シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

衝撃の舞台・・「ロッキー・ホラー・ショー」

2005-06-10 22:36:48 | Weblog
75年「ロッキー・ホラー・ショー」はジム・シャーマン監督作、ロングランのミュージカル舞台の映画化だ。

これは高校生のとき、友人がタダ券があるのよ、ってんで初来日の舞台を見に行きました。確か砂防会館だったな。100%予備知識なし、しかも英語の台詞オンリー。
始まる前に隣に座っていた女性(20代で年上でした)がひとりで来ていて「あなた方、初めて?」って聞くので「はい」と答えたら「私は2回目(3回目だったかな)!!!!」とすごく興奮していた。「へ~~~そんなにいいんすか?」と聞いたら「も~~~めちゃいいわよ!」

まじっすか?と思っていたら舞台は始まりました。中央に大きな箱みたいのがあって、男の人がせ~~のって感じであけると中からすんごいメイクのアイスクリーム売りの女の子が飛び出てきてオープニングの歌をぶちかましました。何歌ってんのか、さっぱりわからんかったが、「なんかすげ~~~」

物語が進み、いよいよフランケン・フルター博士が花道の奥から中央ステージに向かって登場シーン!執事やメイドの「マ~スタ~!!」っていう呼び声にマントをひるがえし、歌いながら登場する彼に隣のお姉さんは大興奮!!「ジギ~~~!!」と声援を送る。

ありゃ、このジギーって俳優の名前だったのかな、役名だったのか?

この登場シーンはめちゃくちゃかっこいい!!

フルター博士は性的に男もよし女もよしで、すごいマッチョな人造人間を作ろうとしている。
かっこといったら、ガードルに女の下着、メイクもばっちりで長髪の黒髪がかっこいい!

当時「コマワリ君」が人気で来日のメンバーは誰かから「死刑!」という指差しアクションを教えてもらったらしく、途中何回かアドリブで司会者なんかが「シケイ!」(英語なまり)ってやっていましたね。

歌も踊りもすごくて、もうまいっちゃいました。最後のシーン近くでは隣のお姉さんは涙、涙、またも「ジギー!!!」って名前を呼び悶絶していました。今のヨン様にはまるおばちゃんみたいです。

私も友人も終わった後、しばし呆然・・

「もう1回見たいね」

ってんで、そのメンバーの来日中にもう1回見ました。

ジギーがこっちを見てくれた・・なんてすごい興奮。でも舞台からって客席見えないのよね・・

翌年、またも舞台があるっていうんで「絶対見る!!」と意気込んでいたけど、メンバーの顔ぶれがまったく違っていてフルター博士役の人の顔が気に入らず、それっきりになりました。

当時、ミュージカルっていうのはひとつの役を何人かの役者さんが演じることなんて知らなかったのよね。

あとにも先にもミュージカルの舞台ではまったのは「ロッキー・ホラー・ショー」のみ。

日本製のものは生理的に受け付けません。みなさん、素晴しく上手いんでしょうけど・・

あ、映画のことに触れなかったな。これは明日以降にしましょう・・

ここまで同じって・・「サイコ」

2005-06-10 00:22:52 | Weblog
今夜テレビ放映の「サイコ」を見ました。
98年ガス・ヴァン・サント監督作。この監督、結構いけてるんですが、今回はどうでしょう~

あまりにも有名なヒッチコックの「サイコ」
主人公のノーマン・ベイツを演じたアンソニー・パーキンスは長身で細身のいかり肩、そのシルエットだけでも病線質な感じが恐ろしかった・・
彼はこのノーマンのイメージが強すぎて苦労したようですな~

アンソニー自身は60歳でエイズで亡くなっています。

この古典の「サイコ」を細部に渡って、ほぼ忠実にリメイクしたのが今回の「サイコ」
何もカメラアングルまでいっしょにしなくてもね~ってくらいのそっくりさん。
なんでここまでしたかったのか、ちょっと意味不明ですね。

特撮ものだったりすると時がたって、テクニカルな面で当時描ききれなかったものを描ける・・それが違いを生むって構図だと思うんだけどね~

「サイコ」を見ていない方、手を上げて!
ストーリーは全編ネタばれになるので、やりませんが、今となってはさほど珍しくはなくなったサイコホラー、精神に異常をきたして人格分裂してしまった人間の犯罪を描いています。

この「今となってはさほど珍しくない」って現実そのものが怖いんだけどね・・

だから、犯人に意外性がないのよね~そこが一番つらい!

オリジナル版では「ええええええ!!!!」っていう驚きがあったのにね。

それと有名なシャワー室での惨殺シーン。私は先端恐怖症で、尖ったものが人に近づくのが怖いんだけど、真っ裸の女の人をナイフで切りつけるのって結構体にきちゃいますね。
同じ殺人シーンでも服を着ていれば、まだ落ち着いて見ていられるんですけどね。
ここは「イヤ~~」な気持ちになるシーンです。

それとね~やっぱり何といってもノーマン役の彼!体型も顔もピンと来ません。なぜ、この人をキャスティングしたのかな?彼だと、「普段イモい男が豹変する」っていう構図、アンソニーのときのようにおとなしそうだけど、切れた二枚目のさらなる豹変っていう恐怖感がゼロ・・

う~~ん、どう見てあげればいいのか?謎は深まるばかり・・です