Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『宇宙戦争』

2005年07月01日 12時36分19秒 | 映画
2005年6月29日、会社帰りおひとり、
109シネマズMM横浜にて、20時35分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
ちょっと普段と言葉の毛色が違いますが、
映画の中で、観客に恐怖や緊張感を与えるためには、
恐怖の対象を見せて登場人物だけでなく観客をも驚かせる方法と、
恐怖の対象を見せず登場人物の驚く顔だけで表現する方法の、
ふたつが選べると思うんです。

今作では前者の見せる方法を、サービス過剰なくらいに選んで表現してますが、
この場合、恐怖の対象に、恐怖を抱けるかどうかで評価が変わってしまい、
少なくとも私は、それはないだろ、と失笑になってしまったというか。。。

私は見せないで煽る『サイン』みたいな映画が好きなので、
個人的に、なんとも感想が難しい作品です。

同じスピルバーグの『A.I.』観た後みたいな。
サービス心は感心だけど、あまりに見せ過ぎだろっていう。

基本的にリメイク元の作品に、当時より進んだ技術で創り出した、
目に見える恐怖を加えただけですからね。

もひとつ言えば、リメイク元の映画を観たか観ないかで、
感想、評価が変わってきそうな気がします。

私はリメイク元の作品を観ていたんですけど、
スピルバーグとトム・クルーズという、
組んだ時点でカタルシスの匂いを出してる組み合わせで、
展開はともかく、ラストをそのまんまにすることないだろ、っていう。

あれはあれで有名過ぎなので仕方ないというか、
収拾つかなくなったわけでもなく、
よくよく考えれば、オープニングの伏線というか理念が効いてる、
しっかりした終わり方なんですけどね。

でもやっぱり、あっけなく感じてしまいますよね。
妙に綺麗過ぎる家族愛も、夢オチっぽいですし。

てか、むしろリメイク元の方が信仰心も比喩してる、
米国人的に、心に染みそうなラストだった気が。。。

あと、もひとつ言えば、
途中、トム・クルーズが中途半端に、
勇敢に戦ってしまうのもまた。。。

リメイク元を知らなければ、
比べることもなかったと思うんですけどね。

ちなみに、逃げ回ることがメインのこの作品に対して、
ちゃんと戦ってる姿を見せたのは、
『インディペンデンス・デイ』ということで。

カタルシス不足の部分については、
実は、ああいうID4な戦いが別の場所で起こってた、
と思うと、スカッとして面白い気もします。

そういう想像の出来る映画ということで、
これはこれで面白いと思います。

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