Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『マイ・ブラザー』

2005年07月23日 07時09分09秒 | 映画
20日近く経ってもはや生感想でもないのですが、
2005年7月3日、お友達さんとふたり、
シネマスクエアとうきゅうさんにて、14時30分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
全てが物語を語るための物語に満ちていて、
映画として、しっかり組み立てられた、
昔の若い石原裕次郎辺りが出ている映画のような印象でした。

母親様に鑑賞券を2枚貰ったが故に観に行った作品ではありますが、
終始飽きることなく、物語世界を共有することが出来ました。

映画としては、ホントによく出来ています。

ただ、物語をしっかりと見せるという視点では素晴らしいのですが、
主人公達が過ごすのは物語のための出来事、人生であって、
物語に振り回されたまま、終わってしまいます。

物語のための人生を描けば、
簡単に感情移入できて、観客に喜怒哀楽を与えやすいのですが、
物語の登場人物も生きていてほしい私にとっては、
あまり好む手法ではありません。

というか物語のための人生を歩ませるのは、あきらかに昔の手法であって、
今、日本ではあえて避けていることを、堂々としている気がします。

それはそれで評価すべきところであり、
それこそが韓国映画のウケている理由とも言えるのでしょう。

ので、この映画を観た周囲の観客達が、
感情移入しまくりで泣きじゃくってたのもよくわかります。

私が、こうも冷静に見えてしまうのは、
そもそもひとりっこの私にとって兄弟愛は、
想像上のものを超えないからでしょう。

親子愛の映画だったら、同じ手法でも感情移入しまくりで、
また別の感想を持ったのではないでしょうか。

単純にチケットが余っただけとは言え、
ひとりっこの私に、なぜに母親様はこの映画を薦めたのだろう。。。

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