ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

カルメーン!

2014-08-31 | 6~7歳
 うちの王子、買ってくるおやつは「乾きもの」だけ。そのうえ隠語まで決まってまして。こんな感じで↓。

 薄すじ → 七面鳥アキレス、角(カク)→歯みがきキューブ(鱈の皮の乾燥圧縮)、そしてロング →馬肉ジャーキー。中でも「ロング」の大好きさ加減は別格のようです。




 この写真は、もらった「ロング」を喜び勇んで持ち運ぶ様子。アリエスの口には短い「ショート」のやつも袋には入ってるけど、やっぱり大きければ大きいほど嬉しそう。はいと渡されると、まさに踊るようなステップで玄関や2階の静かなところへ運んで、じっくり楽しみます。器用に両手ではさんで先っぽから噛んでいく・・・

 持ち運びの時もバリエーション豊富。こんなふうにキセルをくわえたネエさん風の日もあれば、真ん中をがっちり噛んでフラメンコダンサーみたいになってることも。それぞれ「おいらん」「カルメン」と呼ばれていて、どうしてもおネエキャラから抜けられないヤツです。

次はこれ!

2014-08-24 | 6~7歳
 最近中年犬カテゴリーで日記を書いているので、おとなしく家に居っきりのように見えるかな。でも毎日ちゃんと河原で走り、元気に動き回っています。

 アリエスが幼い頃は、将来何かドッグスポーツができるといいなぁと思っていたけど、今は一緒に自然の中で楽しむ方が自分達には合っている感じがします。年に何度も出かけて行けるわけではないけれども、何と言ってもアリエスが本来の姿を取り戻すように見えるのが、すごく嬉しいのです。

 冬は毎年雪山へトレッキング。これは決まった行事として定着しました。問題は夏。以前は我が家から2時間ほどの美しい浜へ遊びに行っていましたが、東日本大震災以降は海が怖くなり、出かけていません。人間の数えている時間なんて大地にとってはほんの一瞬で、そのわずかの差で津波に遭わなかったという事実。アリエスが波にさらわれていく姿を思い浮かべてしまうと、どうしても浜に足が向かないのです・・・

 少し前までは川でラフティングを楽しんでいました。年によって水量が少ない穏やかな時も、すごい勢いでざっぱんざっぱん流される時もあって、相当おもしろかった。アリエスはゴムボートの先頭で、ちょい震えながら足を踏ん張っていたものでした。でもいかんせん日本の川ってそういうものかもしれないけど、川べりに温泉旅館が立ち並んでいるんですよね。ガイドさんが「フツーに川に排水してるよ~」とか言ってたものだから、ちょっとウエッと思っちゃったわけです。いまだに、冗談だったのかどうか確かめていませんけど。

 そんなこんなで、夏は我が家のお休みシーズンとなっていたのでした。でも、こんなの見つけちゃったのです! ↓↓



 アリエスも愛用品がたくさんある、ラフウェアのサイトです。まぁこんな大陸的な景色は無理にしても、そしてアリエスがこんなにおとなしく乗れるかどうかは不問として、これは胸にズキュンときました。これやりたーーーーーい!!

 一応サーフィンの一種で、スタンドアップ・パドル・ボード(SUP)というスポーツだそうです。海にはビビッているので、そしてある意味川にもビビッているので、静水で・・・つまり湖で・・・かな。そんな湖あるんですか?という問題は、これからなんとか探してみようと思っています。カヌーという手もありますが、座位で固定されるのがなんだか嫌なのです。アリエスに何かあった時、すぐに対応できない気がしちゃって。

 アリエス乗せるには、自分のボディコントロールができて器具をあやつれる、という必要があるわけで、この先長い道のりかもしれませんね。ちなみにアリ男は水泳が好きではないので、岸からの応援で勘弁してくれと言っています。

 アリエスがいなかったらまったく興味のわかない分野だった。人間不思議なもんです・・・


 

 

ゆるゆるデータ その3

2014-08-23 | 6~7歳
 尿のpHも調べてみましたが、起床時から夕食後まで弱酸性、就寝前に弱アルカリ性となりました。その範囲は6.0~8.0です。ずっと前にやってみた時と同じ傾向です。

 体内の恒常性を保つために、腎臓も大きな役割を果たしています。ざっくり言えば腎臓は血液をろ過するユニットと、それに続くリサイクル工場のようなユニットで機能しています。血液をろ過してできた原尿は、さらにリサイクル工場を通過することで、体に必要なものを再吸収したり不要なものを分泌したりしながら、トイレで私達が目にする尿を作り上げていきます。そのしくみはとんでもなく精妙で、よくこんな方法を考えつき形にしたものだと感嘆します。

 そうして出来上がったおしっこは、体内の環境についての大きな情報源です。pHも血液中の酸塩基平衡を反映し、尿中に溶け出す酸性物質とアルカリ性物質の量により変動します。尿のpHが一定に維持されることが重要なのではなく、血液の状態を一定に保つためのシステムが働いた結果、尿のpHが変動するという点が大事です。

 イヌでこのことがクローズアップされるのは、おもに尿路結石症においてです。酸性であるかアルカリ性であるかによって溶けやすい物質と溶けにくい物質がそれぞれにあるので、pHが変動してどちらも溶けてしまうということが必要なのですね。溶けることができずに結晶化してしまうと、結石に発展する危険があるのです。イヌでは一般に、酸性尿で起こりやすいシュウ酸カルシウム結石、アルカリ尿で起こりやすいストラバイト結石が多いことが知られています。

 腎機能の悪い場合を除いて、イヌの日常生活の中で尿のpHに大きく関与する可能性があるのはやはり、食事と運動。たとえば肉食や運動は酸性尿が出やすくなります。イヌの食生活には議論のあるところですが、野菜や果物をたっぷり食べさせ続けるのは腎機能をみながら慎重にすべきなのかもしれません。

 シニア犬になり運動量が減っていく場合も、飲水量の減少と合わせて注意が必要ですね。季節ごとに1回ずつくらいですけど、アリエスのおしっこを引き続き観察してみたいと思っています。



アリエス大好物の牛スネ肉・・・母ちゃんも大好きだけど、順番がまわってきません・・・


このストウブくんのおかげで、煮物のおいしさがグレードアップ!

ゆるゆるデータ その2

2014-08-21 | 6~7歳
 生命の進化は海から始まったといわれ、陸上では海水に似た体内環境を維持するためのシステムを獲得しています。水や、塩分などの電解質濃度を調整する精妙な仕組み。動物は内なる海を体内に持って、海を後にしたと言えるかもしれません。

 その水電解質の調節は、腎臓が大きな役割を担っています。腎不全になると、水やミネラル成分の調節がうまくできなくなることによる不具合が、多岐にわたって現れることになります。

 腎機能障害は血液検査で調べますが、多くの場合それより前に、尿検査で異常が出る。そして、おしっこのチェックというのは痛みもなく簡単におこなえるのがいいですね。病院で検査しないまでも、家で排泄物を確認するのは体調を知る大きな手がかりと言えます。

 この夏アリエスのおしっこをちょっと気にして見てみましたけど、それも量を測り簡易テープを浸してみるという簡単な観察です。それでも結構おもしろい発見がありました。



 ↑↑ これはある日の記録。アリエスは散歩や庭でのマーキングのほかには、ごはんやおやつを食べるごとに排尿しています。それも、まとめてするのではなく、1種類食べるごとに区切りのようにちょいちょいしています。水を飲むほうも同様で、ある程度の量を食べると合間に少しずつ飲みます。飲水と排尿を交互にといってもいい感じになっています。食べる → 床堀り(おいしいものを食べると玄関のたたきに鼻からトルネード!)→ おしっこ → 水飲む、というサイクル。

 トータルの飲水量は1300.5g+ごはんの分。トータルの尿量は610mL+マーキングの分。測定できた分のin-outバランスは、だいたい「プラス700」くらいでした。

 学術的には、1日の水バランスは下のような量といわれています。

  in = 摂取量(固形食由来+飲水)+代謝水
  out = 尿量+不感蒸泄

 ヒトでは一般に、固形食由来は70-1000mL。代謝水とは栄養素の燃焼によって生じる水で、5mL/kg体重で計算。不感蒸泄は呼気から出ていく分と皮膚からの蒸発(汗)の合計で、15mL/kg体重で計算。不感蒸泄量と代謝水の差は定数と考えてよく、10mL/kg体重となります。このことから、たとえば体重が50kgなら、尿量+500mLくらいで、1日のin-outバランスが取れることになります。

 イヌとヒトでは、結構な違いがありそうです。ドライのドッグフードだと相当に食事由来の水分は少ない。ヒトと違って汗をかける汗腺も肉球や肛門周辺などに限られているけれども、しょっちゅう口を開けてハーハーやっている。さらに、不感蒸泄は体温や気温により、1℃あたり15~20%増えるとされていますし。それをどれくらいに見積もるかは、難しいところですね。

 とはいえ、アリエスが元気に走りまわり、表情豊かに1日を過ごし、客観的に異常を認めない状況で「+700」のバランスというのは、ヒトとそんなに変わらないんだなと思って感慨深いものがありました。

 

 

ゆるゆるデータ その1

2014-08-10 | 6~7歳
 ボクも考えてるフリ中・・・


 なにも医学的データを持っているわけではありませんが、“中年期をうまく過ごしてゆくと、わりと穏やかな老年期を迎えられるのではないかな”と、ヒトを見ていて感じます。

 生き物は生まれ落ちたその時から、確実に死へ向かって歩いていきます。精神的に老いないという努力はあり得るけど、肉体的には、多少の差こそあれ老化の事実に容赦はありませんね。まぁ個人的には、若さというものの価値の過大な偏重には違和感があります。年なりそれなり、でよくないスか?と思っているわけですけど。

 遺伝学的背景や環境の影響など様々なファクターがあるでしょうが、それも含めて自分を知り、体の声を聴く姿勢は、野生の生き物なら本来は自然にしていることなのかも。自分、家族、群れの仲間、複数の敵・・・そういったものの現状を、鋭くモニターしながら生き抜くのではないでしょうか。

 生き抜く術をお互いに分担し、けっこう大事な部分を他人に任せ、別の仕事に意識を集中させてもOKな社会を作り上げたヒトは、自分の体に相当鈍感なのかもしれません。しかし鈍いながらも、ヒトは生活についてアレンジすることができますが、そもそも自ら選択したフィールドで生きてない「ペット」の立場については、よくよく考えねばならないと思います。観察する、記録する、教えてもらう、調べる、比較する、知恵を絞る。そうしてうまく、アリエスの生きる方法にできるだけフィットさせていきたいものだと思っています。

 最近アリエスのおしっこについて、家でできるゆるゆるチェックをしてみました。「今の」「普通の」アリエスの状態をちょっと調べてみようと思い立って。男子たるもの前立腺の不具合なども起こり得るし、母方のおじいちゃんが腎疾患で世を去ったとも伝えられているしで、おしっこには相応の関心を持っていつも見ています。

 ヒトでもイヌでも、「健康に関する数字」の解釈というのは難しい。集団からズレてるのは病気なんでしょうか、という疑問や不安や、ひいては数字の設定への不信まで。私は、アリエスの検査データなどについては、常に自分の感覚と合わせて考えるように心がけています。自分の五感で取る情報と客観的な数字をつき合わせて、それこそ体で覚えていくのです。料理とかも、同じじゃないかな。漠然とした数字に振り回されるよりも、感覚に数字を与えてより確実な判断力を養う、というか。そう思うと、数字っていうラベルは便利ですね。

 尻切れトンボ気味ですが、またちょっとだけつづくことに・・・