2018年3月21日公開 アメリカ 118分
資産家で冒険家の父リチャードが行方知れずになって7年。ひとり娘のララ・クロフト(アリシア・ビカンダー)は、父の残した秘密の暗号を解き、父が日本の古代の女王ヒミコが葬られたという、絶海の孤島に向かったことを知る。ヒミコの呪いが解かれれば世界は存亡の危機に陥るといい、父はその力の悪用を企む者たちから秘密を守ろうとしていたのだった。その事実を知ったララは、トレジャーハンターとして父の残したミッションを遂行しようと、香港の船乗りルー・レン(ダニエル・ウー)の協力を得て島を目指すが……。(映画.comより)
若きララ・クロフトの冒険ということで、アンジーの「トゥームレイダー」シリーズを楽しんできた身としては興味津々で鑑賞。もちろん、若き日のララですからアンジーが演じているわけじゃないでもどことなく面影が似てるアリシア・ビカンダーは違和感なかったです。
タフさや武器の扱いもシリーズのアンジー=ララとは比べようもない、まだまだひよっこなララですが、最初から卓越した身体能力がなくても、それが逆にリアリティを感じさせてくれます。 それでいて、端々に往年のララに通じる根性や諦めない精神力が見られます。
金欠なララというのは意外でしたが、父の死亡宣告を受け入れ遺産を引き継ぐことを拒んでいたためなのね。書類にサインをすれば父の死を認めることになるから 両親の思い出溢れる屋敷を手放さなければならなくなると言われ、渋々サインすることにしたララに、弁護士が父親の遺言のパズルを渡します。(いや、それはサインを完全に書き終わってからでしょ!と突っ込んでみる)
父が最後に向かった地を目指し、香港を訪ねたララは悪ガキ3人に引ったくりに遭いますが、ルー・レンに助けられます。彼の父こそがララの父を謎の島に運んだ船の船長だったとわかり、二人は父親たちの消息を掴むため島を目指すという展開。
しかし、まさかここで「卑弥呼」が出てくるとは!しかも完全悪者扱い。おいおい!と思いながら観てしまいましたが、これは良い意味で裏切られます。うんうん、それなら許せるぞ! (時代考証とか、当時の技術レベルとか、真面目に考えるのはアホらしいので止めましょう)
座礁しながらもなんとか島に上陸した二人ですが、あっさりと敵に捕まり・・・ルー・レンはララを逃してくれるのですが、彼はもっとララと活躍するのかと思ったらなんか後方支援の役割でちょっと肩透かしでした。川に落ちて急流を流されるシーンから飛行機にぶら下がり這い上がり、更に落ちてパラシュートを掴み、からくも地上にという展開がスリリングでスピード感がありハラハラしました。
ララの相棒となるのは失踪しマサイアス(ウォルトン・ゴギンズ)に殺された筈の父・リチャード。(シリーズでは幼い時に失踪して以後は会っていない設定の筈ですが、今回は大人になったララと再会してるところが気にはなりますが・・・。)父の命を救うため、マサイアスに協力することになったララは襲い来る罠を知恵と体力で乗り越え、遂に卑弥呼の棺が暴かれます。シリーズ本編やインディの冒険に通じるドキドキワクワクな展開が楽しめました。
卑弥呼の秘密に気付き、何としても「ソレ」の持ち出しを阻止しようとするクロフト父娘。悲しい別れとマサイアスとの死闘を制し、ルー・レンの助けを借りて生還するララ。
物語はイギリスに戻り、遺産相続した後まで続き、秘密組織の手がかりを掴んだララは・・というところで幕を閉じるのですが、お馴染みの二丁拳銃も手に入れて、これはもう新たなシリーズの始まりでしょうかね
シネコンロビーは春休みの親子連れで賑わっていましたが、字幕版のコレはゆったり鑑賞できました。
ボス・ベイビーにしなくて良かった~~(これも観たいけど春休み中は無理だなレンタル待ちかな)