ふみさんの日々雑感

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映画「ザリガニの鳴くところ」

2022-12-03 19:25:11 | 映画
湿地帯で青年の変死体が発見される、という言葉に引かれて見に行った。

昔、湿地帯で少女の死体が発見され、誰が彼女を殺したのか、というアメリカドラマがあった。
内容もほとんど忘れたが、何故か湿地帯という言葉が記憶に残っている。

私は、海外ドラマをよく見る。特にヨーロッパドラマに、よく湿地帯が出てくる。
アメリカドラマと違って、ヨーロッパのドラマの湿地帯は、陰鬱だ。
いつも曇っていて時には雨が降っていたり、さも事件が起きそうな風景が多い。

この映画の湿地帯は、アメリカのノースカロライナで、明るくて緑が綺麗で、あちこちに張り巡らせている水路が美しい。

そんな湿地帯の奥で、主人公のカイアの家族は住んでいた。

でも、決して幸せではなかった。父は酒を飲んでは、母を殴り、子供を殴る。
でも、50年も昔の頃は、そんな家庭は多かったと思う。

そして、母が家を出ていく。その後、姉と兄が家を出ていく。直ぐ上の兄も出ていった。小さいカイアは父と残される。
母は、出ていく時に「何かあったら、ザリガニが鳴くところに逃げなさい」と言って。
このザリガニの鳴くところは、最後まで出てこない。もの凄く気になっていた。

父と二人になったカイアは、父とあまり会わないように、ボートで水路を巡っていた。
その時、一人の男の子と出会う。

そのうちに父も出ていき、カイアは一人で湿地帯で暮らし、大きくなって行く。
母が、よく絵を書いていたように、カイアも生き物のの絵を書きながら、生活していた。
その絵は、カイアの人生を助けてくれるくれることになる。

そして、湿地に紛れ込んできた青年と恋を育んで行く。美しい湿地の森と微笑ましい二人の日々。
彼は学校に行っていないカイアに字を教え楽しい日々を過ごして行くが、彼は大学に行くために街に行ってしまう。必ず帰って来るからと。

でも、彼は帰ってこなかった。

そんなカイヤに、近づいてきた街の有力者の青年との日々。そして、彼の死体が湿地帯で発見される。

カイヤは殺人者として逮捕される。

その裁判の様子。街の人がカイヤを犯人として決めつける様子。
ただ、彼女を小さい時から見てきた雑貨屋の黒人夫婦はカイアを信じていた。この映画で、黒人は、この夫婦しか出てこない。まだ、そんな時代。
感動的な弁護士の最終弁論でカイアは無罪となる。

後半は、戻ってきた彼と幸せな晩年を過ごす。

ラスト、白髪のおばあさんになって、自分の命の終わりを悟り、一人ボートで行った所こそ、お母さんが言った「ザリガニの鳴くところ」だった。

その最後のシーンに涙がこぼれた。

会いたくて 会いたくて会いたくて、でも会えなかったお母さん。

そのシーンを思い出すと、また涙が溢れそう。








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