波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

日本の未来はデザインにある

2011-05-31 01:08:18 | Weblog
週末、松本のクラフトフェアに出かけた。
金曜日の夜9時前に新宿で彼女と待ち合わせ、バスで松本へ。
松本は、文化的な催しが多く、人々の注目を集めている。

駅前のビジネスホテルに泊まって、土曜日朝からクラフトフェアへ。
広い会場に出展者のテントが並ぶ。
土曜日は幸いなことに曇り空。暑くもなく寒くもない。
会場に入るとすぐに斬新な色合いの備前焼や生地屋さんに目を奪われる。
奥のほうに進むと陶器、ガラス、木工、金工など、興味をそそられるブースが多い。
松本のクラフトフェアは参加するために審査が厳しいと聞くが、参加者は若い作家が多い。
かっこいいなぁ。すばらしいなぁ。
ぼくも何か作りたくなる。

これから日本の人口は減っていくけど、クリエイター人口はどんどん増えていく。
経済規模は縮小するけど、芸術的な価値の高い商品の売り上げは増えていく。
これからの日本社会は、付加価値のあるものの良さが人々に受け入れられていく。
クラフトフェアの賑わいはその傾向を示している。

大量生産品を作って大規模な経済活動を行うのもいいけど、
小規模でも人気の手作り品を販売し、豊かな生活を行う人が増えるだろう。

すでに、雑誌の世界では数十万人を対象にしているものは少ない。
数万人を対象に、独自の視点に共感を集めているものが多い。

外国の友人が日本に来たら、こんどはクラフトフェアを案内してみよう。
彼らは会場に集まる人たちの姿を見て、なんと穏やかなすてきな人が多いのだろうと
感じてくれるだろう。
繊細な作品や奥ゆかしい作家さんに、日本社会の特性を感じるかもしれない。

彼女は予算もないのに皿やコップを次々と購入。
長谷川風子さんの作品は益子でも何度か購入している。
欧風的な感じもするイラストが印象的。

泊まる宿は浅間温泉の飯田屋別館。
築80年を超える老舗。古いけど丁寧に掃除してあり、落ち着ける宿だ。
4時半にチェックイン。温泉に入って早めに夕食を食べて、8時頃に就寝。
彼女は朝8時まで爆睡。
ぼくは深夜天井を走る小動物の物音に気づいたり、朝の日差しのまぶしさに目を覚ましたり、
財布を無くす夢を見て目覚めたりしたけど、彼女はまったく目を覚まさない。
そういう神経の太さはすばらしい。

夜通し降っていた雨は日曜日も降り続けている。
屋根にあたる雨の音は田舎を思い出させる。
幼児期の頃はトタン屋根に雨が大きく響き、そこにぼくは安らぎを感じていた。

日曜日は雨の中、どろどろの中を会場めぐり。
靴もパンツも泥だらけ。

涙ガラス制作所というガラスアクセサリーの作家さんが
何年か前にファッション誌編集者に転職した後輩女性に似ていた。

夜10時すぎに自宅に戻り、靴を洗ったり選択したり。
月曜日からはまたあわただしい日がはじまった。
さっき、退社間際に久しぶりに後輩にメールを送ったら、
なぜかエラーで戻ってきてしまった。
似てる作家さんがいたよ、と伝えよと思ったんだけど。もう転職したのかな。アドレスが変わっただけかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする