細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

5/29(金)見学会 大成功

2009-05-30 10:31:45 | 教育のこと
昨日は天気も悪く、午前(羽田空港D滑走路)、午後(裏高尾橋)の見学が予定どおりに行われるか大変心配しましたが、大成功に終わりました。よかったです。

それにしてもすごい現場見学でした。もちろん題材が超一級だったのは当然ですが、両方とも説明が素晴らしく、私も感激しました。

今日は示方書勉強会があるので、詳しくはまた後日、本家ブログででも記載しますが、羽田の方は船でD滑走路の周囲をすべて見て回ったので、すごくて当たり前ですが、裏高尾がすごかった。

ここまで期待をよい意味で裏切った現場見学はそうそうありませんが、すごかった。とにかくすさまじいいくつもの制約条件の中で(環境問題も含む)、鹿島というトップゼネコンが技術のすべてを投入して頑張っている、という現場です。しかもしかも、天気の関係で現場を先に見たのですが、その後の1時間にもわたる裏高尾橋の説明をしてくださったのは、あの須田久美子副所長です。今一日たって思い返しても、この現場見学には鳥肌が立ちます。

われわれが引率した学生の中にも学部1年生の女子が2人、2年生の女子が2人いましたので、感激を受けたであろうし、多くの何かを吸収したことでしょう。

見学会は18時に終了し、もちろん、高尾駅周辺で懇親会をやりました。そこで今日見たものを、みんなで復習するのがよいのです。なんと山田均副学長も裏高尾橋の見学から参加されましたので、山田先生の解説もあると、いかに今日の現場がすごかったかが、私でさえ理解が深まりました。学生にはなおさらでしょう。

現場見学、懇親会においては、この私をもってして全エネルギーを投入して、学生にメッセージを伝えようとしています。私のキャラをよく知っている人には想像がつくと思いますが、この私が全エネルギーを投入して(特に懇親会でお酒が入った後)、彼らに伝えます。教員、学生の垣根のない関係は、今後、われわれのとてつもなく大きな武器になるでしょう。

もちろん疲労もありますが、学生たちの輝いた目を見ると、私は元気になります。

今日は示方書勉強会、というプロの修行の場ですが、こちらも主導的な立場での取り仕切り役なので、頑張ってきます。この勉強会も懇親会付きで、ものすごく楽しみなのですが、家族には迷惑がかかるのですが、奥さんは理解してくれています。ネットワークは確実に強く、広くなってきています。

とことん行きましょう。

構造デザイン講義

2009-05-18 18:20:19 | 教育のこと
 本家ブログでも紹介しましたが,内藤廣先生の「構造デザイン講義」は良い本です。今日は病欠したのをいいことに,この本を読破しました。

 私のような「コンクリート馬鹿」または「構造オンチ」にとって,この本はとても刺激的な本です。メインの対象物は建築物ですが,建築と土木に共通する構造の本質,その本質に迫るデザインとは何なのか,について強烈なメッセージです。

 材料としても,スティール,コンクリート,プレストレストコンクリート,木造が出てくるので,本当に勉強になります。コンクリートの中性化などについて,?と思うこともありましたが,それこそ専門バカがほじくる些細なことなのかと思います。

 この本の中で紹介されているいろいろな建築物の中で,自分も訪れたことのなるものが結構あります。この本を読んでから訪れたら見方が違ったものがかなりあります。また,今後訪れてみたい建築物,土木構造物が相当に増えました。

 ぜひ,土木の学生に読むことを薦めます。

発熱

2009-05-18 18:09:43 | 職場のこと
 本家ブログの方で体調不良のことを書いていたので,先週はいろいろな方に体調を心配していただきました。悪かったのは事実で,一部の仕事に支障もきたしました。

 今朝は元気に通勤しようとしましたが,けだるく感じたので熱を測ってみたら37.5℃。ちょっと気になる熱です。普段ならどうということはないのですが,社会は新型インフルエンザで大騒ぎ。万が一があっては大変なことになるので,かかりつけの医者で診察してもらいました。簡易検査では陰性。大事をとって一日休むことにしました。

 18:00現在,熱は37.1℃。熱以外の症状が何もないので,疲れが出ただけだとは思います。このまま熱が上がらなければ,明日から仕事に復帰します。

 1週間,体調不良が続くと,仕事が停滞します。メールにも返信してないものがあり,ご迷惑をおかけしますが,ご容赦くださいませ。

音楽

2009-05-06 20:08:20 | 家族のこと
今日は連休の最終日で,昼前に一人でショッピングセンターに買出しに出かけました。獲物は主に2つ。

①汚れた紙おむつを捨てるフタ付きのゴミ箱。ホームセンターで探して,結局,吸殻を捨てるためのステンレスのゴミ箱にしました。タバコのマークがプリントしてあるのが気にはなったけど,機能を優先しました。

②CDが聞ける小さなコンポ。iPODに対応している,KENWOODの小さなコンポを買いました。19000円くらい。リビングと寝室に1台ずつ配置。ヒーリングのクラシックなど,落ち着ける音楽をほぼ常時流すようにすることにしました。次女にもよいし,みんなにとってよいと思ったからです。

上記以外の獲物(果物,野菜,キムチ,ビールなどの食料品)をリュックサックに入れて,上記獲物を両手に持って,帰宅しました。我が家には車も自転車もありませんので,買い物は素手で持って帰ります。

良く寝る子

2009-05-06 10:05:04 | 家族のこと
二女が我が家にやってきました。
非常によく寝る子で、子育てに手がかからなそうです。

今年の連休はあっという間に終わってしまいましたが、ようやく昨日から仕事モードに切り替わりました。昨夜から委員会報告書の執筆、取りまとめ作業を開始し、今日はかなりの時間を投入し、今週末までに仕上げる予定です。

家族が4人になり、ようやく実感が湧いてきました。
私に求められる役割も、仕事場においてはこれまでと同じかそれ以上、家庭においては二人の娘の父親としてこれまで以上のものが必要になります。これまでと変わることは意識的に、しかし、楽しくやりたいです。

連休中の読書

2009-05-05 20:05:48 | 趣味のこと
4月は出張が少なかったので,こちらのブログがご無沙汰になっています。

この連休は,次女が生まれたこともあり,あっという間に過ぎ去っていきますが,家族とよくコミュニケーションをとった充実した連休です。

読書はまた自分にとって新たな境地を開きました。

「大地の子」(山崎豊子,文庫本で全4巻)を読破しました。すさまじい話で,素晴らしい小説であり,日本人必読と思いました。

「坊ちゃん」(夏目漱石)を音読しました。5/3の朝,実家にいたのですが,起床後から音読を開始し,午後に終了しました。新潮の文庫本で1時間に45ページくらい音読できるので,1冊4時間くらいです。斎藤孝さんがお勧めしていたので,いつか試してみたかったのですが,ようやく実行できました。これはよいです。長女が小学生になったらいろんな名作を一緒に音読してみます。私自身は,夏目漱石の別の作品や,芥川龍之介の作品などの音読を,またトライしてみます。音読の何が良いか,は斎藤さんの本に譲りますが,とにかく脳が活性化し,作品のイメージが強烈に脳裏に焼きつきます。お勧めします,特に学生に。

祥伝社新書の「破局噴火-秒読みに入った人類壊滅の日-」(高橋正樹)をすぐに読み終わりましたです。火山噴火の被害などについてほぼ無知でしたが,すさまじいです。地震の災害どころでなく,真に破滅的な被害を引き起こします。同書の中で最初に紹介されている,2002年発刊の「死都日本」が火災被害を非常にリアルに描写したSF小説だそうで,ぜひ読もうと思いました。火山噴火については,岩波新書の「火山噴火」も購入しており,この際,火山噴火についてある程度の知識,常識を身につけ,講義,模擬講義などでも活用しようと思います。火山噴火を勉強せよ,とは池田尚治先生からのお言葉でした。

ブルーバックスの「やさしい統計入門」を読破しました。すごく面白く,日常のさまざまな現象から統計学に入っていく,というスタンスが,馬鹿の私でもとっつきやすかったです。これまでに何冊か,統計の本,入門書を読みましたが,この本が一番初心者に良いかと思いました。コンクリートの研究をしていても当然に統計の基礎知識,手法を身につける必要があります。学生にもお薦めします。

ブルーバックスのシリーズはやはりよく,昨年度からよく読み始めました。「新しい高校○学の教科書」シリーズも気に入っており,今は地学の興味あるところを読んでます。物理,化学も購入しており,興味のあるところ,関連のあるところを読むつもりです。

今年の読書の傾向としては,自身に「広がり」を持たせる本が多いように思います。昨年までも,歴史についてはたくさん読みたく思っていましたが,興味の対象はどんどん広がるようになってきました。

読書とは本当に奥深く,毎年,自分の新たな面を開拓していくような気分になります。