ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

ヒデさん、ありがとう

2006-07-04 23:20:40 | FC東京とサッカー
今日の朝日新聞の一面トップに“中田英引退”と大きく乗っていた。ブラジル戦でサポーターに手を振る、涙をこらえたヒデさんの写真。左手の包帯がイタイタしい。

昨日TVを見ていたら、速報のテロップ。「また、どこかで地震かしら」と思っていたら、「中田英、現役引退」。ビックリした。代表は引退すると言っていたみたいだけど、まさか現役を引退するとは。

「代表に選ばれるという事は、勝利に責任を負う」なんと重い思い。今回の代表にそこまでの覚悟を秘めてドイツに渡った選手がどれだけいたのだろう。

プロのサッカー選手ならば、誰もが出たいワールドカップ。そして、誰もが思い浮かぶ“ドーハの悲劇”。そのドーハまでの血の滲むような試合の過程。そして、フランスへの岡野の歓喜のゴール。選手も私達も一緒に闘っていたように思う。

今回の“サムライブルー”とカッコよく祭り上げられた代表選手達。ドイツに来るまでの、数々の試合で、本当に歯を食いしばってサムライ魂を見せてくれたのは、国内組みの、多分、選ばれないかもしれないと思われる選手達だったのではないかしら。

それにしても、史上最強の日本代表と言われ続けて来た、ジーコの選んだ選手達の数々の試合の退屈だったこと。横になって見ていると、眠ってしまったっけ。

個人的にも応援していた選手がジーコに評価してもらいたい為に必死にボールに食らいついていた姿が忘れられない。「こんなに結果を残しているのに、多分ドイツには連れて行ってもらえないのだろうな」と、見ていて苦しくなった。

そういう人達の為にも、100パーセントのパフォーマンスをピッチの上で見せる責任がある、とヒデさんは言いたかったのだろう。

選手達の実力を勘違いしたジーコと、自分達の実力を過信した選手達。ヒデさんは、予選の時からずっと言っていた。「まだまだ、闘う準備が出来ていない」。ドイツに行って「自分達の力を100パーセント出したなら。そして相手よりもたくさん走ったなら」と。

結局、日本代表は実力の100パーセントには程遠く、90分も走れなかった。個々の力では太刀打ち出来ない世界に、チームとしても一つにまとまれなかったサムライブルー(今は言うだけで何か恥ずかしくカッコ悪い)。

いつまでも、ピッチに倒れているTVの中のヒデさんに「泣かないで。待っているサポーターに挨拶に行って」と心でつぶやいていた私。

前の監督の時、横浜国際での豪雨の中でゴールを決めて嬉しそうに両手を挙げてガッツをしていたヒデさんの笑顔が忘れられない。TVではなく、スタジアムであなたの走り回る姿を見たかった。

ありがとう。ヒデさん。お疲れサマでした。
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