2025年5月23日公開 アメリカ 169分
先行上映 2025年5月19日鑑賞
すべての”ミッション”はここにつながる-。
映画の常識を変え、不可能を可能にし続けてきた「ミッション:インポッシブル」シリーズの集大成にして最高傑作。「ファイナル・レコニング」。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの運命は?そしてタイトルが持つ”ファイナル”の意味とは・・・?(チラシより)
「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作で、前作「デッドレコニング」から続く物語です。前作で世界の命運を握る鍵を手にしたイーサン・ハントが鍵に導かれる運命が描かれ、彼の過去も明かされます。これまで同様アクションシーンを本人が全て演じていて、潜水艦や小型プロペラ機でのシーンは最大の見どころとなっています。
イーサンの盟友ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)、ルーサー・スティッケル(ビング・レイムス)の他、「デッドレコニング」から登場したグレース(ヘイリー・アトウェル)、パリス(ポム・クレメンティエフ)、ガブリエル(イーサイ・モラレス)も続投しています。
前作から二か月後。
鍵を米政府に渡せば、政府が人工知能エンティティで世界を支配すると考え、どうすべきか迷っていたイーサンに、大統領からのメッセージが届きます。
エンティティが核保有国の保管庫を乗っ取り始め、世界中に核を落として人類を滅亡させようとしており、エンティティによるネットの情報操作で、エンティティ信者が激増して世界の分断が起きていました。
ルーサーとベンジーと合流したイーサンは、ルーサーがエンティティへのデジタル毒薬を作ったことを知ります。
ガブリエルの居場所を突き止めるために服役中のパリスから情報を引き出そうと 刑務所へ潜入したイーサンとベンジーは、パリスを脱獄させ、CIAエージェントのドガも仲間に引き入れます。
パリスからロンドンのアメリカ大使館 のパーティーにガブリエルが来ると聞き潜入しますが、そこに現れたグレース共々ガブリエルの部下に捕まってしまいます。ガブリエルのアジトでの拷問を回避した二人ですが、ガブリエルには逃げられます。ガブリエルがエンティティと交信するために使っていたポッドを発見したイーサンは、エンティティを阻止しようとすれば仲間が死ぬヴィジョンを見せられ、南アフリカにあるオフラインサーバーに侵入してエンティティのデータを入れろと要求されます。イーサンは仲間と世界の両方を救うと決意します。
前作で鍵の奪回に失敗しエンティティに見限られたガブリエルは、潜水艦セヴァストポリからエンティティのソースコードが書かれた「ポドコヴァ」を回収しエンティティを支配しようとしていました。ルーサーからデジタル毒薬を奪った上で罠にかけます。ルーサーの自己犠牲により街は救われますが、イーサンは大切な仲間を喪ってしまいます。
大統領や上層部の面々と会ったイーサンは、エンティティを止めるためにポドコヴァの鍵と空母の命令権を要求します。上層部は反対しますが、大統領はイーサンに1通の手紙(空母の指揮官宛て)を渡し申し出を了承します。
空母からオスプレイでロシア軍とアメリカ軍の境界にいる潜水艦に合流し、耐圧訓練を始めたイーサンをエンティティ信者が襲いますが事なきを得ます。
一方で、ベンジーたちは古いソナー機がある基地を訪れ、潜水艦の座標をイーサンに伝えます。ここでウィリアム・ダンローに再会。彼は1作目の金庫潜入の時のCIA職員(ナイフのシーン)で左遷されていたのね。同じ目的でやってきたロシア兵とのバトルではグレースとパリスが活躍します。
その最中、ダンローは無線機のモールス信号でイーサンに座標を伝達します。
ダンローの妻とグレースはイーサンが潜水から戻った時の即席減圧室を用意し準備を整えます。
セヴァストポリへの潜入に成功したイーサンは様々な障害を乗り越え「ポドコヴァ」を回収しますが、潜水服と酸素ボンベを失い水中で意識を失くします。
次の場面では浮上したイーサンを引き上げたグレースが心肺蘇生して生還してますが、極寒の海中(しかも深い)に裸で出たら1秒と保たずに死んじゃうぞ😨
ここまでで1本分の作品の尺ですが、本番はこれからなのね~。
エンティティは核で人類を滅亡させた後で自分は保管庫のサーバーに入り生き残ろうとしていました。保管庫に到着したイーサンたちは、敢えてポトコヴァをガブリエルに渡して彼がデジタル毒薬と組み合わせるよう仕向け、エンティティが保管庫と間違えて用意した光学ドライブに入る作戦を実行しようとします。
しかし、CIAのキトリッジ(ヘンリー・ツェーニー) たちが現れて戦闘になり、ベンジーが撃たれ、ガブリエルに逃げられてしまいます。ガブリエルが仕掛けた核爆弾の解除を担当したダンロー夫妻とドガと、イーサンがポトコヴァを取り戻し毒薬を仕込み混乱したエンティティが光学ドライブに入るタイミングでグレースがドライブを抜いて閉じ込める作戦は成功し、人類は滅亡から救われます。
ガブリエルを追って小型飛行機上で繰り広げられるアクションはまさに命がけでスリル満点。小型機にしがみついて操縦席に移動 するなどありえない展開の中、見事にミッションを遂げたイーサンは、ルーサーが残した最期のメッセージを聞きます。
核のボタンを巡る大統領の判断は、人類の絆が試されるシーンになっていて、結果的に人の絆がAIに勝つ展開になっています。そうあって欲しいという製作者の願いが込められている気がします。
これまでのシリーズに登場する出来事が今作に繋がり、イーサンが行ってきたミッションの是非が問われますが、今作で答えが出た感じかな。
シリーズ登場人物の相関図が欲しいところです😁
そして、本作で完結かと思いきや新たなミッションが・・・まだ続くのね~~😱