ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

自然を思う(ちょっと)

2008-06-28 | 0~1歳






 アリエスがやってきた頃はトイレを失敗させないためにリビングで寝起きを共にし、夜中の排泄も必ずつきあった。2時間ごとくらいに起きていたかな。それから考えるに、本当に今は楽ちんだ。早朝の散歩に起きるのもあまり苦ではない。夏には6時の日射しがもう暑いが、それまでのわずか1-2時間を一緒に使う充実感。きっちり運動したぞと。私は昔から夕焼けがあまり好きではない。みんなが引き上げていく薄暮の時間帯は、なんとなく寂しいのだ。そのかわり朝焼けが大好き。ヒマな学生時代は、朝日の昇るのが見たくて昼夜逆転していた時期もある。アリエスと過ごすともれなく明るさを増してゆく空を見、目を覚ます直前の街の静けさを味わえる。冬なら美しいdawn purpleが見られるだろう。楽しみなことだ。

 アリエスが庭で大の排泄をすると、新聞紙で取って上から砂か土をかぶせておく。芝生を見ていると、それが上から降ってきた時点でアリん子達が大慌てで逃げ出し、着地後は急いで戻ってくる。ダンゴ虫はのんびりと芝の峰を越えて近づき、蜂や昆虫も飛んでいる。犬の散歩中のうんちは街で問題になることが多いが、思えば人間がコンクリートで固めた道にぎっしり並び建つ家々、過剰な清潔意識とヒトの弱体化した免疫システム。本来動物の排泄は、ちゃんと自然のサイクルに組み込まれたものであり役割もあり、それにたぶんもう少しおおらかなものだったはずだ。ポトリと落とされた後完全に無動のコンクリートに比べ、土の回路は即座に対応し動き出して、なんとも見事なものだ。現実的には片付けない飼い主は論外ではあるが、なんだか自分も足の下の世界を凝視するのも久しぶりのことでいろいろ考えてしまった。この芝生も、毎日駆けて踏みつければはげるだろと思うが、アリエスが踏んでも大丈夫なのだ。私の運動靴のゴム底だけが、植物を傷めている。

 階段のかわりに水辺の遊歩道の土手を昇り降りすることにした。関節にもそのほうが良さそうだし、アリエスも楽しそう。朝から爆走するので、こっちがいつかコケるのは目に見えているが。合歓の木があって、花が散っている。