Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『真夜中の弥次さん喜多さん』

2005年05月14日 09時17分37秒 | 映画
2005年5月12日、会社帰りおひとり、
ワーナーマイカルみなとみらいさんにて、20時40分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
昨今ウケてるキャラの容姿で笑わせるショートコントの数珠繋ぎのような、
バカ満載な和製ロード-ムービーです。
漫画が原作からか、一昔前のコメディ漫画を読んでる印象です。

クドカンさんな作品って、
ドラマもまるで観てないですし、映画もそんなになので、
とりあえず、クドカンファンではないです、という前提。

というか基本的に、作品はそれ単体で楽しむものだと思うので、
この作品のどこと似ているとか言いたくないですが、
うちはblog名からしてモンティ・パイソンなので言わなくてはならないでしょう。

この作品は『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を、
とってもわかりやすく下敷きにしている気がしてなりません。

だからどうしたって話ですし、そんなの知っても仕方ないですが、
パロディが本物を超える例って、ホントにごくわずかしかないと思います。

この作品が、本物を超えられたかと言えば、
私的には残念ながら超えられなかったかなって思います。

下敷きにして、かつ目指している方向が似ているだけに、
こういう評価にならざるを得ません。

私達のひとつ上世代は、
なんでこんなにパロディしたがるんでしょう。。。

単純に一作品としてみれば、
他の映画にないバカなハジけ方してますね、となりますが、
そのハジけ方に下敷きがあると思えてしまったら、また。。。

人物の容姿で笑わせる笑いって私は好きじゃないですし、
笑いの作品で笑いのツボがズレてしまうことほど、悲しいことはないですし、
そもそもラリってるのって笑いとしてズルいので、あんまり。。。

…とは言いつつも、そんな細々なこと抜きにして、
作品として楽しめたのは確かで、
前半の勢いで乗り切れる範囲については、
なにも考えさせず、よく出来ていたと思います。
ニコニコしっぱなしでした。

後半その勢いに一呼吸がついて、
観客に考える間を与えてしまったのが、
こうして色々と違うことを考える余地をも作ってしまい、
チョット残念だった気がします。

とても偉そうですが、同世代以外にも伝わる面白い部分を磨いて、
下敷きを下敷きとわからせずに見せることが出来たら、
ホントに傑作が生まれると思います。次作以降に期待です。

なんにせよ『ホーリー・グレイル』を観てみると、
なるほどと思える部分が多々あると思いますので、
興味があったらチョット観てみてください。

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