杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

チャーリーと18人のキッズ inブートキャンプ

2008年05月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年 アメリカ 89分

夏休みのキャンプ参加は子供たちのお楽しみイベント。でもチャーリー(キューバ・グッディングJr.)は子供の頃の苦い思い出があるため、息子の参加にいまいち乗り気じゃない。妻に促され渋々ながら昔自分が行ったキャンプ場へ連れて行った彼は、近代化の波に押され経営難に陥っていたのを見かね、隣接するライバルキャンプ場の経営者ランス(ロックリン・マンロー)の嫌がらせにあいながらも建て直しに奮闘することになる。ランスから“キャンプ場対抗競技大会”での対決を挑まれたことから、疎遠だった元海兵隊のチャーリーの父バック大佐(リチャード・ガント)に助力を求めることになったチャーリーたちは、大佐のコーチのもと、ブートキャンプ式でチームを強化し、名誉をかけて大会へと挑むが・・・。

エディ・マーフィ主演の『チャーリーと14人のキッズ』の続編作品です。でも主役も子供たちも一新されてますが。
今回は、保育園の経営は順調なチャーリーが、潰れかけたデイ・キャンプの立て直しに奔走するコメディですが、息子や父親との関係を見直すという側面をもたせています。

ライバルキャンプ場の経営者であるランスとは、子供の頃の苦い思い出の張本人という因縁がありますが、ランスの振る舞いがあまりに子供っぽく誇張されているのがコメディのお約束といえども引きます。

厳格だっただろう大佐も現役を引退してすっかり物分りの良いおじいちゃんになっているので、少年時代のチャーリーが受けた心の傷が説得力を持たず、終始文句ばかりのチャーリーの方が分が悪い気がします。

子供たちの個性溢れるキャラが映画に活気を与えてくれているのは前作と一緒です。ゲロにスカンクにおパンツと子供の喜ぶお下品ネタも満載。
気楽に笑い飛ばすには丁度いいかも。

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蒼き狼 地果て海尽きるまで

2008年05月25日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年3月3日公開 日本=モンゴル

部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。ボルジギン族の長の妻ホエルンが出産。テムジンと名付けられたその子こそ、後のチンギス・ハーンである。14歳になったテムジン。父親を対立する部族に殺害されると、母親が敵から略奪された身である事を理由に、部下たちから見捨てられてしまう。やがて青年に成長したテムジン(反町隆史)はリーダーとしてのカリスマ性を発揮。そしてボルテを妻に迎え、次第に勢力を拡大するのだった。

長期モンゴルロケを敢行した、角川春樹製作の歴史超大作という触れ込みで公開されたけれど世間の評価は散々だったとか。今年の「モンゴル」を観て興味を持ったので見比べようとレンタルしたけれど・・・。

なんだろう?このウェットすぎるじめじめした空気感は(^^;草原の爽やかな風と果てしない緑の大地から受ける印象とあまりにかけ離れた日本的お涙頂戴劇が空々しく見えて仕方ないのです。

そもそも脚本が違うのだから、反町君も可哀相なんだけど、それにしても浅野版テムジンとは人間のスケールが違いすぎて話にならない。

生身の人間として、敵に奪われ身篭った妻や生まれた子への葛藤は想像できるけれど、偉大な英雄像からは「モンゴル」に描かれているような心のスケールのでかい男であって欲しいと思ってしまう。人間としての弱さを強調するあまり、日本的なお涙要素を盛り込んだのは失敗でしょ。

ボルテ役の菊川怜の大根なことといったら目も当てられない。最大の見せ場である即位式のシーンでの目の演技に至っては何を表現したいのか(嬉しいのか、哀しいのか)さっぱり伝わってこなかった。Araも忍者時代物なら合いそうだけど、どうにも若すぎて違和感大です。津川雅彦や松方弘樹といった大御所を揃えているのが逆にモンゴルの話としてのリアリティを削いでしまっています。

唯一、松山ケンイチがジュチ役で出てたのが小さな発見でした。(ついでに父イェスゲイは保坂尚輝なのね。)
テムジンの弟ハサル役の袴田吉彦 やジャムカ役の平山祐介など脇の共演陣を含めて俳優さんに不満があるわけではないのですが、製作の方向があまりに日本的過ぎて、これは比べるまでもなく「モンゴル」の圧勝です。というか、もし同じ土俵に出したらかなり悲惨な結果と恥を書くんじゃないかと・・・。

所詮、他所の国の物語を日本人が日本語で演じること自体にかなり無理があり、更に一人の英雄を人間としてのレベルで描くに当たっても、日本的な感情論ばかりを前面に出しすぎていて、茶の間のTVで見るドラマとしてはともかく、スクリーンで評価されるにはイマイチなのも納得でした。

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光の六つのしるし

2008年05月23日 | 
スーザン・クーパー著  浅羽 莢子訳    評論社出版

十一歳の誕生日に“古老”としてめざめたウィル。いにしえより続く“光”と“闇”の戦いが、最後の“古老”を待っていた…。壮大な「闇の戦い」シリーズ、注目の第1巻。(「BOOK」データベースより)

映画を観る機会を逸してしまったので、本を読んでみることにしました。
作者はイギリス人。風景描写の重苦しさは英国の風土と無縁ではない?季節も冬だし(^^;
ワクワク・ドキドキする冒険物語というのは当てはまらないですね。
主人公は若干11歳の少年なのに、最後の光の古老として、他の古老たちの協力と導きの下に「光の六つのしるし」を探し、闇と戦うのです。

物語はアーサー王伝説を下敷きにしていて、時を越えての戦いという点で、他のファンタジーと一線を画すものです。「ライラ~」は次元を扱っていたけれど、これも同様な小難しさが・・・。

「古老」「騎手」「旅人」といった独特な言い回しの登場人物たち、特に旅人の意外な正体に運命の重さを感じたりもしましたが、全体的に重苦しい印象が離れなかったかなぁ。

六つのしるしとは、鉄・青銅・木・石・火・水で出来た十字で4等分された環のことで、ウィルの役目はそれらを探索し一つに結ぶことなのですが、探すというより、環の方でウィルに近づいてくるような展開なので、「宝探し」をイメージすると肩透かしを食らいます。

シリーズ作品ということで、他に「みどりの妖婆」「灰色の王」「樹上の銀」が出版されているそう。巻が進むと、もっと面白くなるのかなぁ?(^^;

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ランドックの刻印 グイン・サーガ119

2008年05月22日 | 
栗本薫 著  早川書房 出版

ケイロニアからの使節が到着し、クリスタルはその歓迎のあわただしさに包まれていた。しかしマリウスは、自らの去就を決めあぐね、パロ側でもその存在をもてあましていた。一方、催眠治療の結果、グインの記憶は古代機械に深く関係していることが明らかになり、グインを古代機械のもとへ連れて行ったところ、一度封印された機械がよみがえり、彼の体を光線で覆い、ついにその記憶を失踪以前のものに「修正」してしまった。

双六ゲームでいえば、「○歩戻る」と言った感じかな(^^;

パロの宮廷でかりそめの平穏な日々を過ごしながら、記憶を取り戻すべく様々な治療を受けるグインが珍しく弱気というか後ろ向きなの。その分、周囲の思いを膨らませているので、ヴァレちゃん好きとしてはヨナ君ともども出番が増えて嬉しかったりもします。

ケイロニアのお迎えの面々(ハゾスとか)との対面も涙を誘うような展開ではあるけれど、グイン同様イマイチ感激までいかないのはなぜ?

そして、終盤で振り下ろされた伝家の宝刀「古代機械」
いきなりSFになり、一気に核心に辿り着くと見せかけて・・え???振り出しに戻るんですか~~!な展開に驚いたのなんのって・・・。
それじゃぁ、かなりの巻を使って書いたタイス編はどうなるんですかぁ?

そういえば、今回はフロリーもスーティも全く出てこなかったなぁ。マリウスも相変わらず うじうじぐだぐだと自分のことばっかで・・・どうも共感できないタイプのお方です。
嬉しかったのはお気に入りのヴァレリウスが今回も沢山登場することでした♪

作者は現在闘病中とのこと。物語の展開にも影響があったということでしょうか?
ここは一つ、早い本復と、いつの日が訪れる完結・最終章を無事に書き上げられますよう祈りましょう。

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ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛 ネタバレあり

2008年05月21日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年5月21日公開 アメリカ 

ピーター(ウィリアム・モーズリー )・スーザン(アナ・ポップルウェル )・エドマンド(スキャンダー・ケインズ)・ルーシー(ジョージー・ヘンリー)ベペンシー兄妹の治めた黄金時代から1300年の歳月が流れたナルニア国。アスラン(リーアム・ニーソン声)の祝福の下、幸福に包まれていた魔法の国は、戦闘民族テルマール人に征服され姿を消していた。人間たちに迫害され生き残ったナルニアの民は森に逃れ、この暗黒の世界に再び光をもたらす者の出現を待ち続けていた。一方、テルマールの王宮では、亡き王の弟ミラース(セルジオ・カステリット)が、正統な王位継承者カスピアン(ベン・バーンズ)の暗殺を企てていた・・・。

どちらかというと「ナルニア国物語」は宗教色が濃いのが気に入らず、原作もシリーズの半分位しか読んでいないのだけど、映画は娯楽性が強いのでけっこう楽しみにしてました。で、今回もまずまず楽しめる作品に仕上がっていると思います。

レディースデーと重なった公開初日、初回上映は9時台と早いにもかかわらず、そこそこ客は入ってました。(とはいえ、3割位かなぁ)

冒頭、出産シーンが変にリアル(^^;王位を狙う極悪叔父ミラースは跡継ぎが出来たもんだから、即刻邪魔なカスピアン王子の暗殺を命じちゃうんですね~~。教育係であるコーネリアス博士(実はドワーフとのハーフだったことが後に明かされます。容貌が「指輪~」のガンダルフ似)に危機を救われ、スーザンの角笛を渡された王子は、人間が恐れて近づかない森に逃げ込むけれど、そこで追っ手に捕まりそうになり、笛を吹いちゃう。

ここで舞台はペベンシー兄弟の住むイギリスへ。前作でナルニアの王や女王として大人となり国を治めていた4人だけど、戻ってきたら子供のまま。そのギャップに苛立つ年長の二人の様子がさりげなく描かれます。地下鉄で電車を待っている4人を角笛の音がナルニアへと運ぶのですが、このあたりは「ハリー・シリーズ」の列車の旅立ちシーンと情景が被ってくるんです。まぁ、イギリスのファンタジーだからイメージとしては似てきても仕方ないか。(というより本としてはこちらが先)

ナルニアの浜辺に現れた兄弟は遺跡を発見し、そこが元の彼らの居城だったことを知ります。イギリスで暮らした1年がナルニアでは1300年にあたるのね。長い年月の間には、木も動かず、動物も言葉を話さなくなっていて、その原因は人間の侵略にあったことがわかってきます。

小人のトランプキン(ピーター・ディンクレイジ)を助けた兄弟はやがて王子とも合流しますが、ピーターとカスピアンは自分自身のプライドから微妙に反目しあうのですねぇ~~全く男ってヤツは変な意地張る生き物だなぁ。

ミラースの攻撃を待つより城に攻めていく作戦を選んだピーターですが、ミラースが父王を殺したことを知って私憤に走った王子と、計画を強行することに意固地になったピーターのせいで作戦は失敗し、仲間の半分を失ってしまいます。
この辺が若気のいたりってことかしら。

ところで、彼らと共に戦う心強いナルニアの仲間は、頼もしいねずみの騎士リーピチープ(可愛いという言葉は彼のプライドを傷つけるらしい。「シュレック」の長靴を履いたネコのイメージに近いかな)や愛嬌のない小人のトランプキンたち。タムナスさんやビーバー夫妻はもういないけれど、フォーンやあなぐまなどナルニアの住人健在です。

もう一人の小人は最後まで人間を信用せず(彼の祖先は白い魔女に仕えたあの小人なんだそうな)魔女を蘇らせようと王子に策を仕掛けるので、ティルダ(白い魔女)さん、今回も登場~~♪前作より綺麗と思ってしまったわ。

この時、王子とピーターの窮地を救ったのは「正義」王エドマンド君。悪い子だった前作とうって変わって、今作では兄を助ける頼もしい弟です。なんたって武器は懐中電灯だもんね(笑)

そして末っ子ルーシーはただ一人アスランの存在を疑わず、最後に一番美味しいとこを持っていっちゃうんですねぇ~~これぞ「信じる者は救われる」だな。

森の伐採や魔法の存在を封じ込めて歴史から消そうとする行為など、人間の愚かしさを訴えている面もあります。クライマックスで「LOTR/二つの塔」さながらの木の大活躍や川の神様の鉄拳も見られます。もちろんアスランだって登場しますから。テルマール人の祖先は海賊だったっていうオチまでついてるもんな~~。

題名にもなってる肝心のカスピアン王子はね・・期待ほどは活躍しないんだな、これが(^^;せっかく鳴り物入りで宣伝してるけど、肝心の活躍の場が・・ない。せめてミラースとの一騎打ち位王子にさせてあげれば良かったのに。
もう一つ、ミラースの部下の二人の見分けが私には出来ない(^^;どっちも同じようなんだもの。そして彼らの行動も読めなかったので、驚いてしまったよ(汗)

一番中心に描かれているのはむしろピーターです。それとスーザン。思春期から青年期に変わる微妙な反抗と苛立ちの時期を通して、兄姉が成長していく様子を丁寧に追っている感じがしました。

アスランの両脇を歩きながら浮かない顔だったピーターとスーザン。彼らはもう再びナルニアに戻ることはないのです。それは彼らが大人になりかかっているからなんだね。

今作で男を上げたエドマンド君(スキャンダー)背も高くなり成長著しいです。
かなり個性的な顔立ちだったジョージーちゃんもすっかり可愛くなって将来が楽しみです。そして今回一番の美男子はベンじゃなくってウィリアム君かなぁ♪甘い顔立ちに弱いの☆

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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

2008年05月21日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年5月17日公開 アメリカ

テキサス州選出の下院議員チャーリー(トム・ハンクス)は、酒と女が大好きな周囲からはお気楽政治家とみられている。でも一方では平和を愛する心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアン(ジュリア・ロバーツ)が目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。

日本での予告宣伝の仕方、本編を見るとちょっと違うんじゃない?と思わされます。確かに「へ~~、政治コメディなんだ」という興味関心を持たせて劇場へ足を運ばせる効果はあるけど、観終わって「騙された」と感じるか、それを踏まえてなおかつ「考えさせられた」と満足するかは観客次第かなぁ。

米ソ冷戦時代の実話だそうです。たった一人の破天荒な男によって世界情勢が大きく変わったという(実際には彼を支えた多くの力が存在しますが)のが事実なら、まさにアメリカンドリームですが、「詰め」の甘さが後日の混乱の引き金になったという示唆を含んだラストが一本筋の通った硬派作品に仕上げています。

人生を楽しむのがモットーのお気楽政治家チャーリー。彼の秘書(エイミー・アダムス他)は美人揃いで「チャーリーズエンジェル」と呼ばれています。(映画が先じゃなくて、彼女たちがモデルだったということです。)目だった功績はないけれど、幅広い人脈を築いている彼は意外に政治の中心に食い込んでいて、酒や美女といった表面上のお気楽さは、仕事では影を潜めます。世界情勢にも詳しく、正義感も人一倍なだけに、アフガンの現状を見せられて黙っていられなくなるんですね。

そんな彼に目を付けたのがセレブで反共産主義のジョアン。久々のスクリーン登場のジュリアですが、辛口に言うと、別に彼女じゃなくても・・(^^;

チャーリーに協力するのは、ギリシア系であるために昇進をはばまれ腐っていたCIA捜査官ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)。彼らの巧みな活動でアメリカはパキスタン、イスラエルなどの協力を得ながらイスラム教のゲリラに資金と武器を与え、ソ連の侵攻を阻むことに成功するのです。資金を引き出すために色仕掛けや情に訴えるといった手段に出る様子がコミカルに描かれて、政治という重さを和らげているので肩が凝らないかな。トム・ハンクスは堅さと柔らかさを使い分けてチャーリーというキャラに魅力を加えています。流石、演技派~~!!

本当はソ連が去ったアフガンにこそ、きちんとした救済の手を差し伸べなければならなかったのに、その肝心な時に政府から資金を引き出すことが出来なかったことが、今の国際状況を生んでいると映画は暗に示しています。

結局チャーリー個人の想いを別に、アメリカはアフガン諸国を利用して大国ソ連に打撃を与えたかっただけ。目的が達せられたら他の事は意味がないとばかりに離れてしまう、それこそがアメリカの驕りだったということですね。けれど、秘密裏になされた武器や資金供与はアフガン諸国の人々には知られず、彼らの目にアメリカは援助の手を差し伸べてくれない国として映ってしまった。遠因はここに、というわけ。(^^; ある意味では自業自得なんだけど・・。

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2008まさしんぐWORLDカーニバル

2008年05月19日 | ライブ・コンサート他
2008年5月19日(月)
東京厚生年金会館 
開演18:00 終演21:00頃

今年も行ってきました、わ~るどコン。
チケットにコンサートと書いてれば音楽会、フェスティバルならお芝居あり、がファンとの暗黙の了解事項ですが、カーニバルって???踊るのか?と楽しみにしてたんだけど、単に締め切りに内容が間に合ってなかったんですかい(^^;

で、今年は「まさしの部屋」というトークショーを間に挟むこととなりました。
ゲストは毎回変わるそうで、今夜はコロッケさんでした。ちなみに加山氏・小田氏はお呼びしてないそうです。(笑)

まずは座長(さださん)挨拶
トーキンぐ~~!まさしんぐ~!シンギンぐ~!!だって☆
今のマイブームはコレなのね。

一部は玲子さんのミニコンサート 自身のアルバム「夢工房」「Ave Maria」から
・未来
・夢先案内人
・Winter Light
・生まれ来る子供たちのために

お兄ちゃん(まさし)に似てると言われて複雑な乙女?心がトークネタ。

続いてCGS(チキガリ)もアルバム「エア」から

・モノクローム
・想い~Air~
・ソラ

「モノクローム」はさだバンドのメンバーとの共演。
あの~~奥の宅間さんがCGSと被って見えないんですがぁぁぁ・・って主役は彼らでした(^^; ノリノリで演奏してたから、ま、いっか♪
(でもCGSのファンからは、彼らの特質(アカペラ)を生かせない演出と言う声もあったなぁ。バンドファンとしては嬉しかったんだけどね。)

休憩を挟み二部の始まりはトークショー「まさしの部屋」
オープニングのメロディは倉田さんの生演奏付き♪

コロッケさんの物真似の音域はファとファの♯の間の音だということが絶対音感を持つ倉田さんのピアノで確かめられた夜>だから何って話でもあるけど

物真似のコツは歌自体を真似るのではなく歌と歌の間に見せる歌手の様子を真似ると成功するんですって。

さださんもドナルドダックが日本語を喋ったら・・の持ちネタ披露☆
しきりに上手いと持ち上げてたコロッケさんの「ロボット五木」見たかったな。

歌はコロッケさんのリクエスト曲から始まりました。
今夜は30年前の曲(デヴュー~1978年当時までの発表曲)しかやらないと宣言 この間、酒と喋り過ぎで何度も喉を潰してきたけれど、音域は変わっていないんだそう。

・案山子
・きみのふるさと
・絵はがき坂

最近、ゆずのコンサートに行ったそうですが、ステージ上のトークが殆どないことに驚いたようで、そういえば小田(和正)さんもマイペースだよね~と真似を始めそのまま曲に。

・異邦人  ジャズver
・交響楽(シンフォニー)

そして「これが限界~!」とまたトーク
若い時は体力があった・・108時間不眠で起きてて寝たら26時間経ってた話。
将来を考え半年悩んで45歳の自分に答えを先送り→45歳で2週間悩んで60歳の自分へ先送り、きっと60歳になったら80歳の自分へ・・・ネタ。
そして今は17歳の自分へ返事を書くつもりで曲作りをしてるetc

・吸殻の風景
・胡桃の日 宅間さんのマレットの赤が照明に映えて素敵でした♪
・転宅
・晩鐘

A型気質でお客さんに「チッ!!」と言われぬよう気を遣った結果が今のコンサートスタイルになってると改めて話してました。

・秋桜
・飛梅

アンコールは白のスーツに早替えして
・つゆのあとさき

1978年といえば、ソロになって「帰去来」「風見鶏」の2枚のアルバムが出たあたり。まだ「主人公」や「案山子」(共に「私花集」に収録)は発表されてない頃です。自分にとっても思い出深い時期の曲たちで、もちろん全て知ってる曲ばかり。今の彼の深みと厚みの加わった声ももちろん素敵だけれど、当時の細く繊細で透き通るような高音の歌声をもう一度聴きたくなりました。カセット探してみよっと


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靴に恋して

2008年05月17日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2004年10月2日公開 スペイン 135分

レイレ23歳、高級靴店の店員で靴のデザイナーを夢見ているがいつしか自分を見失い、恋人にも去られてしまう。アデラ49歳、売春宿のオーナー。夢は小説家になることだが、知的障害の娘をかかえ余裕のない毎日。マリカルメン43歳、夫の死後タクシー運転手として夫の先妻の子を養い10年間働き詰めで愛を求めている。イサベル45歳、高級官僚の妻。サイズの合わない靴を買い漁り、孤独を紛らわせている…。

登場する5人の女性を中心に進む物語のエピソードは次の通り。

盗んだ靴を履く女(レイレ)
偏平足の女(アデラ)
スリッパを履く女(マリカルメン)
スニーカーを履く女(アニータ)
小さな靴を履く女(イサベル)

それぞれに夢があり、自分に合った「靴」を探している。靴とは人生における幸せを象徴するのかな。

各物語が並行して進んでいくのですが、初めは別々に見えていた彼女たちの関係が実はあちこち接点があることがわかってきます。
レイレの元彼だったクンとアニータの世話に雇われたホアキンはゲイの恋人同士、アデラが恋したレオナルドはイサベルの夫、レイレはマリカルメンの義娘だしアニータはアデラの娘といった具合。

それにしても男優は脇役だけどハンサム揃いでした。

ただ、靴がそれほど効果的だったかというと、その辺は怪しいかな(^^;
シャルル・ジョルダン、グッチ、プラダなど、ゴージャスなブランド靴が300足登場だそうだけど、アニータの黄色い靴とアデラの靴部屋の豪華さばかりが印象に残りました。

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痴呆病棟

2008年05月16日 | 
江川晴 著 

ときどき痴呆の出る元眼科医の湯浅マキ(76歳)が、開業医である息子夫婦にドライブに誘われ、ウキウキ出かけた先は、息子の友人が経営する老人病院の痴呆病棟だった。病院からの脱出を企てたが、看護師に見破られ頓挫。しかし普通の状態に戻った時には客観的に看護師や入院患者たちの日々を観察し始める。

幻の息子を自慢する元有名幼稚園の園長で経営者の独身老女、老老介護の果ての妻殺しで服役した老人といった不幸なケースから、子供のような悪戯を繰り返す92歳の老女や夜毎・朝毎に回遊式病棟を徘徊する人たち、また入院患者同士の結婚など、ちょっぴりユーモラスなエピソードまで、さまざまな生き様が描かれます。

筆者は医療小説の第一人者とのこと。そういえば昔TVドラマの「小児病棟」を見た記憶が。

今作は高齢化社会への応援歌ともいえる内容で、主人公が入院する病院の院長も看護士も、誠実に患者に向き合い、少しでも患者が寛いで過ごせるよう目と気を配っている様子がとても心地よいのです。

こんな病院が現実にあったとしたら、呆けても少しは明るい展開が望めそうなんですが・・・。

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誰も知らない

2008年05月15日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2004年8月7日公開 141分

2DKのアパートに引っ越してきた母・けい子(YOU)と12歳の長男・明(柳楽優弥)。大家には2人暮らしと嘘をついていたが、実は他に父親が別々の3人の妹弟がいた。彼らは学校に通ったこともなく、けい子がデパートで働いている間、明が母親代わりとなって家事をし、弟妹の面倒を見ていた。ある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまう。残された子供たちは・・・。

1988年に実際に起きた事件をモチーフになっていて、公開年の2004年、カンヌ国際映画祭で、柳楽優弥君が日本人初の男優賞を史上最年少で受賞し話題となったけれど、何となく気が重くなりそうで観られないでいた作品です。

身勝手な母親に置き去りにされても、離れ離れにされてしまうことを恐れて、回りの大人に助けを求めようとはしない子供たち。そこに悲壮感は不思議なほどなくて、彼らなりに生活を楽しんでいる様子さえあります。

明はしばしばコンビニに顔を出します。初めはお菓子やカップ麺を買いに、店員と仲良くなってからは相談や頼み事をしたりと、物語の進行上コンビニが重要な位置を占めているのです。それから石段と公園も・・。

また、ゲームセンターで仲良くなった「友達」や苛めを受けている女子学生といった、「他者」ではあるけれど「大人」ではない「子供」たちも登場します。

しかし大人はというと、身勝手な母を筆頭にそれぞれの弟妹の父親も今の自分の生活で一杯で子供のことを考える余裕もなく、コンビニの店長や大家も子供たちの存在に注意を払っていません。

そこに存在するのに「存在していない」子供たち。やがて下の妹に悲劇が訪れても助けてくれる大人はいない。
実在の事件がベースなだけに、腹立たしさと情けなさが募ります。

この母親には子供を捨てた(育児放棄)という自覚もないようで、そのことがなお一層怒りを駆り立てるのです。彼女は人一倍依頼心が強く、子供たちが聞きわけが良く素直で、長男もしっかりしていたから甘えが嵩じて置き去りにしても彼が何とかしてくれると勘違いしたのでしょう。子供たちとの関係は良好だったし、彼らを愛していたこともスクリーンからは伝わってきます。

けれど、母親の立場からは、そのような甘えを許せるはずもないのは当然です。演じているYOUさんのキャラと凄くマッチして見えるけれど、実際の彼女は頭が良く周囲に気配りの出来る素敵な女性でーす。(某番組観覧で拝見した時の印象です)

映画の終わりは彼らのその後を敢えて描いていませんが、例え彼らにとって束の間の平穏であっても、希望を感じさせるようなラストは有りだな~と思いました。
(実話の方は、映画とは若干異なっていて、より辛く酷い現実でした。)

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最高の人生の見つけ方

2008年05月14日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年5月10日公開 アメリカ 97分

自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)と大金持ちの豪腕実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)が病院で相部屋となる。見舞いに訪れる家族に囲まれたカーターと見舞い客は秘書だけのエドワードには何の共通点もなかったが、共に余命半年の末期ガンを宣告される。カーターの“棺おけリスト”(死ぬ前にやっておきたいことのメモ)を見つけたエドワードはリストの実行を持ちかけ、2人は周囲の反対を押し切って冒険の旅に出るのだが・・。

予告を観た時から気になって、どうしても観たかった作品です。
期待を裏切らない出来で、大満足。

勤勉実直なカーターと豪放磊落なエドワード。この2人のキャラはモーガンとジャックその人のイメージともぴったりはまって、違和感なく楽しめます。私が惹かれるのはエドワードのキャラの方。親近感というか、本来なりたい自分と被るんです。茶目っ気たっぷりにエドワードを演じるジャック・ニコルソンに惚れそう♪

スカイダイビング、レーシングカー対決から始まり、自家用機でのタージマハル、ピラミッド、万里の長城、ヒマラヤ、香港を周る旅は、エドワードの資金力にモノを言わせた豪華なもので、こんなことが楽しめるなら確かに人生捨てたもんじゃないと思ってしまいます。

けれど、リストを次々クリアしていく中で育っていく二人の間の確かな友情と、それぞれが心から求めていたものを見出し、人生における一番大切なことを再確認する場面に立ち会えたことが何よりの彼らからのギフトだったかな。

そして大物俳優2人に負けずに印象に残ったのはエドワードの秘書トーマス(ショーン・ヘーズ)。信仰心のない(聖書嫌い)エドワードに本名(マシュー=マタイ)で呼ばれなかったり、こき使われてもいつもニコニコ動じない大きな器をもつ彼は、何て良い人なんだろう!家庭には恵まれなかった仕事人間なエドワードだけれど、この秘書にここまで尽くされることからも、愛すべき人間なんだという証明になるね。特に冒頭のシーンがラストに繋がり、リストの最後の願いが叶うという件が泣かせます。彼に助演男優賞をあげたいわ。

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夜のピクニック

2008年05月10日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2006年9月30日公開 117分

高校生活最後の伝統行事「歩行祭」を迎える甲田貴子(多部未華子)は、一度も話したことのないクラスメイト西脇融(石田卓也)に話しかけようと考えていた。2人は異母兄妹の間柄で、そのことは誰にもいえない秘密だった。一方、融も貴子を意識しながらも近づくことができず、事情を知らない友人たちが勘違いして、告白するようけしかける。(シネマトゥデイ)

恩田陸の、同名小説の映画化。著者の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルにしているそうだ。

ヒロインの高校では、年一度、全校生徒が一昼夜かけて80キロを歩き続ける「歩行祭」という行事がある。朝から丸一日かけて夜中も仮眠2時間だけで歩き続けるというかなり過酷な行事だけれど、けっこう生徒たちは楽しげだ。中には恋のチャンスとばかりに誘惑モーションのぶりっ子もいるし、歩き疲れて音を上げる者や、救護バスに収容される者もいるのだが、大半の生徒は黙々とゴール目指して歩き続ける。彼らを動かすそのエネルギーはどこから来るのか・・・

西脇の親友、戸田忍(郭智博)が休憩でずら~~~っと道端に腰掛けている列を指して「時間を見ることが出来るのは今だけ。」というような表現をする場面がある。今この時、この経験は将来において二度と訪れることのないものであり、彼らもそのことを知っている。だからこそ友と一緒にただ歩き、意味のない会話を交わすことの出来る貴重な時間がただただ愛しく感じられるのだということを無意識に悟っているかのようだ。彼らは一人きりではなく、友人やクラスメイトや同じ高校の仲間と共に「この日」を共有しているのだ。

貴子の願いは親友の弟の出現により思わぬ形で実現することになる。それは冒頭の葉書に重要なヒントが隠されていて、ちょっと謎解きの楽しさもある。

ただ、ひたすら歩くだけの映画なのだが、その中で高校生たちの何気ない姿がとても眩しく、過ぎ去った青春の甘酸っぱい香りが胸に蘇ってくるような不思議なノスタルジーが残った。

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どら平太

2008年05月09日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2000年製作 111分

或る小藩。江戸から赴任してきた町奉行、望月小平太は「どら平太」と渾名される評判の変わり者で、着任しても奉行所に出仕しない始末。しかしそれは仙波(宇崎竜童)にわざと流布させた虚像で、実は「壕外」と呼ばれる治外法権化した地域の浄化が目的だった。親友安川(片岡鶴太郎)の心配をよそに、遊び人になりすまして壕外に潜入した彼は、利権を分け合っている3人の親分、密輸を仕切る大河岸の灘八(菅原文太 )、売春を仕切る巴の太十、賭博を仕切る継町の才兵衛に近づく。腕っぷしの強さと豪快な遊び方を見せつけて彼らを圧倒し観念させたどら平太は、次に彼らと結託して私腹を肥やしていた城代家老の今村掃部を初めとする重職たちに矛先を向ける・・・。

冒頭、出演者名が大きな文字でスクリーンに次々と映し出される、その太くて大きな文字にまずインパクトを感じ、わくわくさせてくれる不思議な効果がある。

型破りな町奉行を演じるのは役所さん。型に囚われない豪放磊落な主人公を実に楽しげに演じている。鶴太郎の、生真面目さの中にどこかコミカルな安川役も面白い。

家老を筆頭とした重職連中の事なかれ利己主義者たちや、悪役の3親分たちとどら平太の絡みなど、全体的にユーモアセンスに満ちていて、勧善懲悪の物語でありながら、どこか間のびした妙な可笑しみがあり、普通の時代劇とは違う楽しさがある。

女好きで博打好きというのは全くの芝居というわけでもなさそうな「どら」平太。だけど本当は一人の女・こせい(浅野ゆう子 )をけっこうマジで想っていて、追いかけて来られて閉口しながらも、彼女が危機に陥った際にはすぐに助けに駆けつける男である。
豪放に見えて、周囲の状況を冷静に観察し見極める細やかで的確な判断力も持っているし、情にも熱い男でもある。いや~~~惚れるぞ!

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スパイダーウィックの謎

2008年05月08日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年4月26日公開 アメリカ 96分

双子のジャレッドとサイモン(フレディ・ハイモア二役)、マロリー(サラ・ボルジャー)の3姉弟は、母と共に、NYから新生活を送るために森の中の古いスパイダーウィックの屋敷にやってきた。屋敷の屋根裏の隠し部屋で“決して見てはならない”と警告文のついた本を見つけたジャレッドは構わず封印を破って読んでしまう。その本は、妖精の秘密が書かれた妖精辞典だった。そして、次々に起こる不思議な体験。見えないはずの妖精の世界がすぐそこに広がっていた・・。

ジャレッドが見つけた“謎の本”を巡って、本を狙う悪の妖精と子供たちが戦うファンタジー・アドベンチャーです。とにかくクリーチャーのCGが素晴らしい。

スプライト(炭酸飲料じゃなくて愛らしい花の妖精)やシンプルタッグ(家に住みつく働き者の妖精で怒るとボガートに変身するが好物の蜂蜜で元に戻る)のような人間に友好的な種族だけではなく、妖精の秘密が書かれた本を奪って世界征服を企むマルガラスやその手下のレッド・キャップやゴブリンといった凶暴で邪悪な妖精もいて、このマルガラスたちを相手に3姉弟が力を合わせて戦う様子が生き生きと描かれています。

この普段人間の目に見えない妖精たちを、最初はマジック・ストーンを使って、その後はホグスクイール(鳥が大好物の妖精)の唾を目にかけられて見えるようになるという設定も面白いです。

両親の不和の原因は母親にあると拗ねて反抗的なジャレッドが、この本を巡る冒険で家族で力を合わせることを学び、心を開いていく過程も自然です。これは彼の成長物語でもあるのでしょう。そして不和の原因もなかなか現実的というか、大人の事情を含んだものでした。

物知りで温和なサイモンと好奇心旺盛で行動的なジャレッドという全く違う性格の双子を名子役であるフレディ・ハイモアが巧みに演じ分けています。
また、フェンシングが得意な姉のマロリーの母に対する気遣いにもほろりとさせられました。

ひょうきんなホグスクイールは道化キャラに見えて、途中から失念していたけれど、意外な活躍を見せるので注目を

妖精と魔法は異なるものだけれど、屋敷僕妖精のドビーやゴブリン、ボガートなどなど、ハリー・ポッターシリーズに出てくる魔法生物たちとの類似点を探すのも楽しいかも。

風の妖精に連れ去られた本の執筆者であるジャレッドたちの大叔父のアーサーを通して、研究やその成果に固執するあまり、周囲(本当に大事な者や事柄)が見えなくなる人物への批判も込められているのかなぁ


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クロスファイア

2008年05月06日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2000年6月10日公開 115分

宮部みゆきの同名小説の映画化。

青木淳子(矢田亜希子)は念力発火能力(パイロキネシス)を持つ女性。母に力を使うなと言われ続けて育ち、他人と関わる事を避けて暮らしてきたが、同僚の多田一樹(伊藤英明)と出会い、束の間の幸せを感じるようになる。しかし、ゲーム感覚の女子高生轢殺事件を繰り返す不良少年グループに多田の妹が殺害され、犯人グループがリーダーの父親のコネと未成年を理由に放免状態となったことで、彼女の怒りが高まる。別の特殊能力を持つ木戸浩一(吉沢悠)の助けにより、犯人グループに容赦なき制裁を加えた淳子は、生き残った小暮を追うが・・。

特殊能力を持ってしまった女性の悲しさを縦糸に、現代犯罪のやりきれない暗部を横糸に織り込んで進むサスペンスです。

彼女を追う警察側の人間として、石津ちか子(桃井かおり)と牧原(原田龍二)が登場。少年時代に弟を淳子に殺された牧原の私怨を含んだ執拗な追跡はいただけないけれど、石津役の桃井さんのとぼけた感じのキャラは、やりきれない内容を一時的に癒してくれる効果があります。

木戸が属する「ガーディアン」という対犯罪撲滅組織は胡散臭く、劇画的だなと思ったら案の定な結末になったのがちょっとイタイ。高温の炎で人間が一瞬で燃え上がり炭化する映像が凄いです。が、その人に同情するより、胸がすくような気持ちになるのは、彼らの非人間性を前もってみせているからかな。

矢田亜希子にとっては初主演作。さらに長澤まさみのデビュー作でもあるそう。(ヒロインと同じパイロキネシス能力を持つ少女として登場します)

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