細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

「目指す自分になっていく」

2007-12-24 16:42:40 | 人生論
博多駅の日経新聞の広告で,「目指す自分になっていく」というキャッチフレーズがありました。日経新聞を持ってキリッとした?笑顔の若い女性の広告です。

キャッチフレーズはなかなか良いな,と思いました。自分の理想とする姿があり,そうなるために必要な努力をする。とても楽しい状態と思います。

私の場合も,私の行動はほぼすべて自分の信念で決めています。自分の将来の姿,能力,形は,これらの行動によってほぼ決まると思います。上質のインプットを与えれば伸びていくだろうし,無為無策で日々を過ごせばただ老いて行くのみ。「目指す自分」とは何なのか,それを日々明確にイメージし,そうなるための日々の行動が適切に設定されているか,自問自答を続けたいです。

バカンスin福岡

2007-12-24 16:10:41 | 家族のこと
福岡で休暇を過ごしています。

有名らしい,一風堂でとんこつラーメンを食し,夜はおいしいお魚をたくさん食べました。今日は新幹線で小倉に行き,下関,門司を観光してきました。下関には奥さんの祖父母が住まれていた家があり,見に行きました。門司港のレトロの雰囲気も楽しみ,関門海峡大橋でパチリ,と記念撮影。

たまっていた疲れを取るとともに,知的生活も日常ペースに戻しています。お正月明けまでNevilleの"Properties of Concrete"は10ページ以上/日のペースに上げることにして,2日経過しました。この年末お正月期間に150ページくらいは読み進める予定です。

バカンスから戻ると,年末の最後の仕事です。

今から,「世に棲む日々」の3巻を読みます。高杉晋作が大暴れです。
梁の載荷実験(3連日)も待っていますが,種々の執筆活動を始めます。ただ単に締め切りに追われているだけの報告書なども執筆しますが,年度の目標に掲げた各種の論文も,毎日きちんと作業時間をとってコンスタントに書き進めたいと思います。年度は3月末まであと3ヶ月ちょっともあって,そこまでしっかりと予定をこなして,年度が終わります。

今回もとても良い休暇です。

本家日記はもちろん継続中

2007-12-18 08:31:01 | 職場のこと
職場のメールサーバーの復旧に時間がかかっており,引き続きご迷惑をおかけします。御用の際は,rmkxk915@ybb.ne.jp にお願いします。

研究室のHPはもちろんいつもどおり更新を続けており,学内からは普通にアクセスできるようです。もうそろそろサーバーが通常稼動始めるようなので,その際はまたご覧ください。

昨夜は微熱が出てダルく,腰も少し痛かったので,インフルエンザかと思いました。もちろん1ヶ月前に予防接種はしています。今朝起きたら,熱は無かったので大丈夫です。体がふわふわした感じは残っているので,蓄積した疲労が噴出したのでしょうか。忘年会続きでもあったし。お酒もストップして,体の回復に努めます。

自信と謙虚

2007-12-16 20:54:30 | 人生論
12/15に京都駅で新幹線に乗る前に松下幸之助さんの「道をひらく」を買って読みました。いろんな人生訓がやさしい言葉で書いてあり、励みになったり、自らの戒めになったり、しています。

成功も3度続くと、傲慢になって、「俺に任せろ」になるとおかしなことになる。3度に1度は失敗して、自らを謙虚に見つめ、失敗から学んでステップアップするくらいの方がよい、ということが書かれていました。

私は高校生の頃、バスケットをしていました。一生懸命練習してある程度上達したころ、国体で全国優勝した経験ももつ監督が言いました(われわれのチームは弱かった)。「細田は上達したけど、周囲を見て安心してしまっている。だからもう伸びてない。」同じポジションの人たちを見て、自分のレベルに満足して、練習の手を緩めたのでしょう。その言葉があって、そのあとさらに練習したようなように記憶しています。

仕事も同じで、なかなか叱ってくれる人がいなくなってきます。松下さんの本などは、自分を冷静に見つめるようにさせてくれる貴重な本です。

努力して、結果を出して、人から評価されることもあるでしょうが、自分や自分たちが目指すところはどこにあるのかをよく肝に銘じて、精進を続けないといけません。自信も蓄積されてきていますが、それは明日の仕事をするための自信であって、1年後、数年後に自分のなすべき仕事に対しては、全く自信はありません。

教員は学生に鍛えられる

2007-12-15 20:23:07 | 教育のこと
NHKの「週刊こどもニュース」という番組がありますが、それに11年間出ていた池上彰さんの「伝える力」という本を読みました。よく売れているようです。岡山への出張の帰りの新幹線で読みました。

この本を読んで、私は「教員」という仕事をしていることでいかに自分の「伝える力」を鍛えてもらっているかがよくわかりました。

学生に説明する、講義をする、ゼミや勉強会で解説をする際に、「なるべくわかりやすく伝えてあげよう」と工夫します。なるべく平易な言葉で伝えるためには、ものごとの本質を徹底して理解する必要があります。それがとても訓練になっているのです。学部1~4年生、修士、博士課程、留学生、彼らに対してそれぞれのレベルに応じた説明をする必要があります。教員としての日常を全力で生きることで、自らの伝える力はどんどんと磨かれていきます。

学生の投稿論文を添削したりするのも自分にとっては知らず知らずのうちに文章力の訓練になっているのだと思います。学生のプレゼンの指導をするのも、結局は自分のトレーニングになってます。

今年は、美しい文章を読む必要があると思い、夏目漱石や芥川龍之介も読みました。美しい文章は読むだけでなく、書き写すことで、または音読することで、より自分のものになる、と池上さんは言ってます。私もそう思います。すぐに実行するかはわかりませんが、休暇中にでもやってみようと思います。

そうやって学生に鍛えられ、自身でも鍛えて、さらにそれを学生の教育に生かします。フィードバックとスパイラルです。

準備する時間が無い中で

2007-12-13 12:17:32 | 職場のこと
さすがに12月に入ってからは「忙しい」ですが,来週末の21日までたどり着けば一段落します。もうこの状態になると,講義の準備をする時間も,外部で講演するための準備をする時間もほとんど取れません。

14日(金)は倉敷で合成短繊維について,20日(木)は日暮里でアルカリ骨材反応について,話をすることになってますが,これまでの手持ちのネタなどをガチャガチャっと組み合わせるなどして,ある程度以上のレベルの話をすることになります。講義の準備をする時間も取れませんが,内容のレベルは一定以上に保っているつもりです。

これらの講義や講演は,準備ができていようがいまいが,その場に立って話をしないといけません。これは以前であれば相当のプレッシャーなのですが,今はプレッシャーはほとんどありません。ごくわずかの準備時間で頭の中でシミュレーションして,プレゼンテーションをします。もちろん,もはや発表練習などする時間はありませんし,必要ありません。

これに比べると,「出席すれば良い」という委員会や打ち合わせなどは楽です。もちろん,学生との打ち合わせでは頭をすごく使うし,委員会などでも私が発言すべきことはしっかりとし,取りまとめるために頭をフル回転させます。ただし,これらは,事前の準備はほとんどいらず,その場に行って全力を尽くせばよい。

12月の生活はこれらの組み合わせです。肉体的には結構大変ですが,気分的には全然楽しくできてます。数年後にどうなってるのか知りませんが,まだまだ力を磨かないとスムーズに乗り切ることができなくなると思ってます。

この12月は無理でも,やはり日常においては何としてでも時間を作り出し,自己研鑽のための勉強をしておかないと,化けの皮はすぐにはがれると思ってます。

統合

2007-12-13 12:15:40 | 職場のこと
研究室のアクティビティーは,教員と学生の活動の総力が基本です。教員それぞれの行動と学生それぞれの行動の足し合わせ,が総力になるはずなのですが,私はそうは考えてません。1+1=2,で終わるのではなく,メンバー相互の間に化学反応が起こるようし,1+1=3にも5にもなるようにシステムを組み上げています。

基本的には,毎日をしっかりと生きていくことで,私自身も学生も成長していくようになっています。そのように日々やるべきことや,スケジュールを決めているということです。学生がゼミで発表する日時,回数というのも,学生にとって最も良くなるという視点から決めています。

私の日常も,それをこなすので結構大変なのですが,きちんと生活していくことで力が向上していくように工夫しています。後は成長していく個人個人の力をどうやって統合するか,です。これについてもいろんな工夫をしています。研究室のイベント,活動すべてが有機的に結びつくように,感覚的にですがマネジメントしています。

私自身は,ほぼすべての行動が,私を作り上げていくために必要なもの,という認識で生きています。すべての行動が,ある方向に向かって統合されている,という感覚です。自分自身は制御しやすいですが,研究室のマネジメントについても同じような考え方で対処しています。

すべての活動が,ある方向性を持っている。だから,メンバーはそれぞれのことを全力でやればよい。自然に統合されるようになっているのです。さらには,学外の方たちとの連携も同じようにマネジメントしていこうと考えており,すでに実行を始めています。

先輩の先生も,「細田はボスでなくて,リーダーである」とおっしゃってくれています。今年はリーダーとしての自覚が強くなってますので,責任感を持っていろんな次元の活動をリードしていきたいと思います。

職場のサーバー

2007-12-11 07:09:26 | 職場のこと
職場のサーバーに問題が生じておりまして、
私にメールを送っても届かない方がおられたり、研究室のHPを閲覧できない方がおられたりすると思います。ご迷惑をおかけしますが、しばしお待ちください。

今週中には復旧すると思いますが,学外から私にメールで連絡を取りたい方は,
rmkxk915***@ybb.ne.jp (@の直前の***は除いて送ってください)
にご連絡いただければと思います。


ライバル

2007-12-08 09:40:23 | 教育のこと
昨日の研究会には、我々の研究室の卒業生も多く参加してくれました。

彼らの中には、私をライバルと思っている人たちも多くいるようで、とてもうれしく思います。私が赴任した直後にいた学生は、私の5つくらい年下という非常に年齢の近い人もいます。また、私が赴任する前に学生だった人たちは、さらに年が近くなります。

私は普段考えていることをほとんど日記で公開してます。読んでる本なども紹介してます。私のレベルは丸裸ですね。

私に負けてられない、実務の世界で実力をつけて私と議論したい、と思っている卒業生たち何人から、昨日も意見をもらいました。

ぜひ頑張ってください。そうやって目標にしてもらうのはとてもうれしいです。

が、私も負けるつもりはさらさらありません。誰にも真似できないような私自身の方向に突き抜けて行きますので。

第2回の研究会

2007-12-08 09:13:42 | 研究のこと
昨日の研究会にご参加いただいた皆様、いかがでしたでしょうか。

内容的には非常に充実しており(充実しすぎ?)、講師の方々に厚くお礼申し上げます。

情報の濃度が非常に濃く、相当に集中して聞いていたので最後の方は頭がくらくらしてきました。

さあ、この状態から次の一手をどう打つか、ですが、それを考えるのが楽しみですね。どのようにでも自分たちの好きなように発展させていける。プライベートな研究会なのでそれができます。

とにかく皆さんが元気になり、楽しんでいただければよい。

全体的な方向性は間違っていないはずです。大きなうねりを作り出したいと思います。


三つ子の魂?

2007-12-01 10:51:00 | 研究のこと
私の研究室では、勉強会を実施していますし、研究室が主催の研究会も来週に2回目が開催されます。

勉強会は2005年に開始し、有志を募って行う勉強会は前期に実施しています。2006年には2つの勉強会を並行して行い、今年の2007年もそうしました。来年の内容はまだ考えていませんが、継続実施することだけは確実です。

研究会は、2007年の6/21に第1回を開催しました。
このさきがけとなっているのは、2004年から始めた講演会です。毎年、前期の研究室ゼミの一環として、外部から最前線の技術者をお招きして講演をしていただき、懇親会をしていました。

さすがにいつまでも受け身ではよくないだろう、ということで今年から研究会という形で私も発表し、より多くの人々に来ていただく形をとりました。この研究会は生き物のようでして、皆さんのいろいろな思いを乗せた形で発展していくことになると思います。

私のこのような行動は、横浜国大に来てから始めた、というのではなく以前からずっと一貫したものだったようです。

博士課程の学生のとき、関連する研究テーマの後輩たちを集めて勉強会をやっていました。

JR東日本で働いていたときの2年目にも、私が主催して勉強会を立ち上げ、2か月強に一回、勉強会を始めました。社内の多くの実務者が集まって下さり、毎回懇親会もやりました。第1回のテーマが軽量コンクリート。同じテーマで2回実施し、2回目には何らかの結論を出す、という形をとりました。よって、軽量コンクリートについては2回やりました。

その次の3回目のテーマは、外ケーブルPCのせん断破壊でした。付着の有無にも着目し、結構いい勉強会ができました。その後、私自身の結婚、体調不良などがあり、私の転職と続き、結局この勉強会は3回で終わってしまいました。

私自身の中ではこのような流れを経て、現在の状態に至っています。

「示方書勉強会」なるものも立ち上げて、12/8(土)に初回を開催します。これは、同年代・先輩の大学の研究者、実務者が集まって、コンクリート標準示方書に関するいろんな角度からの勉強をするものです。

やはり、やろうとすること、が大事であって、内容のレベルは続けていくうちに自然に高度になってくると思います。