杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

マリアンヌ

2017年05月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年2月10日公開 アメリカ 124分

1942年、カサブランカ・モロッコ。ケベック出身のカナダ人工作員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス人レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、夫婦を装って敵の裏をかき、ナチス・ドイツ大使を殺害するミッションを通して運命の出会いを果たし恋に落ち結婚する。2人の間には子供も生まれ、生活は幸福に満ちていたが、ある日マックスは呼び出しを受け、妻に二重スパイの疑いがあると告げられる。

 

ロバート・ゼメキス監督作。過酷な時代に翻弄されながら究極の愛を試される男女の運命を描いたラブストーリーです。

もし本当に妻が二重スパイだった時は自らの手で殺さなければならないルール。できなければ自分も殺されるのです。

マックスはマリアンヌの無実を信じ、それを証明しようと動きますが、逆に彼女の疑惑を決定づける証拠を握ってしまいます。

ブラピ・・諜報員・・と言えばMr.&Mrs. スミス」を思い出します。この作品がきっかけでアンジーと結婚したんだものね

今作も、冒頭はカサブランカの異国情緒たっぷりな時代の雰囲気の中で華麗なパフォーマンスで暗殺を遂行する二人がとても決まっていますが、その後の展開は二流のメロドラマの匂いが 敢えて偽の情報を流し、敵(ドイツ)に通じているかを試すのですが、その結果が出るのを待てずにあれこれ動いて逆に墓穴を掘るあたり、愛は盲目感がダダモレ

マリアンヌが子供を人質に取られて泣く泣く夫を裏切り情報をドイツ側に渡すというのは、心情としては大いに理解できるし同情もしますが、どんなに優秀なスパイであっても、愛がその判断を曇らせる展開。そして最期は夫と娘を守るため、自らを犠牲にする選択。う~~ん、やっぱりメロドラマだ

懐かしの銀幕映画だと思えばこれもありですが、好みとしては「Mr.&Mrs. スミス」のようなカラッとしたラブコメの方が好きかな。


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家族はつらいよ2

2017年05月29日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年5月27日公開 113分

周造(橋爪功)はマイカーでの外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めたことから高齢者の危険運転を心配した家族は、周造から運転免許を返上させようと画策する。しかし、頑固オヤジの周造を説得するイヤな役回りを互いになすりつけ合う家族たちの心を見透かした周造は大激怒。平田家は不穏な空気に包まれてしまう。そんなある日、富子(吉行和子)が旅行に出かけることになり、束の間の独身貴族を楽しもうと、お気に入りの居酒屋の女将かよ(風吹じゅん)を乗せて昼食に向かった周造は、途中で高校時代の同級生・丸山(小林稔侍)と意外なかたちで再会を果たすが、直後に交通事故を起こしてしまう。いよいよ免許を返上させねばと、家族会議が開かれることになり、召集された平田家の兄妹夫婦たち。しかし前日に周造が家に泊めていた丸田が息を引き取っていたためまたまた大騒動となり・・・。


前作では熟年離婚をめぐって大騒動を繰り広げた平田家ですが、あれから数年後の今回は何と死人が!!

といっても平田家の家族の誰かではなく、周造の高校時代の同級生だった丸田。偶然工事現場の交通整理をしている彼と再会した周造は、不遇な丸田のために同級生を集めて励まします。大いに酒を酌み交わして泥酔し、家に連れてきて泊めますが、何とその翌朝、丸田は昇天していたのだからさあ大変!

平穏な住宅街に救急車とパトカーのサイレンが鳴り響き、近所の奥さんたちは何事かと集まり、刑事は来るわ、こうなるとは夢にも思わず頼んでいた鰻重の出前は来るわ(たしか前作でも出前頼んでいたっけね)で大騒ぎになるの。 家で人が亡くなると検視やらなにやらでけっこう大変なことになるんですよね~~

家業に失敗し、妻子に逃げられ、独居のわびしい暮らしをしていた丸田にとって、前夜の周造たちとの集まりは本当に久々の楽しい会だったこと、かよの店で大好物の銀杏を頬張り、周造の部屋で富子の写真に嬉しそうに感謝の気持ちを語り掛ける姿を見ると、突然死は悲しいことですが、丸田にとって人生で最高最期の幸せな夜だったのだなぁ、良かったねぇと思えてしまうのです。

西村雅彦、夏川結衣・中嶋朋子・林家正蔵・妻夫木聡、蒼井優ら前作のキャストが勢揃いしています。物語の前半はクスクス、ゲラゲラの笑いが絶えない喜劇ですが、丸田の死の前後はしみじみ、うるうるな人情劇です。そして丸田の葬式に平田家の面々が集合してからは、悲しいながらもまたまた笑い処が散りばめられていて、まさに山田洋次監督ワールド全開といった作品です。刑事役の劇団ひとりもなかなかいい味出してました 棺の中に大好物の銀杏を大量に入れる場面では、その後の展開が読めてしまって笑いがこみ上げてきちゃいました。案の定、派手な葬送曲が・・・その場面に鶴瓶師匠が火葬場職員役で登場しています

頑固親父に閉口しながらも、しっかり父親を立てる息子や娘夫婦が素敵です。口を開けば喧嘩になるけれど、互いを思いやる温かさがあるし、最終的には一致団結できちゃうしね 今回富子はオーロラ観光で不在でしたが、自分のベッドで人が亡くなったことを知ったらショック受けそうとついつい余計な想像をしてしまいました

物語のもう一つの軸である高齢者の運転免許返上問題。坂の上に建つ平田家は駅から20分?車がないと趣味の釣りもゴルフも不便だし、何より気ままに外出できなくなるので周造の気持ちもわかるのですが、凸凹で傷付いた車体を見ると、やっぱり家族は不安&怖いですね~~ 高速道を逆走されては一大事だし、人身事故の賠償責任とかも・・ 今回この問題の決着は持ち越しなのですが、はてさて、どうなることやら 猫の首に鈴をつける役回りを押し付け合う様など、「あるある~」と思いながらも笑いが止まりませんでした。

学校の運動会シーズンとあって、今日は代休だったのか、シネコンロビーは子供連れで大賑わい。さすがにこの作品目当てではなかろうと思ってたら、確かに子連れは皆無だったのですが、反対に熟年層で大盛況の劇場でした。夫婦で来ている人も多かったな~個人的には「寅さん」や「釣りバカ」より好き シリーズ化して頂き、続編も観たいものです。


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きみがくれた物語

2017年05月26日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年8月13日公開 アメリカ 111分

ノースカロライナ州の海沿いにある小さな町で運命的な出会いを果たして結ばれた、トラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)とギャビー(テリーサ・パーマー)。二児を授かり幸せな家庭を営む二人だったが、久しぶりのデートの約束にトラヴィスが遅れた日、ギャビーが交通事故にあってしまう。自責の念に駆られるトラヴィスは、目を覚まさないギャビーを前に「真実の愛のために人はどこまでできるのか」と何度も自問する。選択肢は白か黒か、二つしかない。トラヴィスには人生でもっとも重い、究極の選択が求められていた…。(公式HPより)


ニコラス・スパークスの小説「きみと選ぶ道」の映画化です。(ちなみに「きみに読む物語」などの恋愛小説の名手なんだそう。)

甘~い恋愛話かと思ったら、事故で意識不明の妻のためにこれまでの自分たちのことを語り掛けていたのね

二人の出会いは、隣に越してきたギャビーがトラヴィスの大音量の音楽と彼の飼い犬モビーが彼女の飼い犬モリーを孕ませた(誤解でしたが)と苦情を言いにやってきたところから始まります。互いに恋人がいた二人ですが、運命に導かれるまま恋に落ち、ギャビーは恋人ライアン(トム・ウェリング)との婚約を解消、トラヴィスも恋人のモニカ(アレクサンドラ・ダダリオ)に背中を押されて彼女にプロポーズ。めでたく結婚した二人の間には一男一女が生まれ幸せな日々が続くのですが、ある雨の日に不運が訪れます。獣医の彼にとって、急患を放っておくことはできなかったけれど、もしあの時遅れなければ・・・と自責の念に駆られ落ち込むトラヴィス。更に、回復の見込みがないとして延命装置を外す選択を迫られるのですが、悩んだ末、彼は断るのね。そして二人だけの秘密の場所を素敵に飾り立てます。もう一度目を覚まして欲しいと願う彼の気持ちが遂に通じて、奇跡が起こるハッピーエンドです

まぁ、恋愛小説がベースですから、1%の奇跡が起きたとしても驚きはしませんし、互いに傷つけた相手が二人を許し、逆に応援までする「いいひと」たちでも良いわけで

トラヴィスの父(トム・ウィルキンソン)や妹(マギー・グレイス)も終始二人を応援。なんて良い家族なんだ!!

冒頭にラスト前のシーンをもってきて、二人の出会いに遡る手法です。「あ~~やっぱりダメだったのね」と思わせて奇跡が!!という展開もベタではありますが、キュンとしますね

甘々ですが、たまにはこんな作品も良いかも


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さだまさしコンサートツアー2017 恵百福 

2017年05月24日 | ライブ・コンサート他

ウェスタ川越 大ホール 18:05開演  通算4224回目

・BIRTHDAY

・絵はがき坂

・雨やどり

・異邦人

・関白宣言

・敗戦投手

☆・つばめよつばめ

☆・避難所の少年

・しあわせについて

・晩鐘

・主人公

・女優

☆・潮騒

Ac フレディもしくは三教街

 

5分遅れで始まったコンサート、ロックにいきたい!=定刻より早く始めて早く終了したいの意 だそうですが・・・ 

ツアー初日の千葉終演のあと、宮島を訪れて御鳥喰式(おとぐいしき)に参加したそうです。

御鳥喰式:「嚴島神社の3女神が鎮座の場所を探して浦々を巡った」という伝説にちなんだ神事で、神職の乗る御師船が島内9ケ所に鎮まる嚴島神社の末社を巡拝します。その中で最も重要な儀式が、養父崎神社の沖合で行われる御鳥喰式です。海上に幣串と粢(しとぎ)団子を供え、雅楽を奏すると、雌雄2羽の神鴉(おがらす)が現れ、団子をくわえて養父崎神社に持ち帰るという神秘的なもの。(宮島観光公式サイトより)

祝詞の終わる前につがいのカラスが銜えて行った、それも三度も。ロックだぜ!とどうしてもオチをつけたいさださんでした

来年は45周年に突入ということですが、10歳を超えた犬と同じく一年一年が大事だそうで、それは私たち観客も同様なのね

先日放送された「劇的ビフォーアフター」の詩島の話ももちろん出ました。(金銭的)余裕ができたら一般にも開放(有料)するかもとのこと。実現したら行ってみたい・・・でも遠いなぁ

「敗戦投手」を歌い終え、ステージで生着替え(ジャケットを脱いでユニフォームを着ただけですが)

背中の19番は秋田商業出身の石川選手の背番号だそうですが・・・プロ野球見てないからわからんです

ちなみに、ヤクルトのファンクラブ名誉会員は現在3名のみで、さださん・出川哲郎さん・村上春樹さんです。

「つばめはつばめ」はまんま、ヤクルトスワローズの応援歌ですが、人生に当てはめても そして曲が終わると再びジャケットに着替え。

 

ACは赤のジャケットと黒Tで登場でした。

高校生ボランティア・アワードを今年も開催するそうで、場所はさいたまスーパーアリーナ。8/9,10です。

新アルバムも製作中とのこと、楽しみですね ☆は新アルバムに収録予定

一年ぶりのウェスタ川越でしたが、相変わらず綺麗な会場。今年は二階席でしたが、まだまだ木の香りがしてました。

二階席からだとステージの構成がよくわかって、遠いけれどこれはこれでなかなかの眺めです。

懐かしい曲が演奏されるたび、マリンバのメロディが頭をよぎります。曲自体は嬉しくもあり寂しくもあり・・昔が甦るお年頃なのよ


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シークレット・アイズ

2017年05月24日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年6月10日公開 アメリカ 111分

02年、ロサンゼルス。殺人事件発生の報を受け現場に駆けつけたFBI捜査官レイ(キウェテル・イジョフォー)は、被害者が仕事上のパートナーで親友でもある検察局捜査官ジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘キャロリンと知り驚愕する。捜査に乗り出したレイとエリート検事補クレア(ニコール・キッドマン)はやがて容疑者を特定するが、FBI内部の事情により、真相は闇に葬られてしまう。それから13年後、事態は急展開を迎え、驚きの真実が浮かび上がる。

 

第82回アカデミー外国語映画賞を受賞した2009年のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のハリウッドリメイクです。

9.11同時多発テロが発生した直後で、新たなテロを防ぐため結成された『テロ対策合同捜査班』に招集されたFBI捜査官のレイとジェスですが、捜査班のピクニックにジェスの娘が参加して犯人に狙われてしまったのね

捜査で浮かび上がった容疑者のマージンはテロリストに関する情報を横流しする「情報屋」だったことから、テロ対策を最優先と考えるモラレス(アルフレッド・モリーナ)ら上層部がマージンが事件に関与していると知りながら「証拠不十分」として釈放してしまうの。

これに憤慨したレイはFBIを辞め、独自にマージンを追います。そして遂に見つけだして、クレアやジェスに協力を仰ぐのですが、何故かジェスは「人違いだ」と消極的。その理由がわかる山場はまさに急展開です。

そうだよね~~。愛娘を殺された母親が泣き寝入りするわけないよねマージンが釈放された時、レイはジェスに「俺たちで奴を殺そう」と持ち掛けますが、彼女は「殺してしまっては彼を楽にするだけだ」と反対しました。その真意を汲めば、彼女の行為は確かに効果的な復讐と言えるかもですが、同時に彼女自身も苦しむ行為だったのです。それを知ったレイはある決断をします。そして「真実」を知ったクレアもまた・・・。題名はレイ・ジェス・クレアの選択を示すものでもあったのね。

役とはいえ、娘を喪い相応に老いた容姿のジュリアと、第一線で活躍する検事役のニコールの年齢を感じさせない美貌の対比も見どころかも。この二人、同年齢だと知ってまさに驚愕です

レイとクレアは互いに惹かれあっていましたが、この事件が影を落としてしまっています。クレアの結婚相手はマージンを情報屋に使っていた上司でしたが、当然のごとく夫婦仲は冷え切っているようで・・・でも「秘密」を抱えて生きることを選択したレイとクレアが結ばれることはきっとこの先もないのでは?

 

 

 

 


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ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち

2017年05月21日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年2月3日公開 アメリカ 127分

周囲になじめない孤独な少年ジェイク(エイサ・バターフィールド)は、唯一の理解者だった祖父エイブの遺言に従い、森の奥にある古めかしい屋敷を見つける。そこには、美しくも厳格な女性ミス・ペレグリン(エバ・グリーン)の保護のもと、空中浮遊能力を持つ少女や透明人間の男の子、常に無口な双子といった、奇妙な子どもたちが暮らしていた。

 

ティム・バートン監督によるランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」の映画化です。この映画に出てくる子供達は「奇妙」な能力を持っていますがそれは彼らが「自分であること」を示す1つの要素に過ぎないのです。人と違うところも含めて自分であり、それは必ずしもネガティブに捉えるべきことではないと監督は語っています。(公式HPより)

ジェイクの祖父はポーランド系ユダヤ人。戦時中ナチスの迫害から逃れるためにウェールズの島にある孤児院で過ごしたと言い、そこで撮った写真を見せながらジェイクに不思議な話をします。写真には透明人間の少年や、足が浮いている少女が写っていました。幼い頃は信じていたジェイクですが、学校で友達や先生に否定され次第に祖父の話を疑うようになります。

ところがある日、祖父が黒い怪物に襲われ目をえぐられて死んでしまうの。死の間際、祖父は「ケインホルム島へ行き、1943年9月3日のループへ行け。そうすれば鳥が全てを教えてくれる」と言い遺します。精神科医(アリソン・ジャニ―)の勧めもあり、父のフランク(クリス・オダウド)と休暇を過ごすため島に向かうことに。ところが1943年のその日は、ドイツ軍の空襲で建物が破壊されていたの 失望しながらも、翌日再び訪れてみると、森の奥に古めかしい屋敷があり、奇妙な子供たちに迎えられます。

人形などに命を与える力を持つイーノック、胃の中でハチを飼うヒュー、植物を成長させられるフィオナ、予知夢を映像として映し出せるホレース、いたずら好きな透明人間ミラード、怪力少女ブロンウィン、後頭部に鋭い歯のついた口を持つクレア、指先から火を出す事が出来るオリーヴ、無口な双子、そして風船のように浮かぶエマ(空気も操れる)は浮き上がってしまわないように鉛の靴を履いています。

子供たちはミス・ペレグリン(はやぶさの意)に守られ、1940年の9月3日を毎日繰り返しているのでした。それは彼ら(の目)を狙う悪者バロン(サミュエル・L・ジャクソン)たちから逃れるためです。

祖父エイブが好きだったエマはジェイクに好意を持ちます。イーノック以外の子供たちも彼を引き留めますが、自分は異能者ではないと思っているジェイクは断ります。ところが、祖父の死にバロンが関わっていて、島にも既に異変が現れていると気付いたジェイクがループに入るところを尾行してきたバロンに見られて捕まってしまい、ミス・ペレグリンが彼を助けるために捕まってしまうのです。(バロンは自由に姿を変えることができて、この時は鳥類学者(ル崖てパート・エベレット)に化けていましたし、精神科医も彼が化けていたのです。)

彼が連れてきた化物(ホロ―)の姿が見えるのはジェイクだけ。それが彼の能力だったの

ミス・ペレグリンを助けようと子供たちは一致団結して戦います。(ミス・アヴォセットを演じるのはジュディ・デンチですが、あっさりとホロ―に倒されてしまって出番は少なかったです)その過程でイーノックもジェイクを仲間と認め協力し合うのです。

バートン監督らしい独特な世界観で描かれる物語はダークファンタジーではありますが、子供が楽しく観られるように作られています。イーノックとオリーヴ、エマとジェイクの二組のカップルも誕生してのハッピーエンドです


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生きうつしのプリマ

2017年05月20日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年7月16日公開 ドイツ 101分

「話があるんだ」と思いつめた声で父(マティアス・ハービッヒ)から呼び出されたゾフィ(カッチャ・リーマン)は、ネットのニュースを見せられて唖然とする。そこには、1年前に亡くなった最愛の母エヴェリンに生き写しの女性が映っていた。彼女の名はカタリーナ(バルバラ・スコヴァ)、メトロポリタン・オペラで歌う著名なプリマドンナで、同じ歌手でもドイツの名もないクラブをクビになったばかりのゾフィとは住む世界の違うスターだ。父はどうしても彼女のことが知りたいと、ゾフィを強引にニューヨークへと送り出す。気まぐれでミステリアスなカタリーナに振り回されながら、彼女と母の関係を探るゾフィ。どうやら母には、家族の知らないもう一つの顔があったらしい──(公式HPより)

 

ドイツとニューヨークが舞台。 スコヴァは秘密を抱えたカタリーナとエヴェリンの一人二役を演じていますが、老け顔なので、初め、ゾフィと同年代の女性には見えなかったぞ 

何より父の強引さが鼻につくんですね~ 愛し合っていた筈の亡き妻に「復讐される」と言ったり、兄のラルフ(グンナール・モーラー)と絶縁状態だったりは後から伏線だったのだと気付かされるのですが (ちなみに母の墓に供えられる花束の送り主はラルフだったのね~)

父のたっての願いで母と瓜二つのカタリーナを訪ねたゾフィですが、知らないとにべもありません。そこでカタリーナの母ローザ(カリン・ドール)に会いに行き、エヴェリンの写真を見せると記憶を失くしている彼女が母を知っている様子。カタリーナの元カレのフィリップ(ロバート・ジーリゲル)の協力を取り付けて調べていくと、どうやらカタリーナは自分の姉らしいカタリーナの方もローザが実母ではないと薄々は気付いていたようで、では父親は誰?と、気になるのは当然 著名な振付師?・・違った・・ではでは・・・

秘密は暴かれてみれば、兄弟がエヴェリンを取り合った三角関係 父と伯父の不仲もこれが原因。しかも母は父に内緒でラルフとの子供であるカタリーナを出産し、親友のローザに育てて貰っていたのです。う~~ん・・・エヴェリンの気持ちがわからん 愛してたのは結局どちらだったの?

ともあれ、母の秘密が明らかになったことで、姉妹がめぐり逢えて、ゾフィが新しい恋を見つけられたことは良かったのではないかしら 


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ワイルド・スピード ICE BREAK

2017年05月19日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年4月28日公開 アメリカ 136分

長い逃亡生活と、史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)、レティ(ミシェル・ロドリゲス)、ローマン(タイリース・ギブソン)ら、固い絆で結ばれた”ファミリー”は束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りによって、ホブス(ドウェイン・ジョンソ)は投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。残されたレティやローマンたちは、ドミニクの裏切りの背後に謎の女サイバーテロリストが関係している事を突き止め、ドミニクを取り戻そうと試みるも、ファミリーの大黒柱で史上最強のドライバーでもある彼に、誰もかなうはずがなかった。彼らに残された最終手段は、ファミリー最大の敵だったはずのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と手を組むことだった・・・果たしてファミリーの運命は!?(ちらしより)

 

ずっと観たかったのにタイミングが合わずにいましたが、今日やっとスクリーンで逢えましたとはいえ、字幕版はもう時間が合わなくて吹替版で 違和感は物語が進につれて薄れましたけど、やっぱり俳優自身の声も捨てがたいのでDVDになったらもう一回観よっと

前回が「スカイミッション」。あのメンバーが今回も大集合です。そして今回は氷上決戦。相手は潜水艦ときたもんだどんだけスケールでかくなるんや!!ミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)は相変わらずとぼけた男。部下の新人君(スコット・イーストウッド)はリトル・ノーバディという本人は有難くないニックネームを付けられてしまったけれど、彼もこれから成長していくのかな

冒頭のキューバでのカーレースも、見せ場の氷上(アイスランドで撮影)のデッドヒートも凄いですが、予告や宣伝で観たNYで撮影された空から高級車が降ってくるシーン(正確にはビルの駐車場からです)も迫力でした。(もったいないお化けが出るぞ~~!!と心の中で突っ込んでみましたが

愛する家族のために仲間を裏切るドムだけど、ただ操られるだけの男じゃない!ちゃ~~んと手は打っているんです。しかもその相手はヘレン・ミレン演じるショウのママ=ミセス・ショウ そして彼女は泣く子もだまる強面デッカードの頬を張る最強の女弟のオーウェン(ルーク・エヴァンズ)には強気に出てもママには弱いのね~~彼がドムに協力したのは、家族愛とサイファーへの復讐心からでした。(ドムに撃たれて画面から消えますが、死ぬわけないじゃん!と内心突っ込んでいたらやっぱりね~~)機内でドムの息子をあやしながら華麗に戦う姿がです。もちろん、ドムもカッケー!ですが、今回の私のツボはデッカード君でした

最後までドムを信じ抜く恋人のレティの女ごころにキュンです・・でも・・息子の存在は全く無問題なの?

そういえば、エレナ(エルサ・パタキー)って誰だったっけ?と思ったら「MEGA MAX」で登場したブラジルの元女性警察官でドミニクの元恋人でした 身を引いたあとで妊娠がわかったという設定でその後サイファー(シャーリーズ・セロン)に捕まっていたらしいです。

サイファーは「ナイトシェード」や「ゴッド・アイ」で都度ドムに計画を邪魔されていますが、やっぱり今回もそれでもしぶとく逃げ果せたということはまだまだ彼女との戦いは続くのかしらん


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赤毛のアン

2017年05月17日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年5月6日公開 カナダ 89分

カナダのプリンス・エドワード島。花が一斉に咲き誇る春、農場を営む年配のマシュウ・クスバート(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)の家にひとりの少女がやって来た。夢見がちで楽しいおしゃべりを繰り広げる少女の名はアン・シャーリー(エラ・バレンタイン)。働き手となる11歳の男の子を孤児院から引き取るつもりだった兄妹は戸惑うが、むげに追い返すわけにもいかず、アンに別の引き取り手が見つかるまで家に置くことにする。
 翌日からアンは、厳格なマリラに命じられて慣れない家畜の世話などを手伝う一方で、口下手だが聞き上手なマシュウにいろんな話をする。5歳で両親を亡くし、他人の家や孤児院で過酷な生活を送ってきたアン。辛いときに助けになったのが豊かな想像力だったのだ。でも容姿だけはどうしようもない。隣家のお節介なリンド夫人に「やせっぽちで、赤毛で、そばかすだらけ」とけなされたアンは、腹を立てて無礼な態度をとり、謝罪を命じるマリラにまで反抗して部屋に閉じこもってしまう。しかしマシュウがそっと背中を押すと、アンは素直にリンド夫人に謝罪し、丸く収まった。マシュウはすでにアンの心の友だった。
 それからもアンは次々と騒動を巻き起こしていく。マリラが頭痛で寝込んだため、教会へひとりで行くことになったアン。道端の花を摘んでは挿すうちに帽子は花の山となり、あとでマリラに恥をかかせることになる。それを機に、アンに同年代の友達が必要だと考えたマリラは、近所のバーリー夫人の美しい娘ダイアナ(ジュリア・ラロンド)を紹介。アンとダイアナは意気投合し、親友になることを誓いあう。またダイアナに間違えてお酒を飲ませてしまったり、ハンサムなギルバード・ブライス(ドゥルー・ヘイタオグルー)と大喧嘩したりと次々と騒動を巻き起こす。最初は戸惑っていたマシュウとマリラは、アンの豊かな想像力と楽しいおしゃべりに引き込まれ、いつしかアンは家族同然の大切な存在となるが・・・・・。(公式HPより)

 

ルーシー・モード・モンゴメリーの児童文学の実写映画化です。モンゴメリーの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーが製作総指揮で参加しています。カナダ、プリンス・エドワード島の美しい風景の中で繰り広げられるアンの笑いと涙と感動の物語は、子供の頃に親しんだ原作のイメージそのままでした 

アニメの1979年の世界名作劇場「赤毛のアン」の印象が強かったので、マシューの口癖 Well now が「そうさのう」(翻訳者の村岡花子の半生を描いたTVドラマ「花子とアン」でも花子の祖父のセリフにこの口癖が使われていたっけ)と訳されていなかったのがちょっと不満

アンは何より自分の赤毛を気にしているので、けなされると我を忘れて憤慨します。リンド夫人に食って掛かったり、ギルバートの頭に石板(子供の頃に想像してたソレがようやく現実の物として登場したのが今回一番のツボでした)をぶつけたりのシーンがあまりにも本と同じで感動!!

腹心の友(映画では心の友と訳されてたけれど、どうもそれでは「ドラえもん」のジャイアンを連想しちゃって個人的には)ダイアナとの出会いや、彼女に間違えてお酒を飲ませてしまったこと、ダイアナの妹の手当てをして命を救ったこと、マリラの大事なペンダントの紛失事件や初めてのアイスクリーム、ソリ遊びで池に落ちたことや、マシューからのXマスプレゼント・・・どれもこれも読んで知っているエピソードですが、実写で見るとまた格別な想いが溢れてきます

アンの豊かな想像力と泉が湧き出るかのようなお喋りには、マリラでなくても引き込まれ、ついつい笑みがこぼれてしまいますね。

季節は花々が咲き乱れる春からきらめく夏・落ち葉の秋・銀色に輝く冬、そしてまた春と巡ります。何気ない自然がこのうえなく美しく見えてきます。

マリラが孤児院に送った手紙の返事には、アンの新しい行き先が見つかったことが書かれていました。裕福な家に貰われるのはアンのために喜ばしいことで、送り出してやることが正しいことだと決めたマリラにレイチェル(リンド夫人)は「もう家族じゃないの!」と引き留めるよう意見します。

あれ?原作ではどういう展開だったっけ?もう一度読み返してみなくっちゃでも読み返したら全シリーズ読みたくなっちゃいそう。時間がぁぁ 


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グッドモーニングショー

2017年05月16日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年10月8日公開 104分

落ち目のキャスター 人生サイアクの日!

澄田真吾(中井貴一)は、朝のワイドショー「グッドモーニングショー」のメインキャスター。かつて報道番組のエースキャスターだったが、ある災害現場からのリポートが世間から避難を浴びて番組を降板。現場からのリポートが怖くてできなくなり、同期入社のプロデューサー石山聡(時任三郎)に拾われて今に至っている。ある日、いつものように深夜3時に起床した澄田は、テレビ局に向かう車内でサブキャスターの小川圭子(長澤まさみ)から電話があり、二人の交際を今日の生放送で発表しようと迫られる。彼女は澄田の優しい振る舞いを”私だけ”と勘違いしているのだ。さらに石山Pからは番組の打ち切りが告げられ、踏んだり蹴ったりの事態に困惑していた。そんな時、都内のカフェに武器を持った男(浜田岳)が人質を取って立てこもっているという速報が飛び込む。芸能ゴシップや政治家の汚職事件を押しのけ、この事件をトップのネタとして番組はスタート。が、その直後、警察からとんでもない知らせが入る。なんと、犯人の要求は「澄田を呼べ」というものだった!澄田は、番組視聴率のため、というようりも圭子の暴露を防ぐために、思わずデマカセで現場に向かうことを視聴者に宣言してしまう!澄田は防爆スーツにカメラとマイクを仕込ませて、銃と爆弾を持つ犯人の様子を生リポートすることに。しかもタイムリミットは番組終了時刻。それまでに犯人を説得しなければ爆弾が…。武装した犯人にキャスターがマイクひとつで立ち向かうというありえない展開に、いつの間にかどのチャンネルも落ち目だったはずの澄田を映していた!日本中が注目するニュースの渦中に立たされた彼は、果たして人質を救うことが出来るのか?全体未聞の生放送が今始まる!(公式ホームページから)

 

ワイドショーで司会を務める落ち目のキャスターが陥る災難だらけの一日を描いた作品。同年6月に公開されていた「マネーモンスター」とどこか内容も似ているけれど、ハリウッド版が巨悪をあぶり出しているのに対し、失礼ながらいかにも貧弱な事件が中心となっていて、TVドラマサイズというか、スケールでは太刀打ちできませんな

国は違えど、落ち目キャスターの辿る運命は似たようなもの 「めざましTV」を参考にしているらしいですが、女性アシスタントがハイヒールを脱いで走る現場の状況や、熾烈な視聴率競争に追い立てられる製作現場、ワイドショーと報道の確執などは、かなりリアルなんじゃないでしょうか

空気の読めない思い込みの激しいサブキャスターを演じていたのは長澤まさみさん。いつのまにかしっかり大人の女性になってますね~ 新人アナ役の志田未来ちゃんも、澄田が非難を浴びた報道現場で彼が取った行動の「真実」を明かす重要な役どころをしっかり演じていて存在感出してました 澄田の妻役は吉田羊さん。夫への態度はクールだけど、夫の仕事への理解度は高そうで、けっこう通じ合ってる夫婦なんじゃないかと思わせる演技でした

警察の特殊班の黒岩を演じた松重豊さん、強面なのに何故かユーモラス。そもそもあんな重装備を着けさせるなんてありえね~~ 

ワイドショーは視聴者迎合の軽薄なイメージですが、作る側の矜持や想いも伝わってくる展開です。まずは楽しく笑い、そしてちょっと考えさせられる作品となっています。


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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス

2017年05月15日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年5月12日公開 136分

スター・ロードことピーター・クイル(クリス・ブラット)をリーダーに、たまたま出会ったノリで結成された宇宙のハミダシ者チーム『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。小遣い稼ぎに請けた仕事をきっかけに、強大な力を持つソブリン人の指導者アイーシャ(エリザベス・デビッキ)率いる無敵艦隊から総攻撃を受け、彼らの宇宙船ミラノ号は壊滅寸前に・・。間一髪、ガーディアンズを救ったのはピーターの父親と名乗る謎の男エゴ(カート・ラッセル)と、触れただけで相手の感情が分かる能力を持つマンティス(ボム・クレメンティエフ)だった・・・。

 

二時間超で長いのですが、展開が早いので飽きずに楽しめました今作では、姉妹、父子ゆえの葛藤や、似た気質で繋がる者たちなどの関係も描かれ、バトルはもちろんですが、感情の機微にも焦点が当てられているのもでした。

冒頭、タコのような怪物と戦うチームの面々ですが、ベビー・グルートがクイルのカセット音楽でノリノリなダンスをしてるのが何とも可愛いです。(相変わらずの80年代音楽が妙に懐かしく新しい)今回はとにかくベビー・グルート推しです(声を演じているのがヴィン・ディーゼルだってこと、失念してましたが、あの大きな体を連想すると一層面白さが増してきます)「I am Groot」の一語だけで全ての会話が成り立っているし(ロケットは理解できている)

アイーシャたちソブリン人はプライドのめっちゃ高い人種らしく、父親をバカにされたクイル初め、メンバーは内心面白くありません。ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)は彼らに捕まっていた妹のネビュラ(カレン・ギラン)の身柄を受け取りますが、賞金稼ぎのためと言ってはいるけど、身内だから助け出した感が否めないね。

そして、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)はちゃっかり彼らのお宝である電池を盗んでいたため、事がばれて総攻撃を受ける羽目に陥るのです。ヤレヤレ

窮地を救ってくれたのはクイルの父を名乗る男。その正体は天人(神に近いらしい)で、数百万年かけて自身を惑星に進化させたと語ります。最初は信じなかったクイルですが、ガモーラやドラックスとエゴの惑星に行き、自分にも同様の能力があることを知ってエゴを父親だと認め、魅了されていきます。エゴの世話係のマンティスは、その外見から「ピノキオ」に出てくる物言うコオロギを連想しちゃいました。彼女はエゴの本性をドラッグス(デイヴ・バウティスタ)に伝えるんですね。この二人のやりとりがちぐはぐなのに何故か微笑ましくて好印象でした。

一方、宇宙船の修理のために残っていたロケットたちはアイーシャから依頼を受けたヨンドゥ(マイケル・ルーカー)一味に襲撃され捕まるのですが、彼のやり方に不満を持つテイザーフェイス一派が反旗を翻すの。味方が敵に、敵が味方にと目まぐるしく変化する展開の末、ベビー・グルートとヨンドゥ派のクラブリンに助けられてロケットとヨンドゥはテイザーフェイス一派を倒しエゴの惑星へ向かいます。ネビュラにより矢のコントロール装置を破壊されたヨンドゥは試作品を頭に取り付けるんですが、これがウルトラマンのソレみたいで受けるんですがもっとも、こちらは外して飛ばしたりはしませんけどね。口笛で矢をコントロールするヨンドゥのこの武器、破壊力が半端ない!一度に数十人を瞬殺しちゃうんですから 

前作では人さらいの悪人だった彼、今作ではかなり善い人になってます。報酬に目がくらんでラヴェジャーズのルールを破り、仲間から追放された彼ですが、クイルを攫って手元で育てたのにもある理由があったのですね。そして最期はクイルを命がけで守るの。まさに父の愛です

ヨンドゥと対称的なのが、エゴ。自分を神と名乗る奴なんてろくなもんじゃない(名前がエゴ=我欲ってのがストレート過ぎて笑えます)1980年代のクイルの母とのデートシーンからして胡散臭い匂いがプンプンエゴの本当の目的や、母の死の原因がエゴにあることを知ったクイルは激怒し、エゴを倒そうとします。これにガーディアンズの面々が助っ人に加勢、さらにアイーシャたちもしつこく彼らを追って来て、バトルが繰り広げられるのでした。

ヨンドゥのお葬式のシーンは色彩豊かで情緒がありました。彼の英雄的行為を知ってラヴェジャーズのメンバーも追悼に集結します。シルベスタ・スタローンがラヴェジャーズの一人でカメオ出演しているのもですね。

エンドロールにも、次回作への布石がいくつか仕込んで合って飽きさせません。アイーシャは何やら企んでいるようだし、ラヴェジャーズは再結成する相談しているし、ついでにグルートが思春期を迎えてる図なんてのも挿入されてました(いや・・ベビーな彼が可愛いんだけどな~~


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ウソはホントの恋のはじまり

2017年05月13日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年7月16日公開 アメリカ 92分

ニューヨーク、ブルックリンで暮らす売れない作家サム(ジャスティン・ロング)は、カフェ店員のバーディー(エバン・レイチェル・ウッド)に恋をする。名前だけを頼りにバーディーのFacebookページを探し当てたサムは、彼女が社交ダンスや料理に興味を持っていることや、ギターを弾く男性が好きなことを知る。偶然を装ってバーディーと出会ったサムは、理想の男性を演じることで彼女の心を射止めることに成功するが……。

 

恋した女性を射止めようと、彼女のSNSを見て知った情報をもとに、理想の男性を演じる青年の奮闘を描いたコメディですが・・・この主人公に魅力を感じなかったので、作品自体もあまり楽しめなかったというのが正直な感想です。
そもそも、サムの行為は一種のストーカー 一歩間違えたらかなり危ない男です

ルームシェア?してる友人との会話はコミカルではありますが、下ネタ入れてくるのはあちら版ロマコメのお約束だよね
バーディーの元カレ(ブレンダン・フレイザー)やサムの元カノ(シエナ・ミラー)がちょい役の割に無駄に豪華
個人的なツボはCAFEの店長役で「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオンを演じているピーター・ディンクレイジが出ていることでした。
 
バーディの趣味に合わせようと、ギタ-(先生役はサム・ロックウェル)や柔道を習ったり(実はジュードーは犬の名前だったけど)、料理教室に通ったり、嫌いなバーボンを飲んだり、社交ダンスをしたりと涙ぐましい努力をするサムの様子が滑稽に描かれますが、実はバーディーの方はお見通しだったという 自分のために一生懸命なサムのことをバーディも好きになっていくんですね (彼女がサムに好意を持てなかった場合には、ただのキモイ男なんだけどね
 
そんなこととは知らないサムは、バーディが好きになったのは本当の自分ではなく、彼女の理想を演じる嘘の自分なのではないかと悩み始め、挙句彼女を拒否してしまうという浅はかな行動に出ます。ところが、彼が自分をモデルに書いていた小説の批評を出版エージェントのアラン(ビンス・ボーン)らから「自分に自信を持てない意気地なしの男」と指摘され、ようやくバーディとちゃんと向き合う勇気を出して告白するんですね。
 
最後はお決まりのハッピーエンドですが、特に目新しい展開もなく、B級感は否めませんでした。

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湯を沸かすほどの熱い愛

2017年05月12日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年10月29日公開 125分

持ち前の明るさと強さで娘を育てている双葉(宮沢りえ)が、突然の余命宣告を受けてしまう。双葉は残酷な現実を受け入れ、1年前に突然家出した夫(オダギリジョー)を連れ帰り休業中の銭湯を再開させることや、気が優しすぎる娘の安澄(杉咲花)を独り立ちさせることなど、「絶対にやっておくべきこと」を決めて実行していく。

 

体調不良で受診した病院で末期癌で余命数か月の宣告を受けた双葉、休業している銭湯の浴槽にしゃがみこんでいる姿が痛々しいのですが、この後の彼女の奮闘が凄い!演じているりえちゃんがあの細い体で熱演しているのですが、彼女あってこそ成立する物語だと思いました。

まず双葉が実行したのは、蒸発した夫・一浩を連れ戻すこと。探偵(駿河太郎)に頼んだらあっさり居場所が判明。昔浮気した女性のところに転がり込んでいたダメ亭主ですが、女性は彼の子供だという鮎子(伊藤蒼)を置いて消えてます。

二人を連れ帰った双葉に唖然とする安澄は学校で苛めを受けていました。絵具を塗られたり、制服を隠されたり、けっこう過激なことをされていて、ついには学校を休みたいと言う安澄に、双葉は「今逃げたらこの先も行けなくなる。自分の力で立ち向かいなさい」と迫ります。娘を信じているからこその強い態度なのです。双葉が贈った下着をつけて登校した安澄は思い切った行動に出て苛めを跳ね返すのですが、あ・・ありえね~~

鮎子が誕生日までには迎えに来るという母の言葉に縋って消えた時も、双葉は鮎子の居場所を推測して連れ帰ります。実は双葉自身、幼い時に母親に捨てられた過去を持っていたのです。後に病が重くなった時、探偵が双葉の母親の居場所を突き止めるのですが、会いたいと願う双葉を「そんな娘はいない」と拒絶されてしまうというエピソードは、安易なハッピー展開じゃないのが現実味を持って迫って来て胸に突き刺さりました。 

安澄と鮎子を連れて旅行に出かけた双葉。かなり病も進行していて運転できるんかい?という疑問はひとまず置いといて 途中でヒッチハイクの青年・拓海(松坂桃李)を拾うのですが、目的もなく旅している彼を双葉は非難せず、ただ目的を与えるのです。宿で吐血する双葉。この頃にはどんどん痩せて体調も明らかに悪そうに見えます。

立ち寄った食堂でタカアシガニを食べたあと、店員の聾唖の女性・君江(篠原ゆき子)の頬を打つ双葉。???と思っていたら、彼女は夫の前妻で、安澄を置いて逃げた女性だと判明 実の娘を見てわからなかった彼女に思わず手が出たのね。事実を安澄に告げ、実母と向き合うよう迫る双葉。心の準備というものもあるだろうにと思ってしまうけれど、双葉にはもう時間がない!!この旅は安澄と君江を引き合わせるためのものだったのね

気力を使い果たして倒れた双葉に子供たちも彼女の病状を知ることになります。「目的」を遂げて報告にきた拓海も銭湯を手伝う中、安澄や鮎子は衰弱していく双葉の前では涙は見せまいと明るく振る舞います。一浩が双葉の苦しむ様を直視できずに見舞いを避けながらも、彼女のことを気にするのとは対照的です。娘たちは血が繋がらないけれど、双葉の生き様の強さを引き継いでいるのだと思わせてくれる描写です。

双葉の葬式は銭湯で行われ、何故か探偵が霊柩車を運転しています。土手での意味ありげな家族の会話。そして焚きたての湯船に浸かる面々。え・・??それってもしや! フィクションならではのラストってことかしら


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ラストコップ THE MOVIE

2017年05月08日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年5月3日公開 105分

これまで幾多のピンチをの切り切ってきた京極(唐沢寿明)の不死身のパワーが遂に限界に到達。自らの死を覚悟しながら何とか自分の生き様を亮太(窪田正孝)に託そうとする京極だが、その目の前で発生する最新鋭の人工知能が巻き起こした大事件。昭和のアナログ刑事VSハイテク人工知能の対決の中、ニッポンの壊滅を阻止するため、京極は最後の決断をする・・・。(公式HPより)

 

30年前の昏睡状態から目覚めた時代錯誤な昭和の熱血刑事と、平成生まれの草食系若手刑事がコンビを組んで破天荒な捜査で事件を解決するドラマが映画となりました 元はドイツの人気ドラマをリメイクしたものです。

これまでも度々登場したふなっしー、今回はAIロボのブナッシー(声・出川哲郎)とブナッシーを作った西園寺(加藤雅也)と助手の藤崎(吉沢亮)が加わりました。藤崎の態度が最初からふてぶてしいのでお子ちゃまにもわかりやすい展開を予想させますが、一瞬「演技下手?」と思っちゃったぜ

元々、窪田君が出ていなければ観ない系作品なので、ストーリーや登場キャラのハチャメチャ感についてはスルー相変わらず、ありえない展開だし

横浜中央署の面々も、鈴木家も和気あいあいで楽し気ハイテンションギャグに突込みどころ満載の秘密兵器の数々を含め、アクション・ギャグ・ラブそして感動の展開となっています。

初日を逃し、週明け初回を観たのですが、GW明けということもあり、観客はまばらでした。(いや、きっと連休中は大賑わいだったに違いない)幼児連れが同じ列で観ていたのですが、京極さんのギャグや亮大の「映画でも帰りてぇな~!」に爆笑してたし、映画が終わって明かりがついた時、母親に「もう一回観たい」と話してたので、子供受けは間違いなしの作品ですね

亮大=マサ君ファンとしては、「亮大泣きすぎ~!でも可愛い」「最後のキスシーン、京極さんじゃないけどなげぇよ!!」とこちらも見どころやツボが多々ありましたもちろん亮大君の華麗なアクション・足技も炸裂

TVやfuluドラマのストーリーからのネタも散りばめられていて(fuluは見てないのですが)ドラマファン的にも美味しい仕上がりです。

映画のエンディングは更に30年後の設定で「亮大・六つ子編」「謎のホームレス編」「亮大・老人&太った結衣編」「結衣の京極化編」「加奈子人違い編」「相変わらずの刑事課編」「永遠のKBD編」「孤高の松浦老人編」「若山&菜々子入れ替わり編」「神野&清美・映画監督編」の10通りあるそうです。

私が観たのは「結衣の京極化編」刑事になった結衣ちゃんでしたが、できれば亮大君が登場するのが観たかったな~何度も劇場に足を運べばいいんですけど・・


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顔のないヒトラーたち

2017年05月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2015年10月3日公開 ドイツ 123分

戦後十数年を経て、西ドイツは経済復興の波に乗り、殆どの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとしていた。そんな時、一人のジャーナリストがアウシュヴィッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、規則に反し、ある学校の教師をしていることを突き止める。駆け出しの検察官ヨハン(アレクサンダー・フェーリング)は、上司の引き止めにも耳をかさず、この一件の調査を始める。ジャーナリストのグニルカ(アンドレ・シマンスキ)、強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモン(ヨハネス・クリシュ)とともに、アウシュヴィッツでの悪行に関わりながら、罪を問われることなく普通に市民生活を送っている元親衛隊員個々人の証拠を集め、主席検事バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。そして、1963年12月20日、
フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた。(公式HPより)

 

ドイツ人のナチスドイツに対する歴史認識を大きく変えたとされる1963年のアウシュビッツ裁判を題材に、真実を求めて奔走する若き検事の闘いを描いたドラマです。2015年・ナチス虐殺の被害者追悼式典で、独のメルケル首相は「ナチスは、ユダヤ人への虐殺によって人間の文明を否定し、その象徴がアウシュヴィッツである。私たちドイツ人は、恥の気持ちでいっぱいです。何百万人もの人々を殺害した犯罪を見て見ぬふりをしたのはドイツ人自身だったからです。私たちドイツ人は過去を忘れてはならない。数百万人の犠牲者のために、過去を記憶していく責任があります。」と語ったそうですが、臭いものには蓋をしてなかったことにするのが得意な国のどこぞの大臣にもよ~~く噛みしめて欲しい言葉ですね 

正義感に燃えるヨハンは、物事の白黒をはっきりさせ、悪は許さないという信念をもって調査を開始します。同僚の検事たちはヨハンを止めますが、バウアー検事総長(ゲルト・フォス)は彼に調査を進めるよう命じます。バウアー自身がユダヤ人で、ナチによる犯罪が記憶の底に埋もれていく現状を変えたいと思っていたのですね。手伝ってくれる同僚や部下も現れます。

何も変わらないと否定的だったシモンがヨハンの熱意に打たれて証言をすることに同意するまでになります。彼の娘たちに収容所で何が行わたかの内容は耳を覆いたくなるような恐ろしいものでした。調査が進むにつれ、次々と語られる証言者たちの告白も悲惨極まりないもので、それを行った人物たちはさぞ極悪非道な者たちなのだろうと思いきや、戦後の彼らはごくありふれた市民の顔で穏やかに何事もなかったような善人面で暮らしていることを知り動揺するヨハン。

恋人のマレーネ(フリーデリーケ・ベヒト)の父親が元先遣大隊員だったこと、反ナチだと思っていた自身の父親が実は党員だったこともわかり、何が正義なのかがわからなくなったヨハンは自暴自棄になり酒に溺れ、マレーネを傷つけ、検事を辞めようとします。しかし、転職先でも意に沿わぬ妥協を求められた彼は、自分なりの主義を貫くことが正義に繋がるのだと悟るのです。未熟な若者の成長物語ともなっている作品でした。


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