映画生感想『サマータイムマシン・ブルース』

2005年9月5日、会社帰りおひとり、
ワーナーマイカルみなとみらいさんにて、21時50分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
前半の伏線が後半一気に解消されていき、気持ち良く笑って楽しめる、
いい意味でちまちました、小さなタイムトラベル作品でした。

くだらないながらも、なによりも面白く、腹の底から笑い合えた、
いわゆる学生ノリで過ごした、平凡だけど特別な夏休みが作品の中にあります。

そして、そのちまちまSFぶりは、
ドラえもんで育った私達世代にはたまらないと思います。

というか、元となった劇団ヨーロッパ企画の作家であり、
この映画の脚本家である上田誠さんが1979年11月生まれの25歳だそうで、
いよいよ私達世代の作品が表舞台に出てきたな、っていう嬉しさがありました。

単に嬉しいってわけでもなく、年齢のことをまるで気にせずに観てても、
台詞のこだわり方とか、まさしく私達世代でしたからね、
物事に対しての感覚がガッチリ合って面白かったです。

そういう身近な感覚があるからか、すっごく内輪で共感できる感じというか、
話の面白い友達が延々話し続けるホラ話みたいな、
ちまちましながらも最高にバカげて笑える四畳半映画でした。

ただ、そうした特定の世代だけが持っている感性のまま突き進んでは、
誰にも楽しめる娯楽性というものが欠けてしまうのは確かなので、
その感覚へのオブラート的に、全体的に大人の手が入っているような印象は受けました。

その大人の手というか、ハチャメチャさせつつ破綻しない演出ぶりこそが、
交渉人 真下正義』が踊るの世界を継承できた原動力なのかも、
もっと言うと本広監督がいるからこそ踊るなのかも、なんて思えたりもしました。

なぜここで真下の話を持ち出したかといえば、
実は真下とリンクしている俳優さんが多いという。
本広監督はあえて真下で使ったんでしょうけど。

脇役はほぼヨーロッパ企画の方々だそうで、
舞台出身の俳優さん達は、全体の動きが派手で映えて良かったです。
こういうハチャメチャな映画にはピッタリです。

そこに思い切り良く絡む上野樹里さんが輝いていて、
つくづく演技力以上のものを持った女優さんだと思いました。

少し押さえ気味でツッコミ役な瑛太さんも良かったですし、
役者達がそれぞれ活き活きと演技をつくり上げていく感じが伝わってきて、
どこか、演劇を観てるような気分にもなりました。

物語自身も伏線の回収ぶりとか脚本がバカっぽく見せて、
実は賢く考えててそれだけでも面白いんですけどね。

一場面、一台詞まで丁寧に考え尽くされた『運命じゃない人』とはまた違った、
演劇的な生っぽい勢いによる面白さがありました。

こうした賢い脚本がきっと邦画を、映画を救ってくのでしょう。
重厚長大にしなくても、楽しい作品は作れるものです。

この作品ももう1度観たいですね。
時間軸ひねくれ系にホント私は弱いです。

脚本がどう素晴らしいかをまるで語ってはおりませんが、
文量でこの作品のお気に入り度を判断していただきつつ、
学生を経験したいい大人には、とってもおススメな作品であり、
ひとりでも、友達同士でも、カップルでも、ぜひ観ていただきたいと思います。
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