさんはドッグランに導きいれてくださったのだった。中に入ってしまうとなんとも普通のワンコに見えるのでまったく不思議だ。遊び方も走り方も下手っぴだが、ぐるぐる駆け回って喜んでいた。小型犬は狩りに発展するので避難。

 場になじむまで時間がかかるアリエスはタープ内に係留。キングくん兄弟やラン友達の落ち着いた待ち体勢や、いろいろな荷物を持った人々が通り過ぎるのを見る。ワンワンうるさかったと思うが、どのパパママさんも時々おいしいものを手に様子を見に来、「体力あるねー」と笑って受け入れてくださるのだった。
 BBQはおいしく楽しく、想像よりはるかに本格的。私はアリエスをそっちのけで席についてしまい、キングパパさんがポツンと彼のそばについていてくださる・・・なんていうとんでもない場面もあった。結局夕方までおじゃまし続けたのだった。

 一日見たり聞いたり触ったり嗅いだり走ったり、アリエスにとって膨大な刺激であったと思う。それらは私が日常生活の中で与えてやることのできないものだ。状況を理解し招き入れてくださる方々の存在は本当にありがたい。これからもおいで!という、うれしいうれしいお土産の言葉までたくさん頂いて帰ってきた。皆様、どうもありがとうございました!

雨、雨

2008-10-24 | 0~1歳
  

 

  

 昨日からあまり外に出られずつまらないので、雨が小降りになるのを見計らって遊歩道へ行くことにした。アリエスに服を着せたいとは全然思わないが、災害などの非常事態ではもしかして・・・などと考えて手に入れた防水コートがある。練習にもなると羽織らせてみると、なんだかヘンな感じ。誰も助ける気がないヒーロー・・・みたい。途中から土砂降りになったので、大いに役立ったのだが。

 遊歩道には人っ子ひとりいない。2時間ほど歩いてきても、公園パトロールの車が一度ノロノロと過ぎて行っただけだ。遊歩道へ入る道も遠くから見通せるし、四方も丸見えなので対応できるなと・・・ちょっとだけねーと言いながらリードを外した。道の脇の土手から下はきれいに刈り込んだ芝生で、まるでドッグランの地面のよう。水を跳ね飛ばしながら、アリエスは大喜びではしゃぎ走った。普通に歩いているとそうでもないのに、自由になると雨とか泥で楽しんでいるように見えるから不思議だ。リードによって少しは感情を抑制しているのだろうか。

 コートで覆われたところ以外は真っ黒でびしょびしょだ。そうこうしているうちに雨足が強くなる。水辺も灰色に濁り雨音以外は遠く聴こえる。ちょっとした自然の中でちょっとした悪天候に耐えるふたり、みたいな錯覚もできそうだった。「キャンプ(ただの乗用車)に帰ろう!」と言いながら走って戻ったのだった。アリエスは自由の身のままだったが、ちゃんとついてきて車に飛び乗った。

 温かいミルクを飲み、すぐにグーグー寝ている。この分だと夜には復活しそうだ。

 

ホワイトシェパードミーティング

2008-10-21 | 0~1歳
  広!

    

  朝ラン

 前日までは自分のふがいなさにどん底まで落ち込んでいたが、日曜日の那須でのミーティングに勇気を奮い起こして参加させてもらった。

 私は朝から緊張し着く頃には顔が引きつっていた。ハイランドパークの入園口ではすでに野太いシェパード吠えが聞こえている。まずリードをつけて近づくこと自体ヤバい・・・と半べそをかきながらアリエスに引きずられて向かった。そこには大きく格好いい成犬達が居並んでおり、アリエスは呼びかけるようにワンワンと言ったきり匂いを嗅ぎ静まった。うーすごい。やっぱり迫力に圧倒されましたか。一番心配だった関門を過ぎ、開園したばかりだがもうにぎやかな遊園地の中を白い集団が移動。ランへ着くとリードオフとなり、そこでは出会いを楽しんで遊ぶアリエスだった。今まではお兄さんお姉さんにくっついて回るだけだった彼だが、なんだか犬っぽい動作で遊ぶようになり、随分変わったなと感じた。

 リードをつけてしつけ教室が始まると、主催者のKさんは私達を例にとって模範を見せてくださった。前日にも電話をかけアリエスの状態をお伝えしていたのだが、「大丈夫だよ、おいでよ!」と参加を喜び、教室の後で教えてあげるよとおっしゃっていた。それをすぐにやって見せてもらえると同時に、先輩パパママさん達へ状況を伝えてくださるということなのだと分かり、ありがたかった。
 フリスビー教室では華麗なキャッチを見学し、「待て時間競争」やリレーによる運動会を楽しむことができた。 
 たくさん声をかけてもらい、本当に励みになった。「ブログ楽しみにしてるよ、最近更新してないから心配してた」「みんな同じ犬と暮らしてるんだから気にする必要ないよ、ほらみんな吠えてるじゃない」「こういう子って、しつけが入りだすとものすごくいい犬になるんだよ」「うちも1歳まで大変だったから、あともう少しだね、頑張って」「この子なんてあっという間にうまくいくよ、うちなんてこの歳の頃はさ・・・」あやうく泣けるところだった。

 ヒトと暮らす犬達は人間の子と違って、自分の生き方の選択肢が極端に少ない。その子の在り方そのものに、親の考え方が率直に反映されるだろう。一般家庭のパパとママに、犬舎のような群れでない状態で育てられた、様々な年齢のホワイトシェパードの姿。遊びとしてではなくしつけという目で観察することは、私に大きなインパクトを与えた。姿形が同じだけに、イメージがとても具体的だった。1歳の子、2歳の子、3歳の子、アリエスがそれぞれの年数を生きた時、ああいう子になっていてほしいか否か、してやれるのか否か。1年後にここに再び来た時、どういうコンビになっていたいのか。すごいな、と思う先輩達はお互いを認め合い、煩雑な要素が入り乱れる場でも互いの意識がまるで線を結ぶように集中していた。絆というものをちょっとだけ、目で見たと思った。そしてその裏に、厳しさが見え隠れするのを感じた。

 1対1ではなく、初めての場所で、みんなと比較しながらアリエスを見てみると、「よく吠える」というぼんやりとした問題点はもっと細かく分かれることがわかる。
 ①違う姿形、特に小さい犬を見つけると激しく警戒する
 ②フリーの時はほとんど黙って近づき、かえって吠えられて戻ってくることが多い、しっぱがお尻に入り込むことはなくうれしそうに見える
 ③リードがあると、さっきまで一緒にいた子にもいきなりギャンギャンと吠えつくことがある、何が引き金なのか分からない
 ④周りが静かになっている時にキャンキャン言い出す、「間」を耐えることができない、キャンキャンしているうちにワンワンへと盛り上がってしまう
 突き詰めれば甘ったれであり、リードでつながっている私が信じるに足らず、ということだろう。吠えるから凶暴かと思えばそうではなく、犬同士の遊びを見ていても性質としては子分的でおとなしいほうだ。そんな子でさえ不安に思うような私とは、一体どれだけ頼れない存在なのだろうか。

 バーベキューを終えて再び遊園地を横切り、写真撮影。自由散会となる中、フリスビー教室の先生であったキングくんご一家から、フリスビーをぜひやりなよと勧めて頂いた。まずは大会の見学を、とのことでうれしいお話だった。
 大勢の人がいて大きな電子音の反響する遊園地をアリエスとふたりで横切って退園口に向かったが、彼は落ち着いて付いて歩いた。
 
 パーク内のコテージにふたりで宿泊。遅い食事を終えてアリエスはさっそく爆睡した。フロントで説明を受けた時に「暖炉は早いだろー」と思ったが山の澄んだ空気は夜になると冷たく、ソファで毛布をかけて過ごした。私はといえば様々な場面が頭をよぎって眠れず、朝も普段通り支度をしてしまった。ランが使える6時きっかりに出て、一緒においしい朝霧を楽しんだ。知らないところに一緒に泊まる経験もできたわけだが、お互いに普段より気遣いあって過ごした感じだ。

 親として、もういちど立ち止まらずにやってみよう。そう思うことができた2日間になった。皆様、どうもありがとうございました。