ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

どうするべ 3

2012-02-23 | 4~5歳
 エキノコッカスは、ネズミ→ キツネ・イヌ・ネコ →ヒト、と生活環を形成する。イヌやネコは感染しても別段発症しないが、その体内でエキノコッカスがヒトに感染できる形態に育ち、便に排出される。ヒトの病態は恐ろしい。おもに肝臓に病巣を作り、まるで肝癌のように正常組織を破壊しながら巨大化するばかりか、これも癌みたいに血流に乗って脳や肺などに「転移」までする。子供の病状進行は大人より早いともいわれる。

 北海道の多くの自治体では毎年住人の血清検査をおこなうが、受診率は低い。ヒトにおいては病巣切除以外に治癒は見込めず、発見が遅ければそれも望めない。イヌもほんとは定期的に糞便検査を受けたほうがよい。在住していなくたって、旅行者や旅行犬、自力で本州へ移動した犬や猫でも感染の確認されるケースがある。相対的に数が少ないために流行しないだけで。

 キツネを排除すべきか、といえばそうでもない。ここまで拡大してしまっては、短絡的な種の排除は、長年築かれてきた生態系のバランスを崩し、その先には別の問題が現れることも多い。なにより、無理に繁殖させておいて不都合ゆえに無駄な殺生をするのは罪だろう。治療薬入りのエサで餌付けすることで感染率を下げている国もあり、北海道でも少ないが実験データが出されている。けれどこれも経済的な問題で継続することができずに、現在北海道のキツネの感染率は60%を超える。キツネの個体数が減ってきたという統計もあるらしいが、率自体は年々上昇する以外にない。

 最大の問題はキツネより、ネズミだ。イヌの場合はネズミの肝臓を食べて感染する。キツネとイヌは同じ立場であるので、近接して関わらなければ感染の機会が少ないキツネより、イヌはヒトにとって断然危険な存在になる。実際はどうしているのかなーと、犬のブログをのぞき回ってみると、みんなフツーにノーリードで遊んでいる。北海道在住犬は260万頭以上ともいわれ、まあ、彼らは普通に生活しているわけですからね。ビビッているのはあんただけ、って感じなのかもしれない。

 せめて敷地内だけでも自衛しようとアドバイスをもらうことにしたが。北海道獣医師会は、公衆衛生的な話は役所に聞けと言い、役所も担当者は面倒くさそうで、なんでそんなこと気にしてんだよーまずはお金だよー的な。北大か衛生研究所に聞いてくれないかなー云々・・・

 寄生虫の成長速度を勘案してアリエスに定期的に駆虫薬を予防投与する、排便は庭の1か所にしつける、家族全員定期検査を受ける、できるだけ野生動物の進入を防ぐ作りにする、台所を分け専用の足洗い場を設ける、とかしか思いつかないなぁ。アリエスが広い大地を走り回れて、健康に過ごすためには何を選ぶか。悩む。




 

どうするべ 2

2012-02-22 | 4~5歳

せっかくの休みに引っ張り出された、お正月の父ちゃん・・・


 さて、でっかい北海道。様々な条件からある地域を選択して集中的に調べ上げる。ネット、電話、図書館。調べることは山ほどあります。予習したうえ現地へ出かけ、今度はできるだけたくさんの人に会うことも必要だなー。

 懸念事項はいくつかあり、中でも頭を痛めるのは気候とエキノコッカスだ。新潟に居たことはあるけど、気温も雪も地域によって特色があるし。寒さと雪はアリエスにとって魅力的ではあるが、南国者の私達が耐えうる代物かどうかは・・・。本来なら、ひと冬体験滞在すべきだよなぁ。それだけでギブアップかもしれないんだし。

 エキノコッカス、またはエキノコックス。犬と暮らす人は周知の感染症で、獣医師に聞けば現在汚染地域は南下し、青森まではリスクが高まっているのだという。日本はもともと清浄地域であったが、毛皮をとるために連れてきたキツネに寄生しており広がった。北海道の重要な観光資源として位置づけられるキタキツネの観察も、手ずからに餌付けしたりして接触するのは大変危険だ。前に北海道旅行した際、土産物屋の前で観光客がキツネをなでている姿を見てびっくり仰天した。人に慣れた多数の個体が「おねだりぎつね」として人間に接近する。観光の目玉であるから、厳しい禁止事項は作れない雰囲気。何事も経済優先のほころびが、こんなところにもね。

 

どうするべ 1

2012-02-20 | 4~5歳
 アリエスと暮らし始めて、価値観も仕事のしかたも変わった。脇目も振らず生活のすべてを捨てて仕事する、というやり方は、私の中でばちっと切れるように終わりになった。ギラついてた時分には理解不能だった様々な事柄を、今は落ち着いて思うことができる。余裕を持ち、大事なものを背中に感じながら働くことで、仕事上でも我ながら成長した部分が結構ある。

 アリ男のほうは相変わらずモーレツくんだ。命削って仕事している。休む時間も食べる時間も寝る時間もなく、アリエスと一緒に過ごす時間だって少ない。そういう人の貴重さも希少さもよく分かるのだが、健康を思えば腹立たしくなる時もあるのだ。

 そんな日々を過ごしつつ、これからどのようなバランスで生きていくかを考える中で、やおら真剣味を帯びてきた計画がある。ズバリ引っ越しだ。アリエスがやってきた時から芽生えた夢ですな。「だといいなー」と冗談で言ってた頃から比べるとやや本気モード。行きたいべ、北海道!!



母ちゃんの悩みを知ってか知らずか、いつも平和にお昼寝です。






そろりそろり春の足音

2012-02-16 | 4~5歳
 朝アリエスと散歩に出る時、もう春が近づいているなと感じる。いつもカチカチだった地面がゆるむ日があったり、ギュッと締まった空気でなくなったりしているからだ。

 小さい頃から夏が好きで高温多湿はなんのその、逆に寒さにめっぽう弱かった私だけれど、アリエスが来てから冬のほうが断然好きだ。ヤツがヘーヘーせずに軽快に走る姿を見ているとシアワセだよ。

 もう暖かくなっちゃうな・・・と思っていた今日、ちょっとだけ雪がちらついた。本格的な春の前に、まだ雪遊びできるチャンスがあるとうれしい。被災地でなく、「アリエスの河原」に、雪よ降れ!!



 雪だるまを作った日の、残りの写真がいっぱい。


ベロちょっと出しつつ爆走!


オレンジくんと遊んでやろう


うりゃっ


あのー冷たくないです?


なんでいつもそれだよぉ


目ぇ回ったか?


ダイジョブっす


スマイル、


スマイル!