細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

少しずつ

2018-06-29 11:00:14 | 人生論

一つ前のエッセーで書いたことにも通じますが、人間とは少しずつ自分の関心や世界を拡げていく方がよいように思います。

子どもが急にインターネットを使うようになると、あまりにも膨大な情報に触れるようになり、基本的には有害かと思います。

我が家でも子どもたちが少しずつそういうお年頃になってきておりますので、たまに不満を聞きながら、たまに話し合いながら、SNSやインターネットとの付き合い方を試行錯誤しております。昨夜は、長女と結構話し合いました。話し合ったきっかけはインターネットだったのですが、結局話は日常の生活の様々な悩みの話になり、それを聞いているうちに長女の部活のバスケットボールのディフェンスの話になり、最後は二人でマイケルジョーダンのディフェンスや、シカゴブルズ時代の最後の3分間のプレーを私のスマホで見ておりました。いろいろと悩みを抱えていたようですが、多少すっきりしたようです。何事も、適切に話し合うことが大事です。

昨日の夕方は、私が最若手のある打ち合わせに出席していました。岡村甫先生、那須清吾先生、小澤一雅先生、沖大幹先生らの大先生方の打ち合わせに呼ばれて同席して聴いておりました。SSMSという社会マネジメントシステム学会、で2019年9月に第12回の国際シンポジウムを発祥の地である日本で開催することになり、私もorganizing chairpersonの小澤先生をサポートする立場で声をかけていただきました。このような仕事も、10年前であれば重荷でしかないと思うのですが、少しずつ少しずつ拡がってきた現在では、お役に立てるように感じます。

当然に、学内での役割も少しずつ拡がっていくかと思いますが、一気に拡がらない方が結果的に長続きするし、拡がる役割に対応するためのモチベーションや実力も適切に備わっていくように思います。10年くらい前は自分自身や研究室を何とかすることで精一杯でした。

たまには大きな環境の変化や、大きなショックも人間には必要かと思います。それは私も何度か経験してきました。

でも基本的には人間は少しずつの変化に、日々適切に対応していく生き物であるかと思います。

今日はものすごく暑い一日で、6月最後の平日ですが、夜は19:30からお台場のナイトマラソン(7km)に出場します。国内のマラソンレースに出場するのは初めてです。

7月は相当な数の国内出張が予定されており(現時点ですでに、仙台、鞆の浦、神戸、豊橋、十和田、つくば、大阪、宮崎、熊本、那覇、水沢江刺、函館)、熱い夏になりそうですが、とにかく体力勝負なので、今夜のマラソンもそのための1ステップとして楽しみです。


依存

2018-06-21 09:46:55 | 人生論

16日の土曜日、女子中学校に通う長女の保護者会に参加しました。講堂で専門家の講演を聴きました。年間に300回くらい講演される方だそうで、テーマは、スマホ、ゲーム、LINE/SNSなどとどう付き合うか、というものでした。

講演のやり方、聴衆にペアを作らせて議論させる手法、なども含め、とても勉強になり、考えさせられました。

上記のやっかいなツールに対しては、リスクを適切に知った上で、依存し過ぎず、自立した人間になっていくための様々なヒントをもらいました。

リスクが極めて怖い。講演では、ゲームの恐ろしさから説明がありました。ゲームをすること自体が悪いことではなく、気分転換にも効用はもちろんあるでしょうが、依存してしまった場合のリスクは想像を絶します。完全にゲームに依存したしまった状態から治療を受けて正常な状態に戻ったある若者から聞いた話だそうですが、完全に依存していたときは、ゲームの世界が現実なのか、現実の世界が架空なのか、区別がつかなくなっていたそうです。それくらい今のゲームはリアルなのだそうです。私たちファミコン世代とは違う世界に、多くの子供たちがさらされている、という現実をまず知る必要があります。

LINEも怖いようで、特に女子が陥りやすいようですが、イジメの状態になってしまうと、学校でない時間でも逃げられなくなる。24時間つらい時間を過ごさなくてはならない状態もあり得、非常に怖いそうです。

とは言え、ゲームはダメ、スマホもダメ、LINEもダメ、と否定しても仕方なく、仮にこれらの問題を克服したとしても、また新たなツールが出てくるに決まっているので、いたちごっこになるそうです。

親と子どもで考えるべきは、こういう時代に、「どういう能力を身に付けておくと、幸せに生きていくことができるか」を一緒に話し合うことであり、対話を重ねていく必要があると私も感じました。講演中に隣近所の親御さんたちと、このことについても話し合いました。答えは一つではなく、いろんなやり方があろうかと思います。

親と子が一緒に過ごす時間が大事だそうです。特に、共同(協働)作業をするとよいとのこと。手間暇かけることの大切さ、面白さ、を知っていくことが大切。

以上のような話を講演を聴いた土曜日の夕食時に家族にしました。そうすると、敏感な次女が「夕食後にみんなでトランプをしよう」と言い出しました。実際にやり、会話が弾みました。

また、翌日の日曜日は朝一番で子どもたちと三人でジムに自転車で行き、ランニングや水泳などそれぞれの好みに合わせて運動しました。

うちはゲームはあまりやりませんが、スマホやLINEの時間を少しでも減らし、それ以外の真に大切な時間を少しでも増やす努力をすることが効果的のようです。

依存は子どもたちだけの話ではなく、大人たちで依存している人も決して少なくないように世の中を見ていても感じ、非常に怖いです。

ほどほどに、というのは酒やギャンブル等にも当てはまり、やはりいかに本来的な生き方の時間を増やすか、自立するか、が大事なのだと思います。

私も、スポーツに投資する時間を増やすことで体を鍛えて心もリフレッシュすると同時に、酒への依存度を減らすことも4月以降実践しています。


趣味の持続

2018-06-14 17:39:34 | 趣味のこと

2016年1月11日ですから、今から2年半くらい前の、体の劣化についてのエッセーがこちら

右ひざが痛い、と書いており、それを天からのサインと捉え、自身の体のメインテナンスを頑張ろう、という内容です。

この後、カイロプラクティックを再開し、2016年GW辺りから水泳を本格的に始めるようになりました。2017年GW辺りからはロードバイクに乗り始め、自分なりに少しずつチャレンジを始めていました。

2018年に入ってからは、大会にも参加する、という方向に趣味を拡張し、4月28日に初心者用のトライアスロン教室に参加。5月20日には大槌ヒルクライムに出場し、完走。

大会っていろんなのがあるんですね。情報もいろいろと入るようになってきました。

6月29日(金)には台場でナイトマラソン(7km)に出場予定。

7月1日(日)には、今度はトライアスロンの実践教室で、東京オリンピックのトライアスロンの会場(台場)で実際にスイムスーツを着て泳ぐそうです。大丈夫かしら。。。

さらに、12月2日(日)には、MINATOシティハーフマラソンに登録し、無事に受け付けられました。。。22年前にホノルルマラソンを完走して以来のRUNのチャレンジになりますが、右ひざは持ちこたえてくれるでしょうか。。。

一人で趣味的にやるのも十分楽しいですが、やはり大会に出ると、トレーニングもモチベーションが高まるし、達成感も味わえて楽しいです。

元々、足とハートで稼ぐ研究者のつもりですが、45歳に至って、「とにかく体」「続けたもんがち」「誰でもできることかもしれないけど、誰も真似ができないくらいしつこくやり続ける」ことが大事と思っており、そのためにも体を鍛えることは趣味にし続けたいと思っています。


梅雨

2018-06-07 06:15:49 | 人生論

若いころは梅雨でジメジメした時期はとにかく嫌いでした。昨日から関東も梅雨入りしたとか。

今でも本当にジメジメした雰囲気は好きではないかもしれませんが、以前とはかなり受け止め方が変わってきています。冬の乾燥した時期より肌も楽だし、草木が青々としている様子に生命力を感じる6月初旬は、比較的好きな時期に変わってきています。

いろいろなことが変化していくし、いろいろなことが折り重なっていきます。

昨年度まで6年連続で、鞆の浦を題材にした卒業研究を行ってきました。今年は卒業研究のテーマからは無くなりました。希望する学生がいればテーマにしてもよかったですが、誰も希望しなかったので、テーマにしませんでした。私はもちろん、鞆には関わり続けます。

新年度が始まって2ヵ月が経過し、そろそろ鞆や鞆で知り合った方々のことが気になり始め、昨日、各方面と連絡を取り始めました。虫の知らせ、だったのかもしれませんが、やはり行くべきタイミングでした。6月25日(月)を一日空けて、その前日も活用すると思いますが、鞆、私の友人たちへの訪問をします。これまでずっと継続してきた鞆中や鞆小学校での防災授業が今年はどうなるのか分かりませんが、私個人はプレーヤーとして関わり続け、少しでもチャンスがあれば模索してみたいと思います。

今週はかなりの時間を研究に費やしています(当たり前、ですね)。JR東日本との共同研究、首都高速道路との共同研究(こちらはまだ契約締結前ですが、すでに全力疾走。。。)の打ち合わせや現地調査も月曜、火曜に行いました。本日木曜日は、私が委員長を務める非破壊検査協会の透水・吸水試験に関する委員会を横浜国大で開催し、東京理科大の今本教授らゲストの専門家も3名お呼びして、勉強します。そのために、研究室内にも吸水試験のための勉強会を4月に組織し、拙いチームながらも勉強を重ねてきました。今日はその勉強会の成果も発表します。吸水試験方法の規格化に向けて、粘り強く研究を進めたいと思います。

明日、金曜日は土木学会の表彰式で、山口システムの受賞メンバーで表彰式にも参加し、こじんまりとした祝賀会も開きます。

来週、月曜日は、山口県で受賞報告会が開催され、私は記念講演を行います。50分程度時間をもらっていましたが、私からの申し出で30分にしてもらいました。私はいつも、その場で最も話すべきこと、話したいことを話すようにしていますが、今回の講演では、私の目から見た山口システム物語、をほとんど写真を使って話すことにしました。とても楽しみです。

せっかく山口県に行くので、月曜日、火曜日をフルに使って、山口システムを活用した研究のための調査・打ち合わせを行います。二宮さんや山口県、建設技術センターの方々にフルサポートいただき、構造物の調査や、これから行う研究のための打ち合わせもセットしていただきました。山口データベースの情報に加え、さらに情報を収集、情報の創造を行い、機械学習を活用する研究です。上手く行くか分かりませんが、私もとても楽しみにしています。

変化は続きます。私自身も、状況も、常に変化します。終わるものもあれば、つながっていくものもあります。

昨日から今朝にかけて、様々なことを感じ、複雑な気持ちです。感受性が高まっているのかと思いますが、今日も一つ一つの時間を大切に過ごしていきたいと思います。