細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

ナルシストの弟子のナルシストが頑張りました

2008-10-31 05:55:23 | 研究のこと

 私のお粗末プレゼンのリベンジを、弟子の小松君がデルフト工科大学のマイクロラボでのゼミで果してくれました。

 彼のブログにありますが、ナルシストでもなんでも結構です。とにかく、メッセージが伝わればいい。私も同じ気持ちで講義も講演もしています。とにかく自分のメッセージ、言葉に力がなければ伝わるわけがない。伝えたい、理解してもらいたい、という気持ちが、言葉に、表情に、プレゼンの工夫に表れてきます。

 小松君はもちろん、これまでのいろいろな経験を融合して、自分の納得いくプレゼンをしたからこそ、充実感を味わったのだと思います。その中で、横浜国大のシビルエンジニアリングコースでの教育(彼は最優秀研究賞を受賞しました)や、わが研究室での教育が役に立っているとすれば、それこそが望外の喜びです。


お粗末プレゼン

2008-10-27 19:31:40 | 研究のこと
今日は、高強度高性能コンクリートの国際会議で、最後のセッションで自己治癒コンクリートについて発表しました。最初はそこそこの調子だったのですが、失敗しました。

いくつか理由がありますが、最大の理由はプレゼンファイルが正規のものでなかったこと。最初、ファイルを登録場所のPCに入れたのだけど、その後、修正して入れ直しました。会場のPCにその修正が反映されてませんでした。そもそも、修正しないといけないファイルを最初に入れたのが自分のミス。準備不足がはなはだしいです。

修正したファイルのつもりで話していたら、結論のスライドの英語が不適切で、それは素直に謝りました。また、実施工の写真を付け加えたのに、修正が反映されておらず、写真を見せることができなかった。

他にも反省点はあります。スクリーンを見てはダメ。PCと聴衆を見て話すべき。

自己採点では60点。それでも3つくらい質問があったので、やった意味はありますが、自己嫌悪。

今日は朝からやや調子がいまいちだったので、晩酌で気晴らしして、明日から頑張ります!たまには失敗もあるさ!

 来週もハードスケジュール!

2008-10-24 22:18:58 | 職場のこと

 10/31(金)に予定している見学会は順調に参加希望者が増えています。留学生も相当数来るようなので、教室としてかなりよい交流になりそうです。100名程度来てくれるとうれしいですが、引率もかなりやりがいがありそうです。

 研究室の夏合宿のHPを作りました。遅くなりましたが、楽しそうな雰囲気を感じていただければと思います。

 来週は、東京での国際会議に出席して発表、かつ休講なしで講義、科研申請書締切、共同研究打ち合わせ、見学会引率、示方書勉強会、と超盛りだくさんです。


期待

2008-10-23 23:27:31 | 職場のこと
 今夜は、東大土木の同窓会に参加しました。先輩で職場が同じの柴山先生も参加されていました。いろんな方と話しましたが、柴山先生から頂いた言葉が心に残りました。

柴山先生は私の未熟を承知で、私をプロモートしてくださいます。私の同期の田島さん(東大准教授、柴山先生の研究分野)と私が話しているところに来られて、『「横浜国大に細田あり」をあちこちで話していきますよ』、とおっしゃってくださいました。私がそれでさらに頑張るタイプの人間ということも分かっておられるのだと思います。

 私は、その期待に全力で答えるべきと思ってます。今の私のできる事はレベルが知れていますが、柴山先生らのご期待に応えるよう、全力を尽くします。

かっこいい男たち

2008-10-21 20:30:14 | 人生論
 私の周りには、私がかっこいいと思う男の大人がたくさんいます。私の言うかっこいい、は生き様なり、考え方なりです。

 今日も、表面含浸材の共同研究の打ち合わせで、学生も参加しました。私の師匠でもある松田さんと小林さんは、やはりかっこいいです。私は深い関係にありますので、一つ一つの判断なり、考え方なりに感銘を受けますが、今日も改めて感銘を受けました。

 私も、後輩たちに、特に男の後輩たちに、かっこいいと思われるように生きたいといつも思います。

本質的、本質をとらえる力

2008-10-18 08:10:44 | 人生論
 研究室のゼミが、各自それぞれのレベルでいろんなことを学べる場になってきたので、私はとても満足しています。ゼミの内容のレベルは今後上がるに決まっているので、あまり心配していません。

 私も勉強になっていますし、鍛えられています。

 林さんもいろいろと感じているようで、特に「本質的な質問」をすることの難しさについて悩んでいる?ようです。いいことです。どうすれば、そのような本質をとらえる力がつくのか、を考えているようです。いろいろ方法はあると思いますが、私の方法を紹介しておくと、「常に本質が何かを考えるようにしている」です。

 もともと本質をとらえる能力があったかどうかはわかりません。今のちからよりも格段に劣っていたことは確かです。しかし、大学院生のころからだと思いますが、「このことの本質的なことは何なのだろう」という、本質的なことを知りたいという欲求が強かったのを覚えています。JR東日本で働いている時も、自らに本質的な質問(技術・実務に関すること)を10個以上課し、そのためのノートもつくり、その質問に答えるための情報収集をしていました。たとえば、「なぜ自己充填コンクリートが広く使われないのか?」など。

 現在は、卒論の審査会や、ゼミや、ありとあらゆる機会で、本質をとらえるように心がけています。もうその力が私の最大の長所の一つになってきているので、長所を徹底して磨いてます。
 
 一朝一夕で身に付く能力ではなく、また私自身もこの能力を研ぎ澄ませるために、今後も毎日、誰よりも意識して生活していくと思います。

死力

2008-10-15 18:01:01 | 研究のこと
 いよいよ学生たちの研究が本格的になってきました。本家ブログの方では、厳しい注文もしていますが、学生たちの能力は非常に高いと思います。彼らが真に積極的に動けるようになれば、かなりのレベルに行けると思います。

 そのためには、指導する私がさらにレベルアップしていかないといけません。そのための努力が不足しています。死力を尽くして、努力すべきと思います。

 家族もあり、死力を尽くすといっても、きちんと日常生活をバランスよく過ごしながらになります。現在の私では、年がら年中死力を尽くす、という生き方はできません。後期のこの時期に他の時期よりもギアを上げることになります。昨年は10月から徐々にギアを上げ、1月後半ごろにトップギアに入れるよう自己管理していましたが、今年は今の時期に一度トップギアに入れようと思っています。

 彼らを指導するためには、そのための厳しい自己管理もできると思います。

西伊豆

2008-10-10 18:00:35 | 家族のこと
 休暇で西伊豆に来ています。本格的に西伊豆に来たのは初めてです。後期が始まって早々ですが、夏休み期間中も出張の嵐で、家族でゆっくりする必要があったため、癒しに来ました。踊り子+レンタカーで来ましたが、非常に快適で、露天風呂で疲れが取れました。

 日本の温泉は世界で圧倒的にレベルが高いですね。この文化も日本が誇る最高レベルのものの一つと思います。今日も一級の露天風呂で、駿河湾の島々を眺め、豊かな気分になりました。

完全?プラス

2008-10-10 00:15:20 | 人生論
 今日は、教員の送別会でした。私も親しくしていただいた教員の送別会で、特に二次会でいろいろ話しをしました。その方が、私を評して、「完全プラス」、と言いました。どんな状況にあろうとプラスに考える。これは一つの能力です。
 
 私も、いつもいつも上手く行くなどと思ってません。でも、いずれは死ぬ人生を、苦しみ抜いてではなく、楽しく生きていけるとすれば、その考え方は一考には値する。楽しい方がいい、というのは、今の私の主要な結論です。苦しむことにだって大きな意味はあるけど、わざわざ苦しむ必要はない。酸いも甘いも知った上で、ある意味では達観して、人生を楽しめるのであれば、それに越したことはない。私のプラス思考も、結構なレベルになってきました。

↑酔っ払って書いたので、意味不明だったので、少し修正しました。

研究室、ブログ

2008-10-07 21:32:22 | 職場のこと
 私の研究室の特別研究教員の林さんも日記の公開を始めたのをご存じの方もおられるかと思います。個性のよく出たブログだと思います。最も身近な先輩として私の影響をかれこれ5年も受けているので、もちろん考え方が非常に似通っている部分もありますが、彼のブログからも私がよい影響を受けることも多々あります。

 アトラスの地図帳や、宮脇先生の本などはさっそく購入しました。

 全文検索のシステムも、今日アドバイスをもらって導入しました。

 日記というのは公開すると、誰が読んでいるのか、どれくらいの人が読んでいるのか、が気になってきます。もちろんなるべく多くの人が読んでくれたほうがうれしいに決まってます。カウンタが付いているようなので、1000件に到達したら研究室のトップページにリンクを張ろうと思います。そのリンクをクリックすると直接日記へ行けるようにページを構成しておいてもらえるとよいかと思います。

後期開始

2008-10-04 18:32:45 | 教育のこと
 もうすぐ、Sheraton Kampalaを出発して、日本へ戻ります。昼前に、プールで泳いで体をほぐしてきました。エンテベ-アディスアベバ-ドバイ-関西空港-羽田で総時間は約22時間です。超長旅なので、なるべくリラックスできるように、いろいろと装備しています。

 現在は体に疲れも残っておらず万全ですが、帰国したらさすがに疲れるでしょうか。日曜の夜8時過ぎに羽田に着いて、翌朝から後期開始です。なるべく疲れが残らないように、飛行機ではリラックスに徹します。

 さて、いよいよ後期が開始です。完全に気持ちがリフレッシュできてますので、全力で臨みます。研究と教育それぞれに全力で臨みます。もっとも力を入れようと思っているのは、当然ですが、研究室の学生の指導です。これまでよりもさらに指導に力を入れようと思っています。私もベストを尽くしますので、学生も全力で真向勝負で来てくれることを望みます。

 毎年、10月が始まると、全力で過ごしているうちに気がつけば3月を迎えます。この5ヶ月間がもっとも大切で、3月になったころには、いろいろな知見を身に付けていることと思います。また、学生たちは自分のいろんな力が伸びたことを実感できるものと思います。彼らと一緒に楽しみたいと思います。

表敬訪問

2008-10-04 15:00:28 | 人生論
 マケレレ大学での講義の前に、ポールさんのお母さんの家を訪れました。お母さんの妹さんと二人で我々を歓迎していただきました。フレッシュなフルーツ、ジュースなども含む豪華な朝食を食べながら団欒した後、ノートPCを使って日本のこと、横浜国大のことをご説明しました。とても喜んでいただきました。

 学生のころから留学生には好かれていたのですが、その特徴はこういう海外での滞在に大活躍します。ポールさんの友人のジョナサンも、結局毎日私と行動をともにすることになりました。彼はゼネコンマンで、現在支払いを受けるために都心にいるそうです。その後、現場に戻るようです。

 現在の私は個人でどこででも行動できます。特にアフリカのように日本と違う環境に立つと、私は日本の代表選手と認識されます。そういう目で見られます。そのときに、どういう情報を彼らに伝えることができるか。それがその人の価値を決めます。何も日本のことを知らない人、日本とアフリカを比較して論じる力のない人、はまず相手にされません。また、雑談においてもその人の人格はにじみ出ますから、ユーモアも大事だし、雑学も大事です。通訳がいれば別ですが、やはり英語でのコミュニケーションは前提条件でしょう。若い人たちも、海外で活躍したいと思ったら、自らをいくら磨いても足りないくらいです。がんばってください。

マケレレ大学で講義

2008-10-04 12:58:57 | 教育のこと
 今回の滞在のメインイベントの、マケレレ大学での講義を昨日行いました。2時間でしたが、あっという間でした。ものすごい数の聴衆で、100名以上はいたように思います。マイクなし、なので、最後は声が少し枯れてきましたが、全力で講義をしました。質問もたくさんいただき、講義が終わった後もくらいついてくる学生もいて、私も大変満足しました。

 マケレレ大学で構造や材料を教えている先生からも4つも質問をいただき、講義のあとに実験室を案内してもらいました。彼らの教育、研究にも大いに助力できそうで、彼らもそれを切実に望んでいました。

 アフリカの一流大学での講義はもちろん初めてでしたが、ものすごくエキサイティングでした。やはり、私は骨の髄まで教師なのだと再認識しました。

同行者たち

2008-10-03 15:23:54 | 教育のこと
 今回の私のウガンダ滞在で同行してくれている二人です。
右がIMPコースの留学生、ポールさん。左がその友人のジョナサン。二人ともマケレレ大学卒業の超エリートです。ジョナサンはゼネコンマンらしく、とても裕福だそうです。なぜ水・木・金と私に同行できるのかは聞いてません。

 このレストランで、ウガンダの伝統的料理をいただきました。

 今日の午後は、マケレレ大学で講演します。準備万端で、後は楽しむだけ。