細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

出すこと

2013-05-30 20:08:59 | 人生論

人間,「出す」ことが大事らしい。

ときどき私の講義でも紹介しますが,齋藤孝さんの呼吸法は,3秒「鼻で」吸って,2秒止めて,15秒かけてゆっくりと「吐く」。ゆっくりと出すことが大事。また,鼻で吸うこともすごく大事。そのために鼻毛があるし,鼻で吸う方が脳みそに酸素が行き届く。これはやってみると実感できる。

でも,15秒間ゆっくりと吐くことが大事なのです。特に切羽詰っているときは,いろいろなものが一緒に息と一緒に出て行く感覚を覚えます。

人間の病気の大半は,食べ過ぎ,飲み過ぎ,摂取し過ぎによるものだそうです。野生の動物は人間や家畜のように決して太ったりしないし,病気にもなりません。排出より摂取が過多になっては,それ以外のことをどんなに気を付けても健康を保つのは難しいでしょうな。

今日はバタバタの中で論文を一つ投稿しましたが,これも「出す」こと。出す過程で様々なメリットが享受できます。インプットばかりだと,頭でっかちになり,消化不良になり,種々,不具合が出てきます。

私もまだまだ自己制御が理想からは遠いですが,今朝は3時台後半に何とか起きて,投稿論文の執筆を頑張り,7時ごろには私の準備したフルーツ中心の朝食を長女と談笑しながら食べていました。朝食を食べるころには一日の主要な仕事を終えて,朝食をゆったりと家族との会話とともに楽しむような生活。これが理想です。

世の中の多くの方々の行き詰まり感,ストレスも,「出す」ことを心がければ軽減されるように感じます。今の世の中,あまりにもインプットが多すぎて,洪水に近い状態ですね。もっと主導権を自分に引き寄せて,身近なところからアウトプットを心がける。これが今後大切になるのではないかな,と思います。

先週末,指導学生の渡辺君と鞆の浦の家具の固定を2つやったのですが,たったそれだけのことでどれだけ充実感があったことか。アウトプット,すなわち実践,の意義は私が思っているよりもはるかに大きいようです。

今年はとにかく実践で行きます。 


5月最終週

2013-05-30 08:43:47 | 研究のこと

5月自体がかなりハードスケジュールではあったのですが,最終週は分かってはおりましたがラストスパートで息切れしかかっております。

今日,30日(木)は,何とか明日締切りのセメント・コンクリート論文集にクリンカ細骨材の自己治癒モルタルの研究を投稿できそうです。まだ完成していませんが,細部を今日の日中のなるべく早めに整えて,原稿の郵送は秘書さんにお願いし,私は日中の講義3発を終えてから,夜には東北へ出発します。

明日31日(金)からは,いよいよ復興道路の橋脚の品質調査。多くの研究者,実務者が集結して本格的な調査を行いますが,その調査隊長を務めます。皆様にサポートしていただいて,何とか充実した調査ができそうな段取りが仕上がってきました。もちろん事前にパーフェクトの準備をすることはできませんが,現場での臨機応変な対応でカバーしたいと思います。

先週末,25日(土)と26日(日)は鞆の浦におりました。念願の,さくらホームでの家具固定を2つ,渡辺君が実践しました。とにかく実践することの意義は大きく,5月の段階で第一歩を大きく踏み出せたことは良かったと思います。家具固定の状況を,鞆小学校,鞆中学校の校長先生にも見ていただけました。このように,鞆ではアクションを起こすと,その波及効果が大きいことが特長です。これが鞆で研究を行っている大きな理由の一つでもあります。

25日(土)の鞆の浦の花火大会では,多くの方々とお話しできました。福山市長ともたくさん話したし,自民党の若手衆議院議員の小林さんとも懇意になりました。鞆の町内会長さんともたくさんお話しをできました。

26日(日)の午前は,鳴門教育大学の村川教授(小学校の総合的な授業の権威のようです)と福山市立大学の大庭先生の鞆の地域教材を開発するワークショップに,鞆の子供や大人たちと一緒に参加。小学校の総合的な授業のやり方についてかなり知見を吸収することができました。広島県の鞆の浦でのそんなワークショップに,私が日曜日に参加していること自体,かなり不思議な光景ですが,私の社会での役割もすでに変化してしまいましたので,自然体です。

そうこうしているうちに,今週には,私の長女が通う小学校での防災授業が実現することが決まりました。7/8(月)に,総合的な授業の枠で,小学校3年生に対して防災授業を行います。私の長女も私の授業を聴くことになります。あまり特別な気はしませんが,冷静に考えるとなかなかすごいことのように思います。長女はすでにとても楽しみにしています。

先週,今週,来週と3連続で週末が無い状況ですが,体調もやや上向いてきたので頑張ります。

さあ,明日からの東北の復興道路の調査は大一番です。これから,大一番がしばらく続きますが,重ねているうちに大一番ではなく,当たり前になっていくことでしょう。復興道路の品質確保には,私の真の全力を投入します。