細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

気付く

2014-12-31 14:05:49 | 教育のこと

12月16日(火)に一旦終了した、土木史の講義ですが、昨日、その日のレポートの採点を終えました。1月6日(火)にまた再開することになります。

11回を終えました。前回の教科書のタイトルは「都市を支える水道と下水」でした。教科書の執筆者の合田良実先生は、海岸工学の巨人であったため、港湾、運河、水に関する教科書の記述は非常に肉厚で、深いです。私も何度も読んでいる教科書ですが、大変に勉強になっています。

そして、11回目ともなると、学生たちのレポートにも格段の差が表れてきます。

11回目は、公開授業であり、ビデオ撮影もなされ、主としてFD関係の先生方も見学しておられました。 よって、いろいろな情報も私のところに入ってきました。

・公開授業ということもありプレッシャーもあったであろうが、普段と全く同じスタイルで講義をする先生を見て、さすがだと思った。(学生のレポート)

--> 私は誰に見られても恥かしくない内容を学生たちに伝えていますので、公開であろうが何であろうが内容は変えません。言い回しには少し配慮すると思いますが。プレッシャーはあるのでしょうが、すべて心地の良い気持ちの張り、に変えてしまいます。いわゆるアドレナリン、ですね。

・教科書を予習してくることが必須の条件のはずなのに、教科書も持っていない学生も結構いた。(先生からのタレこみ)

--> 教育は信頼関係です。私はベストを尽くしますが、私に対して誠心誠意対応しない学生が少なからずいることなど、私は当然に分かっています。そして、そのような学生たちのレポートの質は、明らかに伸びません。毎回同じようなことを書いて終わりになります。誠実に生きるものが、必ず最後には大きく伸びます。断言します。

・授業が始まるとすぐにレポートを書きだす人がいる。(学生のタレこみ)

--> どうぞご勝手に。

私のこの授業が、大きな転機になった学生が少なくないようです。土木の学生は必修科目なので当然ですが、たまたまこの科目を教養科目として履修した他学科や他学部の学生に、そのような学生が少なくないようです。

「先生と出会えたのを幸運と思います。」という声がありましたが、この講義をきっかけに、死を直視して生きることの意義を真剣に問い、歴史に興味を持ち、過去から現在へと自分へとつながっていることが明確に意識でき、読書への多大な興味を誘発された、というような学生たちが多いです。

気付く、こと、意識すること、がまず第一です。素直な学生ほど、そうなると思います。私は受講生たちの全てを「若い」などと思っていません。私は、若さは精神性だと思っており、私の精神の方がはるかに若々しく躍動している人も多くいます。見かけが若いだけで、精神が瀕死の状態にある、ある意味で現代社会の犠牲者であると心から哀れんでいます。

私の言葉が心に響く、という学生が少なくないですが、その理由を分析している学生もいます。言葉を発する側が純粋であるからではないか、という分析もありました。非常に多くの経験を積んでいるので言葉に説得力があるのではないか、という分析もありました。

受講生は200名を超えていますが、やはり2割は真に覚醒し、次の6割は何となく。残りの2割は単位を欲しいだけ、という2:6:2の法則がここでも通用するのではないかと思います。

2割はもう大丈夫でしょう。彼らはおそらく私のブログも読んでいます。今後も何らかの形でつながっていくことと思います。

6割は一旦はそれなりに気付いたでしょうが、講義が終わればまた「日常」でしょうね。6割の中も、2:6:2に分かれているでしょうから、今後、差が付くでしょうが。

「あなたの考え方をどうして押し付けるのか。私には私の生き方がある。」と受講生の中にも、ブログの読者にも反論する方も少なくないと思いますが、

私は押し付けているつもりはありません。こういう考え方もある、と極めて魅力的な方向性を提示しているに過ぎません。

反論する方々とはいくらでも議論してもよいですが、まず以下のたった二つの問いに対してでよいので、真剣に答えられる人と、私は議論したいです。以下の問いに対する私の考えはすでに何度も講義でも紹介しています。若者よ、恐れるのは分かるが、自分自身から逃げてはならぬ。

・大学での生活は何のためのものか?
・生きる意義は何か? 

気付いた人が、まずは誠実に生きる努力をすること。そして、それを導いてくれる誠実な師匠と出会うこと。一人でもよいので同志と出会い、少しずつ仲間を増やしていくこと。

一人であまりも大きな流れの中にいるから怖いのであって、逃げるのであって、その状態こそが現代社会の病です。誰だって思考を停止して、大きな(恐ろしい)流れに身を任せた方が、日々は一見楽になるように思えます。

私は自らの研究室をホームグラウンドとして今後も大切にしますが、別途、横浜村塾(よこはまそんじゅく)を立ち上げました。若い男の塾生たちと始めることになりそうですが、どうなるでしょうか。 継続は力なり。


思考と書くことと

2014-12-30 19:36:40 | 人生論

「深く思考して、創造的に実践しよう」

12月17日の夕方に、インフラメンテナンス工学のテキストの編纂に関わる有志7人で、自由なプレゼン大会を行いました。そのときの私のプレゼンのタイトルです。

深いレベルで思考し、議論して理解を深め、正しい認識を持った上で徹底的に実践する。創造的に実践する。そのようにありたいと若いころから思ってきましたし、ようやく少しずつですが、同志たちと連携して、できるようになってきたように思っています。

とにかく議論することは重要なので、浅い議論でもよいのですが、目的の無い議論には辟易とします。他人の足を引っ張ろうとする議論や、自己防衛に走る議論など。ディベートをするつもりも全くないし、目指すはアウフヘーベンです。

言葉の定義がいいかげんな議論も、以前よりはすぐに見抜けるようになり、議論している人のレベルがすぐに分かるようになってきています。

思考し、実践した先には、文章等の記録に残すことが重要と思います。「書く」ことです。

議論することも、書くことも、自分をさらけ出すことですから、すべて人に見られます。どれだけ深いレベルで思考しているのか、文章のトレーニングをしているのか、すべて見られています。

年末にパリに来てから、日本にいるよりは圧倒的に時間が確保できるので、「書く」ことに時間を費やしています。

学生等との研究活動も、やはり論文にまとめるという過程で理解が深まります。論説文においても同じ。これまで経験したり思考してきたことを、やはり文章にすることでブラッシュアップされ、血肉として確定します。

今朝から、土木学会誌に掲載される予定で、コンクリート構造物の品質確保の取組みについて執筆を開始しました。日経コンストラクションの特集で「新設コンクリート革命」というタイトルを付けていただいたので、これをキーワードにお話を紡ぎ始めました。私も以前から「革命」という言葉はキーワードとしてよく使っていたので、特集のタイトルにもなったのかと思います。これまでの真摯な議論や実践の過程がしっかりと伝わるような内容にしたいと思っています。 


維持管理と施工

2014-12-29 17:37:37 | 研究のこと

土木学会でインフラメンテナンス工学のテキストを編纂しており、それに関与しています。

私は、インフラメンテナンスの哲学を40ページ程度で取りまとめるチームにおいて、維持管理における施工の重要性を、1.5ページで論じる役目を担っています。そのテキストのフォーマットでは、1.5ページで1500字程度です。

私の担当箇所のタイトルは、「技術者としてメンテナンスにどう関わり、どう貢献するか」というもので、その中の「施工者」という部分です。

何を書いてもよいわけなので、私の哲学が問われるわけですが、1月9日が締切りです。以下が原稿で、第一稿は1200文字以下でした。随時ブラッシュアップを重ねます。まずは書いてみることが大事。未熟であっても、形があれば、改善が可能です。

対象が土木構造物全般なので、コンクリート構造物に特化するわけにもいかない、ということが書きにくい理由ですが、最後までベストを尽くしたいと思います。

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土木構造物は様々な要因により劣化するが,施工時の不具合や,施工段階での配慮が不十分であることにより劣化する場合も多い。特にコンクリート構造物の場合,供用中に生じる劣化の大半は,施工時の不具合や,不具合の不適切な補修に起因する。コンクリートは常温常圧で硬化する便利で安価な構造材料であるために世界中で広く用いられているが,特に現場打ちの場合は,製造・施工に関与する非常に多くの人間の技術力と熱意が構造物の品質に大きく影響することを深く認識する必要がある。

土木構造物の劣化には,施工段階の問題だけでなく,設計や材料の問題が影響する場合もある。問題の所在を明らかにするためには,適切な施工がなされた構造物のデータが蓄積され,分析される必要がある。施工の現場で生じる不具合や,供用後の構造物に生じる劣化の原因を分析し,設計,施工,材料,検査等に適切にフィードバックして耐久性の高い新設構造物を建設するシステムへと改善する努力を重ねる必要がある。これは創造的で,ダイナミックで,忍耐の必要な行為である。

設計段階において,維持管理への配慮を十分に行うことは重要である。設計が確定した後の施工段階においても,構造物の劣化を誘発しないための種々の配慮が可能である。コンクリート構造物の場合,構造物の品質が施工時の気温,湿度,日射,風等の外環境の影響を特に受けやすいので,設計および施工段階において,不具合を出さずに品質を向上させるための様々な配慮が可能である。構造物の品質が施工の影響を受けにくいものとなるよう,例えば過密配筋部において自己充填コンクリートを活用する等の工夫も積極的に行うべきである。

疲労亀裂や腐食等の劣化に対する修繕の方法がほぼ確立できている鋼構造に比べ,厳しい環境作用下でコンクリート構造物に深刻な劣化が生じた場合,再劣化しないように修繕で完治させることは極めて困難であり,修繕方法が確立できていない劣化現象も多い。社会基盤が非常な長期間に供用されることを十分に勘案して,新設構造物においては,必要に応じて最新の技術も慎重に活用し,設計および施工段階で十分な配慮を行うことで,厳しい環境作用下においても劣化しない構造物を造ることを目指すべきである。

構造物の施工に関する記録は,個別の構造物の維持管理の基礎資料となるものである。それだけでなく,構造物群の施工記録が適切に蓄積され,分析されることにより,耐久性の高い構造物を建設するための知見が明らかにされ,設計,施工,材料,検査等へのフィードバクが可能となる。フィードバックすることを意識して取得するデータを吟味する必要がある。新設構造物のみならず,構造物の修繕の施工の記録が適切に蓄積され,分析されることで,再劣化のしない修繕技術の確立につながる。このPDCAは一周に長い時間のかかる忍耐の必要な取組みであるが、国家のインフラの維持管理費を低減し、インフラメンテナンスを真の工学に育てる最善の策である。


罪深き

2014-12-29 00:04:31 | フランスのこと

12月28日(日)のパリ。快晴ですが、非常に寒い一日です。週明けはもっと寒く氷点下になるようです。

パリらしい冬の午後、子どもたちと公園に遊びに出かけました。現在住んでいる貸しアパートからすぐのところに教会もあったので、子どもたちと三人で入りました。とても素敵な教会で、子どもたちと穏やかな気持ちになりました。

その後公園に行き、遊具等で遊びましたが、極めて寒く、子どもたちも遊具の金具がすごく冷たい、と話していました。

教会が暖かいので、帰宅する前にもう一度、教会に寄りました。下の写真は、教会の最前列で何らや敬虔な気持ちになっておられる子どもたちです。

 

わがままな人間が増えている今の世の中。

キリスト教では、人間は本来、罪深い存在とされているかと思います。

「世に棲む日日」で描かれているように、高杉晋作は、人間の一生はせいぜい、「三銭のプラス」というようなことを言いました。高杉晋作をもってしても、です。

基本的には、生きているだけで周囲に迷惑をもたらすのが人間という存在です。様々なものや仕組みに支えられて、生かされています。

私自身は、現在は性善説に近い立場で物事を捉えています。私は世の中に求められる役割を果たすべくベストを尽くす性質があり、時代の大きな転換点で、前に向かっていくポジティブな方々との連携が極めて重要なため、性善説的に思考し、行動しているのだと自己分析しています。また、そのやり方が、私自身の能力を最大限に発揮することも知っているからだと思っています。

知ってしまえば、自らが罪深き存在であり、多くに支えられている存在であることなど自明であり、何とか周囲に貢献したいという気持ちを持つことも難しくないはずなのに、そんな当たり前のことが難しい現代社会。日本社会。

そのようになるべく多くの方々に気付いてもらうことも、私の果たすべき役割の一つだと思っています。 

このエッセーを書き終ったらまた、子どもたちとトランプです。。。 


年の瀬 in France 

2014-12-28 20:14:53 | フランスのこと

二年連続で、年末年始をフランスで過ごすことになるとは、以前は思っていませんでした。

昨年の年末年始は、クレルモン・フェランにある奥さんの親友家族の家に遊びに行き、2泊しました。クレルモン・フェランに到着した12月30日に、10kmの仮装マラソンに奥さんの親友のロレーヌと一緒に出場したことを懐かしく思い出します。何とか1時間を切りましたが、アップダウンが激しく、終盤の長いダラダラ登り坂がかなり苦しかったです。

今年は、1年の終盤の3ヶ月を、私が日本に単身出張する形で家族と離れて過ごしました。3ヶ月弱の「日本出張」を無事に終えて、パリの家族に合流し、年末年始を一緒に過ごすことができてとてもうれしく思います。私のいないパリでの3ヶ月は波乱万丈だったようで、よくぞ乗り切ったものだと感心します。その分、家族それぞれがたくましくなり、様々な経験を積んだようで何よりです。

私は12月23日の早めの夜に到着する予定でしたが、Finnairのトラブルで24日の深夜1時ごろにタクシーで到着しました。貨物室のトラブルだったそうで、スーツケースが同じ飛行機に載せられず、リュック一つで到着。ヨーロッパに深夜1時に着く、というのはかなりの時差ボケに陥ることを今回身を持って経験しました。

今日は28日(日)ですが、今日、ようやく時差ボケも解消できました。

昨日、27日(土)の昼過ぎに、ようやくスーツケースが到着し、メンタルストレスも解消。

27日(土)の夜は、家族でお出かけ。長女の所属しているバスケットボールのクラブの誘いで、男子プロバスケットボールの試合を見に行くことができました。長女は、ユニフォームを着て、男子選手と一緒にコートに入場する役目も与えられ、大変に良い経験をしました。

フランスのプロバスケは非常にレベルが高く、とても激しいディフェンスで、数々のダンクシュートも見られ、単純に観戦を楽しみました。長女だけ、家族と離れた場所で観戦していましたが、ホームのチームのエース選手(アメリカ出身)のリバウンド力に感心しており、着眼点がしぶくてよかったです。

27日(土)はひたすら寝ました。朝4時に起床して一仕事しましたが、朝食後、一寝。昼食後、娘たちとトランプ等で戯れた後、バスケ観戦に出かける前に2時間弱、昼寝。バスケ観戦後、中華のお惣菜を買って自宅で夕食。その後、娘たちと坊主めくりをした後、長女と就寝前にチェスを一戦。その後、8時間程度快眠しました。

日本での3ヶ月出張の疲れをすべて取るかのような、良く寝た一日でした。

今日28日(日)は、やや活動的になってきました。1月14日が締切りのJCI年次論文集の原稿群との格闘を開始していますが、元留学生や現役留学生の英語の論文が年内にほぼ仕上がりそうです。講義関係の添削作業や、原稿の執筆にも着手を開始しており、精神的にも満足できる年末になりそうです。

今夜は、貸しアパートにお友達が数人遊びに来て、年末の楽しい時間を過ごすことになりそうです。


英単語

2014-12-26 14:03:53 | フランスのこと

パリに到着して丸二日とちょっと経過しました。

Finnairが6時間遅延したため、住み慣れたパリ15区の住居から、貸しアパートへの引越し作業に間に合わず、本当に最後の撤収のところだけ手伝うことになりました。それでも、住居の撤収は極めて大変なので、最後の最後だけでも手伝えてよかったです。

今回のFinnairの遅延の迷惑はかなりひどく、いまだに私のスーツケースが届かない状況です。成田からヘルシンキに向かう機体にトラブルがあったからですが、その機体の貨物室にトラブルがあったようで、荷物を積み込むことができず、いまだにどこかをさまよってます。着替えも何も無い状況でパリに着いたので、パンツ2枚、靴下3枚、Tシャツ1枚を街中の店で買って、何とかしのいでます。土木史の授業で学生たちが喜ぶ海外でのトラブルに、またネタが増えたことになります。

貸しアパートでは今のところ家族とのんびり過ごしています。26日は奥さんが出勤するので、少し変化が出るかと思いますが、特に冬休み中で時間のある子どもたちと、トランプ、その他のボードゲームや、絵本を読んだりしています。トランプでは、我が家では初導入の、ブラックジャックや、ポーカーでも盛り上がっています。

私は今回の6時間遅延の影響もあり、貸しアパートへの到着が夜中の1時になったため、どうにも時差の影響がぬぐえず、昼食後には昼寝をせざるを得ず、朝は3時や4時に目覚めてしまいます。

昨日25日は、昼食を私と長女で準備しました。炊飯器も日本に船便で送ってしまったため、ご飯を鍋で炊きました。八百屋で調達してきたアスパラガスや、トマト、菜っ葉などを準備し、以前に購入した餃子を焼きました。使い慣れない台所なので、たったそれだけの準備でも結構手間取りました。長女といろいろと連携をして、昼食の準備を整え、皆でおいしくいただきました。たくさんの野菜も、餃子も、ご飯もすべて無くなりました。

昼食をたらふく食べたので、当然に眠くなるわけですが、次女が許してくれません。ベッドに寝転がりながら、いろいろ遊びをした後、英単語の本を持ってきました。フランスの子どもが、フランス語で英単語を学ぶ絵本です。様々なジャンルの単語が絵とともに紹介されています。とても楽しい本でした。

次女がジャンルを選び(食べ物、動物、色、人間の体、などなど)、私が一つずつ英単語を読んで、次女が復唱していきます。

さすがに、インターナショナルプレスクールに1年以上通っただけあって、英語の発音は非常に上手です。ほとんど私が修正する必要のない発音がほとんどでした。ちょっとだけ発音が違っているときも、私が昼寝前でしっかり発音できていなかったこともあったので、しっかりとゆっくりと発音すると、見事に復唱していました。

3ヶ月、家族と離れて暮らしていたので、娘たちにとっては父親と触れ合うのが楽しいようです。それを父親としては喜ぶべきですね。

トランプ、 ボードゲーム、英単語の練習など、それくらいの時間は大事に子どもたちに捧げようと思います。

論文の添削や執筆など、やるべきことは相変わらずたくさんあるため、未明の時間等をうまく活用して、これまた人生でまたと無いであろう、パリの貸しアパートでの年末年始を楽しく過ごしたいと思います。 


2014年の「勤務」終了

2014-12-23 09:10:34 | 人生論

昨日、12月22日(月)に、今年の勤務を終了しました。今日、パリに向けて出発です。

いわゆる「勤務」は終了ですが、もちろんまだまだ仕事はします。解説文一本と、連名も含む多くの論文を書く貴重な時間になりそうです。

9月28日(日)にパリから成田に着陸し、翌日の9月29日(月)から東北の南三陸へ出張しました。それ以降、ほぼ休日無しで怒涛のように日々が過ぎていきました。

明確な休養日はこの3ヶ月の間に2日間くらいであったかと思います。

1年分の講義をすべて秋学期に行うので、講義の量も非常に多く、週末はほとんど地方へ出張していたので、かなりタフなスケジュールでした。

無事に乗り切れるか不安が無かったわけではありませんが、浦和の実家で強力にバックアップしてもらい、職場や仕事仲間たちのご支援もあり、非常に充実した仕事ができたかと思います。

やはり、成田空港に向かう電車の中では解放感を感じますし、100%ではありませんがやり切った充実感と爽やかさがあります。やり残した仕事も、年内に片付けます。

我が国家もまさに激動、激流に向かっていくと思いますが、最も懸念しているのは、社会全体が「思考停止」に陥る危険性が高まってきていることです。総選挙の結果、ほとんど何も変わらなかったことも、社会の思考停止の証左のようにも感じます。あまりにも恐ろしい結果が待ち受けているようにも私には想像されます。

そうならないよう、とにかく出来得ることをやっていくしかない。深く思考して、創造的に前進あるのみです。

2015年はどのような一年になるのか、まだ想像も付きませんが、どんな激流であろうと前進していくための、気力と体力を養っておきます。

2015年も、様々な方々と出会い、充実した時間を重ねていくと思いますが、私もベストを尽くす所存ですので、ご支援、ご協力、よろしくお願い申し上げます。少しでも、日本が良くなりますように。

 


日常のありがたさ

2014-12-21 09:01:42 | 人生論

昨日は、12/19(金)の三陸国道事務所での勉強会も無事に終えた翌日で、事務所管内の建設中の構造物(復興道路)を見学し、施工者さんとも対話をしました。

その見学も終えて、盛岡までバスで戻りましたが、本州一の厳寒の地である藪川(やぶかわ)でもトイレ休憩し、さらに岩山から、冬景色の盛岡を一望しました。

 

田村先生とバスの中で以下のような会話をしました。

細田 「2014年はこれで終わりですね。今年、田村先生と一緒に過ごした日を列挙すると、すさまじいと思いますよ。イスタンブール、東北(複数回)、土木学会講堂での350委員会の初回ワークショップ、津和野・グラントワ・油谷の棚田、等々。一日として普通の日はありませんでしたからね。」

田村 「そうだね。こういう日々を経験していると、日常もさわやかな気分で過ごせるわ。」

実は、前日の12/19(金)に、盛岡から区界峠を越えて宮古へ向かう106号線で事故が起こり、まったく動かなくなりました。午後からの品質確保の勉強会に間に合わなくなる可能性もあり、皆さんはかなり焦ったようです。バスを諦めて電車で向かうことも考えましたが、電車も20分の遅れ。結局は、事故車両の回収も終わり、何とかバスで三陸国道事務所に到着することができました。



冬の厳しい道路事情も様々な観点から勉強することができ、復興道路、復興支援道路の必要性を、皆が心の底から納得できたのではないかと思います。

昨夜、土曜日は出張の行程をすべて無事に終えて、18時半ごろには帰宅できました。おいしい夕食を実家で用意してくれており、歓談しながら夕食をいただいた後、ぐっすりと寝ました。

夜中の1時過ぎに目覚め、「ああ、まだ朝まで寝られる」とホッとした瞬間は、幸せでした。

ゆっくり寝られる、というごくごく日常の一シーンですが、日常のありがたさ、に感謝しました。

さて、一晩ぐっすり寝ましたので、今日は日曜日ですが、学生たちの指導も含めてしっかり仕事します。成田からのパリ出発まであと二日間。しっかりと仕事・事務作業等をこなし、フランスでは論文・解説文の執筆を、家族との時間の中で楽しみたいと思います。

まだまだ非日常的な時間が続きますが、どの時間も大切に。 


三陸国道事務所管内の品質確保

2014-12-21 08:29:13 | 研究のこと

12/18(木)~20(土)で、私の2014年内の大型出張が終わりました。三陸国道事務所での品質確保の勉強会、構造物群の視察が主たる目的でした。

東北地方整備局管内でのコンクリート構造物の品質確保については、同志たちが連携して可能な限りの手を打って、着実に、スピード感を持って進めてきました。

三陸国道事務所では、金濱主任監督官が2014年2月3日(月)の仙台での品質確保勉強会(産官学)にも出席されたときに、この取組みの重要性を感得され、12月19日(金)の勉強会につながりました。これまでにも、単発的な臨時の勉強会は6月6日(金)に小本道路工事の施工者の現場事務所で開催したり、とそれなりにやってきましたが、本格的な、国交省の三陸国道事務所主催の勉強会は初めてでした。

大盛況に終わったと思います。

学からは、田村先生、細田、阿波先生、小山田先生が、それぞれの観点から話題提供。









後半は、三陸国道事務所管内の施工者さんが2件、トンネル覆工コンクリート(田老第六)の品質確保と、現在進行中の小本道路工事での橋梁下部工の品質確保について、秀逸な話題提供がありました。また、最後に、金濱監督官の話題提供もありました。







産官学の話題提供となりました。勉強会の司会進行もやられてアップアップ状態の金濱さんをサポートするため、後半の司会進行は私が引き受けました。学の人間はこんなことばっかりやってますので、お安いご用です。今後は、監督官の負担を少しでも減らすよう、学の我々に「仕事を投げてください」とお願いしておきました。

懇親会も大変に楽しく、三陸国道事務所管内での「協働」の雰囲気がほぼ醸成できたかと思います。

今後は、施工者さんもそれぞれの創意工夫を発揮されるでしょうし、グングンと構造物の品質が向上してくるはずです。それを定量的に調査で証明しましょう。









さて、いよいよ、構造物の施工記録をデータベース化していく作戦の実行に入ります。いよいよ、です。

今日は、12/21(日)ですが、大学に出勤して、学生たちの研究指導や、私の滞っている業務の消化です。

明日、12/22(月)は夕方に、PC工学会で防災の研究委員会で、最終忘年会。翌日、家族の待つパリへ出発です。 


「私の本棚」 土木学会誌4月号の原稿

2014-12-18 09:48:22 | 趣味のこと

土木学会誌の2015年4月号に掲載される予定で、「私の本棚」というコーナーに寄稿しました。編集委員会からの依頼です。

実は、私は、土木学会誌に寄稿するのは初めてになります。読書が大好きな私の、土木学会誌のデビュー作としては、ふさわしいのかな、といろいろな縁を感じています。

もう一つ、コンクリート構造物の品質確保マネジメントの話を、寄稿するように依頼されており、どちらが早く掲載されるのかは分かりません。

以下、「私の本棚」の原稿をブログに掲載します。やや迷ったのですが、内藤廣先生の「形態デザイン講義」を紹介することにしました。

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タイトル 「時間の翻訳」

内藤廣先生が東京大学教授時代の最後の三年に、順番に構造・環境・形態の三本立ての講義をして、出版された三部作の最後の作品である。私は、先輩のI先生に「構造デザイン講義」を紹介されて虜になり、その後、三部作をもちろんすべて読破したが、中でも「形態デザイン講義」の「時間の翻訳」という内藤哲学に深く感銘を受けたのでこの記事を書いている。

I先生の学士会館での結婚披露宴の待合室で、私が座っていた隣の空いた椅子に内藤先生が座られた。初対面であった。ちょうど「構造デザイン講義」を読み終わった後だったので、いかに感激を受けたか、周囲の仲間にも薦めて皆で勉強していることをお伝えすると、とてもうれしそうにされた。そして「あなたはコンクリートをやっているんですか。であれば、フランスのノルマンディにLe Havre(ル・アーブル)という街があって、オーギュスト・ペレがコンクリートで戦災復興して世界遺産になったところがあるから、行ってみるとよいよ。僕は行ったことないんだけど。」と教えてくださった。私はいつか必ず行きたいと思っていたが、2013年10月からの一年間のフランス留学の間に、二回訪れた。うち一回はI先生も一緒であった。「形態デザイン講義」には、黎明期のコンクリートの「技術の翻訳」をそれこそ全精力をかけて行ったオーギュスト・ペレの傑作であるパリのル・ランシー教会も紹介されている。ル・ランシー教会にも二回訪れた。古くからフランスで一、二を争う港の街であったル・アーブルの復興を、時間やコストの大きな制約条件があったからこそ、コンクリートで成し遂げたペレのあまりにも大きな愛情に、私はル・アーブルで重厚な感銘を受けた。





本書のテーマは「時間の翻訳」である。内藤先生は、「生み出す側のサプライサイドにいる人間が、どのようにモノを翻訳して、つまり形に置換して、誰にでも分かるようなモノにできるか、より多くの人に届けることができるのか、ということです。」と書かれている。技術、場所、時間の翻訳の中で、時間の翻訳が最も難しい、と書かれている。

「土木は、いやぁ僕らは百年だから、といってやっているわけだけど、そこに明日や来年の希望はあるのか、と問いたい。(中略)百年といったって、本当に百年の未来から現在を待っているのか。」この投げ掛けに現在の土木技術者たちはどう応えられるだろう。

私は現在、コンクリート構造物の耐久性を向上させるための新設構造物の実践的な品質確保マネジメントを、復興道路や山口県を舞台に行っている。東北地方の凍結防止剤を大量散布する厳しい環境で百年の耐久性を持つ構造物を造ることは想像を絶する困難なチャレンジである。

このチャレンジを一緒に行っているT先生や山口県のNさんらと、内藤先生が「時間の翻訳」がご自身の作品の中ではうまくいったと言われている島根県芸術文化センターを訪れた。偶然、さかなクンのトークショーがあり、多くの家族連れでにぎわっていた。28万枚の石州瓦で覆われた鉄筋コンクリートの建物と、中央の広場にある巨大な水盤で水遊びをするたくさんの子どもたちの様子を見て、心から感激し、未来から現在を待つという内藤哲学が腑に落ちた気がした。



百年、数百年のスパンで将来、過去をイメージする明確なきっかけを与えてくれた本である。三部作の中では多くの建築物、土木構造物や著書が紹介されており、私はそれらを訪れたり、読書の幅を拡げたりもできており、内藤先生を心の中での師匠と仰いでいる。


土砂災害の動画

2014-12-14 21:50:36 | 教育のこと

明日、12月15日(月)に広島県福山市の鞆中学校(ともちゅうがっこう)で防災授業を行います。

土砂災害の防災授業を行いますが、その中で使用する動画を、ここに掲載します。

地すべり 

土石流
 土石流を軽減するための砂防えん堤の実験 

崖くずれ 

国土交通省の動画なので、皆さん、防災教育や、地域防災の向上のために有効活用してください。

横浜国立大学 細田 暁 


研究者たちとのコミュニケーション

2014-12-14 10:19:08 | 研究のこと

変わらず、教育と研究にどっぷり浸かった生活を続けさせていただいております。周囲の皆様のご協力、ご支援のおかげです。心から感謝いたします。

12日(金)の午前2時間と、昼食後の1時間は、土木学会にて少人数の研究者たちとミーティングをしていました。コンクリート構造物の表面からの表面吸水試験や、表層透気試験等も活用しての品質評価についての濃厚なディスカッションで、まさに最先端の専門家たちとの議論ですので、非常に刺激的で勉強になります。

午前の時間は、私が主査を務める会合ですので、当然に私がマネジメントをします。 私の基本方針は、わざわざ時間を割いて集う方々がWin-Winの状況になるようにその時間を活用すること、です。もちろん、私もその時間を過ごすことで多くのことを吸収させていただけます。集まるのが楽しくなるので、次回もやりたくなる。そういう会合にすることが私のやり方です。

この午前の2時間で、とりあえず私の聞きたいこと、疑問はすべてぶつけ、議論をしました。関連する研究を行う私の指導学生たちもオブザーバで参加していたので、大変に勉強になったと思います。しっかりと咀嚼して研究を前進させてもらえればと思います。

昨日、13日(土)の夕方にも、三人で勉強会。場所は東大工学部の一号館の部屋をお借りしました。この日は表層透気試験についておそらく日本で最も詳しいであろう研究者と、我が国のセメント化学の第一人者との情報交換会。私はセメント化学については赤子も同然の素人ですが、私には私の強い点がありますので、これらトップレベルのエンジニア、サイエンティストとでも十分に議論は成り立ちます。

2時間15分間の濃厚な情報交換の後、本郷三丁目近くのワインバーにて質の高い懇親会。ワインが趣味のサイエンティストにいろいろとワインのうんちくも教えていただきながら、刺激的な会話を楽しみました。私も、突破力のある研究者として期待されているんだな、と決意を新たにさせられる楽しい時間でした。

さて、今日は、夜に広島県の福山で、明日の鞆中学校での防災授業の準備会議を行えるよう、早朝に自宅を出て西に向かっています。名古屋で途中下車をして、伊勢神宮にお参りです。明日の防災授業の前の午前には、鞆中学校で全学年に対して英語の授業を合計3回行います。実践的な英語力を身に付ける方法も楽しくお話ししますが、日本の魅力に気付いてもらうことも私の重要な役割です。そのために、伊勢神宮でいろいろなことを感じ、精神面でオーラをまとった状態で中学校に入っていきたいと思っています。

今夜の福山での、防災授業を充実させるための議論も、最前線の研究の議論です。防災授業を充実させるための議論を、中学校の校長先生らと熱血にできる、という人のつながりが素晴らしいと思います。

私がありきたりの防災授業をするわけがない、とは皆さん思われるでしょうが、12日(金)の夜に担当学生の三鼓君(学部4年)が提示してきた防災授業の彼の担当箇所の内容は、私には全く受け入れられないものでした。

鞆中学校の生徒たちが、自分の住む地域の土砂災害のリスクをしっかりと認識する、というようなレベルで防災授業が終わっては、私にとっては何の意味もありません。それこそ、世の中にありふれた、ありきたりの防災授業です。リスクの認識を高いレベルでしてもらうことができれば、世の中のありきたりのレベルよりもはるかに高いとは思いますが、私の狙うところはそのような次元ではありません。

鞆町の避難所は、現在、すべて土砂災害の危険箇所の範囲内にあります。論外の状態です。

(1) 土砂災害、その他のあらゆる災害をも勘案して、適切な避難所を複数決定すること、これがまず第一です。これも、今回の防災授業を最大限に活用し、年明けから始まる公民館と連携しての住民を対象とした防災セミナーで案を確定させていくつもりです。

(2) そして、いざ、土砂災害の警報が出た場合、警報が出る前段階に至ったときに、それらの避難所に、被災する可能性のある住民たちがすべて、適切に避難する状態になること、が目的です。

上記の(2)を達成するためには、いくつもの障害があろうかと思います。事前に想定できる障害は、さっさと防災授業の早めの段階でオープンにして共有し、ではどうすればそれらの障害を乗り越えて、(2)を達成できる道筋を作れるか、ここがポイントです。

非常に短い、限られた時間ではありますが、聴講する中学生には主体的にアイディアを出して議論してもらえうよう、防災授業のやり方を改善する議論を直前まで行うつもりです。

防災授業には、父兄の方々も来られるようですし、公民館の方々、さくらホームの羽田さん、教育委員会、山口県の砂防課、新聞記者等も参加されますので、それらの方々も巻き込んだクリエイティブな議論をマネジメントしたいと思います。

トータルマネジメントは私が行いますが、その中の具体的な仕掛けを、三鼓君に頑張ってもらおうと思っています。

学部4年生にとっては高い高いハードルかもしれませんが、それでこそ研究です。

明日も楽しみです。


自分の存在意義

2014-12-12 17:22:09 | 人生論

最近、自分は人と人の間の潤滑油のような役割をするのが得意だな、と感じることが多いです。

どのような場や、組織であっても、少人数であっても、大人数であっても、人が集まるのであれば、有意義で楽しい時間にしたい。そのために、できることは無数にあります。そして、それを実践するのが私の得意とするところです。

人生は長くはないですが、私の周囲の人々が少しでも幸せになるよう、潤滑油としての機能を高めていきたいと思います。 


教えること

2014-12-10 11:25:02 | 教育のこと

昨日、「土木史と技術者倫理」の10回目が終わりました。あと一回、来週行うと、年内のこの講義は終わります。フランスから帰国後、一気に二か月半、駆け抜けてきた印象を持ちます。

今年は200名を超える数の、理工系だけでない文系の学生も多く含む中での講義で、私も一年間のフランス留学の成果もふんだんに盛り込んだ全力の講義を続けています。毎週、講義中にレポートを書いてもらいますが、翌週までに全部に目を通して返しています。それらのレポートを読ませてもらい、私も大変に多くのことを感じたり、学んだりしています。何とか成り立っている双方向の講義です。

土木史的な内容だけでなく、ありとあらゆる、私が学生に伝えたいと思う様々なことを学生たちに伝える講義になっています。海外の話もふんだんに盛り込んでいますが、海外経験の少ない学生がほとんどで、とても刺激になっている、聴いていて楽しい、という感想が非常に多いです。

改めて、教えることの重要性、講義という教育形態のポテンシャルの大きさを体感しており、一介の教師として大変に勉強させていただいています。

将来、学校の先生を目指している学生たちもたくさん受講しています。マスコミ関係への就職を希望している学生も少なくないようです。

私の力にももちろん限りがありますが、なるべくポジティブな上向きの気持ちを継続的に学生たちに持ってもらえるよう、残りの時間も全力で臨みたいと思います。 


脳みその休息・・・

2014-12-04 09:15:43 | 人生論

さすがに疲れが蓄積したようで、昨日は早めに帰宅し、母親の作ってくれたおいしい鍋焼きうどん(島根の仁多の餅入り)をいただきました。

夕食後、様々なことをやろうと思っていたのですが、食べている最中から眠くなってしまう状況で、リビングのソファにごろっと寝転がってうたた寝することにしました。

何も考えず、ぼーっとしていましたが、夢を見ていたようで寝言を言っているのが自分でも何度か聞こえました。何も考えないようにした時間は、リラックスして、非常に心地よかったです。久しぶりに味わう解放感でした。

結局、休息に充てることにし、うたた寝の後、夜は少しネットから情報番組で情報を吸収しつつ、そのまま寝ました。 

今日は講義が4つ。そのうち3つ目は、光陵高校の生徒さんたちが大学を訪問されて、模擬講義90分です。「土木史と技術者倫理」の講義や、小中高での防災授業の経験も蓄積しているので、模擬講義は得意技の一つです。今日も、高校生たちが土木工学や、大学での勉強に上向きの興味を持ってもらえるよう、ベストを尽くします。

12月15日(月)には広島県福山市の鞆(とも)中学校にて、授業4発です。午前には英語の授業を各学年に1回ずつ担当し、午後に防災授業です。防災授業は中国新聞等の取材もあり、ご父兄にも公開で、山口県の砂防課の方も来られ、注目を浴びております。

今日は一日大学で業務なので、隙間が少しでもあれば、ゆったり思考したいと思います。朝8時過ぎには到着したので、2限の講義まではゆったりできています。お昼の弁当も母親が作ってくれているので、おいしくいただきながら英気を養います。

明日は、人生初の人間ドック。まずは試し、ということで2時間くらいで終わる簡易版にしました。酷使している体に何か異常がありそうであれば、精密検査を受ければいいかな、と。さすがに酷使しているので何か見つかるかもしれませんが、見つかったら見つかったで治すベストを尽くせばいいかな、と。のんびりいきませう。