細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

話すこと

2015-02-22 07:58:36 | 人生論

未熟であることは、伸び白があることの裏返しである、とは分かっていても、自分を律し切れないときの不甲斐なさは気持ちのいいものではありません。

私の中で、最も嫌な状態の一つが、勉強しよう(読書することも含めて広義で)、という意欲の湧いてこないときです。逆に、そのような意欲が非常に強く、勉強を実践しているときには、 充実感を覚えます。

また、勉強とは、「吐き出す」ときに強く求められます。論文を書くとき、講演で話すとき、指導をするとき、に従来の自分では足りないと感じ、勉強をするきっかけになるように思います。

この一ヶ月程度の、自分の中での低調には種々の理由があるとは思いますが、低調の中でも、人と話すときに自分自身の調子が戻る気配を感じます。特に、研究の議論を外の人とするときに、自分自身が刺激を受けて機能し始めるのを明らかに感じます。

今日からインドのハイデラバードに出張で、普段接しない方々との時間を過ごします。23日のJICAの国際ワークショップでは、私も30分の時間を与えられ、研究の紹介をします。日本の品質確保の動向を紹介し、そこで活用されている技術が、インドのインフラの高耐久化にも活用されるよう、興味を持ってもらえるよう、発表の準備をしたいと思います。発表の準備は、飛行機の中で、になりますが。。。

3月には、「話す」機会が圧倒的に増えます。その過程で、おそらくすっかり元気になるものと思います。

話すだけでなく、文章を執筆する機会も3月中までにそれなりにあるので、これも自身が勉強するチャンス、とありがたく活用できればと思います。

私の中で、重荷になっていたいくつかの外部の業務が、片付いています。フランス渡航をきっかけに、いわゆる禊ぎがほぼ完了したようにも思うので、新年度の27年度は新たなスタートを切るつもりでしっかりと戦略を練りたいと思います。


30代の総括(論文)

2015-02-21 16:18:43 | 研究のこと

30歳のときに横浜国立大学に助教授として赴任しました。その後、30代は同じ職場で大学の研究者として活動したことになります。10年後の40歳のときに、フランスのIFSTTARに1年間、留学させていただく機会を得、自分にとっても様々な意味で良い区切りになりました。

30代の10年間は、もちろん、私にとって初めてで最後の経験ですが、自立した研究者になるプロセスでした。「ポン」と大学に放り出されて、非常に不安を感じる状況からのスタートでしたが、多くの方々との出会いがあり、未熟な研究者でしたが、様々な観点で鍛えていただきました。

30代に取組んだ研究は、論文や解説文などで多く発表してきましたが、駄作も多く、それも含めてベストを尽くしてきた結果です。

私の30代の活動を総括する論文として、「ひび割れ抑制システムによるコンクリート構造物のひび割れ低減と表層品質の向上」が2014年の10月に土木学会論文集に掲載されました。これは、山口県のひび割れ抑制システムの効果を包括的に論じたもので、一つ、しっかりとまとめることができてほっとしています。

もう一つ、「施工状況把握チェックシートによるコンクリート構造物の品質確保と協働関係の構築」という論文を、社会技術論文集に投稿し、先ほど、査読修正を行った原稿を送付しました。この論文で論じている「施工状況把握チェックシート」は山口県で開発され、山口県のみならず復興道路等でも実際に活用されているツールであり、我々の品質確保プロジェクトにおける非常に重要な参考書にもなる論文と思っています。30代の終盤に、品質確保の同志の方々と徹底的に議論してきたエッセンスが詰まっているものです。査読修正を無事に通過できるか分かりませんが、これも形に残ることを願っています。以前、このブログでも書きましたが、この論文の目指すところは、実は私の駄作中の駄作、卒業論文「建設工事システムがコンクリート構造物の品質に及ぼす影響」で達成しようとしていた目標と通じており、私の卒業研究の19年越しのリベンジとも言えます。

論文、というものに対する考え方は様々なものがあると思います。

現在の世の中では、一般的に、論文の数が多い方がよい、論文が多く引用されるのがよい、英語の格の高いジャーナル論文に多く掲載されるのがよい、などの意見が非常に強いです。明らかなグローバリズムの影響かと思います。

本来は、様々な価値があり、分野によって求められるものも違うようにも思います。

私の師匠の岡村先生は、東大工学部の教授会にて、「論文は少ない方がよい。その代り、時間が経過しても変わらず価値の高いものを書いてほしい。」というニュアンスのことを言われたと聞いています。

私は未熟な研究者であると自覚していますが、私の論文や解説文は、私の分野のいわゆる「研究者」と比べると、多くの方に読まれる傾向にあるようです。目視評価法、施工状況把握チェックシート、現実の行政のひび割れ抑制システム・品質確保システム、表面吸水試験など、実務と深く関わった研究テーマが多いことがその最大の理由かと思います。

私の論文の中には、いわゆる研究者以外の、行政や技術者にも読まれるものがあることは自覚しており、よってそれらは英語の論文である意味はないし、難しい数式がこねくりまわされている必要もありません。論文の知見や哲学が、現実の世の中で活用され、応用され、問題解決に貢献することが目的です。

工学の分野に、そういうタイプの研究者がいてもよい。

多様な研究者がいた方がよい。よって、本来は評価も多様なファクターを考慮して行われるべきです。

30代で、自分なりの一つの軸を見つけたので、その軸での研究活動は今後も大事にしたいと思います。

40代に入ってもうすぐ2年が経過しますが、新たな軸を見つけられるよう、また40代の研究を総括することができるよう、創造的にチャレンジを重ねたいと思います。


7割

2015-02-19 08:56:45 | 家族のこと

相変わらずトップギアに入らないままに2月の中旬を終わろうとしています。

昨年の9月末に単身帰国し、10月からの秋学期は相当にタフな期間になるだろうと覚悟してスタートしました。

講義も例年の二倍以上を担当し、修士2年の学生が8名、卒論生が2名の指導もあり、明らかに例年よりは負担の多い状況でした。

昨年の12月の下旬までは、日本各地への出張も何度も重ね、なかなかそれ以上の上積みは厳しいレベルで仕事に専念してきたように思います。

新年に入り、家族とともにパリから戻ってきました。家族それぞれが新しい環境で奮闘を始めました。現時点でいまだに仮の住居ですし、徐々に生活基盤は整ってきているものの、まだフランス滞在の戦後処理の状況です。

修論、卒論の最終審査も終了し、タフな秋学期が何とか着陸に向かおうとしている状況です。

私自身、1月の中旬以降、約1ヶ月ちょっとの間、全力疾走のできない心身の状況にあります。フルパワーの状態の7割程度しか、発揮できていないように感じます。

昨年の激しい活動の反動、とも思われるし、大量の講義が1月末に終了し、かなり放電したので、充電期間中とも捉えられます。

1月に入ってから、まだ一度も東北に出張できていません。それも、トップギアに入らない一つの要因なのかもしれません。

3月には3度、東北出張が予定されています。山口、鞆の浦、福岡への出張も予定されています。

今週の日曜から、短期間ですがインドのハイデラバードへJICAからの派遣という形で出張してきます。ワークショップに出席しますが、目視評価法やSWATの最新情報も含めて、コンクリート構造物を耐久的にするための実践的なノウハウを30分の発表で魅力的に伝えたいと思います。

タフではありましたが、何とか秋学期を乗り切ろうとしています。様々な研究成果も得られたので、論文や解説文、講演等で発信していく段階です。この文章を書いているうちに少しエネルギーが湧いてきました。

今日の午後も、長年一緒に共同研究してきた企業と、今年度の成果についてのミーティングです。


SWATの研究

2015-02-16 09:40:56 | 研究のこと

2月12、13日に、修士論文の審査会が終了しました。明日、17日には、卒業論文の審査会が行われます。

今年度は、6名の日本人の修士2年生、2名の留学生の修士2年生(ただし、Infrastracture Management Program コースの留学生で、母国では実務者や研究者)、2名の卒論生の指導教員を務めましたので、それなりの負荷でした。特に修士の学生は2年間の間に、私の1年のフランス渡航もあったので、やりにくい面もあったかと思いましたが、指導している側から感じたのは、やはり研究というものには人間力や、人格が正直に表れるな、ということです。苦労した学生も多いと思いますが、ここで学んだことを糧に、人生を歩んでいってもらえればと思います。

今年度は、SWATの研究に3名が関与しました。

まだ、一つも投稿論文の形にできていませんが、貴重な知見が得られたと思います。

速報として、以下、お知らせします。

・任意の角度で計測できるようSWATが改良されてきました(香川高専の林准教授の成果)。例えば床版の上面・下面や、トンネル覆工コンクリートの任意の箇所での計測、などです。吸水の方向が重力に逆らう方向の場合もあり、計測角度が計測の結果に影響する可能性も否定できませんでした。今年度の研究で、水セメント比55%程度のコンクリートに対して、計測角度の影響はないことを、t検定で証明しました。また、この研究の過程で、SWATの誤差要因となる様々な知見が得られましたので、SWATの計測マニュアル、という形で実務にフィードバックしたいと思います。この研究の成果は土木学会論文集に投稿すべく、担当学生に原稿素案を執筆してもらいます。

・東大生産研の酒井さんらが提唱している、しきい細孔径(透過代表細孔径)という概念がありますが、SWATの計測結果と、対象のコンクリートのしきい細孔径には、良い相関が見られることが明らかとなりました。まだデータの数は十分ではありませんが、表面から奥行方向へのしきい細孔径の分布も計測しており、来年度以降もデータを蓄積していきます。

・SWATの計測には、コンクリートの含水率が影響を及ぼすことは以前から分かっていましたが、含水率の影響を適切に勘案して、かぶりコンクリートの品質を評価する仕組みの構築が必要です。そのための基礎的なデータが出始めました。実務レベルであれば、今年度のデータを元に、SWATの活用方法の方向性を提示できるかと思います。この研究も、まだまだデータの蓄積が必要なので、来年度以降もデータを蓄積していきます。

SWATに関しては、基礎研究をしっかりと推進することが極めて重要であると認識しておりまして、今年度の成果も論文投稿することはもちろん、これから数年程度でSWATを確かな技術にする覚悟で、基礎研究と現場での実用研究を強力に推進したいと思っています。


少人数ゼミ2014 学生たちのレポート

2015-02-16 09:12:04 | 教育のこと

「土木工学演習」という3年生の必修の演習の中で設けられている「少人数ゼミ」。私のゼミは毎年、「人間学とリーダーシップについて考える」というお題目です。今年は6名の男子学生が受講してくれました。学生たちのレポートを公開します。

① 「人間学とリーダーシップ」を通して 3年 岩間慧大

大切なのは考え方…
自分が直面するすべての事象は、自分の考え方次第でプラスにもマイナスにもなるということをみんなとの議論や先生からのアドバイスから学んだ。柔軟で臨機応変な思考回路をつくっていこうと思う。また、勉強をテストのためにやるのか、将来の自分のためにやるのかではモチベーションが全く違ってくるという、目的意識の重要性についても理解することができた。どう考えるか、それだけで自分の対応やパフォーマンスが変化することを知り、実際に確認することができた。

主体的である…
上に述べた考え方にも似ているが、『〜しなければならない。』と言うところを『〜しよう。〜する。』と言い換えるだけで自分の気持ちに大きな変化が生じることを理解することができた。自ら率先して行動を起こすことで人がついてくる。積極性が大事だとわかった。視野を広くしていろいろなことに気づくことは大切だが、周りのことを気にして文句ばかり言うのではなく、まず行動しなければ意味がないことを再認識した。

人を動かす…
自分一人でできることには限りがある。人間一人では知識も力もわずかなものであるが、協力すれば人数以上の成果を生み出すことができる。そして、協力するには信頼が非常に重要となってくるので、この人にならついていっても大丈夫、この人と仕事をしたい、と思ってもらえるように常に誠実な態度でいることが大切だと感じた。また、『壁』を取り払って話すことの重要性を感じた。壁を取り払って本気で話せば楽しいし様々なことが自分の中に入ってくる。格好つけないでありのままの自分でいることは難しいが、これからメリハリがつけられる、相手に自分をぶつけられる、そんな人間になりたいと思った。

ミッション・ステートメント…
このゼミで最も大きな成果は、やはり、自分だけの原則であるミッション・ステートメントを作ることができたことにある。このミッション・ステートメントを作るにあたって、自分の原則の原則である座右の銘も探してみた。とても心に染み渡る言葉に出会うことができてよかった。座右の銘はこれからも変わらないが、ミッション・ステートメントは学部3年時点と題して作成した。これから自分の立場やスキルの変化に従って常に見直し、付け足し、より良いものに変えていこうと考えている。そして、自分と対話して考えたこの原則に反することは、自分に嘘をつくことであり、恥ずかしいことだと思って、原則中心の生き方に変えていこうと思う。

② 「人間学とリーダーシップについて考える」 3年 上山貴史

(1)ゼミを通して学んだこと、感じたこと
 ゼミを通して「7つの習慣」という良書に出会い、本に書いてあることを斜め読みではなく、しっかりと内容を理解し、友達と議論し、更に自分で実践することは、学部3年で就職か進学かで揺れている私の人生にとって、確かに良いきっかけになったと思います。自分の頭の中で考えたことを人に伝えるという機会に、今までなかなか恵まれていなかったので最初は自分の考えを人に話すことがとても難しく、細田先生も議論が進まない僕たちゼミ生へ何度も提言をしてくださったように、最初はお世辞にも良い議論が出来ていないと思っていました。それではだめだと私たちも感じたので、事前にどのような内容を考えてくるか相談し、中身が濃い議論が出来るように努力した結果、当初よりは濃密な?議論が出来たのではないかと思っています。慣れてきた矢先で、ゼミが終わってしまって少しさみしくも感じています。

 普段、私たちが行っている「学び」というものは教科書に書いてあることを理解したり、暗記したり、つまり元から答えが明確にされていることを「学び」と呼ぶことが多いと思います。はっきりした正解がなく、自分で本質をつかみ取り、噛み砕いていくという作業は今まで全然行ってきたことがなく、先ほども申した通り、最初は自分のそうした学びの能力のなさに挫折しそうになりました。しかし、これから社会に出ていくときや、研究をするときに求められる能力というのは、むしろこっちなのではないか、と考えるようになり、また友達と面と向かって議論することで良い刺激にもなって、徐々に自分の考えを言葉にできるようになりました。

 答えが明確にされていない問題に対してどう向かっていくか、というのは自分が実際に考えることでしか、立ち向かう方法は見つからないのです。現代では自ら「学ぶ」機会というのがそもそも失われていて、みな受動的に「学ぶ」ことしかできなくなっているように思えます。そのような現代で、友達と腹を割って議論するというのは貴重な体験でした。(これが貴重な体験と言っていることがおかしなことなのですが・・・)

 みんなで腹を割って様々なことを相互的に議論できる横浜村塾、期待しています。

(2)ミッションステートメント 2014.12.11
・全ての人と対等で親身に接し、周囲の人を信頼し、信頼されるような誠実な人間になる。
・無知を恥じず、多くの人から色々なことを吸収し、日々自分の能力を高め続ける。
・家族、友人のおかげで、今の自分が存在していることを自覚し、素直に感謝の気持ちを持ち続ける。
・努力の天才になる。
・これまでの自分の人生を誇りに思い、これからの人生も明るく活気に満ち溢れたものとする。

③ 「人間学とリーダーシップについて考える」に参加して 3年 中嶋勇翔

 今回の少人数ゼミは7つの習慣の内容に沿って議論をするというものであった。私はこの経験を通して多くの成長をしたと確信している。まず、分量ゆえに読めずにいた7つの習慣を読むきっかけを頂いたことだ。7つの習慣の私的成功を中心に扱った。この内容を読む中で多くのことに気づくことができた。最大の気づきは「主体的でなかった」ことである。自分の中に軸を設けて生きていなかった。すべてではないが行き当たりばったりの人生を過ごしていたと言わざるを得ない。パーソナル・リーダーシップを発揮していなかった。今までの人生では、リーダーシップがあると自負していたが、自分のリーダーになれていなかった私が周囲の人たちのリーダーであるべきではなかった。ではこのレポートを書くことを通して、今後の自分に対する指針を書かせていただきたく思う。まず自分が起こす行動の質を向上させていく。行動から得られる結果の質を向上させることはもちろん、終わりを思い描くことで過程の部分に重きを置き、最大限の学び、結果を得る。また多くの行動には協力が伴う。その時には聴くことを通してよき関係を持ち、よき結果に繋げていきたい。この力は私に大きく足りないと気づいた部分である。忘年会という形でお話をさせていたいだ際に、難しいことではあるがまずは自分の壁を取っ払うことが肝心であるという言葉があった。私を周囲の人の視点で見ると、厚い壁を構えている人間であると捉えるであろう。しかし、今後私が生きていく、さらには土木技術者として活躍していくためには習得したい部分である。議論をする中でも感じたことではあるが、コミュニケーションは発信だけでは成り立たない。これまでの私はそこの部分を勘違いしていた。真のコミュニケーションとはお互いが壁を取っ払い話し手でも聞き手でもあるものだと考えた。そのためにはまず私が壁を取っ払い、話し手でも聞き手でもあれる人間でありたい。今後7つの習慣は定期的に読み直すべき本だと感じている。これからも生きていく上で重要な書物の1つとしていきたい。

 次に学んだことは、議論の重要性である。1回目のゼミから切に感じたことだ。なにより有意義で楽しい時間であった。初めはうまく議論が進行しない場面も多かったが回を重ねるごとにゼミを構成する学生はゼミ以外でも話すことが多くなったように感じる。テーマはなんであれ議論することの効果を実感した。またそのような環境にいるということも気づくことができた。同期の中で何らかの議論をする際に、中心で盛り上げていくメンバーとなりたい。

 最後にミッション・ステートメントというものの存在を知り、掲げることができたことは本当に有益であったと思う。ゼミが終わった今でも再確認することや、少し修正をすることがある。このミッション・ステートメントを持っていなかった私と、持っている私では内的な行動、思考だけでなく外的な行動にまで差があると考える。まだまだ長い人生を送っていく上で非常にいい機会を頂いた。これからさまざまな転機を迎え、多くの学び、成功、失敗を繰り返す中でより洗練されたミッション・ステートメントを掲げ続けていきたい。では、少人数ゼミのレポートの最後は私のミッション・ステートメントで締めくくりたい。

中嶋勇翔のミッション・ステートメント
・常にチャレンジ精神を持ち続ける
・常に謙虚な人間である
・自分を支えてくれる周囲の人間に対して、定期的に感謝の気持ちを伝える
・自分と関わる人間に良い影響を与える人間である
・話すことと聞くことの両方を意識してコミュニケーションをとる
・人の話を丁寧に聞くことができる人間である
・意識と無意識を有効に使い分ける
・心身ともにかっこいい人間である

④ 少人数ゼミの感想 3年 末原皐多

・このゼミを選択した理由
 今年の春に編入してきた私は細田先生に会ったことが無かったがクラスメイトが語る先生が凄く魅力的であったことと、この夏のインターンシップでリーダーシップの大切さを感じており、ゼミのタイトルに惹かれたからである。

・『7つの習慣』を読んだ感想
 端的に言うと、目から鱗の内容が詰まった本だった。一つ、例を上げると『刺激と反応の間には選択の自由がある』というのがあった。反応的な人生を送ってきた僕には信じられない、衝撃的な言葉だった。誰も僕の心を支配することはできない。そう思うと生きることが随分と楽しくなった。
 そのような事がたくさん書いてあるこの本で、自ら人生を有意義なものにする方法はわかった。あとはそれを実践するだけである。

・ゼミの感想
 『7つの習慣』は一人で黙々と読み、実行するだけでも効果は凄まじいと思う。ただ、ゼミで同じく人生を有意義なものにしたいと同志と本の内容や解釈を話し合うことで、自分達なりの方法に消化することが非常に容易に出来た。先生や同級生が日々、努力を積み重ねている。僕だって負けてはいられないと刺激を受ける大切な時間だったと思う。

・ゼミを通じて変わったこと
 今まで、優秀な人はもともとそういう星の下に産まれたと思っている節があった。僕をそう思わせていたのは、努力を公にする人のが少ないからだろう。もちろん一部はその様な人だと思うが、優秀な人の多くは自制の努力で成り立っているのではないかと思うようになった。なぜなら、僕もこの本に書いてあることを実践すると優秀な人になれると感じたからである。一度っきりの人生、ただ漠然と生きるのでなく、しっかりとした目標をもち、多くの人の役に立ってから終わりたい。

 また、今の僕には多くの人の役に立つ能力がない。それなら周囲の人間だけは幸せにしようと強く思った。誠実に生きることこそがその近道である。

 最後に、このゼミが今後の生き方に強く影響することは確実であると思う。ここまで読んでくれた後輩にはこのゼミを是非お勧めしたい。

⑤ 少人数ゼミを通して得られたこと 3年 崎田直都

・『七つの習慣』について
 まずこのプレゼミに参加するにあたって、課題本である『七つの習慣』を読み進めたが、書いてある内容はすごく分かりやすく、自分の考え方を変えるきっかけになったと思う。すでに日常の中で実践している項目もいくつかあり、課題本として読み進めることが出来たのは非常に満足している。プレゼミの中でも発言したが、この本とはサークルを引退する前に出会うことが出来れば、より良いサークルを築くことが出来たのではないかということに関しては後悔している。
 今後もここで得た知識を活用し、生き方に自身を無くしたときには読み返してみることになるだろう。

・プレゼミについて
 5回にわたる少人数ゼミで私は自分自身の性格、考え方や将来の目標について考え直すことができた。それはゼミで読み進める『七つの習慣』から考えさせられることはもちろん、ゼミの参加者と細田先生の意見も大きな影響になっていたと思う。その中で私は目標を語り合える仲間が出来たことに非常に満足している。
 私は日常の中で自分の考え方を話し合う機会は非常に少なく、話す機会があったとしても恥ずかしさからすべてをさらけ出すということはほとんどない。それは話し相手も一緒で深い内容まで話せないというのが一般的であると思う。しかし、このゼミの参加者は自分の目標を明確に持っていて、その目標を特に隠さず発信していた。それによって、回数を重ねていくごとに私自身からも考え方を話せるようになり、意見交換を通して新しい考え方を見つけることができた。このように話せる友人ができたことは大きな成果であったと思う。

・感想
 このプレゼミに参加した理由としては、就職活動などに対する不安からであり、自己分析を出来る良い機会と思ったからである。実際に本を読み進めて、その都度自分自身を見つめなおすことが出来たので、とても有意義な時間であったと思う。就職活動に関しては約2ヶ月間自分が本当にやりたいことは何なのだろうかと考え続けて、ちょうどプレゼミが終わったときに結論を出すことが出来た。このように自分自身のことをまじめに考えることは普段ではなかなか無いので、3年生の時期にできて非常に満足している。また、そうすることでより良い選択が出来ることもわかったので、今後は積極的にそのような時間を作っていこうと思う。

⑥ 人間学とリーダーシップのゼミを通して 3年 奥田浩季

今回のゼミへの目的

・就活あるいは院試が近いこの3年後期に際し、将来の進路を決める手がかりをつかむ。
・興味はあったが、自発的には読むことが出来ていなかった、「七つの習慣」を読む機会を得る。

以上の二点が今回のゼミに参加した主な目的である。

ゼミ内容

10/23:パラダイムと原則について
11/6 :第一の習慣 主体性を発揮する
11/20:第二の習慣 目的を持って始める
11/27:第三の習慣 重要事項を優先する
11/11:少人数ゼミ飲み会

それぞれの回について、考えたこと

・輪読会

 このゼミでは「7つの習慣」を各自で読み、ゼミで先生の意見をいただきながら、感想や意見を交わした。7つの習慣という本が人の本質に問いかけるような本であるということもあり、非常に楽しく、貴重な時間になった。また、ほかの人の意見を聞きながら、一つのトピックについてほかの人はどんな体験を思い出したりするのかを聞くことで理解を深めることができた。

・ラジオ番組制作での実践

 このゼミをスタートした時からラジオ番組の制作を行うことになった。それが自分の女属する放送研究会としては最後のサークル活動であった。当時、第一の習慣の「主体性を発揮する」というところを読んでおり、主体的に活動しようと思い立ち、責任者として立候補した。番組制作は何度か経験していたが、台本を書く際に特に目的というところを重視した。制作するものがなにを伝えたいものなのか?どうしてこの番組を制作するのか?などにこだわることで今までよりも明確な取材が出来、番組としても満足のいくものをつくることができた。つい話題性にとらわれ忘れてしまいがちだった目的という意識がとても大きな影響を与えるものだと痛感した。

・刺激に対する反応の選択

 「刺激と反応の間に選択の自由を持っている」。この言葉は第一の習慣のなかで最も印象に残っている一文だ。刺激に対してどのように反応するかという選択をできるということだが、これは自分にとってはじめ衝撃がある言葉でなかった。その通りだと感じた。しかし、この言葉の衝撃は忙しいときや困っているときに大きな意味を持つことに気付いたのだ。今、自分の置かれている状況に対し、通常であれば反応の仕方を考えることができる。が、忙しいとき、そのような事よりも目の前の状況への対処で考える余裕がなくなる。自分は七つの習慣を読み、忙しいときでも自分が今、状況あるいは刺激に対し、反応を選択しているのだと理解することができるようになり、自分の行動に納得することができるようになったのだ。

ミッションステートメント
・常に誠実である
・関わる多くの人に楽しい時間、幸せな時間を与えられる人になる
・社会貢献し、自分自身に誇りをもてる人になる
・出会いや人との関わりを大切にする
・両親や兄弟、お世話になった多くの人へ感謝し、忘れない
・自分が死ぬとき、多くの良いものを後に残していたい

全体を通じて

 この少人数ゼミでは自分の在り方について考えるきっかけを与えてもらったと思っている。いままで、小学校、中学、高校、大学と自分から自発的に動くこと、選択することをせずとも社会や親が道を示してくれて、成長することができた。しかし、これから社会に出ていくと明確な道などなく、雲をつかむように自分の道を探していかなくてはならない。その瀬戸際にいる自分にとって、その成長の道筋ともいえる七つの習慣を読み機会を得、理解を深められたことはとても有意義であった。

 当初の目的であった進路については、ミッションステートメントを考え、自分と向き合うことで今まで曖昧であった進路の判断基準が明確なものとなった。今のところ、ミッションステートメントに当てはまると考え、研究者の道を考えている。これからは、研究者が自分のミッションステートメントと本当に対応するのか、ほかの道はどうなのか、ということを軸に自分の道を見定めていきたいと考えている。

 今回のゼミによって、自分の道の道筋が見えてきた。しかし、この道筋をしっかりとつかみ進むことがこれから必要である。七つの習慣で学んだことは前述のように状況の大きな変化や多くの刺激によって、忘れてしまう恐れがある。そのためにも実行に移し、自己研鑽を怠らず、これからにこのゼミでの経験を生かしていきたいと思う。

++++++++++++++

以上が今年度の6名の受講生のレポートです。2015年度もやると思うので、受講のチャンスのある皆さんには、乞うご期待。 


相棒 ピンクの旅行カバン

2015-02-11 13:53:18 | 人生論

私とお付き合いのある方は、見たことのある方も多いかと思いますが、小型の旅行カバンがさすがに限界状態になりましたので、新しいものに買い替えました。

元々は、きれいなピンク色のSamsoniteの旅行カバンで、奥さんのものでした。結婚後、なぜか私がそのカバンを借りて出張に行き、段々と汚れてきたので奥さんは愛想を尽かし、いつの間にか私のカバンになっていました。

国内外、相当に多くの出張先、旅行先へと私に付いてきた相棒です。

色々と思い出はありますが、さすがに10数年、酷使されたカバンですので、 代替わりしていただくこととし、記念にこのブログに残すことにしました。

安らかにお眠りください。

 


ゴミ拾い

2015-02-11 10:32:43 | 家族のこと

次女の通学時に、1月ごろから話していたこと。

休日に、ゴミ拾い(タバコの吸い殻などのポイ捨て)をしながら散歩しよう。

いざ休日になるとコロッと忘れていたり、でなかなか実践できていませんでしたが、今朝、娘二人と三人でやりました。

仮の住居ということもあり、家には軍手がなく、まずはコンビニで軍手を調達。コンビニに行くまでの歩道等を下見したところ、吸い殻やティッシュ、空き缶などのゴミが散見されました。

いざ、スタートすると、国道15号という大幹線沿いということもあり、あるわあるわ。歩道面よりも、歩道と道路の境目のところにびっくりするくらいゴミがあり、道路側に私が出て、拾ったゴミを娘たちの袋に入れました。

橋のたもとに同じコーヒーの空き缶が10個以上あったりして、同じ人間がそこに捨て続けたんだろうと思います。結局、空き缶、ペットボトルも一つの袋が満杯になるほど拾いました。

今朝はそれほど寒くなかったので、良い運動になりました。もちろん、ゴミを拾うことで直接的に美化に貢献できる。普段歩いていると気付かないほど街や道路は汚れていることにも気付く。みんなが気付けばもっと街もきれいになるであろうことにも思いが至る。我々がゴミを拾っている様子は非常に多くの人々に見られましたが、彼らの意識にも何らかの影響を与えるであろう。「ありがとう」と声をかけてくれたジョギング中の女性もおられました。品川、という土地柄か、外国人も方も多く、興味深そうに見ていました。

今後もやると思いますが、子どもたちが思ったよりもはるかに楽しい、と言ってくれたことがうれしかったです。子どもたちとも十分にコミュニケーションできました。

冷蔵庫に残っていた鶏肉があったので、今日も休日ではありますが、学生たちの研究指導で出勤するときのお弁当を作ってしまいました。

今日の午後から奥さんは海外出張。来週末からは私がインドのハイデラバードへ出張です。

少しずつ、我々の家族のペースが戻ってきています。


変人

2015-02-10 11:52:02 | 教育のこと

2月8日の日曜日に、研究室の冬合宿@三崎、が終了しました。

午前10時から、昼食は挟みますが、18時過ぎまでゼミ。修士2年生が8名、学部4年生が5名、発表しました。OBも50代の大先輩も含めて5名が参加してくださり、有意義な時間になったかと思います。

研究の進捗は人それぞれですが、ゼミでも言いましたが、研究の成果そのものが問われているのではない、と私は思っています。もちろん成果のレベルが高いに越したことはありません。しかし、成果は、学生だけがコントロールできるのではなく、研究テーマの難易度や、過去から継続されているテーマかどうか、など様々な要因の影響を受けます。

学生にとっては、成果ではなく、研究にどう向き合って、自分の各種の能力をどう高めたか、が重要と思います。しかし、時間の範囲内でやり切ることは重要です。

修士2年生は今週の12、13日に発表です。私も、前日の祝日も指導のため出勤予定です。卒論生は来週の17日に発表で、その夜は研究室の打上げです。

私も、バイオリズムの低下の時期を抜けつつあるようで、仕事推進力も徐々に戻ってきています。

土木史と技術者倫理の最終回のレポートを採点していますが、第15回目の最終回は、土木史ではなく、学生たちが20年、30年くらい先に大活躍してもらうために、私の様々な考え方を伝えました。それでも90分で足りないくらいでした。

レポートには、この講義を通じて自分自身と向き合えるきっかけを得た、という感想が多かったです。何らかのきっかけ、刺激になったようでよかったです。

また、いくつかのレポートに、この講義を受講したきっかけとして、「自分は都市基盤EPではなく土木についても全く知らなかったのだが、友達におもしろい先生がいると薦められてこの講義を受講した」とか、土木の2年生女子であっても「入学時に、土木に一人熱血の先生がいる、と聞いたことを懐かしく思い出した」、などという感想があったり、と微笑ましく読んでいました。

土木にも熱血の先生は私の他にもおられますが、私の熱血はやや変人レベルなのでしょうね。。。

自分自身の至らなさに落ち込むこともたまにありますが、所詮は変人ですので、人とは違うユニークさを大切に、教育の分野で力を発揮し続けられるよう、努力を重ねます。

問題は研究なんですが、今年度の研究からも、貴重な研究成果もいくつか出てきていますので、しっかりと論文で発表すること、実務や実社会にフィードバックできるものはスピーディーに実行すること、で地道にしつこく進み続けられるよう、こちらも努力を重ねたいと思います。 


見学会情報

2015-02-10 10:22:38 | 勉強のこと

YNU土木の見学会ファンの皆さん

見学会担当の細田です。

(1) 3月18(水)~20(金)で実施する東北の復興の現場等の見学会 

 限定20名で締切ります。2月11日(水)の昼12時が受付の開始ですので、お早めに。

(2) 2月20日(金)の午後に、首都高横浜環状北線のシールド工法の現場見学です。 こちらはすでに受付を開始しています。

奮ってご参加ください! 


研究経営論

2015-02-05 11:37:47 | 研究のこと

梅棹忠夫先生の「研究経営論」を読みました。

以前、藤野陽三先生が、土木学会誌で紹介されているのは見ていました。同僚の菊本先生にセンター試験の前ごろに紹介していただき、すぐに購入して読みました。

研究のやり方、大学での研究のあり方、など非常に参考になることが多く、身につまされることも多くありました。

研究者はやはり閉じこもっていてはだめで、 異なるdisciplineを持つ研究者たちが徹底して議論することが重要、とありました。批判を受けないとダメですね。

私は泥臭い研究者ですし、短期的に成果を挙げようともあまり思っておらず、これは重要だ、と心の底から思ったものについてはしつこくしつこく続けていきたいと思っています。

多くの方々と議論しながら、着手した研究の方向性を適宜修正し、コンクリートの研究も、マネジメントの研究も、防災の研究も、時間はかかってもよいので社会実装を常に念頭に置いて、しつこくやり抜きたいと思います。

研究の時間スパンとしては、「10年」を一つの目安と思うようにしており、10年くらいかけて社会実装に至るようなテーマを見つけていきたいと自分では思っています。すでに取り組んでいる研究については、10年程度はしっかりと行い、論文、解説文、社会実装等でアウトプットを自分たちの全力で出していければと思います。瞬間速度よりも、続けることが大事だと私は思います。 


雪の日

2015-02-05 09:50:32 | 家族のこと

今日は東京(現在、東京都民です)も積雪の予定で、横浜国立大学のキャンパスでもさっそく雪が降り始めています。

昨日は、心身の不調でどうにも活力が無く、学生たちの研究指導はやりましたが、仕事は早々に切り上げて帰宅。火曜日に紛失したiPhoneも無事に回収することができて(飯田橋のお店に忘れただけですが)、一安心。子どもたちと三人で夕食を外で食べました。子どもたちもそれぞれの新しい環境で頑張っていますが、ワイワイと話しながら楽しく食べました。

仕事用のノートPCを切り替えようとしており、その関係で種々のデータのバックアップも確認しました。家族の写真も増える一方ですが、いくつかのハードディスクに保管しています。子どもたちが小さいころの写真を見ていて感慨に浸りました。

子どもたちと夕食を食べに行く前に、子どもたちにもそれぞれが小さいころの写真や動画を見せましたが、キャアキャア騒いでいました。あんな小さかった子どもたちがそれぞれ逞しく育っていることにうれしく思いますし、その間、様々な方々に支えていただいたことに感謝の念で一杯です。

夕食後、自宅で三人でトランプ。大富豪を二回ほどやって盛り上がりました。

就寝前に、ベッドの中で、次女の提案により歌を歌うことになりました。以前はよくやっていたのですが、昔の写真をみんなで見たことも次女の気持ちに影響したのでしょうか。

それぞれが歌って何周かして、大笑いしてから寝ました。

普段はもちろん家族は大切にしているつもりですが、激走しているので、心身が疲れてふっと立ち止まるときに、家族の大切さが身に染みます。

今朝は寒く、今日は雪ですが、心身の調子も戻ってきたように思います。次女と自分のお弁当を作りました。

長女と通学通勤するときに、「雨上がりのメデジン」という本のことを話しました。 スペイン国民児童文学賞を受賞した作品だそうで、コロンビアのメデジンの十歳の二人の少年の姿を描いた名作だそうです。「土木史と技術者倫理」を受講している土木の2年生から紹介を受け、今朝、読み始めました。長女ももちろん読める本なので、読み終わったら長女にプレゼントしようと思います。通勤中に半分読み終わりましたが、とても素敵な作品で、味わって読んでいます。

少しずつですが、本来の状態に戻りつつあります。

2月8日(日)は三崎にて、研究室の冬合宿で、日本人学生の修士2年、学部4年が全員発表し、OBの方々も5名程度参加しての議論になりますので、少しでも充実した内容となるよう、研究指導もしっかりと行いたいと思っています。


生物的なパワーの減退

2015-02-03 14:29:42 | 人生論

どうも元気がありません。

例年は、2月の頭は、花粉症の薬を飲まないととても生きていられないような状況でして、今年はまだ一粒も薬を飲んでいないので、花粉によるアレルギーが出始めている可能性あり。

パワーはいずれ戻るのであまり気にしていませんが、この時期は降って湧いてくるように仕事が増え、もともと予定している業務量よりもはるかに肥大していきますので、心身の体調を整えておくことが重要。

体力的なパワーのみならず、仕事に対する意欲もやや減退していたのですが、様々な本を注文した結果、10冊以上、面白そうな本が手元に届き、パラパラめくっていると気分が良くなりました。

周囲のいろいろな方に支えられつつ、クリエイティブなことも、そうでない事務的なことも、種々の業務が前進していきます。こういうときは、わずかなりとも前進していればよし、と開き直ろうと思います。 


鞆での土砂災害セミナー

2015-02-01 07:42:40 | 研究のこと

1月28日(水)の午前に、鞆小学校で防災授業を行いました。三年連続三回目になります。今年は、30分程度という限られた時間の中で、全校生徒に対して行いました。

地震を想定した避難訓練だった、ということで、冒頭は地震時に命を護るための内容。その後、土砂災害に備えるための授業となりました。

同じ、1月28日の夜に、鞆の公民館の主催という形で、町民向けの土砂災害のセミナーを行いました。昭和47年にも大規模な土砂災害が発生している鞆町(ともちょう)であり、様々な課題を抱えています。以下、そのセミナーの動画です。ご興味あれば、ご覧ください。

鞆コミュニティセンターでの土砂災害セミナー(前半部) 

土砂災害セミナー(後半部)

町民向けの土砂災害セミナーのあり方についても、いろいろご意見があろうかと思いますが、アドバイス等いただければ幸いです。