杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

Dr.パルナサスの鏡  ネタバレあり

2010年01月15日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010.1.23公開予定 イギリス=カナダ 124分

試写会場:中野ゼロホール 
開映:19:00~

2007年、ロンドン。人の心に抱いている想像の世界を具現化してみせる魔法の鏡「イマジナリウム」。それを出し物に劇場仕立ての馬車で巡業をしている旅芸人の一座がいた。科学者でもあり座長でもあるパルナッサス博士(クリストファー・プラマー)、その美しい娘・ヴァレンティナ(リリー・コール)、こびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)、曲芸師の若者・アントン。摩訶不思議な魔法の鏡はたちまち観客たちを虜にしていく。実は、博士には大きな秘密があった。娘ヴァレンティナが16歳になったとき、悪魔(トム・ウェイツ)に差し出すことと引換えに不死を手に入れていたのだ。もうすぐ期限は迫ってくる。そこへ橋の下に吊されていた謎の青年・トニー(ヒース・レジャー)が一座に加わったことで事態は思いがけない方向へと進んでいく…。 ( cinemacafe.netより)


不運の監督とも呼ばれるギリアム監督ですが、此度もヒース・レジャーの急逝で危機に陥った本作を、ヒースの親友たち、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが演じ分けることで、奇想天外な物語に仕上げています。

前回、ジョニーが演じながらも頓挫した「ドン・キホーテを殺した男」のドキュメンタリー「ロスト・イン・ラ・マンチャ」のDVDを早送りで観たのと「ブラザーズ・グリム」を劇場鑑賞した以外はこの監督作は観ていないのですが、今回は「ブラザーズ・グリム」に近いながらもよりファンタスティックな印象があります。

昔、悪魔との賭けに勝ち不死を手に入れた博士は、やがて一人の女性に恋をします。この時若さを手に入れる代わりに、生まれた娘が16歳になった時、悪魔に差し出す約束をしてしまったのでした。
そりゃ・・・後悔しますよね、普通。何とかその契約から逃れようと苦しみ酒びたりになっても仕方ないですよね(^^;
そして約束の日が迫った時に、悪魔は新たな賭けを提案するのです。

鏡の世界に入り込んだ客に、悪魔の欲望の道と節度ある博士の道を選択させ、先に5人を獲得した方が勝ちというその賭けを知ったトニーはバレンティナのために客を鏡に誘導するのですが・・・

この鏡の世界に入り込んだトニーをヒースに代わってジョニー・ジュード・コリンの順番で演じているのです。ファンの欲目もあるけれど、やっぱりジョニーが一番ヒースの雰囲気を損なわずに演じていたと思うなぁ☆
裕福な中年婦人相手のダンスシーンは自分を置き換えて妄想突入タ~~イム♪

一見善い人のトニーの正体が暴露されるあたりがクライマックス。
この時のトニーを演じているのはコリンだけど(ジョニーじゃなくて良かったぁって少し思った
彼の特徴ある太眉はヒース=トニーとかけ離れてて違和感ありあり。
どうしてもあの眉は譲れない(剃れない)のかしらん?

ラストもなんかいい感じ。小人のパーシーと博士のやりとりも凄くいいです。

鏡の世界は書き割りの稚拙さに見せたセットからCGまで、色んな要素が盛り込まれてキッチュでラブリーでファンタスティック
一粒で二度どころか何度も美味しいキャラメル仕様
もう一度観たくなる映画です。

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