試写会場:一ツ橋ホール
開映:13:15~
2010年3月6日公開予定 アメリカ 97分
アメリカ・ニューオリンズでウェイトレスをしているティアナ(声:アニカ・ノニ・ローズ)は、死んだ父との夢だった自分のレストランを持つことを目指して懸命に働いていました。ある日、幼なじみの富豪の娘シャーロット(ジェニファー・コーディ)の家で開かれた仮装舞踏会で得意料理のベニエを振舞うよう頼まれたティアナは、会場で服が汚れてプリンセスのドレスを借ります。そこへ一匹のカエルが現れ、自分は呪いで姿を変えられたマルドニア王国のナヴィーン(ブルーノ・カンポス)王子だと告げ、呪いを解くためにキスを請われます。その必死さに勇気を出してキスしたティアナでしたが、カエルが王子に戻るどころか、ティアナ自身がカエルに変身してしまったから大変・・・。
現代の御伽噺の王子様は理想の花婿とは程遠く、今回のナヴィーン王子は甘やかされて育ち、仕事もせずに遊び呆けて親に勘当され一文無しの身の上です。富豪の娘と結婚して何とか今の生活を維持したい下心でニューオリンズにやってきたのです。それって・・あんまりじゃない?(^^;
魔術師のドクター・ファシリエ(キース・デイヴィッド)はそんな王子に愛想尽かしをしている執事の心を操ることで、王子に呪いをかけ、自分が支配者になろうと企むのでした。
カエルになった2人は魔術師の手を逃れ、何とか呪いを解いてもらうため良い魔術師ママ・オーディにお願いします。このときママが2人に説いた「希望と必要は違う」という言葉の意味がラストで効いてるんだなぁ
2人を手助けしてくれる一番星に恋するホタルのレイとジャズ奏者になりたいワニのルイスがまた愉快です。レイには地上で悲しい運命が訪れますが、それは同時に彼の夢を叶える出来事にもなっていて、胸が熱くなりました。ちょっと「夜鷹の星」を連想しちゃった。
ママ・オーディを探して旅するうちに、2人の心に変化が起こるのも、共に苦労を分かち合うことで恋に落ちるという定番のパターンだけど、身分も人種の違いも超えたカップルというのもまさに御伽噺ですね
シャーロットが我儘お嬢様ではなくて、本当の愛に憧れる純真な女の子という設定もなんだか嬉しかったです。悪役以外に悪人が出て来ないのはディズニー映画の良さですね。
2023.12.1 金曜ロードショー放送 再見