波打ち際の考察

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波屋山人

私の志集、ぼくの苦集、だれかの花集

2013-04-13 19:52:38 | Weblog
新宿西口のユニクロの近く。
コンクリートの柱を背にして「私の志集」という札を下げた女性が立っている。
むかしは駅ビルの中に立っていたけど、締め出されてから駅の外にいる。

たしか、志集を300円で買ったのは1995年頃。
当時はガリ版刷りの詩(志)をホッチキスで留めたものだった。

プロフィール欄には、神奈川県在住の32歳で、70代の夫がいると書いてあった気がする。
瑞々しい詩には一途さを感じたけど、プロレベルだとは感じなかった。

50歳くらいになっても純真な目で志集を売り続けている彼女を見ると、なぜそこに立っているのだろう、と疑問を感じる。

西口に立って長いけど、酔客にからまれたりしないのだろうか。
詩を書く技術は上達しただろうか。
いつまでも若く見えるのはなぜだろう。

奇異な目で見られても無言で立ち続けるのは不思議。
修行のような、信念のようなものだろうか。

彼女の存在は気になるけど、独特の雰囲気をまとっているので声をかけにくい。
コミュニケーションの一環というわけではないけど、そのうち彼女の近くに立ってみようか。
「ぼくの苦集」の札をぶら下げて。

PDFで句集を作り、プリントアウトして中綴じ。32ページで300円。
深い帽子でもかぶって、静かにたたずむ様子は友人に録画してもらう。
句集のプロフィール欄には思い切りファンタジーでも書いてみよう。
だれか花集(歌集)でも作って並んで立ってくれないかな。
勘詩集(漢詩集)でもいい。
妄想はふくらむ。


 側溝の桜この街の輪郭


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