ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

最悪の一年が終わる

2010-12-31 09:43:30 | 姉さん
長く生きて来て、イヤな事、悲しい事、腹立たしい事、楽しい事、幸せな事、いろんな事が、思い出せないほど沢山あった。

でも、今年の悲しみは比べ物にならない。

突然に私の前からいなくなった姉さん。
年明けに手術をして、苦しい抗癌剤の治療も終え、もう大丈夫よと笑っていた姉さん。
今年は体力を付けて、来年は海外旅行に行こうね、と言っていた姉さん。
母の事があり、私の方が姉の所に行く事が多かった最近。来年の春には私の所に来て、一緒に里山の作業をしようねと言っていた姉さん。

父が亡くなった時も辛く悲しかったけど、父はもう年だったし、それなりの覚悟もあった。

でも、姉の事は、絶対に納得がいかない。なぜ、どうしてなのと毎日心に繰り返している。

何処に行っても、何処を見ても、姉を思いだし鼻の奥がツーンとなり、涙があふれる。

家族や、友達や、仲間の前では、いつもと変わらない明るい私がいる。

湯船のお湯に涙を落とし、枕にしいたタオルに涙を染み込ませる私がいる。

光る風に、緑に揺れる木々に、あふれる花々の彩りに、降り注ぐ雨の音に、自然が大好きだった姉を重ねる私がいる。

高校を卒業してからの膨大な時間を共に語り合い、共に旅行し、年とってそれぞれの連れ合いを送りだしたら、一緒に老後を暮らそうね、と語り合った私達。

今年、姉が亡くなるまでの日々はウサギのような早い時間の流れだった。そして、亡くなってからの今日までの時間の流れは、まるで亀のようにゆっくりとしていた。

だから、会いたい気持ちが、悲しい気持ちが日々に強くなって行く。

どのくらいの時間が、どれだけの月日が過ぎたら、思い出として穏やかに振り替えられるのだろう。

ずっと以前に読んだ、天童荒太氏の 「悼む人」 に重ね合わせて、来年を迎えようと思う。


来年は、穏やかな良い年でありますように。




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