杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

スターゲイト

2024年06月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
1995年4月1日公開 アメリカ 
2024年6月6日放送 午後のロードショー

28年、エジプト・サハラ砂漠の古代遺跡で巨大な謎の環が発見された……。94年のアメリカ。学会から異端視されている若き考古学者ダニエル・ジャクソン(ジェームズ・スペイダー)に、66年前の発掘で謎の環を発見したラングフォード博士の娘である老婦人キャサリン(ヴィヴェカ・リンドフォース)が、研究の資金を提供しようと申し出る。米軍の秘密基地に連れて来られ、石版に刻まれた古代文字の解読を依頼されたダニエルは、キャサリンたち研究チームが長年解読できなかった文字をわずか2週間で解き明かす。プロジェクトを統括するジャック・オニール大佐(カート・ラッセル)は、あの巨大な環を彼に見せ、それが異世界を繋ぐ門=スターゲイトであり、米国政府は起動させる方法を探していたことを明かす。プロジェクトは進み、ダニエルはオニール大佐の一行と共にスターゲイトの向こうに旅立つ。神秘的な光の環を通り抜けると、そこは砂漠に覆われた未知の惑星だった。やがて一行は惑星の住人たちと出会う。そこは古代エジプトとよく似た文明であった。ダニエルが持っていた古代エジプトのペンダントを見た人々は、一行を歓迎する。言語は通じなかったが、この星ではラー(ジェイ・デイヴィッドソン)と呼ばれる独裁者が君臨していることが分かった。シュリ(ミリ・アヴィタル)という娘と恋に落ちたダニエルは次第に言語が分かるようになり、遺跡から驚くべく事実を知る。それによると、ラーは古代の地球を訪れた宇宙人で、人類に力を与えてエジプト文明を作り、奴隷のように人々を使役していたが人類の反乱に遭い、スターゲイトを使ってこの惑星に逃がれた。この星の人々は、連れ去られたエジプト人の末裔だった。息子が銃の暴発で事故死し、虚無的になっていたオニール大佐だったが、人々と交流するうちにラーに立ち向かう決意をする。ラーは大佐の携行していた爆弾をこの星の鉱物と一緒にスターゲイトで送り返すことで、地球の破壊をもくろんでいた。やがて人々は反乱を起こし、大佐の部下と共に立ち上がる。形勢不利と見たラーは巨大なピラミッド型宇宙船で逃げ出すが、ダニエルとオニールの活躍で宇宙船もろと爆破される。オニールたちはスターゲイトで地球に帰還することになったが、ダニエルはシュリと共にここにとどまる道を選んだ。(映画.comより)


古代遺跡から発見された巨大な環をくぐり抜けた先での冒険を描いたSFアクションです。監督はローランド・エメリッヒ。

ピラミッドに対するこれまでの定説とは異なる考えを持つダニエル・ジャクソン博士は、象形文字の原点となる文字の解読に成功したと発表しますが他の研究者たちから相手にされません。そこに老婦人キャサリン(冒頭で巨大な環を発見した博士の娘)が声をかけてくるところから物語は動き出します。

軍秘密基地で石蓋に記されていた象形文字の正しい解読をした博士は、そこに描かれていた象形文字以外のものが星座を示していることに気付きます。能力を認められた博士は例の環を見せられ、それがスターゲイトだと教えられます。
彼が7つ目の文字を解読したことで開いたゲートに探査機を入れると、銀河系以外の地球に良く似た星にいることがわかります。

オニール大佐率いる偵察隊に加わり環を通り抜けた先は古代エジプトに似た場所です。キャサリンがお守り代わりに博士に渡した発掘当時発見されたペンダントを見た現地人が彼を神(ラー)の使いと誤解して一行を歓迎します。
シュリという女性に案内された場所でラーについての情報を得、彼女たちの言葉を理解し始めたところに、オニールたちが合流します。シュリが描いた絵を見て第七の記号が閃いた博士は地球に戻れると確信します。(オニールは息子と同じ年頃のスカレに親しみを感じ、好奇心旺盛な彼にライターをあげました。)

その頃、ピラミッドに残してきた部下たちは突然現れた仮面の男たちに襲われていました。ピラミッドに戻ったオニール達は巨大なピラミッド型の宇宙船がピラミッドの上にかぶさっているのを見て驚きます。
仮面の男たちに拉致され連れて行かれたのは少年の姿をしたラーの前でした。
ラーは自分を滅ぼしに来たのかと爆弾を指します。それはオニールが持ってきたものでした。スターゲイトを通じて爆弾を鉱石(それを使えば100倍の威力を持つ)と共に地球に送り返して自らが作った文明を滅ぼすと告げるラーを阻止するため、シュリやスカレら奴隷とされていた人々が立ち上がり反乱を起こします。

オニールはゲートを破壊する任務を受けていました。爆弾を起動させ一人残ろうとしていたオニールでしたが、ラーが宇宙船で逃げようとしたのをみてこの爆弾を転送装置で宇宙船に送り込むことを思いつきラーを倒します。

地球に帰るオニールたちに、この地に残ることを決意した博士は別れを告げます。
オニールはまた会おうといってゲートを潜りました。END・・・って・・・
ゲートで行き来できたら軍は絶対黙っていないと思うんですが。殖民地にされるのが関の山な気がするぞ。ゲートは破壊すべきでしょ。

古代エジプト風なロケーションと衣装とラーたちの仮面や武器のミスマッチが面白いちうかちぐはぐというか。でもフィクションとしては楽しめました。
オニール大佐役のカート・ラッセルの角刈りヘアも今ではちょっと笑えるかも。😅 


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ダンテズ・ピーク

2024年06月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
1997年3月8日公開 アメリカ 109分
2024年6月27日放送 午後のロードショー

USGS(全米地質学調査団)の火山地質学者ハリー・ドルトン(ピアース・ブロスナン)は、地震が起こる可能性が極めて高いとされる米北西部、太平洋岸に位置する休火山“ダンテズ・ピーク”の調査のため、その麓の町を訪れた。調査を進めて行くうちに、ハリーは火山の噴火が近いことを確信する。ハリーは、このままでは町全体が溶岩に飲み込まれる可能性があると訴えるが、彼の要請で現地入りした上司のポール・ドレイファス博士(チャールズ・ハラハン)率いる調査チームや村人たちは、その危険性に全く注意を払おうとしない。事態を重く見たハリーは町長のレイチェル・ワンド(リンダ・ハミルトン)に直談判し、何とか協力を取り付けることができた。だが、住民を招集した会合の最中、噴火が起こった。町はパニック状態に陥り、ハリーはレイチェルの子供グラハム(ジェレミー・フォリー )とローレン(ジェイミー・レネー・スミス )、義母のルース(エリザベス・ホフマン )を避難させるため、彼らのいる山の中腹に向かった。一方、地震と火山活動で、町は阿鼻叫喚の地獄図に。途中でルースが倒れ、ハリーは残った3人を連れて必死に脱出を図る。ついに全てを飲み尽くす火砕流か始まり、彼らは間一髪で逃れるが、ガレキの山の中に閉じ込められてしまう。しかし、ハリーの活躍で、NASAが開発した発信機で位置を知らせ、彼らは無事に救出された。(映画.comより)


火山災害をテーマにしたパニック映画で、SFXを駆使した噴煙や溶岩、火砕流などの映像は迫力があります。

ハリーは、4年前のコロンビアでの噴火で婚約者を失っているため、噴火の兆候にはかなり敏感になっています。
上司の要請を受けて調査のため訪れた麓の町は、「全米で最も住みやすい町」の2位に選ばれ、企業の誘致に成功して祝賀ムードに沸いていました。お祭り騒ぎの裏で、温泉を楽しんでいたカップルが悲劇に見舞われていました。

町長のレイチェルに現地調査の協力を申し込んだハリーは、湖水が異常な酸性度を示し、周囲の木々が枯れ、小動物が死んでいて、極め付きに温泉でカップルの無残な死体を発見します。火山噴火の危険性を察知したハリーは町民の避難を提案しますが、政治的判断から上司のポールに反対され様子を見ることになります。

調査チームと本格的な調査を開始しますが、噴火の兆候は数字に現れません。しかしハリーは初期の異常現象を敏感に察知していました。
町を引き上げる前夜、水道の水の濁りが出ます。避難勧告の為の住民集会の場で遂に噴火が始まります。パニックに陥った住民たちが我先に避難を始める中、レイチェルの子供たちを迎えに行きますが、子供たちは祖母ルース(レイチェルの失踪した夫の母)を心配して彼女が独りで住む山中の家に向かっていました。ローティーンの息子が火山灰の降り注ぐ道を運転ってありえない気がしますが😓 

後を追ったハリーたちは子供たちと合流しルースを連れてボートで湖を渡りますが、酸性化した湖水が金属のボートを腐食し始めます。岸まであと少しのところでエンジンが熔け、ハリーが必死に漕ぐ中、ルースが湖に飛び込んでボートを岸まで押します。
ルースは頑固で家族の避難警告にも耳を貸さずに山を離れようとしませんでしたが、孫たちが助けに来て、噴火が現実となり家が燃えた時に初めて自分の過ちに気付きます。彼女の自己犠牲は危険に曝してしまった家族への償いだったのかもしれません。

決死の避難を続ける4人は、火砕流を渡り町に辿り着きます。一方、調査班のメンバーは住人達の避難を見届けた後、自分たちも避難を開始しますが、ポールの車が崩れた橋の上で立ち往生し、濁流した川に呑み込まれてしまいます。経済を優先した彼の判断が避難を遅らせているので、この結末は仕方ないかも。

NASAのビーコンを取りに戻り車を走らせる中、遂に本格的な噴火が始まります。彼らが逃げ込んだのはグラハムが秘密基地にしていた廃坑です。冒頭の伏線がここで生きてきます。
車に置き忘れたビーコンを取りに戻ったハリーは、圧し潰されそうな状況の中、ビーコンを作動させます。
数日後、壊滅した町の廃坑からハリーたちは無事に救助されました。

映画の冒頭の噴火シーンは1985年のネバド・デル・ルイス火山の噴火を、架空の町であるダンテズ・ピークの噴火は1980年のセント・ヘレンズ山の噴火 と、当局の判断ミスや避難指示の遅れといった人災の側面はプレー火山の噴火をモデルにしているそうです。

主人公たちがあれほどの災害の中を生き延びるのはいかにもアメリカ映画らしいご都合主義ですが、(火砕流の中を車で突っ切るなんて現実的じゃないし、そもそも車自体が一瞬で燃えそう。湖が一瞬にして強酸性に変るのもあり得ない気がします)娯楽作品としてはスリルいっぱいで楽しめました。
何より日本も火山大国ですから他人事ではないですが。😓 

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