杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

エンバー 失われた光の物語

2010年01月16日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
劇場未公開 2009年10月23日DVD発売 95分

地底深くに建設された都市<エンバー>の住人たちは、200年もの間、一度も地上へ出ることなく、都市全体の電気を供給する発電機の光を頼りに暮らしていた。しかし、発電機の限界を迎え何度も停電が起こり始め、住人たちは「永遠に光が消えてしまう」という不安を抱く。そんなとき、エンバー・スクールを卒業したばかりの少女、リーナ(シアーシャ・ローナン)が偶然、家の屋根裏で古びた箱を見つける。その中には「出口」の文字が書かれた文書と不思議なカードが入っていた。リーナは、少年ドゥーン(ハリー・トレッダウェイ)と共に光を求めて冒険の扉を開く・・。

トム・ハンクスが製作総指揮を務めたファンタジーアドベンチャーです。
リーナ役のシアーシャ・ローナンは「つぐない」で、キーラの妹の幼少時代を演じた子。最新作の「ラブリーボーン」では主演ですから、着々と女優の道を歩いてるってわけね。
他にもビル・マーレイ、ティム・ロビンス、マーティン・ランドーといった豪華な俳優陣なんですが、本国ではコケたらしく日本未公開なんだなぁ。

人類を滅亡から救うため地下都市を建設して地上への出口を封印した「建設者」たちの未来へ賭ける想いを描いた冒頭シーンは希望をテーマにしている予感を与えてくれます。ただ、どのような状況で地上の滅亡を招いたのかは不明(^^;

エンバーの子供たちは学校卒業と同時にくじで決められた職業に就かなくてはなりません。
ところが、電気工になりたかったドゥーンは、配管工のくじを引いてしまったリーナと、仕事の取替えっこをしちゃいます。それってズルでしょ!なんだけど、誰からも咎められないのね 

リーナのメッセンジャーの衣装はマント風でとても可愛かったです。
配管工の先輩スル(マーティン・ランドー)が愛敬あるじーさんでナイス。

リーナは7代目市長の子孫で、エンバーの出口を示すメッセージの入った箱を偶然見つけたことから彼らの冒険が始まるのですが、食糧不足の都市の中で、一人私腹を肥やす市長(ビル・マーレイ)や共犯者の秘密を知ったことから彼らに追われることになります。しかし、たった200年でその歴史を忘れちゃうってのもなんだかなぁ~。

かつて出口探しをして挫折したリーナの父とドゥーンの父ロリス(ティム・ロビンス)に代わり、その子どもたちが再び出口を目指すという繋がりは良かったです。

子供たちが出口を見つけるシーンは遊園地のアトラクションのようなスリルとドキドキ感もあって楽しめたのですが、地上に出る所はあっけなくて、地底で水路を「下って」るのになんで地上に出ちゃうのかという突っ込みもしたくなりました

更に、地上の穴から地底都市が見えちゃうってどうよ
石投げたら危ないでしょとも
ラストで力尽きちゃったような不完全燃焼さが惜しいかなぁ

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Dr.パルナサスの鏡  ネ... | トップ | ダウト/あるカトリック学校で »
最新の画像もっと見る

映画(DVD・ビデオ・TV)」カテゴリの最新記事