細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

気になること

2013-10-30 00:42:34 | フランスのこと

もうすぐ日本行きのフライトに乗るのですが、フランスにいると、日本にいるときに気になることがあまり気にならなくなるように思います。特に人間関係。

日本にいるとあまり良くない意味でやたら気になる人っているのですが(複数)、そういう方々のことが頭に上ることがほとんど無くなります。これはうれしい。

一方で、日本にいるときにあまり頭に上ってこない、私の好きな方々(例えば、昔の大事な友達とか)は非常に思考に入り込んできます。日本にいるときから大好きな方々はもちろんしょっちゅう登場します。

これはとてもありがたいことであって、フランスにいる間の時間が私にとって心地よいことの一つの証拠かな、と思います。日本よりも圧倒的に時間がゆったりしていることのおかげでもあるだろうし、読書や音楽にたくさん触れることで感性が刺激されていることもあるんだと思う。

あと11ヶ月くらいあるわけですが、だんだんといろんなことにチャレンジしてみたい気分が強くなってきています。まだ一回も出張していませんが、これは家族と相談しながら徐々に。

まずは手近なインフラ巡りを家族の散歩や旅行と兼ねて実施することから始めてみたいと思います。

これから日本に戻りますので、また現実ですな。どろどろした現実も大好きですよー。


カレンダー

2013-10-29 23:52:42 | フランスのこと

10月が終わろうとしています。今、シャルルドゴール空港におりますが、日本に向けて出発する前、レストランで白ワインを飲みながら束の間のリラックスです。

今朝、部屋に貼ってあった真っ白な10月のカレンダーを見ていて、あっという間に終わった10月は何をしていたんだろうと考えていましたが、何も書き込んでいない真っ白なカレンダーの日付だけを見て、この日は何をしていた、というのが分かるほど、動きの激しい一か月でした。

日本からパリへ。長女のパリ日本人学校での学芸祭。 研究所で仕事。パリから日本へ。VISA取得。台風襲来。大学で仕事。引越し準備。引越し本番。研究打ち合わせラッシュ。日本からパリへ。母親のレクチャー@パリ。科研申請書修正。研究所のミーティングでプレゼン。そして、パリから日本へ。

まだまだこれまでの日本での生活の延長でのスケジュールをこなしており、かなり忙しいです。今回の日本出張が終われば、本当の一段落で、ようやく私の真のフランス留学が始まるのかな、と思ったりもしています。

ですが、やはりフランスでの時間は格別です。学生の指導(論文添削なども含む)やその他多くの日本の仕事が舞い込んでくるのですが、講義や打ち合わせなどが今のところ全くありませんので、自分のやりたいことや家庭での時間と折り合いをつけながらこなしています。フランスにいると読書量も多いし、フランス語の勉強もしたくなります。日本に戻るとなぜかフランス語の勉強をしようと強く思わなくなります。忙しいんでしょうね。

今日は初めて研究所IFSTTARの研究室の月例ミーティングでプレゼンをしました。英語で20分弱ほど。冒頭の挨拶はフランス語で。その後、英語で私の研究活動の全貌を説明しました。

私も百戦錬磨ではあるので、英語で20分程度のプレゼンは大した負荷ではありません。今朝、3時に起床して(自然に目が覚める)準備をしましたが、2時間程度で準備できました。

今回のプレゼンの目的は、
・私に好意を持ってもらうこと。
・只者ではないと認識してもらうこと。
・近い将来に研究のコラボレーションが始まるように情報提供すること。

以上でした。目的は達成できたと思います。月例ミーティングの後、実質的なリーダーに、学生の海外インターンシップを受け入れてもらう相談をし、非常に前向きなレスポンスをもらいました。そしてその後に扇子のプレゼントをし、これもとても喜んでもらえました。

今回のプレゼンは大切だと思っていましたが、それぞれのタイミングでベストを尽くすしかありません。私の指導する学生のインターンシップができる可能性も高くなったと思います。

これから日本に戻りますが、濃厚なスケジュールが待っています。一つ一つ着実にこなすしかありません。

これまでの10年で初めて、全く異なる10月を過ごしました。これからの月もすべて、私の一生の記憶に残る月になろうかと思います。大切に過ごしていきたいと思います。どんな11月、12月になるでしょうか。


科研

2013-10-28 17:42:13 | 研究のこと

久しぶりの日記になりますが、現在はパリにいます。

5年住んだ住居からフランスへの引越しはやはり大変で、22日に業者の引越し作業は完了しました。ゴミ捨て等の後片付けも壮絶でしたが、何とかやり切って、夜10時ごろにつばめグリルでハンバーグを食べてからホテルで休みました。人生でも確実に記憶に残る引越しであろうと思います。

23日は限られた時間で学生たちの研究打ち合わせを連続でこなし、午後は子供たちのお世話。東京タワーに行きました。その翌日は、エッフェル塔の間近に行くことになります。不思議だけど素敵だね、と子供たちと話しました。

24日にパリ到着後はまだホテル暮らしですが、生活の基盤が徐々に整ってきており、遂に炊飯器を使うことができました。日本の炊飯器を持参したので、結局は強力な変圧器を日本で購入して持参し、炊飯器も使えるようになりました。変圧器だけで5kgもしましたが、日本人にとっておいしいご飯は不可欠です。

25日に研究所のオフィスに久しぶりに行きましたが、WiFiに接続できなくなってしまったので、日本とのやりとりもできませんでした。「PC構造の原点 フレシネー」という池田尚治先生らが翻訳された本を読み始めましたが、非常に面白く、まずはこの本を読破することにしました。フランスに来てやりたいことはたくさんありますが、このような書物をじっくりと読んで自分の肥やしにする、ということはその一つです。

26~27日にようやく科研費の申請書の修正に注力できる状態となり、ベストを尽くしました。復興道路の品質確保の申請書は、かなりブラッシュアップされたと思います。もう一つは、鞆の浦の防災の研究で申請書を作ってみました。こちらもすでに実践してきているので申請書は書きやすかったです。どちらも、心からやりたい研究ですので、審査員に高く評価されますように!

10月はいろいろありましたが、それぞれのタイミングでやるべきことは実施してきました。読書量も増えてきて、今は村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の下巻を読んでいます。25年くらい前の小説ですが、やはり私は村上春樹の長編が好きです。戦後、高度成長期、高度資本主義社会とは何なのか、について村上春樹のメッセージを浴びながら、クラシックを聴きながら読むのを気に入ってます。

この10日間程度は、非常に多くのことがあり、私の感情も大きく揺れ動きました。大きく揺れ動いた結果、今朝は落ち着いており、これから1年弱の家族でのフランスでの生活を大切に過ごしたい、という気持ちで溢れています。

明日(29日)の夕方に、再度日本に向けて単身出発します。9月下旬から11月上旬にかけて7本のパリ-東京のフライトに乗りますが、今度が6回目です。ようやく終わりが見えてきて、ほっとしています。

30日の午後に日本に到着しますが、その日のうちに早速東北へ出張です。11月9日まで予定がぎっしり詰まっていますが、大切な方々との時間を大切に楽しみたいと思います。


すごくいい気分

2013-10-18 15:23:54 | 家族のこと

今朝は、少し特別な時間を経験しました。

13日に家族四人がフランスから帰国しました。15日にフランス大使館に行ってVISAの申請をし、昨日ついに、ようやく、家族全員のVISAが取得できました。

強烈な台風もありました。

子どもたちは日本では学校や保育園に行けませんので、家でシッターさんに面倒を見てもらったり、今日からは私の親に預かってもらいます。今週末からはいよいよ引越し作業開始です。

今朝は、子供たちを東京駅で私の両親に引き渡すため、少し早めに家を出ました。

そして、次女の強い希望で、お世話になっていた保育園に顔を出してから行くことにしました。私の提案で、長女の小学校にも寄って、通学中の友達に挨拶することにしました。

まず長女の小学校から行きましたが、長女は少し恥ずかしいようで、会いたいような会いたくないような、不思議な気分を味わっているようでした。そのような気分を味わえることもすごく珍しいことなので、ほほえましく見ていました。

通学用の校門のところに着きました。子供たちはすでに一か月、フランスで生活をしてから一時帰国しているので、会った友達もとてもびっくりしています。あまり長時間待っていることもできず、次女が待ちきれなくなってきたころに、長女の親友の一人が遠くから声を上げてやってきました。抱き合うように手を取り合って喜んでいました。

その女の子は、長女が転校時にプレゼントしたカチューシャを頭に付けて登校していました。そのカチューシャの話を、長女が後で私にうれしそうにしてくれました。

もっともっと他の友達とも会いたかっただろうけど、時間が無くなってきたので、次女の保育園に移ろうと歩き始めました。

校庭は朝の始業時間前で、たくさんの子供たちが遊んでいます。私が、少し離れたのぼり棒の辺りで一輪車で遊んでいる女の子をフェンス越しに見つけました。「ねえ、あれ、○○ちゃんじゃない?」と私が言うと、やはりそのようで、長女の大の仲良しの一人でした。私も、この学年で防災授業も実施していますし、長女の親友たちのことはそれなりに把握しています。

「二度とない機会だから、行っておいで!」と私が背中を押し、長女は校門から入ってその女の子と楽しそうに会話をして、戻ってきました。

次は次女の保育園です。待ちきれなかったようで、次の主役は自分であることも十分に分かっていて、テンションが上がっています。長女も、次は次女の番であることをとてもポジティブに次女に伝えていました。

保育園に行く途中、長女は「すごくいい気分」と言っていました。事前にドキドキした分、その喜びも大きかったのでしょう。そうやって、大事な人たちと楽しい会話をして、ドキドキして、幸せな気分に浸ることが、生きることそのものと言ってもよいかと思います。そのような時間を大切にしなさいよ、と長女に話しました。

保育園に次女が入っていくと、案の定、みんなびっくり。

先生方やお友達に大歓迎されました。ですが、担任の先生の出勤が今朝は9時と少し遅めでまだおられませんでした。

次女は担任の先生へのお手紙やプレゼントも作っていましたので、他の先生に預けて駅に向けて出発しようとしたときに、担任の先生が来られました。

次女からお手紙と手作りのプレゼントを渡し、双方ともにすごくうれしそうで、我々の近況もお伝えして、お別れしました。

長女も、次女もすごく満足そうで、お互いの幸せそうな姿を見ていろいろと感じたようです。

私も二人のそのような姿を見てとても幸せに感じました。その後、東京駅に三人で向かい、私の両親に出迎えてもらい、また抱き合って喜んでいました。

さて、今日は科研費の申請書の学内締切りで、とりあえず形にしたものを提出しました。一つは復興道路の品質確保で行きますので、 真剣勝負です。もう少し推敲を重ねますが、まずは締切りに間に合わせることが重要で、一息です。

かけがえのない時間を重ねていることを、いろんな経験を通じて実感します。次は我が家にとってはビッグイベントの大引越しです。フランスへの家具搬送と、貸倉庫への運搬とで、引越し本番も二日に渡るそうです。 


一時帰国

2013-10-16 10:18:38 | 家族のこと

家族で一時帰国中です。フランスの長期滞在のVISAも無事に取得の目途が立ち、一安心です。次の大仕事は引越しです。5年以上住んだ住居ですので不要なものもかなりたくさんあり、かなりの大仕事になると思いますが、今週末から準備作業に入ります。

今回、他の選択肢が無く、久しぶりにアエロ・フロートでモスクワ経由で帰国しました。以前にもトラブルに見舞われたことがあり、ある程度覚悟はしていたのですが、人生初のロスト・バゲッジを経験しました。日本に戻ってくるときのロストなので、それほど困りませんでしたが。私より二日遅れで無事に家に届きました。

もう一つ、モスクワからの機内で貧血になり、冷や汗もかなりかいて、苦しい思いをしました。ロシアのスチュワーデスは親切ではなく困りましたが、9時間強のフライトがかつてないほど長く感じました。昨年の年末に札幌に向かう国内線で貧血を経験し、飛行機の床で寝させてもらいましたが、今後、私の人生を通じて気を付けるべき事項のようです。

昨日は家族関係の業務と、子供たちの世話で終了。体調もかなり復活してきたので、今日から本格始動。

今朝は台風が関東を直撃しているので、少なくとも午前は子供たちのお世話。昨日から今朝にかけて、豆腐しいたけハンバーグ、鮭きのこシチュー、チョップサラダを子供たちと作成し、おいしくいただいています。

何とか午後には大学に行けるでしょうか。学生たちとの研究打ち合わせや、数個のミーティング・打ち合わせを18日までこなしながら、予算申請書の作成を進めます。

一つ、大きな出来事。4歳半の次女が、ひらがなはほぼ100%読めるようになりました。カタカナもかなり読めています。よって、ひらがなで書かれた絵本を、音読させました。ところどころ手助けしてやりながら、我慢強く一冊を30分以上かかったと思いますが、読み切りました。何度も何度もほめてやりながらです。

フランスにいる間は、次女と触れ合う時間も日本よりは圧倒的に多いと思うので、本を自分で音読する訓練にも付きやってやろうと思います。長女と同様、読書の喜び、楽しみを人生を通じて味わえる人間になってもらえるよう、私なりのアシストを続けたいと思います。


「スプートニクの恋人」

2013-10-12 17:43:21 | 趣味のこと

以前から読みたいと思っていた、村上春樹の「スプートニクの恋人」をもうすぐ読み終わります。

村上春樹の本格的なファンになったのは、2012年3月のことでした。藤井聡先生の村上春樹論を読んでから、むさぼるように村上春樹の長編小説を読み、その後、村上春樹のエッセーなどもたくさん読んで、彼自身の思い入れの強い作品も読んでみようと思い、その一つが上記の作品です。

村上春樹は、特に小説の構想を考えずに小説を書き始め、とにかく書き進めていくそうなのですが、この小説も同じ。最初の文章のみ決めて、後は感じるままに書いていくそうです。

この小説が他と違うのは、村上春樹が一言一句こだわって、文章を研ぎ澄ませた作品であること。この作品がそういう観点では打ち止めだそうです。

確かに、他の作品とは違います。

作品の中に音楽の記述が良く出てくるのですが、ベートーベンのピアノ作品集が非常に秀逸である、という記述がありました。私は村上春樹の小説から音楽に関するインスピレーションをよく受けるのですが、その記述を見てから、ベートーベンの音楽を聴きながらこの小説を読むようにしました。非常に馴染む。

ピアノソナタではなく、ピアノコンツェルトなのですが、非常に優雅な気分。

昨日、家族のパリ滞在の第一期を終えて、本日帰国です。昨夜は、夕方からベートーベンの音楽を聴きながら「スプートニクの恋人」をゆったりと読んでいました。

海外に留学する期間にやりたいことは山ほどありますが、そのうちの一つは読書です。「スプートニクの恋人」のような普通の読書から、日本ではなかなか読む時間の取れない古典文学や、英語の本など、とにかく心から読みたい、と思う本をたくさん読みたいと思っています。


鞆中学校での防災授業(動画)

2013-10-11 19:07:49 | 研究のこと

9/27(金)に鞆中学校で行った防災授業の様子です。昨年度からこのような研究を開始しましたが、少しずつ前進しています。

とりあえず、現段階で我々が提供できるベストと思います。今後、改善や展開を重ねていくと思いますが、何かの参考になれば幸いです。

前半部分(細田):「日本・鞆の浦・生きること・防災

後半部分(渡辺):「鞆のまちを護るために

現時点では、地震に重きを置いた授業となっていますが、もちろん、津波、土砂災害、水害等々の授業コンテンツの開発も進めたいと思っています。 


鞆の浦での家具固定

2013-10-11 17:02:54 | 研究のこと

鞆中学校の学校便りでも、9/27の防災授業の結果を紹介していただきました。多くのご家族の方々に見ていただき、認知していただき、理解していただき、サポートしていただくことが重要です。

海野先生の暖かいご配慮に感謝し、実行力に敬意を表します。



鞆の浦では、さくらホーム、鞆中学校に続いて、中学生のご家庭、さらには地域のたまり場であるお好み焼き屋の「のむら」でも家具固定が展開され始めています。

一歩一歩積重ねていくことが実践であり、積重ねた先にこれまで見えなかった景色が見えてきます。

現在、読んでいる村上春樹の小説「スプートニクの恋人」にあった表現。「よく育つものは、ゆっくり育つ」。

私心なく誠実に、心からやるべきと思うことを着実に実践すればよいです。渡辺君、頑張ってください。

今年度、どこまで展開が進むか、楽しみです。


支えられていること

2013-10-10 19:09:35 | 研究のこと

鞆の浦の鞆中学校の海野先生から、以下の山陽新聞の記事をいただきました。

9/27に鞆中学校で実施した、防災授業と家具固定実演の様子です。スーツを着て実演しているのは、学部4年生の渡辺啓太君です。

我々の防災研究を推進していく上で、鍵の一つになるのが「家具固定」です。家具固定が重要なのは理解できても、いざこれを実践しようとすると難しい。特に、地域に実践を展開していくことは非常に非常に難しい。

それをどのように克服しようか、ということが研究の一つのポイントになるわけです。

鞆中学校では、海野校長先生のご尽力もあって、とりあえず3件の家具固定契約を取り付けていただけました。PTAと連携してです。

とにかく一歩が大事。これまで、我々の他の研究もすべてそうでした。風穴が開くときは一気です。それに備えて、普段からやるべきことを誠実に、着実に頑張るしかありません。

我々の研究は、非常に幸いなことに、多くの方々の目に触れる機会に恵まれています。論文発表という手段だけでなく、上記のような新聞や、専門誌からの記事執筆依頼などもいただいています。最近は、You Tubeの動画での発信を模索していますが、コアなファンからは好評をいただいていますので、品質を改善しながら情報発信の新たなあり方も模索し続けたいと思っています。

指導する学生たちにも伝えましたが、そのように多くの方々に支えていただきながら研究を行えるのは、とても幸せなことです。そのことに感謝し、より一層自分の研究にやりがいを感じ、全力で取り組んでもらいたい、と伝えました。

そもそも、私がフランスで勉強させていただけるのも、非常に多くの方々のご支援、ご協力があってのことです。自分自身に投資することで、結果として社会にさらに貢献できるようになるよう、最大限にこの機会を生かしたいと心から思っています。

今週末に一時帰国し、16~18日は大学に出勤して、ほぼ打ち合わせで忙殺されると思いますが、学生たちもこの機会を最大限に生かそうと努力するはずですので、楽しい有意義な打ち合わせとなるよう、私も努力したいと思います。明日は、skypeでのミーティングの試行です。


フランス語

2013-10-10 16:56:33 | フランスのこと

8月の下旬に、スピード・ラーニングのフランス語版を購入し(お試し)、試聴してみて優れた教材だと思ったので、12巻の教材を一括購入しました。

9月はいろいろと日本での生活が忙しく、スピード・ラーニングは聴いてはいましたが、たくさんの時間を割けてはいませんでした。

10月にパリに来てから、特に通勤の時間はスピード・ラーニングにはもってこいで、テキストを見ながら聴いたり、テキストを見ずにフランス語だけの教材を聴いたりと、多くの時間を費やすようになってきています。

いくつか前の日記にも書きましたが、「潜在意識」に刷り込んでしまう、という勉強法がやはり理にかなっています。どんな国の子供たちも、この方法で母国語を話せるようになる。私自身も英語を勉強し始めた中学生のときに、井上先生が「暗唱文例」を叩き込んでくださったので、今の私の英語力につながっていると感謝しています。

1年間の間にどこまでフランス語が上達するか分かりませんが、楽しみながらチャレンジしてみたいと思っています。

・まず、スピード・ラーニングでの勉強は苦にならない。フランスでの生活や文化について、ネイティブの会話を通して知ることができるので、お話を聴くこと自体は苦でもな何でもない。むしろ、フランスのことをたくさん知れてうれしい。

・おそらく、全12巻を終えると、フランスでの日常会話に必要なほとんどの表現が登場するであろうから、それらを潜在意識に刷り込んでしまうことの効果はかなり大きいと思われる。

・例えば数字や、曜日などについても、教科書で覚えようとすると大変だが、お話しの中に自然にでてきた「230ユーロ」とか「3.5ユーロ」とか「バタークロワッサン8個」とか「日曜日はスーパーはお休み」などの表現で、断片的にでも潜在意識に刷り込んでいく方が、学習の効率は高いように思う。少なくとも苦にならない。およその感覚を持ったうえで、教科書等を眺めると体系的な知識が身に着くと思われる。

・私はフランス語をほぼゼロから学習スタートしているが、英語と同じ単語だったり、英語と非常に似通った表現だったり、が結構ある。ので、身に付きだすとある段階から加速的になるのではないかと予感している。

・語学の勉強は久しぶりであるが、着実に前進していく感覚と、いろんな知識、潜在意識の中の知識などがつながっていく感覚は非常に面白い。特に、フランスに在住しながらフランス語を勉強することはもちろん効果が大きく、五感で学んでいる感覚が強い。これは、語学の学習というよりは、精神と体のトレーニングになっているように感じる。 

というわけで、フランス語の勉強にも大いなるモチベーションを持てそうなので、滞在中の趣味の一つにしたいと思います。 


料理

2013-10-09 16:31:12 | 家族のこと

昨夜は、私が夕食を作りました。

現在は、私もパリと日本を行ったり来たりで、恒久的に住むパリの住居がようやく見つかった段階ですので、義理の母にサポートに来てもらっています。というわけで、私が料理をする出番はあまり無いのですが、11月以降は子どもたちのお弁当作りも含めて、料理をする機会が激増することは間違いありません。

昨夜は、サクレクール寺院を一緒に散策した長女と一緒に、帰りにスーパーでお買い物。野菜の買い物の仕方は長女の方が慣れているので、野菜ごとに袋に入れて重さを量ってもらっていました。

日本の無印良品で買ってきた、たらこパスタを作るためのソースを活用して、たらこスパゲッティを作成。

野菜(きゅうり、トマト、マッシュルーム、アボカド、コーン、ヒヨコマメ)のチョップサラダに、クルトンとドレッシングをかけたものを作成。

奥さんは仕事の関係で外食でしたが、四人でおいしくいただきました。

夕食の後は、恒例となりつつある、ベッドルームでの子供たちとじゃれ合い。 

10/1にパリにやってきてから、当たり前ですが、毎日、朝食と夕食を家族と食べています。その生活が一週間以上続いていますが、日本の我が家ではないことです。出張で飛び回っていたり、外食が多い生活ですので。

11月以降、パリでの生活の基盤が構築されてくれば、私も出張に出かけたり、家族で旅行に行ったりもするようになるかと思いますが、まずはしっかりとした日常を築くことから。

パリでの生活は、日本と比べて、圧倒的に子供たちと触れ合う時間が多く、これは私たちの人生においても非常に大きな意義を持つと思っています。

さて、今日は一日、オフィスでじっくりと自分の仕事に取り組めます。これも、日本では考えられないこと。

読書以外はまだまだインプットの時間が少なく、急ぎのアウトプットの仕事が多いのですが、少しずつインプットの時間が多くなるはずです。

今日の日付で、"Construction Management"を勉強するための新しいノートを作りました。読みかけている公共調達の研究に関する本を題材に、建設マネジメントの勉強をゆっくりと開始したいと思います。

フランス語の勉強も、スピードラーニングを軸に行っていますが、帰宅したらフランス語を勉強するためのノートも本日付けで作り、自分の勉強の記録を残していきたいと思います。

 


建築物

2013-10-08 20:01:32 | 趣味のこと

10/1のパリ到着の翌日に、家族でノートルダム大聖堂に行き、その後、セーヌ川の川下りをエッフェル塔のふもとまで楽しみました。

長女も実は二回目のノートルダム大聖堂だったのですが、記憶になかったようで、感激しておりました。

大聖堂の中には、写真のような模型があり、模型だけで感激してしまうような建築物を実際に造る方々のご苦労やいかに。
隣の模型では、建設中の様子を模擬した模型もあり、とても勉強になりました。

今日は10/8(火)で、パリにやってきて約1週間です。この間の週末に長女の小学校の文化祭があったため、長女は月、火とお休み。今日は私が一日面倒を見る担当のため、いつものパターンで研究所に連れてきて、放し飼いにしています。

今日は昼食を研究所の隣にある大学の食堂で食べて、終わり!長女と二人で、モンマルトルのサクレクール寺院に行ってみます。秀逸な建築を楽しみたいと思います。

今度、帰国するときに、パリやヨーロッパの建築物等についての良書を購入し、欧州滞在中にいろいろな建築物を見て勉強したいと思います。もちろん、土木構造物もね。

 


潜在意識

2013-10-07 18:51:42 | 人生論

9月末まで、読書量も非常に減っていました。激務で心身がやや疲労していたのかな、とも思います。

フランスへ来て一週間近く経ちましたが、まだまだこちらでの生活の立ち上がりの時期ではありますが、読書欲も復活してきて少し安心しています。

稲盛和夫さんの「働き方」という本を、電子図書で読んでいます。電子図書の使い方も少しずつ上達しており、付箋を貼ったり、マーキングしたりということもできるのですね。

稲盛さんの本は過去にベストセラーの「生き方」も読みましたが、今回の本でも改めて真摯に仕事に打込むことの重要性を学んでいます。この考え方は日本人の特質でもあり、稲盛さんの記述を参考にすると、もしかするとキリスト教の方々との根本的な違いの一つかもしれないので、フランスの方々との職業観の違いもおいおい観察していければと思っています。

この本の中で印象に残っていることの一つに、「潜在意識」があります。

稲盛さんは、潜在意識となるまで仕事のことを考えろ、仕事に打込め、仕事に恋をせよ、と言われます。確かに、顕在意識で仕事をしている間はまだまだ、ということは私にも分かります。

私が仕事をしていても、潜在意識により発見があったり、潜在意識が答えを導き出してくれたり、ということもよくあるようになってきています。曲がりなりにも10年以上、自分の仕事を通してコンクリートのこと、構造物のこと、社会のこと、教育のこと、人間のことを真剣に考えてきたからだとは思います。

現在、勉強中のフランス語(スピード・ラーニング)も、顕在意識での学習も重要とは思いますが、潜在意識に刷り込まれるくらい聴き込む、ことが大事なのだと思います。人々の会話の中に、自分の潜在意識の中の文章と同じものがたくさん見つかるようになると、聴き取れる状態になるのかと思います。

通勤の長い時間を、読書とスピードラーニングに活用しようと思っています。勉強の良いところは、前進することはあっても後退はないこと。勉強の方法がまずければ貴重な時間をロスすることになるのでやればやるほど後退することもあり得るかもしれませんが、この年齢で勉強の手段を間違うことはあり得ませんので、地道に前進を続けたいと思います。

5日、6日の週末、長女の通うパリ日本人学校の文化祭(40周年)でした。学習発表会もあり、日本人学校の設立、運営の大変さについても学ぶことができ、また学習発表会でも感激し、有意義な時間でした。

家族と海外に長期滞在することは、自身の経験だけでなく、家族の経験も共有できるので、非常に意義深そうであることを、体感し始めています。

文化祭の様子は、また別途、報告します。
 


出勤二日目

2013-10-04 16:36:56 | 研究のこと

今朝は、次女のスクールの送りを奥さんがやってくれることになったので、私は長女をスクールバスに乗るのを見送ってから早めに出勤。それでも自分の机に座るのが9時で、今日も次女を迎えに行くので退室するのが14時です。昼食も含んで5時間だけ、自分の時間として仕事に使えます。

日本を出発する前に少し読みかけていた、曽野綾子さんの「人間にとって成熟とは何か」を読み終わりました。ベストセラーになりつつあるようで、私もいつもながら多くのことを学ばせていただきました。私自身の考え方を見直すことにもつながるし、私の周りにいる不思議な人、あまり仲良くなりたいと思わない人たちが、なぜそういう人たちなのかを理解するのにも非常に参考になりました。

ぐちぐちと文句を言っても仕方ありません。日本のような恵まれた国に生まれただけで感謝すべきで、しかも仕事にも恵まれ、誇りとやりがいを持って取り組ませていただいています。さらに、1年間もフランスで勉強させていただく時間をいただけて、これで文句を言うようではとても成熟した人間とは言えません。

現在の住居と、近いうちに引っ越す新しい住居から、この研究所までは随分と時間がかかります。ですが、時間帯によりますが、通勤の時間は地下鉄や電車の席に座れそうなので、フランス語のスピードラーニングを勉強したり、読書したりすることに使えます。これが積み重なると結構な勉強量になろうかと思います。

また、昨日は次女をスクールにお迎えに行った後、30分くらいかけてゆっくりと家に歩いて帰り、その途中でフランスパンを買ってつまみ食いしながらの帰宅でした。また、ハトにパンをやって大笑いしながらコミュニケーションしながら帰りました。このような時間をパリで過ごすことができるのも、私にとっても、次女にとっても、非常に大切な思い出になるはずです。

こちらでは今のことろ、全くテレビを見ませんので、すべての時間が大事な時間になり始めています。

昨日、今朝を、起床後、ラジオ体操を一人でやりました。

家で自由な時間があるときも、読書、勉強をするようになりました。

義理の母が手伝いに来てくれているので、野菜がたっぷりの食事をできており、体も日本にいるときよりも健康になってきているように感じます。

日常のちょっとしたことで改善を心がけて、少し改善されたことを喜ぶ。

少しだけでも改善されれば、それらが積み重なって、時間を生きていくことの結果につながるので、そのプロセスを喜ぶ。

現在、山本周五郎の「ながい坂」が読みかけで止まっていたのを再開しており、これも非常に読み応えがあります。以下が本の紹介ですが、何度も何度もこの本を読み、励まされている方が多いそうで、私も主水正(もんどのしょう)に共感をいだきながら、パリで読んでいます。

徒士組という下級武士の子に生まれた小三郎は、八歳の時に偶然経験した屈辱的な事件に深く憤り、人間として目ざめる。学問と武芸にはげむことでその屈辱をはねかえそうとした小三郎は、成長して名を三浦主水正と改め、藩中でも異例の抜擢をうける。若き主君、飛騨守昌治が計画した大堰堤工事の責任者として、主水正は、さまざまな妨害にもめげず、工事の完成をめざす。」

さて、10/12に日本に向けて一時帰国のため、家族で出発しますが、それまでにこなすべき業務がたくさんになってしまいました。一つずつ、対応していきますので、お待たせしてご迷惑をおかけしている場合、しばしお待ちください。

 


初出勤

2013-10-03 20:55:29 | 職場のこと

パリ到着から二夜明けて、今朝は次女をスクールまで徒歩で送った後、IFSTTAR(中央土木研究所)に来て、与えられた私の机に座りました。

今の仮住まいでインターネットが使えないため、到着後すぐにメールをチェックして、いくつか緊急のものをさばいた後、食堂のカードを作ってもらったりなどしました。

昼食も研究所の方々としましたが、非常に親切にしてくれて、現状では会話は英語でしていますが、食後のコーヒーも含めて楽しい時間を過ごさせてもらいました。そのうち研究でも貢献できる日が来ると思いますが、準備の段階でも日本代表選手のつもりで、日本を好きになってもらえるように明るく接したいと思います。

ようやく私自身のこちらでの生活もよちよち歩きながらスタートしましたが、日本の仕事が非常に多く、帰宅後や今週末も様々な仕事を片付ける必要があります。

この研究所に来たのは、3月に一回、9月23日に二回目、今日が三回目ですが、もちろん来るたびに私の感覚は異なっており、徐々に慣れていくプロセスの感覚も非常に面白いです。

スピードラーニング等でのフランス語学習にも一段と意欲が湧いて来ているので、とにかく新しい環境で自分を刺激する、ということを当面の間は楽しもうと思います。

いろいろとやりたいことはあるのですが、焦らない。

それでは、次女のお迎えのために、まだ午後二時過ぎですが、退室しまーす。