杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

愛しき人生のつくりかた

2016年12月24日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年1月23日公開 フランス 93分

最愛の夫をなくしたばかりのマドレーヌ(アニー・コルディ)は、パリの小さなアパルトマンでひとり静かに暮らしていた。3人の息子を育て上げ、それなりに充実した人生を過ごしてきたマドレーヌ。今も、大学生の孫ロマン(マチュー・スピノジ)のことが可愛くてしょうがない。そんなある日、マドレーヌが突然倒れて入院する事態に。大事には至らなかったものの、ひとり暮らしは心配と、息子のミシェル(ミシェル・ブラン)は兄弟と相談してマドレーヌを老人ホームに入居させることに。退屈なホーム生活に不満が募るマドレーヌ。ある時、足繁く通ってくれるロマンから、息子たちがアパルトマンを勝手に売り払っていたこと知り憤慨、ホームから姿を消してしまう。そこでロマンは彼女を探す旅に出るのだったが…。(allcinemaより)

 

パリとノルマンディーを舞台に、母と息子、そして孫の3世代が織りなす物語を描いたハートウォーミングドラマです。いかにもフランス的感覚の作品ですが、そこに流れている家族愛は全世界共通してますね

高齢の母を気遣い老人ホームに入れるのは息子たちとしては当然の選択だと思います。でもマドレーヌ自身の思いを汲んでいるとは言えないのよね。彼らには生活の事情もあり、母のためといいながら、アパルトマンを売ったお金も魅力だったわけだし。

彼女の気持ちを理解しようとしたのは孫のロマンです。マドレーヌと色々話をしていたことがヒントになり、彼女の生まれ故郷を訪ね再会。祖母が家庭の事情で行けなかった小学校の授業を楽しそうに受ける姿が印象に残ります。このあとマドレーヌは穏やかな死を迎えるのです。また学校の先生のルイーズ(フロール・ボナヴェンチュラ)が祖父の葬式の時に出会って気になっていた女性で思わぬ再会にもなっています。祖母が祖父に言われた「あなたは美しすぎる。二度と会いたくない」のセリフはそのまま孫のロマンに引き継がれていきます。正直個人的にはちょっとピンとこない求愛のセリフですが、仏語なら受ける印象もまた違うのかな

映画の冒頭、ロマンが、バイトの面接で訪れたホテルの主人フィリップジャン=ポール・ルーヴ)に、彼の履歴書から文学専攻の学生とわかって小説を書いていると誤解されるシーンがあるのですが、これがきっかけとなりロマンは書き始めることになるのね。

また、ロマンの父ミシェルと母ナタリー(シャンタル・ロビー)の間にあった隙間風も修復の兆しが ロマンがGSの売店で受けた恋愛指南を父にも教えるエピも素敵でした

まさに三世代の愛の物語でもあります。「過去は未来を構築するためのものである」という監督のメッセージ、届きましたね


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ヘイル、シーザー!

2016年12月23日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年5月13日公開 アメリカ 106分

時は1950年代のハリウッド。テレビの台頭に危機感を抱いたメジャースタジオで、命運を賭けた歴史スペクタクル超大作映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中、主演俳優で世界的大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。撮影スタジオは混乱し、事態の収拾を任された何でも屋(ジョシュ・ブローリン)が、セクシー若手女優(スカーレット・ヨハンソン)やミュージカルスター(チャニング・テイタム)、演技がヘタなアクション俳優(アルデン・エーレンライク)ら個性あふれる俳優たちを巻き込み、事件解決に向けて動いていく。

 

ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督のコメディ作品。

何でも屋のマニックスの仕事には、映画製作に関わること全般でスタッフや俳優の不祥事を隠すことも含まれます。俳優のスキャンダルを狙う双子の女性記者(ティルダ・スウィントン)の追求をかわしながら、ウィットロックを探すのですが、その一方で、航空業界から転職の誘いを受けて斜陽の映画産業より未来のある航空業界に行くべきか迷っています。

とりあえず、ウィットロックの代理をアクション俳優ホビー・ドイル(アルデン・エーレンライク)がすることになるのですが、西部劇のヒーロー=酷い西部訛の彼は演技もど下手で、監督のローレンス・ローレンツ(レイフ・ファインズ)は頭を抱えます。

さて、ウィットロックを誘拐したのは、赤狩りで職を失った脚本家たちでした。彼らの仲間のマリブにある豪邸で、彼らの共産主義的な考えに影響されていき、キャピタル・ピクチャーズに自身の身代金を要求します。 用意した金を指定通り引き渡したマニックスですが、彼が持っていた身代金のバッグを偶然店で見かけたドイルは後をつけてマリブの豪邸へ乗り込み、一人でいたウィットロックを説得するの これがけっこう直球&強引。ここで彼の得意技(投げ縄)が披露されます。この時ばかりはかっこよく見えたけど

この時、誘拐犯たちは少し離れた海上にいます。そこへ赤い星のマークをつけた巨大な潜水艦が浮上し、ミュージカルスターのバート(チャニング・テイタム)が現れ身代金を受け取るのですが(共犯というわけね)潜水艦へ戻る際に海に落としてしまうという・・これオチになるの?

ウィットロックは撮影に戻り一件落着。マニックスも転職話を断り大好きな映画の仕事を続ける決心をしましたとさ

赤狩りという時代背景や、映画業界の独特な躁状態をうまく取り入れたコメディですが、これが面白いかと問われれば個人的にはイマイチ


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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

2016年12月16日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2016年12月16日公開 アメリカ 134分

生きるためなら悪事も厭わないアウトローのジン(フェリシティ・ジョーンズ)は、とある依頼をきっかけに反乱軍の極秘作戦に参加することになる。その内容は帝国軍が建造中の究極兵器「デス・スター」の設計図を奪うというもの。ジンはローグ・ワンの仲間と共に、不可能なミッションを遂行できるのか?

 

初日初回ですが2D字幕版です。それでもいつもより大勢の観客が入っていました先着限定でUS版ミニポスターが貰えました。(キャスト&監督のサイン入りのプレミア版も混ざっているらしいけどそれは当たらなかったな

「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」をつなぐ物語。「エピソード4 」でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図が、いかにして反乱軍の手にもたらされたのかが明らかになります。

前作「フォースの覚醒」に続き、主人公は女性。ヒロインのジンは幼い頃に母を殺され父を拉致され、育ててくれたソウともはぐれて15の時から一人で生きてきた一匹狼です。実は父のゲイリン(マッツ・ミケルセン)はデス・スター開発に関与する天才科学者で、帝国軍に協力するふりをしながらこの究極兵器の中に致命的な欠陥を埋め込んでいました。これを知らせるべく、パイロットのボーディー(リズ・アーメッド)にソウへのメッセージを頼んだのです。反乱軍の情報将校キャシアン(ディエゴ・ルナ)はこの情報を掴んで反乱軍に報告、それが縁でジンと共に惑星ジェダにいるソウの元へ行くことになります。この時チアルート(ドニー・イェン)とベイズ(チアン・ウェン)と知り合うのね しかし、情報漏れに気付いた帝国軍はデス・スターを使ってジェダを破壊 父のメッセージを受け取ったジンはキャシアンらと共に父を探しに行きますが、その裏でキャシアンはゲイリンの暗殺を命じられていました。彼は命令を実行することができませんでしたが、ゲイリンは戦いに巻き込まれて亡くなります。ジンは反乱軍に設計図を奪おうと提案しますが、反乱軍の会議は降伏を選びます。反対するジンの元にキャシアンたちが集い「ローグ・ワン」が誕生するのです

ちなみに「ローグ」ははぐれ者という意味。タイトルにはコールサインの他に、ヒロインたちがはぐれ者の集団であることや、本シリーズの流れから逸脱する最初の一本という意味が込められているんだとか。

設計図が収められているのは惑星スカリフ。ビーチリゾートのような美しい惑星で繰り広げられる死闘とヒロインたちのラストの対比が際立ちます。

敵のクレニック将校(ベン・メンデルソーン)は中間管理職といった立場 ダース・ベイダーの逆鱗に触れぬよう注意を払いながら皇帝パルパティーンに取り入る隙を伺う野心家です。彼がジンの家族を奪った張本人 もちろんベイダー卿も登場。今回の舞台はジェダイが滅びた後ですから、ライトセーバーを使うのはベイダー卿だけなのがちょっとつまらない点。その分彼の華麗な剣捌きは見所の一つかも。

ローグ・ワンのメンバーたちもそれぞれに心の葛藤を抱えていたりします。彼らが反乱軍に正式に認められていないこの危険な任務を志願したのも、これまでの後ろ暗い任務や生き方とは異なる正義のための戦いだったからなのかな。ヒーローヒロインは死なないというセオリーを裏切る結末にもでした。

スカリフではレッド・ゴールドなどの戦闘機チームや敵の武器などが登場し、往年のファンも思わず歓声を上げそうな演出が見られます。また今回キャシアンの相棒役のK-2SOというドロイドが登場。彼は長身でパワーもありますが、お喋りで思ったことをすぐに口にする性格はどことなくR2-D2に似ていて憎めない愛嬌があります そういえばC-3POと共にちょっとだけ登場シーンありました。最後にレイア姫が出てきて、物語が「エピソード4」に繋がる演出も憎いね

シリーズファンにも、初めて観る人にも楽しい作品になっていると思います。

 

 


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ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風

2016年12月07日 | ドラマ

第一話・第二話:2016年12月6日 視聴

第三話・第四話:2016年12月12日 視聴

第五話・第六話:2016年12月15日 視聴

第七話・第八話:2016年12月18日 視聴

第九話・第十話:2016年12月19日 視聴

第1話「紅の女」

黒の城で息絶えたジョン・スノウを発見したダヴォスは、ジョン支持派を集めアリザーへの反撃策を練る。ラムジーから逃れるため塔から飛び降りたサンサとシオンは森に逃げ込むが、追っ手に見つかっしまう。ミアセラの帰郷を待ちわびていたサーセイだったが、帰ってきたのはジェイミーだけだった。一方、ドスラク族に囚われたデナーリスは、自分がかつてのカール・ドロゴの妻でありドラゴンの母だと名乗るが・・・。


ジョンは冷たい亡骸となり、ジョン支持派とダヴォスは窮地に。メリサンドルは自らの予言に裏切られ急に老け込み、自信を失った様子。これまでの炎の女の強さは消えてこれではただの気弱なおばはんや 

ラムジーに囚われてからダメダメだったシオンですが、サンサを助け守る騎士道精神溢れる男気を見せてくれます心なしか外見までハンサムさを取り戻したような

ドスラク人に捕らえられたデナーリスは持前の気の強さで形勢逆転かと思いきや・・王の寡婦の館送り?それって何??


第2話「故郷」

ブランは三つ目の鴉とかつてのウィンターフェルに立ち、幼少の頃の父ネッドやホーダーの姿を目撃する。トメンは母サーセイに受罰から守ってあげられなかったことの許しを乞う。ミーリーンでは、鎖につながれたままのドラゴンが弱体化するのを危惧したティリオンがある行動に出る。黒の城では、ジョンの死を受け入れられないダヴォスがメリサンドルにある依頼をするが…。


ホーダーにもちゃんと名前があったのね ネッドとリアナの子供の頃が登場し彼らの過去も今後の展開に関わってくるのかな。  

ジェイミーに説得され、母サーセイの元へ駆けつけ許しを乞うトメン。基本息子たちはマザコンここからサーセイの反撃が始まるのか?かたや、ジェイミーは口では勇ましいけど現実何もできない。う~~ん、やはり女(母)は強し!!ですね。

私のお気に入りのティリオンですが、ドラゴンを解放しちゃいます。あんなに簡単に首輪の鍵が外れちゃうんですね~

ジョン復活の儀式は・・なんじゃそりゃ?だったんですが・・・それで生き返っちゃうんかいホワイトウォーカーと間違えられるんじゃないの?

 

第3話「背任者」

メリサンドルの魔術で蘇ったジョンは、状況を理解できず茫然とする。デナーリスは、かつてのドスラク族の王の妻たちが暮らす村に連行される。ウィンターフェルでは、ボルトン家の援助を求めに来たアンバー公がラムジーにある人物を差し出す。黒の城では、謀反の罪でアリザーらに処罰を下したジョンが、「俺の務めは終わった」と言い残し…。


死の世界から呼び戻され呆然とするジョン。仲間に裏切られた彼にとっては与えられた生を再び「壁」に捧げることに疑問を持つのは当然かも。  デナーリスもドスラク族の男たちの裁定を黙って受け入れる筈がありません。再び炎の中から「焼けずの女王」として登場するあたりはかなり劇的な演出だな。 そしてリコン・・・最悪の相手に差し出されてしまいましたね~~


第4話「異客の書」

ジョンが黒の城を出て行こうとしていた矢先、思わぬ客が門前に到着する。高巣城では久々に戻ったリトルフィンガーが、兵を集めサンサを助けようとロビンに進言する。ハイ・スパローはマージェリーを牢から出し、自らの過去を語って罪について諭そうとする。また、サンサらと別れたシオンは鉄諸島に帰還。一方、ジョンの元にウィンターフェルから手紙が届く…。


サンサがジョンと再会。落とし子として冷淡に接していた彼女も今はジョンが頼りですが、やっぱり正嫡のプライドは隠し切れない感じだね。リトルフィンガーは言葉巧みにロビンを操り挙兵に成功します。月日が経ってもロビンは相変わらず。


第5話「扉」

サンサは突然現れたリトルフィンガーに、なぜ自分をラムジーの元に送り込んだのかと怒りをぶつける。視力を取り戻したアリアは2度目のチャンスとしてある人物を殺すようジャクェンから命じられる。鉄諸島では、ベイロンの跡継ぎとしてヤーラとその叔父ユーロンの2人が名乗りを上げる。壁の向こうにタイムトリップしたブランは、ホワイトウォーカーの長、“夜の王”に見られ腕に触れられてしまい…。

第6話「血盟の血」

ホーダーを残し森へ逃げたブランとミーラは謎の男に助けられる。サムとジリは、サムの故郷ホーン・ヒルで母と妹に温かく迎えられるが、野人を憎む父親に冷酷な扱いを受ける。ジャクェンの指示通り劇団女優の暗殺の機会を窺うアリアは、楽屋で彼女に話しかけられてしまう。マージェリーは“贖罪の道行き”の罰を受けるべく聖堂前に立たされる。ドスラクの大軍を率いてミーリーン帰還を目指すデナーリスは…。


サンサがリトルフィンガーを責めるのはそりゃ当然よね サンサの母を好きだった彼がその娘に抱く感情もまた複雑なのかしらん。情報に長けた彼がラムジーの性癖を過小評価していたとも思えないのですが・・・

アリアは二度目のチャンスもまた生かすことができません。暗殺の対象人物はサーセイを演じる舞台女優です。サーセイ自身には恨み骨髄ですが、その女優の演技の上手さは群を抜いていて、アリアは芝居に引き込まれてしまいます。挙句、彼女を助けてしまうの。ジャクエンはそんなアリアを見透かしていたのではないかしら?

シオンは姉こそが跡継ぎに相応しいと応援しますが、ユーロンに敗れて鉄諸島を脱出せざるを得なくなります。ラムジーの奴隷と化していた年月が彼から生気を奪い去っていますが、この先どう物語に関わってくるのでしょうか。

マージェリーは保身のためにハイ・スパローに恭順の態を装います。彼女を救おうと祖母はジェイミーと共に兵を引き連れて乗り込みますが、肩透かしを食らったていに。

夜の王に見つかったブラン。ホーダーは彼を逃すため犠牲になります。彼らを助けたのはベンジェン叔父でした。あれ?死んだはずじゃ

サムの家族が登場!母と妹はとっても善人なのに、父と弟の冷淡なことったら男は強くあるべし!という信念の彼らにとってサムは出来損ないの息子・兄でしかないのね。安全のためにジリを置いて行こうとしていたサムですが計画変更です

デナーリスはドスラクの部族を引き連れミーリーンへ。ドラゴンでひとっ飛びだ~!ティリオンは女王不在の中、町の安全のために奔走しますがウェスタロスとは勝手が違い・・・。

 

第7話「砕かれし者」

ハイ・スパローと話す内に次は祖母の身が危ないと察知したマージェリーは、一刻も早くキングズ・ランディングを去るよう祖母を説得する。ジョンとサンサはダヴォスと共に北部の名家を周り加勢を求めるが難航。ブロンと兵を率いてリヴァーラン城に着いたジェイミーは、ブリンデン・タリーに城を明け渡すよう要求する。真の自分に戻りブレーヴォスを出ようと試みるアリアだったが、謎の老婆に声をかけられ…。

第8話「誰でもない者」

負傷したアリアは自分が殺すはずだった舞台女優の楽屋に逃げ込み、手当てしてもらう。ハウンドは村人を惨殺した“兄弟団”を追い、敵討ちする。ミーリーンでは、ティリオンとヴァリスの策が功を奏してして町に活気が戻ったかに見えたが…。キングズ・ランディングではトメンが重大なお触れを出す。リヴァーランに着いたブライエニーは包囲戦を張っていたジェイミーと再会し、ある作戦を提案する。


マージェリーは改心したかのように振る舞いますが、心の奥に何やら決意を秘めている様子。 祖母はサーセイの共闘の提案を一蹴。息子のトメン王のハイ・スパローに取り込まれた言動にサーセイは傷つきます。ただ一人残った愛児を取り戻すために彼女が企むことって・・・何やらアブナイ予感

一方ジェイミーはサーセイの元に一刻も早く戻るため、ブラックフィッシュに和解を申し入れますがすげなく断られ、ブライエニーの助力も届かずで、人質のエドミュアを脅してようやく無血開城にこぎつけます。サーセイを愛しているから、彼女の元に戻るためにはどんなことでもするとエドミュアに迫るジェイミーは今までで一番本音トークしてますね 

名前を棄てることを止め、ウェスタロスに戻ろうとするアリアですが、殺されかけてしまいます。自分が暗殺する筈だった舞台女優に助けられるのですが、その彼女も殺されまたまた窮地に!ずっとアリアを苛め抜いていたあの娘に遂に殺られるのか?と思いきや・・・だよね~結局アリアにとってブレーヴォスでのことは自分がスタークであることを再確認するための試練だったということみたいですね

サンサとジョンは味方を集められずに苦戦中。兵が足りないと考えるサンサが送った手紙の主は言わずと知れた彼だよね

ハウンド・・生きてましたね。やっと仲間ができて平穏な暮らしを送っていたのに、その仲間を惨殺されてしまい・・・彼もまた戦いの中でしか生きられない人種ということです。 “兄弟団”と共に北へ向かうのかな。

 

第9話「落とし子の戦い」

ティリオンとの取引に反しピラミッドを攻撃し始めた奴隷主人たちに対し、デナーリスはドラゴンを率いて応戦する。兵を集めたジョンはラムジーと対峙し臨戦態勢となるが、作戦をめぐりサンサと衝突する。ミーリーンに着いたシオンとヤーラはデナーリスに謁見し、船の提供と引き換えにヤーラへの鉄諸島の返還を依頼する。そして、北部奪還とリコンの命をかけ、ついに落とし子同士の戦が始まる…。

最終話「冬の狂風」

サーセイとロラスの審判の日。なかなか姿を見せないサーセイを迎えに出たランセルが大聖堂の地下に駆け込む少年を不審に思い、後を追うと…。ミーリーンでは、デナーリスがダーリオに別れを告げ、ティリオンを“女王の手”に任命する。ブランは、若き日の叔母リアナが居る塔である真実を目撃する。キングズ・ランディングに戻ったジェイミーは、玉座の間で驚きの光景を目にする。


ヒロインたちの活躍が目立ちますね

デナーリスがドラゴンにまたがり空を自由に駆ける姿はまさに伝説の女王に相応しいシオンとヤーラの謁見でも、シオンは精彩を欠いているけれど、ヤーラとは同じ女性リーダーとしてのシンパシーみたいなものを感じます。

少ない兵で戦いに挑もうとするジョンを、ラムジーの本性を知り尽くしているサンサは危惧します。リコンに対しての残酷なゲームは吐き気がするほどこれに激怒し我を忘れて見事に術中にはまり絶体絶命の窮地に立たされたジョンを救ったのは、サンサが密かに連絡を取ったリトルフィンガー率いるベイルの騎士たちでした。馬上から冷たくラムジーを見下ろすサンサもですが、投獄されたラムジーに犬をけしかける姿はサーセイ顔負けだな。キングスランディングにいた彼女と今の彼女では雲泥の差があります。リトルフィンガーの狙いは王座とサンサですが、まだまだ先は見えないね。

サーセイはハイ・スパローやマージェリーたち目障りな連中を一掃しますが、これに絶望したトメン王は投身自殺してしまいます。愛する子供たちすべてを失い鉄の玉座に着いたサーセイの胸中は??

アリアもまたフレイ家に復讐の一刃を

ティリオンはその手腕を買われ、デナーリスから王の手に任命されます。頼られ、正当に評価してもらえることが彼には一番嬉しいことかもね


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マダム・フローレンス! 夢見るふたり

2016年12月07日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2016年12月1日公開 イギリス 111分

ニューヨークの社交界のトップ、マダム・フローレンス(メリル・ストリープ)の尽きない愛と財産は、夫のシンクレア(ヒュー・グラント)と音楽に捧げられていた。ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンスだが、自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。愛する妻に夢を見続けさせるため、シンクレアはおひとよしなピアニストのコズメ(サイモン・ヘルバーグ)という伴奏者を見つけ、マスコミを買収し、信奉者だけを集めた小さなリサイタルを開催するなど献身的に立ち回っていた。しかしある日、フローレンスは世界的権威あるカーネギーホールで歌うと言い出して―。持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦に、シンクレアも一緒に夢をみることを決める。さあ、笑いと涙で包まれた奇跡の公演の幕があがる!(公式HPより)

 

1944年、音楽の殿堂カーネギーホールで行われ、伝説として今なお語り継がれる音痴のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの公演を題材に描いたドラマです。

歌の上手な人(メリル)が音を外して歌うというのはかなりの苦行じゃないかしらん?でも彼女の歌声は最後に出てくるマダム・フローレンスその人の歌声としっかりリンクして、確かにかなりの音痴なのに、何故か心惹かれる不思議な歌声を見事に再現していました。まさに女優魂というべきでしょうか 

マダムの歌声は、絶対音感のある人などは耐えらえない酷さかもですが、個人的にはオペラの歌詞は聞き取れないし、高音部の首を絞められたような「HA・HA・HA~」以外は許容範囲だったな~彼女自身が実に楽しそうに歌っている姿を見ていると、まさに音楽というのは音を楽しむことなんだと再認識させてくれます。

普通に考えたら、夫としては妻の音痴を本人に自覚させるべきだと思うのですが、夫人は最初の夫に梅毒をうつされ、以来50年の闘病生活を送ってきたことが明かされます。大好きなピアノも神経を冒されて弾けなくなった夫人ですが、それでも生きる希望は音楽だったのです。そんな彼女に音痴だから歌うなと言えるわけないよねあの手この手で、愛する妻を世間の批評から守り、真実を耳に入れないようにしようとする姿勢は、お金があるからできることでもあるけれど、それでも一種羨ましいほどの愛に溢れています。夫には愛人もいましたが、病気でベッドを共にできない夫妻にとっての愛の形をあれこれ批判することはできませんね。 

 夫人の歌の伴奏に選ばれたピアニストは気は弱いけれど人の善いコズメ。(彼が伴走者を選ぶ面談で弾いたサンサーンスの白鳥は個人的にも好きな曲なのでなんか嬉しかったな~ )初めて夫人の伴奏をした時の彼の何とも言えない表情が可笑しいです。それでも伴奏を続けたのは、週給150ドルももちろん魅力だったのでしょうけれど、次第に夫人の人柄に惹かれていったからだと思います。

リサイタルの成功(親しい友人や買収した観客ですから当たり前ですね)に気を良くした夫人は、今度はレコーディングに挑戦。出来上がったレコードを戦地に贈ったところ、これが受けた!!死と隣り合わせの戦場で、彼女の歌声はユーモアであり、生きることへの賛歌に聴こえたのかも。(これが平和な時代だったら絶対違う結果になっていた筈

ラジオでも流され世間で評判となり、夫人はカーネギーホールを予約してコンサートを開くと宣言!驚いた夫は止めますが、自分の歌で兵士たちを元気づけたいという彼女の愛国心に打たれ応援に回るの コズメもシンクレアの説得に覚悟を決め、当日、大勢の聴衆を見て怖気づいた夫人を励まします。その様子はとても頼りになるナイスガイでした。

歌い始めた夫人に会場の聴衆は嘲笑とヤジを飛ばします。この時、立ち上がって彼らを諌め夫人を応援したのは、以前夫人のリサイタルに来て笑い転げた成金?の妻です。彼女は教養のないグラマラスな美女という外見で前半は登場しますが、このシーンで一気に好感度UPでした 対照的なのはNYタイムズの記者の批評。彼の夫人の歌への評価は一見正しいけれど、でもそれはうわべの技術に対する評価であり、彼女の本質については何も理解していない上っ面な批評です。歌が上手いというのは、音楽的技巧に優れているということ以上に、聴き手に届く何かを持っていることだと思うな~その意味では夫人の歌は人々を魅了したといえるでしょう。

この辛口批評を夫とコズメは必死に夫人の目に触れないよう隠すのですが・・・。病に冒されている夫人にとって、コンサートは体力を限界まで使い果たす行為であり、その批評は彼女の命の灯を吹き消すに十分な破壊力がありましたそれでも彼女の最期はコズメが弾くピアノの調べに包まれた穏やかなものでした

上流階級に生まれ、金銭的な不自由もなく、深い愛を注いでくれる夫を持った夫人の人生は、たいそう恵まれたものだったと思います。音痴な彼女が、本人はそれと気付かず歌い続けられたのは、夫の献身的な裏工作はもちろんですが、彼女の純粋で天真爛漫な人柄が親しい友人・関係者たちに愛されていたということも大きいのでしょう


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アイシテル-絆-

2016年12月02日 | ドラマ

2011年9月21日放送 日テレ

 さつき(稲森いずみ)の息子・智也(嘉数一星)が小学2年生の清貴を殺害した事件から、20年以上の歳月が流れた。事件後に生まれた智也の弟・直人(岡田将生)は、兄を憎み、さつきとも距離を置いて暮らしていた。
かつて智也と直人は仲の良い兄弟で、幼い直人は優しい兄の智也を慕っていた。しかし、直人が12歳のとき、24歳になっていた智也(向井理)は、直人に何も言わずに突然家を去り、何も知らない直人はただ悲しむ。

直人が高校2年生の時、インターネットから智也の起こした事件を知る。自分が家族にだまされていたのだと大きなショックを受けた直人は、なぜ事件について黙っていたのかとさつきを責め、怒りをぶつける。さつきは、いかに家族みんなで直人を愛してきたかを語るが、直人は受け入れられず、自分が生まれてきたことを後悔する。

それ以来、他人と距離を置き孤独な日々を送ってきた直人。そんなある日、直人は偶然入った工房で、そこに飾られたある絵を見て涙を流す。その絵を描いたのは、工房の主・須磨(伊東四朗)の孫・加奈(水川あさみ)だった。須磨は、そんな直人に何かを感じ、工房で働いてほしいと頼む。工房で働き始めた直人は、須磨や加奈の明るさに救われ、安らぎを覚える。そして、加奈と少しずつ心を通わせていく。

やがて直人と加奈は結ばれ結婚するが、直人は子供を持ちたくないと加奈に告げる。子供にまで十字架を背負わせたくないという直人の強い思いからだったが、加奈は妊娠してしまう。生みたいと訴える加奈、生まれてこない方がいいと言う直人。
直人は、このままでは加奈を傷つけ苦しめてしまうと思い、全てを断ち切るために兄の智也に会う決心をする。(公式HPより)

 

伊藤実の漫画を原作としたTVドラマで2009年放送の「アイシテル~海容~」の続編です。放送時はリアルタイムで観たけど、加害少年は悪意から罪を犯したわけでなく、被害者・加害者家族双方の苦しみが切なかった記憶があります。続編である本作は前作で生まれた加害者の弟が大人になった設定で、彼の目線で描かれます。

直人を守るために姿を消した智也ですが、その真意を知らず兄を恨む直人。事件を知った友人の裏切りもあって心は傷つき、愛する人との間に子供を作らないという決意は、自分のように辛い思いをさせないためです。この心無い友人役が窪田君なのね~~彼は直人に打ち明けられた時には「そんなの君自身とは無関係」と受け入れるのですが、直人の就職の際に兄の事件のことを就職希望先に知らせて邪魔します。自分の行為が直人をどれだけ傷つけたかに気付かない鈍感な無邪気さを持つキャラとして描かれていますが、それは世間の認識(反応)を体現化したものとも言えます。(嫌なヤツなんだけど窪田君が演じるとついつい庇ってしまう

登場人物の殆どは誠実で、だからこそ過去から逃げることができずに苦しんでいます。それでも、前を向いて歩いていかなければならないし、未来を自ら閉じてはいけないんじゃないかな。

大好きな兄が突然いなくなった悲しみを裏切りと捉え、その兄の罪を知って自分の不幸を彼のせいにすることで直人は逃げていたのかも。須磨や加奈と出会い、認められること、愛することを学んで成長していく直人と、彼を愛する周囲の人々の気持ちの温かさが伝わるドラマでした。


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きょーれつ!もーれつ!!『古代少女ドグちゃんまつり!』スペシャル・ムービー・エディシ

2016年12月02日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2010年2月20日公開 110分

土偶の神様“ドグちゃん”(矢澤恵里香)が1万年の時を超え現代に甦って、土偶の相棒ドキゴローや引きこもりの少年・誠(窪田正孝)と共に、現代社会の歪みが生み出した妖怪たちを退治ししていくヒロイン・アクション・コメディ。

 

2009年 10ー12月放送のTVドラマ『古代少女ドグちゃん』のスペシャル・ムービー・エディションです。

 ドグちゃんは縄文時代の妖怪ハンター。天真爛漫で、誠を僕扱いします。 普段は土偶風超ビキニで、誠と一緒に行動する際にはセーラー服というのは「うる星やつら」のラムちゃんのイメージかしら ドキゴローはドグちゃんの相棒であり、戦闘の際にはアイテムにもなります。誠は母(斎藤由貴)の死の責任は自分にあると思って後引き籠りとなっていましたが、ドグちゃんを発見してからは彼女の僕として妖怪退治を手伝うはめに。ちなみに父親役は上川隆也さんでした 第一話ゲストのウオナはソニンが演じています。

ドグちゃんの必殺技は胸から発射されるドキドキウェーブだし、誠が地面から見えて光っていた胸に触れたことでて蘇るとか(その際掌に渦巻き型の火傷をして、ドグちゃんの唱える「ウララ〜」の呪文で火傷跡が浮き上がるのは孫悟空の輪のようなイメージ?)基本エロコメと言った感じで、まぁ深夜枠のドラマだしね~~窪田君が演じてなかったら見ない作品だな。

でも高校生役の窪田君、頬もふっくらしてて可愛いな~~携帯捜査官のケイタを思い出させる気弱でちょっと影があって、でも真っ直ぐな心を持つ少年役を熱演しています。

テレビドラマの再編集版と新作パート、そしてパイロット版の構成ですが、パイロット版がとにかく過激なエログロ作品。出演者も全く異なっていて、しかもこちらでドキゴローを演じたのが斎藤工さん

昔から何度か共演しているとは聞いてましたが、こんな作品でも・・・いやいや、これは共演とは言わないか


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