Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛』

2006年03月07日 08時18分52秒 | 映画
2006年03月04日、休日出勤前におひとり、
横浜シネマリンさんにて、9時50分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
前2作がいらないと思えるくらい、1作でしっかりまとまっていて、
敵味方混乱する戦いをすっきり描き出し、
かつ、しっかりと人間を、物語を描き切った、
ロボットアニメの枠を超える、素晴らしい作品です。
ぜひ多くの人に観ていただきたいと思います。

三つ巴とも四つ巴とも言えるような、
昨日の敵は、今日の友であり、明後日の敵と言える、
登場人物たちが私利私欲を押し出しまくりで戦う相手が変わっていく、
混乱する作品だったのですが、それがすっきり明快に。

こんなにもわかりやすく、疑問を感じさせず、
すっきり観せる、富野監督のまとめ方は素晴らしいです。

前2作で感じた飛び飛び感やいびつさがない、
格段に質の高いものになっています。

激しい戦いが続く中、要所要所に、
ほっと落ち着く普通の人間っぽいコミカルな言動を含ませ、
メリハリをつけると同時に、より戦いの悲惨さを際立たせていて。。。

どこか『イデオン発動編』を髣髴とさせるような、
こうした人間の描き方も富野監督は上手いな、と唸りました。

そして新訳たる終わり方も、
もっと多くの人に救いがあるのかと思っていたのですが、
それは最低限で、『逆シャア』の雰囲気を漂わせつつ、
『ガンダム0080』小説版のような、じんわりほっとする展開で。

その後のZZがないものと考えると、
本当に大事なものを最後に見つけた、
素晴らしい終わり方だったと思います。

ともかく、観て良かった、と心から思える傑作でした。
星の鼓動は愛、か。


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