細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

気圧

2013-05-22 10:30:43 | 人生論

気圧と体調には関係がありそうだな,とは以前から思っていました。どなたかの本で,低気圧になると体調が悪くなる,と読んだことが記憶に残っています。

私も,どうも低気圧が来ると体調が悪く,単に天気が悪いことに対する精神的なものではないな,と思っていたのですが,ネットでちょっと調べてみるとやはりそのような研究もなされていて,なかなか興味深かったです。低気圧が来る前に血圧が上がるそうな。「来る前」というのが面白いですね。

さて,今日は山口県徳山に新幹線で向かっていますが,低気圧も通過して晴天であり,体調もすごく良いです。

月曜は雨天で,首都高ウォッチングという見学会を引率したのですが,体調が優れず。低気圧のせいかと思います。
昨日,火曜は1限の研究室ゼミ,2~3限講義,4~5限は学生実験(私はオブザーバ),18:00過ぎから復興道路調査ミーティング,という隙間の無いスケジュールでしたが,その合間を縫って,もしくは内職をして猛烈に仕事もこなし,くたびれきって子供たちと一緒に寝ました。

そして,今朝,起きたら非常なエネルギーに満ち溢れており,アイディアも次々と湧いて来て,現在,新幹線のぞみの中でもバリバリと仕事をこなしています。家を出る前に,子どもたちの夕食も作っちゃいました。

やはり私の場合は,内部から湧いてくる強烈なエネルギーが原動力であり,これが無くなるととても今の諸活動を実践していけないな,と感じます。

昨日の土木史の講義は,第6回目「自然災害の克服」でした。もう3年目ですが,この回の主テーマを「治水」に置いています。昨日の学生のレポートはなかなか読み応えがあるのですが,その中の一つ。「最初,「治水」と聞いて,地震や津波の最新情報を勉強したいな,と思ったのですが,講義を受けてみて,これまでで一番面白かった。興味を持てた。」という感想がありました。

そう思ってもらえると確信しているので,敢えてこの私が「治水」を主題に挙げています。

全力で講義をして,それに対する反応が学生から返ってくる。これも,私のエネルギー源になります。

低気圧は,脳内出血のリスクも高めるそうでして(ネット情報),私は家系的に,その手の病気でぶっ倒れる可能性が高そうですので,いつ倒れても後悔しないように,暴れまわれるうちは徹底的に実践で行きたいと思います。とりあえず40歳までは到達しましたので,1年ずつ積み重ねるつもりで,自らのエネルギーと,体と,付き合っていきます。 

今日はすでに行きの新幹線の一人タイムで十分に楽しみましたが,午後の山口県の官学共同研究,ひび割れ抑制に関する第一回の「ケーススタディミーティング」に出席します。 15を超えるケーススタディのご紹介,質疑があるようで,これはかなり楽しみです。

徳山高専で実施されますので,田村大将ともお会いできますし,二宮さん,森岡さんともお会いでき,議論でき,夜は食事もできますので,これ以上の喜びはありません。だからエネルギーが湧いてきたのでしょうか。

今日一日も,充実した一日になりそうです。


防災の研究というもの

2013-05-22 08:20:49 | 研究のこと

昨年度から,私の研究室で,防災に関する研究をやる,という旗を立てて,実際に赤間君が鞆の浦を対象に防災の研究を行いました。

我々がなぜ鞆の浦の研究を行っているのかは,近いうちに専用のホームページを立ち上げる予定なのでそれも見ていただきたいですし,赤間君の卒業論文は立派な表紙もデザインして,製本を発注する直前です。とりあえず300部くらいを目標に印刷しますので,ご希望の方はお知らせください。こちらからお渡しした方がよいと思う方々だけでかなりの人数になりますので,それらの方々にはこちらから押し売り(無料)いたします。

鞆の浦の研究はこれからも続けます。実際に,この地域が災害に対して強くなり,それとともにこの地域が活性化し,鞆の浦が本来持っているとんでもない魅力が日本全国に発信されていくように,我々も微力ながら努力を続けます。特に鞆の浦の地域介護には,とんでもない可能性が秘められていると思っていますので,その力を日本全国に波及していくことにも,我々は少しでも貢献したいと思います。

赤間君は鞆の浦だけを対象にしたのではなく,首都圏の防災への種まきもしてくれました。

私自身は,狭い意味での防災の研究をするつもりはありません。National Resilienceのための研究,と捉えています。つまり,国土強靭化,もしくは国家強靭化です。

そういう意味では,私の「土木史と技術者倫理」という講義は,National Resilienceのために必須の講義と思っています。自分の身の回りから,覚醒した若者たちを育て上げて行く。その過程で,自分自身も徹底して勉強する。防災のことも含まれますが,我が国の成り立ち,歴史を通じたチャレンジについてもしっかり勉強します。もちろん,ここで培った知識やノウハウは,防災授業や講演などでいかんなく発揮されます。

私の防災に関する研究でキーワードにしたいのは,「実践」です。本質と思うことを見極めて,徹底的に実践する。

今,着目して実践段階に入っているのが,「家具固定」です。大地震が来た時に家具が転倒して住人を殺傷したり,窒息させたり,逃げ遅れて焼死したりすることを防ぐための家具転倒防止です。

これは,防災を真剣に進めて行く上でのキラーコンテンツになると思っており,私の直観が捉えたからには,徹底的に実践します。

さっそく,今朝起きてから出張前に湯船に浸かっていると,次から次へとアイディアが湧いてきたので,担当学生たちにメールを送っておきました。

もう一つ,池田尚治先生が発案,提唱されている「ペットボトル」で津波の際に命を守る,という実践的な防災活動も,かなり発展,展開を見せてきています。これも,今までは傍観者でしたが,その真の意義を私ももっと真剣に考え,私の直観が捉えたならば,徹底的に実践に入りたいと思います。

このように,やると決めたら,その本質を見極め,私自身の全て,さらに私の周囲の総力を注ぎ込んで実践に持っていきます。

昨年は手探りで始めましたが,今年は一つのしっかりした流れになりつつあるように思い,やりがい(と楽しみ)が増えました。

まずは5/25(土)の鞆の浦のさくらホームの家具固定,6/5(水)の横須賀高校での防災授業,に向けて全力を尽くしたいと思います。


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2013-05-22 05:49:53 | 職場のこと

もみくちゃになっている様相ではありますが,後ろではなく,少しでも前に進んでいることで,とりあえずよし,といたします。

社会に出て会社生活を頑張っている橋本君が,5/17が締切のアップグレードシンポジウムに電柱の劣化メカニズムと高耐久化の提案の論文投稿しました。立派だと思います。

今度は5月31日に,セメント・コンクリート論文集の締切があり,渡辺君にクリンカ細骨材を用いた自己治癒モルタルの研究の論文投稿をチャレンジしてもらいたいですが,JR東海の研修が非常に忙しいそうで,私ができうるバックアップをして,投稿にチャレンジすることにしました。このタイミングでやらないと,今後やることはありえないからです。

今日は山口県の徳山に日帰り出張です。帰りの新幹線はくたばって寝ているかもしれませんが,行きは4時間,のぞみに乗りますので,有効に活用したいと思います。

とにかく一歩でも前に!