昨日は夜9時から10時、アリエスがバテるまで散歩した。私の帰宅が遅かったのだが、月の様子から翌日が絶対雨だと思ったのでたっぷり歩きたかった。それに、昼間の光あふれる様子とは違う街にも慣れてほしい。霧深い早朝や陰影濃い夜、アリエスには微妙な気配が感じられるだろうし、いつも見ているものもまるで違って見えることだろう。「夜のピクニック」という本があったが、まさにそんな気分でてくてくと歩いた。静かで楽しかったな。
この2日、彼はとうとう玄関とリビングの間の大きなドアを開けるようになった。私は毎朝毎晩、ヨガマットを敷いて各15分ほどのストレッチ体操をする。アリエスはそれを遊びと思っており、まとわりついて離れないうえにヨガマットの命も危ない。それで15分間はアリエスとドアを隔てて体操をすることにした。・・・でもまだたった2日なのに。はじめの日よりあけるまでの時間が短い。・・・ヤバいな。
そんなふうにして締め出される可能性をインプットされ、さらに悪賢くなったのにびっくり。私がリビング側から彼を呼ぶと、トコトコやってきてちょうどドアのところに体の中間がくるようにして止まるのだ。私がどちら側に動いて閉めようとしても、彼はすぐ対処できるというわけ。恰幅いいくせにスルリとお腹でかわすか、または鋼鉄の鼻でグニニニとこじ開ける。最近は前脚を挟んでみたりする。マンションに聞き込みに行くデカか、あんた。
泥だらけの野球ボールのお陰で泥だらけのべろ。なによーとジト目気味の時。