2008年4月26日公開 フランス 106分
若き日をパリで過ごした祖母(シュザンヌ・フロン)の思い出話に憧れ、田舎町からパリにやってきたジェシカ(セシール・ド・フランス)はパリ8区のモンテーニュ通りにあるカフェで“ギャルソン”の仕事を始める。劇場や高級ホテル、ブティックなどが並ぶ界隈に立つ店にやってくるのは、今まで会ったこともないセレブばかり。女優、ピアニスト、舞台や映画の関係者、美術収集家といった客たちを、ジェシカは興味深く観察し始める。
華やかな世界の住人たちも、その成功に満足しているわけではなく、それぞれに悩みや葛藤を抱えています。TV女優としてのキャリアに満足出来ずにいるカトリーヌ(ヴァレリー・ルメルシェ)。美術収集家・グランベール(クロード・ブラッスール)は息子のクリストファー(フレデリック・グランベール)の心配をよそに自らの人生を見つめ直すためこれまでの収集品を全て競売にかけようとしています。著名なピアニストのジャン=フランソワ(アルベール・デュポンテル)の願いは、本当に音楽を必要とする人々の前で演奏することですが、妻に言い出せずにいます。
そんな彼らと接点を持つのがジェシカであり、彼女の純真で人生への好奇心溢れる姿が、いつしか彼らの人生をも幸せな方向に導いていくのが観ていて微笑ましく映りました。彼女の目を通して描かれる人間群像劇はさしずめ邦画版「ザ有頂天ホテル」というところかな。もう一人、劇場管理人の存在も光ってます♪
小粋で温かいフランスお得意の佳作でした。
若き日をパリで過ごした祖母(シュザンヌ・フロン)の思い出話に憧れ、田舎町からパリにやってきたジェシカ(セシール・ド・フランス)はパリ8区のモンテーニュ通りにあるカフェで“ギャルソン”の仕事を始める。劇場や高級ホテル、ブティックなどが並ぶ界隈に立つ店にやってくるのは、今まで会ったこともないセレブばかり。女優、ピアニスト、舞台や映画の関係者、美術収集家といった客たちを、ジェシカは興味深く観察し始める。
華やかな世界の住人たちも、その成功に満足しているわけではなく、それぞれに悩みや葛藤を抱えています。TV女優としてのキャリアに満足出来ずにいるカトリーヌ(ヴァレリー・ルメルシェ)。美術収集家・グランベール(クロード・ブラッスール)は息子のクリストファー(フレデリック・グランベール)の心配をよそに自らの人生を見つめ直すためこれまでの収集品を全て競売にかけようとしています。著名なピアニストのジャン=フランソワ(アルベール・デュポンテル)の願いは、本当に音楽を必要とする人々の前で演奏することですが、妻に言い出せずにいます。
そんな彼らと接点を持つのがジェシカであり、彼女の純真で人生への好奇心溢れる姿が、いつしか彼らの人生をも幸せな方向に導いていくのが観ていて微笑ましく映りました。彼女の目を通して描かれる人間群像劇はさしずめ邦画版「ザ有頂天ホテル」というところかな。もう一人、劇場管理人の存在も光ってます♪
小粋で温かいフランスお得意の佳作でした。