波打ち際の考察

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波屋山人

レラチセ閉店

2009-11-10 22:24:51 | Weblog
先日ミャンマーで、「風」のことを「レェ」と言うと聞いた。
イントネーション的には「例」とか「霊」のような発音。
アイヌ語の「レラ」(風)を思い出した。

ふと気になってレラチセを検索したら、なんということだ。
ちょうど3日前に閉店してしまっていた。
どうしてもう少しはやく気づかなかったのか。

レラ・チセは東京唯一(もしかしたら北海道以外唯一?)のアイヌ料理屋だった。
店名はアイヌ語で「風の家」を意味する。
かつては居壁太さん(OKIさんとOKI DUB AINU BANDで活躍している)もスタッフとして働いていたらしい。

10年ちかく前に早稲田から新井薬師前に移転した。
早稲田の文学部前にあった時は行ったことがあるけど、移転してからは足を運んでいない。

アイヌ独特の料理や北海道の食材を使った素朴な料理などを提供していた。
早稲田にあったとき、おしぼりから柔道着のようなにおいがしたことを思い出す。
アットホームな、飾らない店だった。

数年前に阿寒湖畔のアイヌコタンを訪れたときに、阿寒湖出身の人が東京でレラ・チセという店をやっているということを耳にした。

もう一度行こうと思っていたのに、閉店だ。
いつかそのうちに、と思っているうちに時は過ぎ行く。
気になる店には早めに行っておこう。

それにしても、ウタリ協会あらためアイヌ協会は、アイヌ文化振興のためにどんなことをしているのだろう。
東京で、アイヌ食材やアイヌ料理の宣伝にも力を入れるべきではないだろうか。

アイヌ料理のアンテナショップを開いたり、アイヌ料理のガイドブックの編纂をしたり、ということは寡聞にして知らない。
文化を継承するためには、自力でやらなければいけないことは多い。

http://www2.odn.ne.jp/rera/
> 閉店のお知らせ
>
> このたび、諸事情により、11月7日(土)をもってアイヌ料理店レラ・チセの営業を
> 終了させていただくことになりました。
> 誠に残念ですが、設立のためのカンパ活動に始まり、94年の開店以降、これまで
> お世話になりました多くの方々のご厚情に感謝し、深く御礼申し上げます。
>
> アイヌ料理店レラ・チセ
>
> 03-3387-2252


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1 コメント

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残念。 (猫のママ)
2011-09-04 04:25:56
近くに住んでいるので、いつでも行けるなんて思っていたのがいけなかった。アイヌの男性と話す機会がありました。物静かな口調が印象的でした。
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