シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

人生最初の何度も見た映画になった「小さな恋のメロディ」

2005-03-12 20:28:18 | Weblog
ぼくたち結婚します!12歳のダニエルとメロディは校長先生に宣言する。「ぼくたち一緒にいたいんです。だってそれが結婚でしょ!!」

12歳の女の子と男の子が結婚!当時センセーショナルな話題になり大ヒットとなった「小さな恋のメロディ」は71年、ワリス・フセイン監督作だ。

これはね~ロードショーの劇場にも何回か足を運びました。当時はレンタルビデオはないので、2番館に追っかけて見た人も多いはず。

本国イギリスでは日本ほどの大ヒットとはいかなかったようで、主演の3人は当時日本での自分たちの人気にかなりびっくりしていたようだ。
特にダニエル役のマーク・レスターは超人気で、彼の次回作「小さな目撃者」の1カットがCMに無断使用され問題になったくらいだ。お菓子のCMだったかな。「マーク・レスターも大好きです」みたいな感じで・・

この映画は本当に「瑞々しい」っていう表現がぴったり。イギリスのお固い学校が舞台だが、生徒はそれなりに満喫していてタバコを吸うものあり、放課後爆弾の実験をするものあり・・

主人公のカップル、ダニエルとメロディは超キュート。特にメロディは子供のころから、ずっとモデルをやっていたこともありスタイルもいい。彼女が古着を売って金魚を買うシーンは本当にかわいい~かぶさる音楽がビージーズの「メロディ・フェア」このシーンのために作ったの?っていうくらいぴったりだ。

ダニエルとメロディが墓場でデートするシーンもきれい。
ずる休みをしてふたりで海岸に遊びに行ったシーンもすごいかわいい。
砂で城を作っているとき、ふたりの手が重なる。ダニエルが「メロディ、結婚しようか」って言った瞬間、映画館内は爆笑の渦になった。
私は「ほほえましいな~」とか「うらやましいな~」って感じで、あまり笑いにはならなかった。

自分が彼らと同じ年齢だったからだよね。今見たら爆笑なんだけど。「大人」になり「結婚」の現実を経験すると「笑っちゃう」んだろうな。

ふたりは友人の協力で結婚式をあげるが、そこに先生たちが乱入、逃げるふたりを追う先生、それをはばむ友人たち。ダニエルとメロディはトロッコを見つけ、ふたりでこいでどこまでも行ってしまう。

ダニエルの友人、トム役のジャック・ワイルドが18歳くらいだったと知ったときは結構ショックだったな~

この映画のプロデューサー。デビット・パットナムは実際ティーンのころに奥さんと駆け落ち結婚したらしく、トロッコで行っちゃったダニエルとメロディは幸せになったんだよ~みたいなことを言ってました。

大人になってしまうと、果たしてふたりはどうやって生活していくのかなど余計なことを考えるが、これはあくまでもファンタジー。これでOK。生活って大変ってことを描いているのが「フレンズ」ってことになりますかね。

「小さな恋のメロディ」は昨年DVD化されたらしいですが、ものすごく売れているらしい。
でも新しい映画好きも絶対見て損はないですよ!