細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

スポーツマン

2017-12-29 11:47:28 | 人生論

高校の1、2年生の頃はスポーツマンであったと思います。バスケットボール部の部活動に打ち込んでいた青春時代でした。

高校3年生のときも試合に出ていましたが、やはり受験モードであり、一番打ち込んでいた時期は2年生まででした。

大学に入ってからもテニスをやったり、バスケサークルでバスケをやったり、とそれなりに運動していましたが、だんだんと運動から遠ざかるようになりました。

結婚後、子どもが生まれるころまではスポーツクラブに少し通ったり、という時期もありましたが、子育てが忙しくなり通うのもやめてしまいました。

運動の習慣が少しずつ戻ってきたのは30代終盤に朝の体操を始めてから。その後、30代最終版の肩痛や、40代序盤の右膝痛などをきっかけに、現在の運動・体操や体へのケアの習慣を構築してきました。

高校の頃は周囲にも運動をする人が多い中で、スポーツマンであることに一種の憧れのようなものも感じつつ、弱いチームながらも何とかバスケットボールが上手くなりたいという気持ちで頑張っていました。

40代半ばになると、皆が皆、運動するわけでは決してなく、健康に配慮してそれなりに運動しているだけで、同年代の中では相対的にスポーツマンになってしまうように思います。

昨日は、2km泳ぎました(600mの水中ウォーキングも含む)。その後、カイロプラクティクに行って、一応、仕事納め。長女が体調を崩したこともあり、27日、28日の予定が変則的になり、大学での勤務は26日が最後になってしまいました。

今日29日も長女の看病のため自宅待機ですが、仕事も年末年始モードに入り、学生の投稿論文の添削や、私自身の原稿の執筆は今日から本格始動です。

スポーツジムも明日まで開いているので、年内最終スイミングや、年内最終ショートツーリング等も交えつつ、おっさんスポーツマンらしく一年を締めくくりたいと思います。

来年以降、今年に達成できなかったしまなみ海道のツーリングや、短い距離でよいのでマラソン大会への出場、そしていつになるか分かりませんが、トライアスロン(軽めのもの)への出場が実現するよう、おっさんスポーツマンのレベルを徐々に上げていこうと思っております。


教員と学生

2017-12-19 20:26:24 | 教育のこと

昨日は月曜日でしたが、あまり調子の良くない日でした。バイオリズムなのかと思いますが。

調子が良くないと考え方もネガティブになりがちです。朝から研究室ゼミ、教室会議、打ち合わせ、研究室スタッフミーティング等々で早くも夕方。この日は研究室の忘年会だったので、横浜へ向けて出発するまで翌日の土木史の講義の準備等をしていました。

仕事がさばき切れず、横浜へ向かうバスの中でも翌日の講義の準備をしていました。低いバイオリズムのまま、忘年会へ。

忘年会中もあまりテンションは上がりませんでしたが、それでも学生たちと話しているうちに、またお酒が進むうちに、少しずつ元気になってきました。

数年前に卒業したOBも一名参加してくれたこともあり、結局5名(現役研究者や将来研究職を一応希望している学生たち)で行きつけ?の立ち飲み屋で二次会。研究哲学について語り合うはずが、バカな話をしていたように思いますが、ガス抜きができました。

さて、かなりの二日酔いで起床。珍しく7時15分ごろまで寝てしまい、急いで準備。

行きの電車の中でも土木史の講義の準備。大学到着後は研究の打ち合わせやら来客やらでバタバタっと12時半になってしまい、土木史の講義のため講義室へ。この辺りから昨日の低いテンションは強制的に元に戻っていました。

今日の講義のテーマは「運河」でしたが、宇沢弘文先生の「社会的共通資本」(岩波新書)の冒頭部や、ゲーテの「ファウスト」の結論が土木であること、日本史の5つのスペクタクル(海音寺潮五郎説)などなどの雑談からスタートし、2014年に娘たちと行ったフランスのミディ運河の写真や、2012年に土木の学生たちと行ったイギリスのポントカサステ(世界遺産)の写真なども見せました。メインは青山士の動画(パナマ運河)でした。

今年の土木史は1年生のレポートの全体的な質が極めて低く、そうであることをそのまま伝えました。もっと発奮していただきたい。

2年生以上の学生のレポートは相対的に質が高く、中には極めて優れたレポートもあります。これもそのまま伝え、これからも期待していることを伝えました。

そして、今日、11回目(年内最後)の講義が終わり、帰宅時に2年生のレポートを読んでいました。秀作が多く、今日の講義中の檄も効いたのかなと思います。

例年、年末が近づいてくるころに、土木史の学生のレポートに涙することも少なくありませんでしたが、今年はまだ一回も涙したことがなく、そのことも今日の講義で伝えました。私の感性が鈍ったのか、私の講義力が落ちたのか、学生のレポートの質のせいなのか、理由は知りません。

今日の帰りのバスの中で、化学系の学科の2年生の女子学生のレポートで、初涙2017。

土木の学生たちのレポートの質もいつもよりも高く、教師冥利に尽きる幸せな時間でした。それなりに時間はかかりますが、教員と学生の相互意思疎通、信頼関係の醸成はやればできます。

帰宅前には研究の打ち合わせもいくつかしましたが、学生たちの研究も勝負所に入ってきたものが少なくなく、こちらも奮起させられました。年末年始は、学生たちの投稿論文の執筆・添削作業に時間をたくさん使えるのが楽しみです。

低空飛行からスタートした月曜でしたが、学生たちとぐちゃぐちゃやっているうちに元気になりました。根っからの教師、なんですかね。

明日からは石川、福井へ出張です。北陸新幹線の延伸の工事の関係です。品質・耐久性確保。。。北陸の夕食が楽しみ。。。


東北の品質・耐久性確保の状況

2017-12-15 10:36:54 | 研究のこと

今年度はあと3ヵ月半、残っておりますが、例年の厳しい状況に比べると私自身への負荷は若干緩いようにも感じます。感覚的なものなので、麻痺しているだけなのかもしれませんし、居室が相部屋になったので、個室のときと少し気分が違うということもあるかもしれません。

昨年度までは、東北地整の品質・耐久性確保についてもかなり組織的に、様々な取組みを実践してきたと思いますが、今年は少し落ち着いた状況と言えるかもしれません。私自身も、相変わらず東北や各地での講習会の講師も務めていますが、それよりは、各地域の個別の現場での品質・耐久性確保を、実務的な研究として地道に推進する、ということに注力しているように感じます。

12月8日も一日、釜石や陸前高田におりましたが、すべて具体的なプロジェクトに関係した打ち合わせや調査・視察、でした。

東北復興道路に関わり始めてから5年半近くが経過しましたが、さすがに短い時間ではなく、その間にいろいろな展開がありました。また、非常に多くの方々との出会いもありました。私自身もとてもたくさんのことを学ばせていただきました。

東北のシステムの改善、発展ももちろん続くと思いますが、マクロ的には山口、東北から他の地域への展開が本格的に始まろうとしているステージ、とも見ることができます。

展開も楽しいのですが、展開するためには基礎、底力がしっかりとしている必要があります。それは、しっかりとした哲学であり、また地道な研究成果の積重ねです。基礎、底力がしっかりしていない状態では一瞬で化けの皮がはがれます。

そういう意味では、今は次の大きな展開に備えて、力を蓄え、刀を研ぐ時期、とも言えるかと思います。

品質確保の委員会(350委員会)も仕切り直し、私は幹事長として切り盛りすることになりました。養生の委員会(356委員会)も比較的若い元気のあるメンバーに恵まれスタートしました。こちらは、私は委員長として皆さんに活躍していただく場を盛り上げる役割です。どちらの委員会も、品質・耐久性確保に深く関わる研究委員会です。

私自身、いつまでも未熟な研究者であると思いますが、多くの研究テーマが実構造物や実社会と直接関係するものとなっており、実物からは本当に鍛えられ、多くを学ばせていただいています。

未熟ゆえに間違いも犯しますので、焦って研究成果を発表する、というような気持ちはほとんど持たないようになってきました。じっくりと検証を深め、一度食らいついたらしつこくいつまでも取り組む、という姿勢で、未熟者なりに少しでも社会に貢献できるよう、研究に取り組みたいと思います。

東北、山口、群馬、九州、等の実構造物での研究に直接関わることができているのは、幸せな境遇ですね。


柔軟体操

2017-12-15 08:23:08 | 人生論

師走も半分が終わります。今日、15日は山口県の岩国の日帰り出張。山口大学の中村秀明先生と共同研究の打ち合わせ+午後の森ヶ原第一トンネル(山口県発注)の品質調査、です。昨年度のような大々的な展開はありませんが、地道な研究を各地域で行っております。いずれ、大きな展開は来るはずで、そのときに底力が問われますので、こういう地道なステージももちろん重要です。

土木史の講義も10回が終了し、19日(火)に第11回を行って、年内は終了。意識がかなり変わってきた学生たちも少なくないようで、私の大事な仕事です。

この講義でも学生たちに伝えている「真実」の中で、「プライマリーバランスが日本を滅ぼす」といったことや、「根源が財務省である」「財政破綻問題は存在しない」といったことは、ほんとにほとんどの日本人が知らないのですね。横浜国大の土木の教員たちの忘年会でこの話題になりましたが、残念ながら、多くの教授、准教授の認識も乏しいものでした。5年くらい前の私の認識と一緒で、問題の本当の根幹をご存知ありません。端的に言いますと、「大学の予算が減っていくことは、仕方のない世の中の流れだ。だって、日本政府にはお金はないのだから。」という認識をされています。完全に間違っておりますが。

土木の大学教員ですらこのレベルなので、ほとんどの国民は真実を知らないのでしょうね。これでは日本は変わりません

土木史の講義の影響は大きいと思いますが、身近なところにも波及、ということで、母親にも上記のことを簡単に伝えておきました。興味を持っており、私の推奨する本を読み始めたようです。

さて、冬場は体が硬くなる季節ですが、今年はこれまでのケアに加えて、柔軟体操をさらにレベルアップしています。カイロプラクティクの先生から教わった方法を付け足して、自分なりの柔軟体操を充実させていっています。昨年の年末は腰にかなり張りがあったのを記憶していますが、今年は昨年よりもかなり良い状態で師走の後半戦に臨めそうです。

冬場の月に2回程度のカイロプラクティク、毎朝の体操・柔軟体操、ときどきのお風呂でのマッサージ、週に1~2回程度の水泳、冬場は頻度が減りますがサイクリング、万歩計をつけての歩数計測、体重管理(現在は64kg弱)、節酒(飲酒日45%程度)、可能な限り睡眠を取る、がこの時期の健康管理です。

今週と来週(24日まで)が年内の繁忙のピークで、無駄にできる時間はほとんどありませんが、ほぼストレスなく気持ちも充実しているので、質の高い仕事をできるようテンションを上げていきたいです。


たけのこの里(練乳いちご味)

2017-12-06 09:14:55 | 職場のこと

繁忙期も最初のピークに差し掛かり、人間の体の中で最もエネルギーを消費するらしい、脳みそが非常に疲れます。

昨日の火曜日は、毎週恒例の土木史の講義ですが、昨日のテーマは「世界を変えた鉄道」です。毎回、深くて重いテーマですが、今回も全力で講義しました。

冒頭は、福沢諭吉の「文明論之概略」から引用する形で、文明(Civilization)について説明しました。土木工学がCivil Engineeringですので、9回目の講義になると、今日の説明もすんなりと入る学生も少なくなかったようです。

私の講義のこの回では、元JR東日本会長の山之内秀一郎さんの著書「新幹線がなかったら」「なぜ起こる鉄道事故」や、仁杉巌さんの「鉄路の安全を守る」から引用する形で、鉄道システムを安全に運用することの難しさ、歴史を教えます。列車が高性能であることももちろん重要なのですが、それよりもむしろ、線路、軌道をしっかりと維持することの過酷さ、難しさ、重要さについて学生が気づきます。

最近の火曜日は、土木史の講義を全力で行った後、夕方に仕事をしていると脳みそのエネルギーが枯渇し、頭の働きが極めて鈍くなるのを何度か経験しました。

昨日の場合、朝も、土木史の講義の直前まで研究のミーティング。講義終了後に会議一つ、その後、また研究のミーティングが続く、というスケジュールでした。明らかに脳みそのエネルギー不足に陥りそうだったので、15:50からの博士課程の学生の毎回ヘビーな打ち合わせの前に、学内のコンビニで、たけのこの里(練乳いちご味)なるものを購入。事務室の女性スタッフたちにもいくつかおすそ分け。私もいくつかほおばって、さらにジンジャー風味のカゴメの野菜ジュースも飲んで、研究打ち合わせへ。

エネルギーを補給した頭の働きはいつもより格段によく、この研究のある局面も打開できたように思います。

その後も、何度か脳みそがガス欠になりかけたので、そのたびに、たけのこの里とジュースでエネルギー補給。18時ごろまで研究ミーティングをいくつかこなすことができました。

帰宅後は、珍しく家族そろって夕食。手伝いに来ている母親の鍋料理で皆で団らん。長女は中間テスト真っ最中でストレスが溜まっているようでしたが、皆で健康的な食事をいただき、会話しました。

夜は疲れ切った脳みそも休めるため熟睡。

脳みその働きがいまだに向上しているのか、すでに衰えに入っているのか分かりませんが、とにかく鍛え、栄養を与え、よく休ませるしかありません。

脳みそが酷使される環境で働けることに喜びを感じ、トレーニングを重ねていければと思います。そうすることで社会に何らかの貢献を続けることができるかと思います。

今日の水曜日は、つくばで屋外試験体の非破壊試験での計測。様々なツールを持ち寄っての計測です。寒い。

明日、木曜日の夜に、釜石に入ります。8日の金曜日は一日、南三陸国道事務所の管内で、復興道路プロジェクトの実務・研究です。


師走の週末

2017-12-03 14:19:44 | 人生論

12月に入りました。

繁忙期の年度後半戦に入り、2ヵ月が経過しました。様々な臨時の仕事も入ってきて、否応なしにトップギア近くに入ってきています。ギリギリのフル回転は長続きしないので、多少なり余力がある部分はほぼ睡眠に当てて、今後の展開に備えています。

昨日、今日の土日は出張もなく、ごく普通の週末ではあるのですが、師走らしく、様々な活動をしながら自身をトップギアに入れようとしています。

師走の初日、12月1日(金)の午後は、私が土木学会で初めて委員長を務める356委員会(養生)の第3回目の全体委員会でした。話題提供は興味深いものが多かったですが、これからいよいよ委員会活動が本格化します。平均年齢の若い委員会だと思いますので、委員長としての私に求められる役割も自覚しつつ、私もたくさん勉強したいと思います。懇親会も大いに盛り上がりました。

昨日の土曜日は、まず朝に出勤して、博士課程の留学生(D3)の研究打ち合わせ。関連する研究者、学生にも声をかけて、公開の打ち合わせとしました。高耐久床版のひび割れシミュレーションで、研究自体も佳境に差し掛かろうとしているので、シビアなディスカッションです。シビアなディスカッションを通してのみ、研究に取り組むプレイヤーがぐいっと引き上げられますので、重要なステージと思っています。周囲の聴衆は、シビアな雰囲気を体感してもらい、自身の研究の場で体得してもらえればと思っています。

研究打ち合わせ終了後、スイミング。久しぶりでした。500mの水泳と600mの水中ウォーキング。この日は、出勤時にもウォーキングを取り込み、日中のみで13000歩、さらに1100mのスイミング(水中ウォーキング含む)、とスポーティーな一日にもなりました。

その後、以前からのかかりつけの医院にて、インフルエンザの予防接種と、花粉症の薬の受け取り。1月ごろから必要になる薬なので、予防保全の段取りです。

土曜日の夕食は、中間試験直前の長女との話し合いにより、お好み焼き。これも作るのは久しぶり。材料を調達して帰宅しました。調理は次女が手伝いを申し出てくれたので、具たくさん、ヘルシーなお好み焼きを一緒に準備し、家族全員でおいしくいただきました。私の手違いでサクラエビを忘れたので、次女と相談してかつお節を入れましたが、これも功を奏して、非常においしいお好み焼きを皆でいただきました。

途中に二回本屋により、2冊仕入れ、2018年の手帳も購入。1冊は、ベストセラーになっているようですが、私の似顔絵も書いていただいた、羽賀翔一さんの「君たちはどう生きるか」。もう1冊は、三橋貴明さんの最新作。読書欲も非常に高く、かなりの本を並行して読んでいる状態です。

夕食後、You Tubeで番組を視聴しながら就寝。ここのところ休日がなかったため、休めるときは睡眠を優先します。

今日の日曜日は、昨日の睡眠のおかげもありエネルギーが充実しており、とにかくアクティブに動き回ることにしました。

洗濯、長女と二人分の昼食(チャーハン)、部屋の掃除、ゴミ捨て、自転車の手入れ、夕食・週明けのための食材の買出し、食器洗い、夕食(たっぷり玉ねぎとチキンのカレー)、アイロンがけ、などの行動を間髪入れずに行いながら、その合間に様々な仕事を折り込む一日にしています。いろいろな休日の過ごし方がありますが、どんな行動でもよいので、休まずに動き回っていると、飽きることもなく、疲れることも眠くなることもなく、家事や仕事が片付いていきます。「徹底的にアクティブ作戦」。

手段はどうでもよいので、とにかくトップギアに入る必要があり、どうということのない普通の週末を楽しく過ごしております。