日本未公開 2009年製作 ドイツ 85分
今から千年ほど昔。勇猛さで知られるバイキングたちのなか、ちょっと変わった赤い髪の男の子がいました。彼の名前はビッケ。フラーケ族の族長ハルバルの息子である彼は、大きな体で力持ちで酒豪の父と正反対の小さくて非力な少年でしたが、誰よりも頭が良く優しい心を持っていました。父との力比べに勝ち兜を貰った彼ですが、幼馴染チッチの空を飛びたいという願いを叶えようと凧を作ったある日、悪いバイキングに村が襲われ、こどもたちが誘拐されてしまいます。凧で飛んでいて高い木に引っかかっていたビッケだけは難を逃れましたが、ハルバルたち大人はこどもたちを取り戻そうと海賊船で追うことにします。一緒に行くことを禁じられたビッケは樽に隠れて密航し、冒険の旅に出かけるのですが・・・。
スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンの児童文学シリーズ『Vicke Viking』 (邦題:小さなバイキング) が原作で、後に日本で1972年から1974年にかけてアニメ放映された時には夢中になって楽しんだ記憶があります。DVDの存在を知って即レンタルしましたが、この映画はその時のアニメがそのまま実写になって戻ってきたような懐かしさに満ちていてすっかり気に入ってしまいました。
物語に登場するバイキングたちは海賊として恐れられてはいますが、ちっとも恐くは見えません。戦いのシーンでは流血もなく、丁度芸人たちが空気ハンマーで殴り合っているかのような何とも緊迫感も臨場感もない様子が、暴力嫌いな私には逆に安心して楽しめました。母のイルバを初め仲間たち(ギルビー、チューレ、スノーレ、ウルメ、ファクセ・・etc)のキャラもすっかりアニメと一緒なのもとても嬉しかったのです。
ただ一つ、ナレーター役?のスペインの役人がちょっとうざい何でも95%で処理しちゃうところやどこでも出てきて図々しいのは何かの皮肉・当て擦りなのかしらん?
主人公のビッケは暴力が嫌いな少年ですが、バイキングの族長である父親を尊敬し自分も父のような立派なバイキングになりたいと思っています。非力な彼は、暴力による略奪ではなく、知恵を使い平和的な手段でそれをしたいと考えているの
お父さんとの力比べで勝ったのも知恵を使ったから
子供たちを攫った犯人がスベン(意地悪スベンだぁ)であることも、こどもたちを取り戻すために近道をしたり、塔から救出する時の作戦も、ビッケの頭で考えたことです。
けれど、知恵だけでは足りません。それを実現させるのは仲間の海賊たちの力であり、ビッケのピンチを救うのはハルバルなのです。力と知恵、共にあってこそ勝利があるのです。
思いっきりファミリー向け作品ですが、アニメを知っている世代には絶対お薦めです。
続編も作られているらしいのでまたレンタルしたいなぁ
今から千年ほど昔。勇猛さで知られるバイキングたちのなか、ちょっと変わった赤い髪の男の子がいました。彼の名前はビッケ。フラーケ族の族長ハルバルの息子である彼は、大きな体で力持ちで酒豪の父と正反対の小さくて非力な少年でしたが、誰よりも頭が良く優しい心を持っていました。父との力比べに勝ち兜を貰った彼ですが、幼馴染チッチの空を飛びたいという願いを叶えようと凧を作ったある日、悪いバイキングに村が襲われ、こどもたちが誘拐されてしまいます。凧で飛んでいて高い木に引っかかっていたビッケだけは難を逃れましたが、ハルバルたち大人はこどもたちを取り戻そうと海賊船で追うことにします。一緒に行くことを禁じられたビッケは樽に隠れて密航し、冒険の旅に出かけるのですが・・・。
スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンの児童文学シリーズ『Vicke Viking』 (邦題:小さなバイキング) が原作で、後に日本で1972年から1974年にかけてアニメ放映された時には夢中になって楽しんだ記憶があります。DVDの存在を知って即レンタルしましたが、この映画はその時のアニメがそのまま実写になって戻ってきたような懐かしさに満ちていてすっかり気に入ってしまいました。
物語に登場するバイキングたちは海賊として恐れられてはいますが、ちっとも恐くは見えません。戦いのシーンでは流血もなく、丁度芸人たちが空気ハンマーで殴り合っているかのような何とも緊迫感も臨場感もない様子が、暴力嫌いな私には逆に安心して楽しめました。母のイルバを初め仲間たち(ギルビー、チューレ、スノーレ、ウルメ、ファクセ・・etc)のキャラもすっかりアニメと一緒なのもとても嬉しかったのです。
ただ一つ、ナレーター役?のスペインの役人がちょっとうざい何でも95%で処理しちゃうところやどこでも出てきて図々しいのは何かの皮肉・当て擦りなのかしらん?
主人公のビッケは暴力が嫌いな少年ですが、バイキングの族長である父親を尊敬し自分も父のような立派なバイキングになりたいと思っています。非力な彼は、暴力による略奪ではなく、知恵を使い平和的な手段でそれをしたいと考えているの
お父さんとの力比べで勝ったのも知恵を使ったから
子供たちを攫った犯人がスベン(意地悪スベンだぁ)であることも、こどもたちを取り戻すために近道をしたり、塔から救出する時の作戦も、ビッケの頭で考えたことです。
けれど、知恵だけでは足りません。それを実現させるのは仲間の海賊たちの力であり、ビッケのピンチを救うのはハルバルなのです。力と知恵、共にあってこそ勝利があるのです。
思いっきりファミリー向け作品ですが、アニメを知っている世代には絶対お薦めです。
続編も作られているらしいのでまたレンタルしたいなぁ