8月21日(日)~23日(火)と山口県へ出張でした。二泊三日ではありましたが、なかなかの大型出張でした。
21日の午後に山口宇部空港に入り、二宮さんらとともに何度も行った寄江高架橋へ。今回の出張中に、「目視評価法」のビデオ教材を撮影することになっていました。業者のカメラマンの方とともに、23日午前の本番の打ち合わせも兼ねながら下取り。
22日(月)は山口県のコンクリート品質確保の講習会で第10回目の記念大会でした。このような場で、講演をさせていただき、感謝です。これまでの地道な取組みの積重ねの結果以外のなにものでもありません。全国の様々な取組みに加え、本場山口県の地道なプレーヤーたちの発表もとても良かったと思います。参加者は400名を超える数だったそうです。さすが、山口県。
夜の懇親会も県外からの方々を中心とするもので50名近くの参加者だったそうです。そして、その全員がメッセージも含む自己紹介をしました。熱い懇親会でした。
23日(火)の午前は、山口県のコンクリート構造物を見学するツアーで、その一つ目の寄江高架橋で、ビデオ撮影も本番。50名もの見学者が見る中での撮影はさすがの私も少し緊張しましたが、後で動画をチェックした限りではそれなりの内容に仕上がっていたかと思います。業者の方が仕上げて、作品はWebで公開され、今後は各地での品質確保に教材として活用されていくものと期待しております。
23日(火)の午後は、会議室にて土木学会229委員会「コンクリート構造物の品質・耐久性確保マネジメント研究小委員会」の第2回委員会。今年度一年間の委員会で、私は幹事長としてかじ取りを行っていますが、方向性もほぼ固まり、後は全力疾走かと思います。これまで行ってきたことを着実に推進し、規準類など形にすべきことをしっかりと形にしていく、ということで十分かと思っています。
今回の出張の内容は、山口県の皆さんや、建設業技術者センターの方々等の段取り、サポートが無ければとても実現できるものではありませんでした。それほど大掛かりなものでした。
22日の大懇親会の場での皆さんのスピーチが印象的でしたが、誰の心にもわずかながらも誠実な心はあります。何とか人の役に立ちたい、という気持ちは誰しも少しは持っているものです。この取組みはそのような気持ちを大きく引き出し、皆が協働することで影響の輪も大きくなり、より大きなことに貢献できるようになる、ということであると思います。それを実感すると、皆の顔付きが変わってきます。
今日、29日は私は新幹線で博多に向かっています。翌、30日の午前の熊本県庁でのコンクリート構造物の品質確保のレクチャー、午後の久留米の九州地方整備局の勉強会での品質確保、耐久性確保のレクチャーでの登壇、のためです。私にできることは、誠実さのエネルギーをギュッと込めて発信すること。この人たちと一緒なら、チャレンジしてみたい、と思っていただくこと。まずはそこからです。手段はどうにでもなります。九州でも、誠実な方々がつながって、高品質、高耐久のインフラがつくられていく土壌ができますように。
一つ下の昨日のエッセーは、始めること、に重きを置きましたが、同じくらい、あるいはもっと重要なのが「続けること」です。
少なくとも私くらいの年齢(職業に携わって15年程度以上)になれば、自身が社会に貢献できるためには、日常に何をなすべきかは分かっています。それを持続的に実践できるかどうかは別です。
8月に入って、日課であり趣味である朝のテレビ体操をサボり気味でしたが(その間も水泳は多くやりましたが)、自身の夏休み明けの18日からは朝の体操も行い、やはり充実感に違いがあります。
やるべきであると自分が思っていることを、持続的に行う日常があって初めて、自分への後ろめたさを感じなくなるし、それが自信につながるのだろうと思います。
イチローの言うところのルーティン、だと思います。次元が全く異なるでしょうけど。
多少のぶれや、うまく行かないこと、サボってしまうこと、も含めてですが、自分の納得できる日常(ルーティン)を続けること、もしくはそのような状態を目指すこと、そしてその日常から多くのことを学ぶこと、それこそが人生であろう、と今のところ思っています。
今日は、12:45発の飛行機で山口県に入って仕事です。品質確保・耐久性確保の仕事もいよいよ本格的に全国展開に至る段階に入ってきており、私もその中で様々な役割を担うべき立場にありますので、気持ちを引き締めて日常を過ごしたいと思います。
山口に向かう前に、大学でないとこなせない複数業務を片付けるため、始発のバスで出勤です。。。
今年のGWから趣味になった水泳ですが、8月に入ってからは毎回1500mを泳ぐようになりました。
休憩を挟みながらの1500mですが、 元々水泳選手でもなく、40代中盤に差し掛かるおじさんにとっては1500mはそれなりの距離です。
日によっては、泳ぎ始めるときに、1500m泳ぐことが少し負担に思うこともあるのですが、とにかくまず最初の25mを泳ぎ始めます。泳ぎ始めると気持ちがよく、私の場合は25mのクロールが2本+25mの平泳ぎが2本の100mを基本セットにしているので、泳ぎ始めれば100mが終わります。100mが終わったら、また次の25mを泳ぎ始めると、いつの間にか200mに至ります。最近は、背泳ぎも交えており、他の二つに比べると下手くそなのか体力を消耗しますが、気分転換になります。最初のやや億劫な気持ちはどこかに行き去り、700とか800mに至り、当初の目標の1500mの半分程度に至ります。この辺りで休憩。
半分まで来てしまえば、残りの半分を二分割くらいにして、その間に休憩を挟もう、と思えるので、ゴールが見えることもあり、後は泳ぐだけです。最近は、1000mくらい泳いだ後の方が、泳ぎがスムーズに感じられ、多少は上達してきている感覚も味わえ、 1000mくらい以降で楽しさも味わっています。
とにかく始めて、続けること。
水泳に限らず、仕事にも何事にも通じるかと思います。
村上春樹もとにかく走るそうです。走ることと、彼の仕事の小説の執筆は同じ、とのこと。
このブログも同じ。書きたいと思うことがぼんやりと思い浮かび、後はとにかく書き始めれば、筆が進んで一つのエッセーに仕上がります。一時より更新の頻度が落ちていますが(質も落ちているかと思いますが)、それは一時より感じる度合いが減っているからだと思います。 明日の日曜日から、西日本を中心とする国内出張が断続的に9月頭まで続きます。私の場合は、とにかく現場、現地を回ることにより感性が刺激されますので、年度後半にはまたブログの更新も増えるかと思います。
論文も同じ。締切りが無いと動き出さないのは相変わらずですし、凡人ゆえに結局いつまでも変わらないのかもしれませんが、原稿を書き始めることがとにかく大事。 書き始めさえすれば、そのうち終わります。
今日も、研究ではない本務で、自分の関与する仕事の中では指折りの気の進まない仕事があったのですが、着手してしまえば何とかなりました。
今年度の3分の1が終わりましたが、今年度の夏休みまでの時期としては、例年よりも研究活動に注力してきたつもりです。限界まで追い込める能力も含めてその人の能力だと思いますが、自身の限界までとても追い込んでいるとは思えません。読書の量も減っています。ただ、一年通してのパフォーマンスが重要なので、例年限界に近づく10月から2月までに、年齢にふさわしい質の高い教育、研究活動を行えるよう、9月末までの夏休み期間(授業がない期間)を、戦略を練ったり、適切にインプットすることも含めて、有意義に過ごしたいと思います。
一年、という時間スパンにおいても、今年度は「始める」ことに意識を強めにおいてスタートしてみましたが、年度を通じて続ける、という段階に入ってきました。 しつこく泥臭く続けることが自分の持ち味だと思うので、今年度末までをしっかり走り続けてみたいと思います。
「国家とはスキン(皮膚)である」とは、スペインの哲学者オルテガの言葉だそうです。
兆を超える数えきれない細胞からなる有機体を表現する絶妙な表現で、さすが哲学者だとうならされます。
皮膚で覆われた、または守られた人間は、その中で有機的な活動をすることができるし、外界と接することもできる。口でも呼吸するけれど、皮膚からも外界とのやり取りをしている。ガチガチに鎧で固められた統治ではなく、非常に柔軟な統治システムと言えます。
東日本大震災のとき、当時の東北地方整備局長であった徳山日出男さんは、私が土木学会の特別調査団の団員として整備局を訪れた際、次のようにおっしゃいました。
「今回の大震災で、国は左手の火傷のようなもの。県は半身火傷。市町村になると全身火傷を負っているところも多い。自治体に復旧作業はできない。国がやらないといけない」
オルテガの比喩と合わせて考えると、大変に納得が行きます。
自然災害も外敵の脅威もほとんど無い国であれば、腰みの一丁でも生きていけるのかもしれない。ですが、日本のような国土であれば、防寒着も必要だろうし、大地震や大津波で大火傷を負わないように適切な防護も必要です。
また、皮膚で守られた内部にも、全身に張りめぐらせる血管、神経系等のネットワークは極めて重要に決まっているし、メインテナンスも必要です。国家で言うところの、高速道路、新幹線、郵便、等々のネットワークに当たります。
我が国の国土の置かれた状況を直視し、ハードインフラ、ソフトインフラへの投資をしっかりしていく(公共投資として)ことを今こそしないといけないのですが、当たり前のことが当たり前に論じられない、異様な状況がいまだに続いており、 歯がゆくなります。
我が家は昨日、次女と一緒に買出しに出かけ、非常時のための食糧や日用品を補充し、以前のストックを用いて昼食にしました。長女にはカセットコンロでご飯を炊かせました。 もちろん飲料水のストックもしてありますが、空のペットボトルに空気がほとんど残らないように水を充満させたものをベランダにストックすることも始めました。強靱な国家、国土は、国民一人一人が強靱な精神を持つことからしか始まりません。できることを一歩ずつ。
夏休み中。長女の受験があるため、旅行等は一切なしの一週間の夏休みですが、スポーツに執筆に、楽しく精を出しております。
12~14日は3日連続でプールに行き、1300、1500、1500m。水泳の体力・スキルは確実に向上してきました。長女と次女に背泳ぎも教え、3日連続で同行した次女も少しずつ背泳ぎが上達してきています。
人生、それなりに長く生きてくると、様々なことがつながってくることを感じますし、このブログでも色々な観点でつながりを書いてきたかと思います。最近、また、つながることを感じています。
博士課程の学生の指導が毎回死闘の様相を呈することは一つ下のエッセーで記しましたが、特に博士課程の留学生の指導はすべて、私の記憶にも強く焼き付いています。
これまでの4人の留学生はすべて3年間で無事に修了してきましたが、3年とは長いです。どの学生も、最初はお互いに手さぐりで関係を構築する段階がありますが、終盤はしっかりした信頼関係が築かれ、共通の目標に向かって全力で努力する段階が訪れます。この段階では、研究の内容はもちろんですが、相当に濃いコミュニケーションを重ねます。私の人生観や哲学が直接のコミュニケーションで具体的に伝わる期間です。
私も多くのことを感じますが、留学生の方は、その信頼関係について、さらに強烈にいろいろなことを感じるようです。異国の地で博士号を取得するために必死に勉強・研究しているのですから、当たり前ですよね。
私も横浜国立大学で勤務し始めてから、もうすぐ13年です。決して短くない時間です。
私の教え子で、教員をしているのは留学生が2名、日本人が2名ですが、今は、留学生の方のつながりが、少しずつ育ってきているように感じます。
ベトナム・ダナンの教え子のNam先生の学生や、ベトナム・ハノイの山田先生らの教え子のKien先生の周囲の学生らが、私の研究室での留学を志望してくれています。横浜国立大学のつながりの中で私も努力を重ねた結果、様々なことが少しずつつながって展開していくことを肌で感じます。つながりの根底には、信頼があります。最近は奨学金を持つ(おそらく優秀な)留学生からの問い合わせが多く、彼らに将来の可能性を開拓してもらうために、なるべく受け入れる努力をしたいと思っています。
8月12日に、 三週間弱滞在したカイロ大学のHamed先生がエジプトに帰国しました。三年連続で共同研究で招へいしました。共著で三本目のジャーナル論文の投稿が直前です。Hamed先生は東大コンクリート研の先輩ですが、東大コンクリート研卒の留学生の中では一番密な関係を続けています。また、今回投稿するジャーナル論文は、バングラデシュからの留学生のZerinさんの修士課程での研究ですが、バングラデシュの研究所に在籍していた来日前の実験結果も包含した内容であり、師匠であるBUETのAmanat教授も連名であるInternationalな論文です。Amanat教授も、「これは本当にinternationalな素晴らしい取組みだと思う」とおっしゃってました。Zerinさんもいずれ博士号を取得したら母国で活躍するでしょうし、Amanat教授のように、真摯な取組みは必ず誰かが見てくれているものです。「誰かが必ず見ている、見てくれている」とは、國分正胤先生が直接、24歳の私に言ってくださったお言葉ですが、その後に、「だから頑張りなさい」と続けられました。このお言葉は、人生を重ねるごとにその通りだ、と感じます。
Hamed先生との共同研究も、今後、どのような展開になるかは分かりませんし、続けるのが困難になるステージもあるとは思いますが、これまで続けてきた土台を大切に、私らしく、しつこく続けたいと思います。
今回の夏休み中には、かなりの仕事を片付ける必要があるのですが、前半は、9月17-18日にベトナムのダナンで開催される国際会議の論文執筆で終わってしまいそうです。教え子のNamさんが主催者の一人として大活躍する会議で、私もKeynote Lecture (実は初めてです)をすることになっており、研究室から、私、小松さん、M2の木下さんが論文投稿し、少しでも盛り上がるように貢献できればと思っています。これも、何につながるかは分からないけれど、やると決めた以上は精魂を込めて行うことにします。
夏休み期間も今日を含めてあと4日。明らかに、behind scheduleなので、今日あたりからパラレルに仕事をこなしたいと思います。夏休みの宿題、の気分。
今日の午前、私が主査を務める博士論文の審査会が無事に終わりました。
スリランカからの留学生、Chamilaの博士論文で、論文タイトルの和訳は「NATMトンネルの二次覆工コンクリート天端部に発生する軸方向ひび割れ抑制のための応力の経時変化の分析」です。
東北の復興道路等で、トンネルの品質確保に深く関わるようになったため、この研究テーマを設定しました。
私が主査を務める博士論文は、これで6つ目になります。そのうちの一つは2016年3月に修了の二宮さんの山口システムのもので、残りの5つが研究室の博士課程の学生たちのものになります。5つのうち4つが留学生(ベトナム、パキスタン、ベトナム、スリランカ)の論文です。残りの1つが、助教の小松さんの論文です。
博士課程の学生たちの博士論文は毎回死闘に近い様相となりますが、今回もよく頑張ってくれたと思います。私も、温度応力解析や、トンネルの二次覆工コンクリートの挙動、実構造物での計測等について深く勉強させてもらいました。学んだことは、もちろん今後の実構造物での品質確保、ひび割れ抑制、に活用させていただきます。
博士論文の研究は、大学の教員の仕事の中でも最重要業務の一つ、と私は思っておりまして、当然ですが相当に私の時間も費やします。今回のChamilaの場合も、トータルでは相当な時間を費やして、議論を重ねたかと思います。
彼の1年目に私のフランス渡航が重なっていたことや、実構造物での計測での検証も行っていたこともあり、ジャーナル論文への投稿ができておらず、それはこれからのお楽しみになります。
今夜は、彼の労をねぎらうための、二人での食事会です。お互い、いろいろと思いがあると思うので、それを交換し合って、今後の関係につなげます。
今後も、博士論文のテーマ設定に頭を悩まさないことはないだろうし、私の研究の力量からして、まだしばらく死闘が続くだろうし、最後までそうなるかもな、と思っています。
研究が上手な研究者ではありませんが、それでもやはり、研究から最も多くのことを学び続けていますし、やっぱり研究が好きなのだな、と感じます。
明日は、招へいしているカイロ大学のハメド先生の実質的な最終日。共同で指導している中国人留学生のレンガ積み供試体の載荷試験です。暑い実験室ですが、久しぶりの大型載荷試験で、私も楽しみです。
私の研究室は、来られたことがある方はご存知と思いますが、多くの小さな居室に分かれて教員、スタッフ、学生が活動しています。
私自身は大部屋が好きな人間ですが、教授、准教授は個室、スタッフ、学生も4つの居室に分かれて活動しています。それとは別に、研究資料やミーティングをするための部屋が一つあります。
現在、カイロ大学教授のHamed先生が、私の招へいにより3週間弱の日本滞在中のため、このミーティングスペースで仕事をしています。
私も彼の滞在期間中、なるべく余計な出張を入れないようにして、共同で指導している複数の研究の議論や実験、数値解析などに時間を費やしています。
昨日、4日は私も終日大学にいたので、ミーティングスペースでなるべく一緒に仕事するようにしました。
共同で指導している中国人留学生の趙君は、レンガアーチ高架橋の耐震解析を研究していますが、Hamed先生の滞在中にレンガ積み部材の載荷試験も行い、数値シミュレーションもHamed先生に指導してもらっています。
昨日の午後は、ミーティングスペースで、趙君がHamed先生に数値シミュレーションの指導を受けていたので、私と、同様の研究に関わってきたバングラデシュの留学生のZerinさんも同席していました。
私は、最終審査の迫ったChamilaの博士論文の添削が急務であったため、ミーティングスペースにいるものの英語の博士論文の添削をしていました。しかし、耳では数値解析の指導の議論を聴いているので、重要な局面になると手を止めて、議論に加わりました。
Hamed先生が、「ミーティングスペースで皆で仕事をするのはとても良いね。お互いに刺激し合うし、何より楽しいし、アイディアも色々と出るし。」と話しました。
皆、同感でした。
大部屋で仕事をする方が、私も集中します。私の仕事をしている姿を皆、見ていると感じるのもその理由の一つでしょう。
自分の仕事をしながらですが、ときどき手を止めて参加する議論では、様々なアイディアも出て、研究が前進します。
小松助教もミーティングスペースでの共有の時間を有効活用しようと努力しているようですが、研究室全体で様々な議論が活性化することを願っています。
昨夜は久しぶりに娘二人と一緒に三人で寝ました。
子どもたちが小さいころは当たり前の光景で、絵本や世界・日本の民話を読み聞かせながら寝ることもしばしばでした。
2013年秋からのフランス渡航、2015年1月の私以外の家族のフランスからの帰国、により、住居環境についても激動が続き、特に家族全員が日本に戻ってからは、娘二人と三人で寝る機会も大きく減ってしまいました。今年は長女が中学受験ということもありなおさらです。
昨夜は、奥さんの帰宅が遅く、私が子供たちと過ごす役割だったので、夏季講習からの帰りの長女のお迎え、夕食、風呂などを済ませ、子ども部屋で三人で寝ました。
次女は久しぶりに三人で寝ることもあり、何か本を読んでほしいと言い出し、結局、宮沢賢治の「注文の多い料理店」になりました。
これまで何度も何度も読んだ本ですが、子どもたちがとても好きな本の一つで、改めて読んでもいろいろと感じさせられる本でした。
風呂に入る前に、子どもたちが写真集をひっぱり出してきて、自分たちの小さいころの保育園に通っていたころの写真を、三人でワイワイ言っていたことも、子どもたちにも何かを感じさせたのでしょうか。
絵本の読み聞かせの後、川の字になって寝る、というのは大人にとっても、子どもにとってもよいものです。何か安らかな気持ちで安心して眠りに付く感覚を抱きます。
いずれ無くなってしまう機会です。まだもうちょっと、自分の娘たちに本の読み聞かせをする機会があるでしょうから、大事にしたいと思います。
年を重ねるごとに、家族との関係は変化していきますが、今は今でもちろん楽しく、今後も変化していくこと自体を味わっていければと思います。
横浜国立大学のオープンキャンパスが、8月5日(金)、6日(土)と開催されます。受験生や高校生がメインのお客さんです。そのご家族も。
このブログを見てオープンキャンパスに来る方がいるのか分かりませんが、私は6日の模擬講義で登場しますので、よろしければ聴きに来てください!
タイトルは、「台湾人に神様のように尊敬され続ける八田與一(はったよいち)が人生をかけた土木事業」 です。
30分くらいの講義になりますが、聴いた方々が、土木ってすごいな、面白そうだな、やりがいがあるな、都市科学部の都市基盤学科に入学したいな、と思っていただけるよう、全力を尽くします。
教育人間科学部8号館、203教室が会場で、私の講義は13時ごろからになるかと思います。
高校生じゃなくても来てもいいですよ!
8月になりました。7月は参院選、都知事選もあり、今年度の第二次補正予算の行方も含めて、我が国の将来がどうなるのか、気になることばかりですが、様々な職種の方々が全体的な空気に支配されず、本来あるべきと思う選択を重ねることでしか、良い方向に行かないのだろう、と思っています。
7月後半はやや低空飛行が続いていましたが、天候も不順だし、そういうときもあります。墜落だけはしないように、多少の仕事の漏れ、遅れは仕方ない、と割り切って、フラフラと低空飛行しておりました。子どもたちは夏休みで、それぞれ夏季講習やらサマースクールやらで、各自のチャレンジを頑張っております。GWに始めた新たな趣味(元から好きではあったが)の水泳も続けており、ほぼ同行する次女は25mをたくましく泳げるようになり、自信も付けています。私も1100mを毎回泳ぐようにしており、水泳の体力は確実に付いているようです。そのうち、1500mに目標を上げたいと思います。
7月末にカイロ大学からハメド教授を招へいし、8月12日まで共同研究を行います。3年連続で招へいしており、共著の論文もジャーナル論文(Jounral of ACT, ASCE)も含め生産できておりますので、今後も発展的な関係となるように、真摯な議論を重ねたいと思います。
今年度は、7月の低空飛行はありましたが、研究活動の巻き直しを様々な観点で図っているつもりです。ハメド先生との連携もそうですが、いわゆる基礎的な研究に関する外部の研究機関や企業との連携ももう一度強化しようとしています。
農研機構との連携もその一つで、SIPのプロジェクトに参画させていただいていますが、今年度からは学生二人が農研機構の研究設備もフルに活用させていただき、興味深い実験をたくさんさせていただいています。M2の木下さんが大活躍してくれています。自分たちの研究室だけで閉じて活動すると、様々な限界にぶち当たるのですが、適切に外と連携すると、様々な可能性に巡り合うことができます。また、今年度は、農研機構の懐に飛び込んで研究をしています。すなわち、彼らの強い研究テーマに我々が入り込んで行って研究を行っています。その方が、彼らの知見や経験を最大限に引き出せるし、我々も大いに勉強させてもらえます。その中で、我々の強みを加味していけば、良い研究になるのではないか、と感じ始めています。
ゼネコンや材料メーカーとの連携も、今年度は私が主体的に動くことで、再構築を模索しようとしています。今のところ、順調に再構築が始まっているように思います。
来週の8月9日(火)10:30~、土木工学棟2Fのセミナー室にて、私の指導するスリランカの留学生のRankoth Chamilaの博士論文の最終審査です。公聴会ですので、ご興味があれば、ぜひご参加ください。
論文タイトルは、"Investigation of time dependent stress at crown of second lining concrete of NATM tunnels for mitigating longitudinal cracks" で、
和訳は、「NATMトンネルの二次覆工コンクリート天端部に発生する軸方向ひび割れ抑制のための応力の経時変化の分析」 です。
ぜひ、ご参加ください!
今週は、この博士論文の最終審査に向けた指導に注力しています。その他にも、ハメド先生と共同で指導してきた留学生ZerinさんのバングラデシュのRC中層ビル+レンガ組積壁の耐震解析のJournal of ACTへの投稿原稿の仕上げ、ハメド先生と共同で指導するレンガアーチ高架橋の耐震解析と実験(中国人留学生の修士研究)、9月にベトナム・ダナンでの国際会議で発表する予定のM2木下さんの英語論文の添削、
と、インターナショナルな仕事満載で、時間をやりくりして対処します。
研究する時間がある、ということに幸せを感じて、研究以外の業務をなるべく効率的に処理できるよう、自己マネジメントですね。
8月中旬は、多くの執筆すべき原稿を抱えていますので、もりもり執筆できるよう、低空飛行から上昇気流に乗りたいです。