シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

天才は大変・・「ピンク・フロイド シド・バレット ストーリー」

2005-06-30 20:58:50 | Weblog
今日は最近発売されたばかりの音楽関連のドキュメンタリーDVD「ピンク・フロイド シド・バレット ストーリー」

ピンク・フロイドは何と言ってもモンスターバンドのひとつで「狂気」は長年にわたってアメリカのビルボードの売り上げベスト100に入っていた伝説のアルバムだ。
シド・バレットは比較的初期の主要メンバーのひとりで、作品作りを担当していた。

このDVDはシド・バレットを語る形でピンク・フロイドの歴史を振り返ってもいます。

若かりし頃のシドの写真が写るんだけど、これがも~~ものすごいイケメン。デビット・ギルモアももちろん当時からシドを知っており、彼がいかに美しく愛される存在だったかを語っている。

シドは一種の天才で、パートナーのロジャー・ウォーターズは秀才タイプだと誰かが書いていた。

天才につきものの表裏一体の狂気がシドにはつきまとっていたようだ。

彼はLSDをはじめ、ハードドラッグの過剰摂取で完璧に精神をやられてしまう。
売れ始めていたピンク・フロイドだったけど、シドはリハーサルではOKなのに本番で急にだんまりを決めたり、トラブルメーカーだったようだね。
もう「殴ったろ~か~」と思っていたメンバーもいたらしい。このDVDの中のインタビューでもメンバーのひとりが「シドには同情したことはない」とはっきり言っている。

今、渋谷なんかでドラッグが出回っているようだけど、そんな彼らにはこの「シド・バレット ストーリー」とアンジェリーナ・ジョリーがジャンキー(中毒患者)になってHIVを発症して死ぬ「ジア」を何回か見せたらいい。2本とも実話なわけだから・・

当時の白黒の映像でLSDをとった後らしい様子、シドの恋人の様子とかもでてくる。
何やら頭の中にはものすごく世界が展開しているんだか、よくわからんが、完全にいっちゃっているんだろうね~

結局シドはバンドを脱退、今は隠遁生活を送っているようだ。

その後世界的なバンドへと成長したピンク・フロイドだったが、シドへの想い、友情は変わらずあったようで、「あなたがここにいてほしい」という曲にシドへの想いをたくしている。
彼らは歌いながら、涙したらしい。

それにしても一時期はドラッグ漬けだったであろう他のメンバーは今はもう何やらすごくすっきりした感じで、健康的に見える。やることやって、つきぬけた人間ってところ・・かな。特にデビット・ギルモアはめちゃめちゃかっこよかったでした~~惚れちゃいました~