杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション

2011年09月28日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2011年9月17日公開 アメリカ 89分

マリッサ(ジェシカ・アルバ)は元スパイ。ウィルバー(ジョエル・マクヘイル)と結婚し、レベッカ(ローワン・ブランチャード)とセシル(メイソン・クック)の双子の姉弟の母となり、1歳のベビーと5人で平凡な日々を過ごしていた。けれど弟のセシルとは逆に、姉のレベッカはいつまでたっても懐いてくれず、ある日マリッサは、レベッカとの距離を縮めようと、大切な赤い石のネックレスをプレゼントする。その頃、世界中で、時間が早まるという奇妙な事件が発生する。悪党、チックタックとタイムキーパー(ジェレミー・ピーヴン)が、時空を操つる究極の兵器“アルマゲドン装置”を発動したのだ。世界中の時間は奪われ、地球終焉の時が迫る中、マリッサのもとに“OSS”から緊急連絡が入る。「アルマゲドン計画を阻止できるのは、超時空を操る秘石“クロノスサファイア”だけ」 その秘石こそが、あのネックレスだった! 一方敵に襲われたレベッカとセシルは、突然言葉を話し始めた飼い犬のアルゴノート(声:リッキー・ジャーヴェイス)に連れられてOSS本社へ辿り着き、マリッサが元敏腕スパイで育児のために引退していたこと、アルゴノートは二人を守るために彼女が用意していたスパイロボット犬だったことを知る。そして二人は、奪われたクロノスサファイアを取り戻し超時空崩壊を阻止するため、新スパイキッズとして立ち上がる! 彼らを助けるのは、すっかり大人になった旧スパイキッズ姉弟カルメン(アレクサ・ヴェガ)&ジュニ(ダリル・サバラ)に、スパイへの復帰を決意したマリッサだ。果たして超時空崩壊は阻止できるのか!? そしてタイムキーパーの本当の狙いは!? 


スパイキッズシリーズ最新作です。
前作で主役を務めた子役が大きくなって出演しているというので観たくなりました。
匂い付きカードで4Dという企画も目新しいしね。

なのになのに、チケット購入時に「4Dミッションカード」を渡し忘れられ、それに気付かず映画が始まってしまった。席を立って貰いに行くのも面倒だし、既に観た人の感想ではこすっている間に場面が変わるらしいので、そのままカードなしの「普通の3D」作品として鑑賞。でも悔しいので終了後にしっかりカードは貰って帰りました。

ストーリーはすっきり明快で楽しいです。
おそらく西洋の子供が大好きなネタであろう「ゲロ」で笑いを取るのは個人的には受けるよりきちゃないって引いてしまった・・・これって私が大人だから?
日本の子供の反応が知りたかったけど、あいにく平日初回で広い劇場に女性7人のみの入り具合なので確かめようもなかったです。

カードを擦る指令がスクリーンに出ても手元にない分ストーリーに集中できたし、何より暗い中で3Dメガネをかけながらカードの番号探してこするなんて芸当は私には無理(^^;
(家でカード擦って嗅いでみたけど、鼻近づけてくんくんしても瞬時に何の匂いかはわからないぞ)

忙しいパパにかまってもらえない双子ちゃん。セシルは諦めモードだけど、レベッカはマリッサと再婚したせいだと不満を溜めこみマリッサに何かとつっかかります。
けれど、事件を解決する過程の中でわだかまりも溶けて彼らは本当の「家族」になるの。
最後にはパパの活躍もあるのでした。

タイムキーパーの意外な正体や、事件を起こした理由に少しだけほろりとさせられ、双子が彼を諭すセリフに感心し・・・子供向けとはいえ、大人も十分楽しめる作品でした。

懐かしい元祖スパイキッズのカルメン&ジュニ姉弟がすっかり大きくなって出てきますが、キャラの性格も相変わらずで可笑しかったです。カルメンは何だかおばさんモードでしたが、小太りだったジュニはそれなりにすっきりした青年になってて嬉しかったな
相変わらず女性が元気で強い映画だ

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ハーモニー 心をつなぐ歌

2011年09月25日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年1月22日公開 韓国 115分

韓国・チョンジュ女子刑務所。お腹の子供を夫の暴力から守るために殺人を犯し、服役中のジョンへ(キム・ユンジン)は獄中で息子ミヌを出産。だが生後18ヶ月のみ養育を許されている現行法により、ミヌを育てられるのはあと半年であった。身寄りのないジョンへは、子供を養子に出すことを決意。元クラブ歌手のファジャ(チョン・スヨン)、元プロレスラーのヨンシル(パク・ジュンミョン)、死刑囚のムノク(ナ・ムニ)たち在監者やコン監守(イ・ダヒ)の温かな目に見守られながら、ジョンへは息子へ最大限の愛情を注いでいた。そんなある日、慰問に来た合唱団の歌声に感銘を受けたジョンへは、自分たちも合唱団を結成しようと思い立つ。半年間で成果を上げることを条件に所長から結成の許可を得た彼女は、成功すればミヌと外泊してもよいという約束まで取り付け、早速メンバーを集めて元音大教授ムノク指揮のもと練習を開始。だが個性の強いメンバーたちの息はなかなか合わない。そんな集団を救ったのは新しく収監されたユミ(カン・イェウォン)だった。性的虐待を行う義父を殺したユミは、母親の面会も拒否するほど固く心を閉ざしていたが、ムノクの優しさに触れるうちに声楽科仕込みの可憐なソプラノを披露するようになる。半年後。所内のステージ上には満面の笑顔で歌い上げる在監者たちの姿があった。合唱団を成功に導いたジョンへは、ミヌとの特別外泊を許される。しかしそれはミヌと過ごす最後の時間でもあった。別れの日、新しい養母の腕の中で泣くミヌをガラス窓越しに見つめながら、ジョンへは哀しみに襲われる。4年後。いまや内外で実力を認められるグループへと成長した合唱団は、クリスマスイブにソウルで開かれる全国合唱大会に招待される。ある者は家族と会える機会に胸を膨らませ、ある者は来て欲しい人に声をかけられないまま、遂に大会当日がやって来た。愛しい我が子へ、母へ、彼女たちの想いは無事に届くだろうか……。

以前、映画館で予告上映を観て気になっていた作品です。
が・・・内容をすっかり忘れてたので、韓国作品ということも失念してました

韓国の刑務所事情は日本より大らかなのかな?私服でなど所持品の規制も緩いのかな?とか、??思いながら観ましたが、そもそも日本の刑務所の中も知らないからなぁ

それぞれに事情を抱えた囚人たちが歌で一つになっていく姿は見ていて気持ちがいいです。
お気楽に見えたジョンヘが母として息子の幸せを第一に願って出した答えが切ないけれど、やがて歌が彼女と息子をまた繋いでくれるのも嬉しいことでした。

合唱大会の会場で起きた盗難事件で疑われた彼女たちが受けた仕打ちは酷過ぎ!!TVニュースという伏線を置いたラストも哀し過ぎでしたが、歌で送るこの筋書きって他の映画で観たことあるようなとの思いが頭を過ぎりました。う~~ん・・・何の作品だったかなぁ

それにしてもムノクがしたことはかなり過激で残酷ではありますが、情状酌量の余地もあるし死刑制復活第一号にすべき対象として適当だったのかしらん?もっと大量殺人者とか凶悪犯にこそ適用するべきだと思うぞと疑問に思いながら、あのニュースが流れた時点で、彼女だなと結末が想像できちゃったので、衝撃度は低かったかも

突っ込みどころもありますが、でも泣ける良い作品だったと思います。

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小さな村の小さなダンサー

2011年09月24日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年8月28日公開 オーストラリア 117分

1961年、中国山東省の小さな村で7人兄弟の6番目として生まれたリー・ツンシン(ツァオ・チー)。家は貧しかったが、しっかり者で愛情深い母(ジョアン・チェン)のおかげで、気丈な少年に育つ。11歳のある日、学校に視察に訪れた毛沢東夫人の目に止まったリーは、北京の舞踏学校に入学する。離れ離れになる寂しさを耐えて息子を送り出す両親。だが入学後、レッスンに馴染めず落ちこぼれてしまう。そんな彼を見かね、密かに持っていた古典バレエのテープを渡してくれるチェン先生。バレエの美しさを知ってほしいという思いからだった。これをきっかけに、バレエにのめり込んでいくリー。だが、チェン先生は江青夫人の方針に逆らった疑いで捕えられてしまう。それは、2度と会えない別れを意味していた。時は流れて改革開放路線の中国。青年に成長したリーに、米国のバレエ団の研修に参加するチャンスが舞い込む。共産主義とは文化も言葉も異なる異国に戸惑うものの、片言の英語でダンスのレッスンに打ち込んでいく。ある日、負傷した人気ダンサーの代役としてステージに上がるリー。そこで見事なダンスを披露した彼は喝采を浴び、ダンサーとして認められるようになってゆく。さらに、ダンサー仲間のエリザベス(アマンダ・シュル)と愛し合うようになり、結婚。亡命を決意するが、その決断は波紋を呼び、強制送還の危機に。弁護士フォスター(カイル・マクラクラン)の協力を得て、何とか米国への亡命が認められるものの、厳しい条件が付く。2度と中国に戻れず、家族とも会えないというのだ。苦悩するリーだったが、自分の未来を信じ、この地で更なる修練を積むことを決意。市民権を得た彼は、バレエの世界で今まで以上の評価を得てゆく。その一方で結婚生活は破綻し、エリザベスは家を出て行く。寂しさから遠い故郷の家族に対する思いを募らせるリー。だが、そんな彼に奇跡の再会の日が訪れようとしていた……。(goo映画より)


中国出身の名バレエダンサー、リー・ツンシンの自伝の映画化だそうです。が・・・芸術に疎い私はどれほど有名なダンサーなのかわからないのよね
それでもバレエシーンでの迫力あるジャンプや力強いリフトは凄いな~と素直に感心しました。 主役を演じたのは英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシプルなんだとか。

文化大革命後の中国という時代背景が、映画のいたるところに見受けられるのも興味深いです。毛沢東夫人江青女史の政治的文化政策により、中国全土から才能ありそうな子供を連れてきて有無を言わせずバレエの基礎を叩き込む図式はまさに社会主義的な考え方。子供本人にしてみれば理不尽このうえない状況ですが、一流のダンサーを生み出すにはおそらく効果的だったのでしょう。

優しく導いてくれた恩師もあれば、厳しく突き放す先生もいましたが、負けず嫌いの努力家であったリーは、連れてこられた北京舞踏学院で頭角を現していきます。(その間に革命は終結し共産主義の政府になります。)やがてその才能を認められ渡米メンバーに選ばれるのですが、アメリカでの生活は自分の意思のもてない息の詰まる中国でのものと比べてなんと自由で光に溢れていたことでしょう。

そりゃ、当然どっちを選ぶかなんて強制されるまでもないことですよね
恋愛、結婚という掟破りの行為は国と国を巻き込む騒ぎになるのですが、故郷と家族を捨ててまで選んだのは「自由」でした。もちろん才能ありますからバレエでは成功を手にするのですが、結婚の方は長続きしません。恋愛に永遠はないとみるべきか、本音は永住のための手段だったのか・・所詮本人にしかわからないところでしょう。

亡命後の両親の様子も描かれていますが、国の恥と罵る村人(役人?)へ向かって「小さい時に息子を国に取られた私を非難するのか?(こっちこそ)息子を返せ!」と詰め寄る母の姿に圧倒されました。うんうん、母は強し!!

映画ではエリザベスの抱えていた苦悩も断片的ではありますがきちんと描かれていました。彼女もまた自分の可能性に賭ける思いを捨て去ることができなかった女性なんですね。 それから、当時のアメリカ人がアジア人種に持っていた偏見や、大国の奢りもさりげなく描き込まれていたのも良かったな。もしアメリカ製作だったらそこはすっぽり抜け落ちていたかもね

時間は最良の良薬という通り、やがてリーの両親がアメリカに招待されて彼の公演を観る機会が訪れます。舞台で抱き合う姿は涙を誘いますが、父親がリーに言った「何故服を着て踊らないんだ?」に涙が笑いに変わるツボでした。そしてラストは再婚相手と共に故郷を訪れたリーが恩師や村人たちの前でダンスを披露のハッピーエンド、です

ただ、物語としては若干平板な気もしました。題名から少年時代にもっとスポットが当たっているのかと思ったのでその点は期待はずれだったかな。でも踊り自体は良かったです

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探偵はBARにいる

2011年09月14日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2011年9月10日公開 125分

札幌・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くした探偵(大泉洋)は、いつものように行きつけのBARで相棒兼運転手の高田(松田龍平)と酒を飲み、オセロに興じていた。そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女から電話が……。職業柄、危険の匂いには敏感なはずが、簡単な依頼だと思い引き受け、翌日実行。だがその直後に拉致され、雪に埋められ、半殺しの目に遭ってしまう。怒りが収まらぬ探偵の元に、再び“コンドウキョウコ”から電話が入る。その依頼を渋々こなし、自力での報復に動き出した探偵と高田は、知らず知らずのうちに事態の核心に触れていく。その過程で浮かび上がる沙織(小雪)という謎の美女と大物実業家・霧島(西田敏行)の存在。そして、探偵は4つの殺人事件にぶつかる……。果たして“コンドウキョウコ”は何を目論んでいるのか。事件と事件のつながりは何なのか……。

東直己のススキノ探偵シリーズの第2作『バーにかかってきた電話』が原作。
昭和の香りのする娯楽作です。
今時携帯持たない探偵なんて聞いたこともないし、目にすることも絶えた黒電話やポンコツ車、ゲーム機が何気にど~~んと脇役で光ってるんだものね

原作シリーズは全く読んだことがないので映画とは比べる術もないのですが、どうもこの探偵のキャラは大泉さんとは違うようにも思えます。
酒好きで美女に弱いという部分はともかく、シリアスな「イイオトコ」の面がね~弱いんだな。なんか違うんだなとはいえ、全く合ってないかというとそうでもないところが、彼の役者としての器量でしょう でも相変わらず声デカ!!

相棒役の松田(兄)はこんなものかと・・。アクションシーンのかっこよさと普段のボーっとしたキャラが上手く交じり合ってました。

コンドウキョウコの声ってフカキョンだとばかり思ってた
でもクレジットに名前がなかった。違うのかなぁ?

一昨年のビル放火事件の犠牲者の名前が近藤京子で、その父親は昨年暴行事件で亡くなった霧島グループ社長だという事実を知った探偵は二つの事件の裏を探り始めます。そして当時の社長夫人が探偵の惚れたクラブのママ・沙織で、今は大阪の銀漢興産のボスの息子と婚約していることに憤慨して逆にぼこぼこにされるのですが、依頼人の正体に気付いた時はまさに復讐が成し遂げられんとしていたのでした。銃を撃つ小雪、カッケー!!!

地元の暴力団・花岡組のカトウ(高嶋政伸)や偽右翼団体・則天道場の面々との乱闘シーンは暴力的なんですが、それでいて何となくユーモラスな印象も。
予告編で見た雪に埋められるシーンはいきなり冒頭に登場でした。

カルメン・マキも登場するのですが・・すみません、「誰?でも歌は上手いね」なんて思って見てました。クレジット見てびっくり~

BARで探偵と相棒が興じるオセロ。白と黒が入れ替わるこのゲームに物語の本質をかけているんだろうな。

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アンダルシア(本)

2011年09月13日 | 
真保裕一/著   講談社

ヨーロッパの小国・アンドラで殺人事件発生。外務省邦人保護担当の黒田は、アンドラからのSOSを受けてスペイン・バルセロナから現地に向かい、一人の日本人女性と出会う。彼女は何者なのか。ふくれあがる疑念とともに、黒田にも危険が迫る。外交官は、どこまで捜査にかかわれるのか。自身のアイデンティティまで問われかねないぎりぎりの状況を切り開いていく黒田だが、そこには巧妙な罠が張り巡らされていた。「外交官黒田康作」シリーズ第3弾。(「BOOK」データベースより)

映画とは大幅に内容が異なっています。
ヒロインの新藤結香が銀行員であること、自らの利益を守るために黒田を利用したことは同じなのですが、本では、離婚暦のある子持ち女性で、独り息子の養育権を勝ち取るために事件に巻き込まれています。

ヒロインを巡って捜査を繰り広げるのはフランスとスペインの国家警察。その大国に挑むかのような小国アンドラの刑事と黒田。力関係はどうみても劣勢な彼らが真実を手に堂々と大国に渡り合う様子が痛快でもあります。表向きの勝利は大国に譲りながらも自らの信ずるところは守り通す姿に誇り高さを感じるといったら言い過ぎかな

元夫の隠し口座を内偵させられていた結香ですが、命じていたのはフランスの諜報機関の命を受けたジャン・ロッシュで、今回殺された男です。しかし、元夫が実はスペインの諜報機関と関わりがあった人物だったことで話が複雑になります。

物語の冒頭で、司法取引の話と、日仏西三国の警察会議の話と、アメリカFBIのフェルドマンという男が黒田に面会を求める場面が出てきます。経済や国際情勢を表す小難しい単語が頻発して興味が持てずに読み飛ばしてしまったのですが、実は最後のエピソードへ繋がる重要な伏線となっていました。

本ではヒロインは大国の力の張り合いに翻弄される不幸な女性として描かれていて、専ら男たちの仕事上の駆け引きに焦点が当てられているようです。もし忠実に映画化されたならヒロインは黒木メイサより木村多江タイプの方が似合いそうだな

それにしても、今回の黒田はろくな食事も出来ず睡眠も足りず、殴られたりで可哀想出がらしの珈琲と板チョコくらいだもんなぁ

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SP 野望篇

2011年09月12日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年10月30日公開 

警視庁警備部警護課第四係機動警護班隊員・井上薫(岡田准一)は、自殺した理事官に対して「仕方がないだろ。大義のためだ」と係長・尾形総一郎(堤真一)が発した言葉に、猜疑心と困惑の色を浮かべ対峙する。その出来事から1ヶ月。東京の街は、何事もなかったかのように毎日が過ぎ、どこを見渡しても平和な日本の姿があった。だが、そのウラでは、日本という国家のシステムを根底から揺るがすようなテロが企てられており、全ての脅威は、六本木の街から始まろうとしていた……。公安の目をかいくぐり、不穏な動きを見せる国家の要職を担うキャリア官僚たち。その中には、与党幹事長・伊達國雄(香川照之)の姿も含まれていた。相次ぐ脅威への過剰反応(シンクロ)に苛まれる井上。さらにテロリストの魔の手は、笹本絵里(真木よう子)、山本隆文(松尾諭)、石田光男(神尾佑)ら第四課のメンバーにも襲い掛かってくる……。

ドラマは見ていたけれど、映画は前後編に分かれているので止めました
で・・・TV放送を録画してたのを忘れて借りちゃいました

期待した割には展開にドキドキやハラハラがあまりなくて・・やはり革命篇へのつなぎ的イメージで終わってしまったかなぁ

もちろん、SPたちが体を張って対象を守る様子は凄かったのだけど、どこの国で起きてる出来事なんだよ~~という劇画的な展開に逆にリアルさが薄れてしまっているような気がしました

さて、革命篇のレンタル順番が回ってくるのとTV放映とどっちが早いかなぁ。

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恋とニュースのつくり方

2011年09月11日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年2月25日公開 アメリカ 

ベッキー(レイチェル・マクアダムス)は人員削減でテレビ局をクビになるが、必死に再就職の売り込みをしてニューヨークのテレビ局で朝の情報番組のプロデューサーに採用される。しかし彼女の担当は、超低視聴率のお荷物番組“デイブレイク”。ベッキーは番組立て直しのために、まずメインキャスターを切り、代わりにピューリッツァー賞やエミー賞を始め、数々の栄誉ある賞に輝く伝説の報道キャスター、マイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)を起用しようとする。彼はベッキーにとってテレビ業界を目指すきっかけとなった憧れのキャスターだった。局と衝突して報道番組を降板していたマイクを局との契約を盾に抜擢に成功したことで、ベッキーは局内で注目の存在となる。さらに、かつてマイクの番組を担当していた局内の女性社員の憧れのプロデューサーのアダム(パトリック・ウィルソン)からはデートの誘いを受け、恋に仕事に順調な一歩を踏み出したかにみえたのだが、プライドの高いマイクは数少ないニュース報道以外の仕事はすべて拒否し、パートナーのキャスターで元ミスコン女王のコリーン(ダイアン・キートン)と顔を合わせればケンカばかりで本番中も無愛想。番組の雰囲気は最悪な上にスクープも他局に抜かれてばかりで、視聴率は下がる一方だ。ついに上司のジェリー(ジェフ・ゴールドブラム)から、6週間以内に視聴率を上げなければ番組は打ち切りだと宣告されてしまう。ベッキーはこの窮地を乗り越えられるのか・・・。


モテモテ男のアダムがベッキーに惚れちゃったのは、今まで身近にいなかったタイプだからなのでしょうけれど、デート中も仕事の事で頭が一杯で携帯が手放せず、夜中にTVチェックをする彼女に愛想尽かしもせずに許容するのは心広過ぎだとやっかみ半分で見てしまいました。

仕事中毒なベッキーですが、とにかく何でも一生懸命で前向きでファイトがあって明るいの。そのまっすぐさを誰もが好きになってしまうんだとは思うけどね。

そんな頑張るベッキーの姿は、過去の栄光にしがみつく高慢なマイクにも影響を与えたようで、番組の窮地を救うスクープを提供して彼女を救ってくれます。
仕事にまい進してプライベートを犠牲にしてきたつけを払っている状態のマイクにはベッキーの危なっかしさも見えていたのでしょうね。

マイクとの間に信頼関係を築けたと思い込んでいたベッキーは彼から突き放した態度を取られて憧れの「トゥデイ」の引き抜きの話を受けようとします。それを知ったマイクは、番組本番中にあれほど嫌っていたバラェティ(料理コーナー)を自らこなしてベッキーの心を変えさせるのです。

プロデューサーが自分の番組放送中に他局の番組の面接を受けるのかとか、短時間に番組に戻ってこれるのか?とか疑問は置いといて、とりあえずはハッピーエンドが嬉しいですね。

マイクが作る卵料理がとても美味しそうでした

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ハックフィンの大冒険

2011年09月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
1993年 アメリカ 劇場未公開 108分
テレ東『午後のロードショー』2011.8.10放送分

母の遺産を狙って舞い戻ってきたならず者の父親から強盗に殺されたと装い逃げ出したハック(イライジャ・ウッド)と、その騒ぎのどさくさに紛れて主人の所から逃げ出した黒人奴隷ジム(コートニー・B・ヴァンス)。二人はカヌーでミシシッピ川を下り自由を求めてカイロへ向かうが・・。

冒頭の紹介でハックをイライジャが演じているのに気付きました。
改めて見ると、大きな目に面影があります。そして演技上手い!!
吹替なのがちょっと残念。字幕で観たかったな。

旅を始めて早々に、二人は難破船で悪人の仲間割れを目撃します。その時ジムはハックの父親が殺されているのを見つけますが、一人になるのが嫌で彼にその事実を隠して旅を続けます。

共に自由を求めるという思いは共通していますが、ならず者の息子とはいえ白人の子であるハックと黒人奴隷のジムの間には越えられない身分と意識の違いがあります。
後にジムはハックに彼の父親が既に死んでいることを告白しますが、それは旅を通して彼らの間に確かな友情が育っていった証でもあるようです。

二人組の詐欺師に弱みを握られ悪事に加担させられたハックですが、調子を合わせながら隙をみて逃げ出して、捕まったジムを助け出して共に逃げようとします。見つかって銃で撃たれたハックをジムは自分の運命を顧みず助けに戻り絶体絶命の場面もありますが、最後は二人共自由に・・・というラストも後味良かったです。

ハックの目線で進むわくわくした冒険物語ではありますが、ジムとの関わりの中でさりげなく奴隷制度の問題点を指摘したり、争い事の醜さを浮かび上がらせたりと考えさせられる内容を含んでいます。

詐欺師の一人をロビー・コルトレーンが演じているのも興味深かったです。

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くまのプーさん

2011年09月07日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2011年9月3日公開 アメリカ 69分

ある朝プーさんが目覚めるとはちみつが底をついていました。お腹が空いたプーさんがはちみつを探して森に行くと、しっぽを失くしたイーヨーに出会います。そこでプーさんは、クリストファー・ロビンに「イーヨーのしっぽを捜すコンテスト」を開催してもらい、ティガー、ラビット、ピグレット、カンガ、ルーたち森の仲間と一緒に新しいしっぽ探しを始めます。ところがクリストファー・ロビンが手紙を残して消えてしまい、その手紙を読んだオウルは、クリストファー・ロビンがスグモドルという恐ろしい怪物に誘拐されたと皆に伝えました。プーさんたちは彼を助けて怪物を捕える方法を考えますが・・・。

平日朝一の時間の上映なので、観客は私を含め女性のみ4人でした

原題: Winnie the Pooh 
A・A・ミルンの原作の中の5話を膨らませた内容になっているそうです。

本編の前に短編『ネッシーのなみだ』が流れます。
ネス湖はネッシーの涙で作られたって物語

実はプーさんはディズニーのキャラとして知っているだけで、絵本を読んだことはないんですね
映画は絵本のエピソードをいくつか取り上げてそれを膨らませているとのことですが、とてもよくまとまっていたと思います。

個人的には楽観主義のティガーが好き
いつでも前向きで思い込みで突っ走るのでトラブルメーカーだけど、けっこう繊細な面も持つ彼に自分を重ね合わせてしまうのかも
ぬいぐるみではティガーの次に好きなイーヨーは悲観主義者で後ろ向きな性格だったのねでも一番の常識家で広い心を持っていて・・やっぱり好きだな。

蜂蜜大好きなプーさんの妄想に出てくる蜂蜜でいっぱいの世界が楽しくてとても綺麗です。プーさん自体の性格はまだるっこしいというかじれったいというか、ちょっとずれてるというか・・な気がして、だから三番目に好きなキャラクターなのです

イーヨーの失くしたしっぽも意外なところで見つかり、腹ペコのプーさんも大好きな蜂蜜にありつくことができて、めでたしめでたし

実はスグモドルというのは彼らの中で唯一字が読めるオウルが「すぐ、戻る」を読み違えたことで産まれた想像の怪物ですが、映画のおしまいにその怪物が登場します。あれ?恐いのかなと思ったのも一瞬。ちゃんとあったかいオチが待っています。

絵本の文字を生かすことで物語に独特の世界観を持たせる手法が新鮮に映りました。エンドロールでもキャラたちが随所に登場して飽きさせません。

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あかんべえ

2011年09月06日 | 
宮部みゆき 著  新潮文庫上下巻

(上巻)
江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。

(下巻)
「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女・お梅、美男の若侍・玄之介、婀娜っぽい姐さん・おみつ、按摩のじいさん・笑い坊、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか?ファンタジーとミステリと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長篇。

図書館の書架をぶらぶらのぞいていて見つけた小説です。題名が面白かったのと作者に惹かれて借りました。
畠中恵の時代小説にも共通する人情話ですが、主人公の年齢はより低いのに、怪異や昔の事件のおぞましさはこちらが遥かに現実的です。

当時を考えれば、12歳という年齢は子供とおとなの中間点にあるような気がします。あと2,3年も経てば女性は立派な適齢期だからです。実際、おりんが出会う亡者たちが抱えていた問題の中身は頑是無い子供が理解できる範囲を超えているようにも思えるのに、おりんはおぼろげながら、きちんと理解しているようにみえます。

大病を患って死の淵を彷徨ったがゆえに、おりんは亡者が見えるようになりました。亡者が現世に遺した思いの種類により、他の人たちにも見えたり見えなかったりするようですが、おりんには「ふね屋」に現れる5人全てが見えています。

何故彼女にだけ皆が見えるのか?調べていくうちに、すぐ隣に建っていたという寺で起きた30年前の恐ろしい事件が浮かび上がってきます。実は5人の亡者はその寺の住職と深い関わりがあったのでした。

30年前の忌まわしい事件の真相の謎解きと平行して、「ふね屋」に次々と起こる怪異の裏にある、血を分けた親子・兄弟の間の諍いや憎しみ、男女間の嫉妬などの生身の人間の心の闇も書かれます。

例えば「ふね屋」で起きた事件で、実の弟の島次を疑い抜いて取り殺そうとした銀次が身の毛のよだつ亡者と成り果てる一方で、同様に自分を捨てた父とその家族を恨んで悪事に走ったおゆうが自らを亡者と貶める手前で踏みとどまったのが対照的でした。

いつもおりんに優しかった手伝いのおつたが実はおりんの父親に懸想して母のお多恵を邪魔にしていたり、おりんが「ふね屋」の本当の子供じゃなかったりと意外な展開も。

どっぷりと暗いお話になりそうなところを、おりんと亡者たちとの奇妙にほんわかした温かい触れ合いが救っています。仕事に忙しい両親にかまってもらえないおりんにとって、玄之介やおみつの存在はまるで兄や姉のように慕わしいものになっていたのです。
また玄之介と縁のある隣家の貧乏侍の長坂のほっこりする人柄も良かったな。

それから、近くの長屋に住むひね勝という少年との出会いも。彼は孤児で差配さんに引き取られて育ったのですが、包丁を器用に使いこなすなど、先々が楽しみな含みを持たせています。差配さんというのが実は冒頭におりんが生死の境で出会った老人というのも後でわかって「ほぉぉ!!」と納得

「ふね屋」で起こった騒動の締めくくりに、寺の住職の亡者が絡んできて、いよいよ真実が明かされる場面では、これまで殆ど絡みのなかったお梅が重要な役割を果たします。お梅がおりんに会うと「あかんべえ」をしていたのは、同じような身の上なのに自分と比べてあまりに大切に幸せに育てられているおりんを羨んだからでした。

住職の悪行の理由が「仏の存在が信じられなくなったから」というのはあまりに身勝手な言い分ですが、亡者となってまで悪鬼の如くに執着していた「生」へ引導を渡したのが自らが殺めた我が子のお梅だったという展開も凄い

亡者たちは自分が忘れていた思いに気付きそれぞれ成仏していきます。
おりんにとってはもう一つの家族とのお別れの時です。
でも大丈夫、おりんには可愛がってくれる家族がいるのですもの。

時代ミステリーファンタジー。なかなか後味もよろしいようで

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ライフ ―いのちをつなぐ物語―

2011年09月05日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2011年9月1日公開 イギリス 85分

ミズダコは一生に一度だけ産卵し、付きっきりで卵を守り、孵化する様子を見届けて一生を終える。ハネジネズミは自分より動きの速い敵から身を守るために、縄張り内のあらゆる道を記憶する。単独で狩りをする習性のチーターだが、この作品で見られる三兄弟は力を合わせたチームプレーで大型動物を仕留める。エチオピアの山地に住むヒゲワシは、好物である骨髄の中の脂肪を食べるため、骨を岩場に落として割る方法を思いついた…。(goo映画より)

製作期間6年、総製作費35億円をかけ、18カ国、24カ所と世界を股にかけた全大陸ロケを敢行したBBC史上最大のネイチャードキュメンタリー。だそうです。

ペンギンやあざらしやくじらや・・諸々の動物たちの生態を描くドキュメンタリーが数々公開されてきましたが、殆ど劇場で観ないでDVDを家で観ることが多かった私。でもそれだとほぼ100%途中眠くなっちゃうんですね。寝たら見直せば良いという気持ちがどこかにあるし・・・でも細切れで観ちゃうと感動が目減りする気がして、今回は劇場鑑賞を選びました。とはいえ、ポイント(無料)鑑賞ですが

それから、松さん父娘のナレーションに惹かれたことも大きいです。
二人の交互に入るナレーションが良い場面転換の役割を果たし、声の雰囲気も内容にぴったり合っていました。

映像は観客自身がその被写体と同じ目線に立ち体験しているような臨場感のあるものです。それが売りでもあります。
最新のカメラ技術を駆使して撮影された奇跡のような映像が次々目の前に映し出されてついつい引きこまれて見入ってしまいました。

それでも最後の方にちょっとだけ眠くなっちゃった。学校時代の理科の映写時間にカーテン引いて暗くした教室で居眠りしていた頃の記憶が条件反射のように襲い掛かるのかしらん?

くじらの♀が♂を選ぶための儀式や、小さな魚が集団を作って敵から身を守る様子などは以前にも観たことがあったのですが、温泉に入るニホンザルにも力関係があって主流一族以外の者は入ることを許されないことや、群れになった魚たちが結局は他の大きなさかなや水鳥に殆ど捕食されてしまうことなど、知らないことも沢山出てきました。

登場する動植物たちの生きるための知恵の数々を見ていると、親子愛・協力・罠・愛の駆け引きなどなどそのまま人間にも当てはまる事柄がたくさんあることに気付きます。

でも彼らは『生きること』の意味なんて考えているわけではありません。生き抜くために出来ることを、しなければならないからそうしているのです。

私たち人間は幸か不幸かその意味を考える頭脳を与えられています。
地震の引き起こした環境破壊(というより人災)の大きさを前にして、今こそ全ての命の「ライフ」を考えなければならない、そんな風にも受け取れる映画でありました。

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ミート・ザ・ペアレンツ3

2011年09月04日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年製作 アメリカ 

看護師のグレッグ(ベン・スティラー)は美しい妻パム(テリー・ポロ)と、可愛い双子の娘サマンサ(デイジー・ターハン)と息子ヘンリー(コリン・バイオッキ)に恵まれ幸せな日々を送っている。元CIAの頑固親父で、パムとの結婚に際して最大の障壁だった義父ジャック(ロバート・デ・ニーロ)との関係も落ち着いてきた。そんなある日、グレッグは突然ジャックに命じられる。「一家を統率する家長の地位を君が継ぐのだ!」ところが、製薬会社の女性(ジェシカ・アルバ)に勃起不全の薬の売り込みをかけられたことから誤解をうけ、グレッグを見るジャックの目は一転、浮気を疑われることに。愛娘パムと彼を離婚させようと目論むジャックと、父親の務めを果たすため子供たちのお受験に新居の建設にと奔走するグレッグが、家長の威厳をかけて、またまた対決!!

第三弾は日本未公開なのね
前作で恋敵だったケヴィン(オーウェン・ウィルソン)も登場し、物語を引っ掻き回しているのもコメディのお約束。裏の無い天真爛漫なキャラだからこそ憎めないし、オーウェンに似合ってるね

お色気担当のジェシカの役名が何故にアンディ・ガルシアなの?当然本人の了承を得たお遊びだと思いますが、どういう理由があるのかちょっと興味が沸きます

マイホームも購入していよいよ一国一城の主として張り切るグレッグは義父にもやっと認められたと大喜びでしたが、実は義兄が離婚で一族を離脱した代わりだと知り怒り爆発!新居で頭を冷やそうとしていたところにアンディがやってきて・・という展開でしたが、何故彼女が薬を飲んだのか、そもそも妻子持ちのグレッグと浮気する気があったのかも曖昧なので、無理矢理感は否めませんが、まぁコメディだし

双子の誕生パーティ(お金持ちのケヴィンが援助しているのでとても豪華・・というか豪華過ぎるんじゃないの?)でグレッグとジャックのバトルが勃発しますが、雨降って地固まる大団円のハッピーエンドで、グレッグのぶっ飛んでる両親(ダスティン・ホフマン、ダスティン・ホフマン)も登場していつものメンバー勢揃いで賑やかに楽しく後味も良いです。

登場人物の中で実は一番好きなのがジャックの妻(ブライス・ダナー)なんですね 頑固でワンマンなジャックを上手く操縦して、娘の悩みを聞いて適格なアドバイスもして、まさに良妻賢母の見本 


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ティンカー・ベルと妖精の家

2011年09月03日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年製作 アメリカ 76分 日本未公開

夏のキャンプで人間の住むメインランドにやってきた妖精たち。ティンクは自動車に惹かれて、後を付いていってしまいます。人間に近づくなと忠告に来たヴィディアと、人間の少女リジーが作った‘妖精の家’を見つけたティンカー・ベルは、早速中へ。けれどヴィディアが意地悪でドアを閉めた時、リジーに見つかり捕えられてしまいました。責任を感じたヴィディアはティンクを助けようと、仲間の妖精たちと嵐の中を船を作って救出に向かいます。一方、ティンクはリジーの優しさと孤独を知り、いつしか2人は特別な友情で結ばれていきました。リジーと父親の絆が壊れかけていることを知ったティンクは、危険を顧みず人間の友達に救いの手を差し伸べる決意をしますが…。

前2作もDVDで観たので、今回もレンタルしたのですが・・あれ?これって日本では劇場公開無かったのね(^^;
そして三部作だと思っていたら違ってました。

今回もテーマは友情ですが、前回が妖精どうしだったのに対して、今回は人間の女の子とです。人間に捕まった恐ろしさで震えていたティンクですが、リジーの優しさを知り、持ち前の好奇心もあって徐々に距離を縮めていき、いつしか友だちになっていく様子がとても自然に描かれていました。

人間には妖精の言葉は通じなくて鈴の音に聞こえるのは、本家「ピーターパン」と一緒です♪身振り手振りだけなのにちゃんと会話になってる また「妖精の粉」を振りかけてリジーを飛べるようにするシーンもウェンディを連想させます。前作で粉の効き目や量に限りがあるように描かれていたのが今回は都合よく忘れられているのは・・・ま、気にしない気にしない

いつも忙しい父親に相手をして欲しいリジーの寂しさに気付いたティンクは、父親から貰ったノートに「妖精の研究」を書くよう勧めて二人で一緒に仕上げます。

こうしてティンクがリジーと友情を育んでいた頃、仲間の妖精たちは嵐の中を危険を冒して彼女の救出に向かっていました。雨で出来た川やぬかるみも小さな妖精たちにとってはとても危険な場所です。ピンチになる度、それぞれの得意分野の才能で切り抜けていきながら、前作までは少し浮いた存在だったヴィディアとの友情も結ばれていきます。家に辿り着いてからも猫に追いかけられますが、この場面はコミカル。

現実主義の父親が妖精の存在を信じず、ノートやリジーの絵を捨てようとしたのに我慢ならなくなったティンクが姿を現すと、父親は蝶を標本にするように彼女を瓶に捕えようとします。その時ヴィディアが助けに飛び込んできて代わりに捕まってしまうのです。

自動車で「妖精(のような新種の虫)」を見せに行こうとする父親を阻止しようと、妖精たちはリジーに「粉」を振りかけて一緒に後を追います。空から現れたリジーたちを目にして父親はようやく妖精の存在と娘の言葉を信じるのでした。

物語はシートを敷いて「お茶会」しながらリジーの「研究ノート」を読みながら会話する父娘と妖精たちのシーンで終わります。
この「お茶会」は実際に子供たちに「妖精がいたら一緒にしたいこと」を聞いた時に一番多かった答えなんだとか。そういえばティンクとリジーの遊びの中にもドールハウスやお茶会のシーンが出てきたっけ

最初の「ティンカー・ベル」の季節が春、次の「月の石」が秋、そして今回は夏。とくれば「冬」もあるってわけで、しっかり予告が入ってたけど、これも劇場未公開なんだろうなぁ。
とても綺麗な映像だし、純粋にファンタジーとして楽しめる作品なのに何だか残念。


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