仮眠を取り妹と交代する。手を握りそっと頭をなでながら、やさしく語りかける。
「父ちゃん、大丈夫よ。ここにいるからね。一人じゃないからね。一人にはしないからんね」
体全体で呼吸をする父。口を開け、空気を貪るように。苦しいのだろうな、辛いのだろうな。でも、眉間に皺は寄せない。癌患者末期の痛みが無いのはありがたい。
いとこが見舞いに来て言った。「ウチの父は最後、私にしがみつき苦しいよ助けてくれと言いながら死んだよ。おじさんは痛みが無いから看病するほうも助かるよね」と。
でも、ゼーゼーと息をするのが苦しそう。時々、目じりから涙が一筋。
息子が東京から来て、2時間程手を握って行った。「おじいちゃん、僕だよ、タカシだよ、分かる?」と言ったら、目を開け「おはよう」と言った。そして、よくやる癖のクシャクシャの顔で笑った。一杯一杯、可愛がってもらったね。
時々、大きくため息をつく。「もう疲れた」と言うように。
父ちゃん、ありがとう。もう休んでもいいのよ。と言う気持ちと、こうして、ずっと手を握り髪をなでながら語り続けていたいと言う気持ちと。
自然に命を終わらせるのは、大変な大仕事なのだなと思う。早く、朝にならないかな
「父ちゃん、大丈夫よ。ここにいるからね。一人じゃないからね。一人にはしないからんね」
体全体で呼吸をする父。口を開け、空気を貪るように。苦しいのだろうな、辛いのだろうな。でも、眉間に皺は寄せない。癌患者末期の痛みが無いのはありがたい。
いとこが見舞いに来て言った。「ウチの父は最後、私にしがみつき苦しいよ助けてくれと言いながら死んだよ。おじさんは痛みが無いから看病するほうも助かるよね」と。
でも、ゼーゼーと息をするのが苦しそう。時々、目じりから涙が一筋。
息子が東京から来て、2時間程手を握って行った。「おじいちゃん、僕だよ、タカシだよ、分かる?」と言ったら、目を開け「おはよう」と言った。そして、よくやる癖のクシャクシャの顔で笑った。一杯一杯、可愛がってもらったね。
時々、大きくため息をつく。「もう疲れた」と言うように。
父ちゃん、ありがとう。もう休んでもいいのよ。と言う気持ちと、こうして、ずっと手を握り髪をなでながら語り続けていたいと言う気持ちと。
自然に命を終わらせるのは、大変な大仕事なのだなと思う。早く、朝にならないかな
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