細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

娘との時間

2008-12-31 08:29:41 | 家族のこと
年末年始は家族と過ごす時間がいつもより圧倒的に多いです。

27日は娘と「ウォーリー」の映画を見に行きました。なかなか面白そうな映画だったのですが、ロボットがいっぱい出てきたり、宇宙で700年暮らしている人類が超メタボだったりして、怖くなって途中で泣き出しました。仕方なく途中退出しました。

28日の日中は大学で仕事をしましたが、夜はお好み焼きを作ってみんなで食べました。午前中は家事。

29日には、娘とラーメン博物館に行って、ふくちゃん、と欅で食べました。欅はお気に入りの店で、札幌の店に3-4回は行ったことあります。今回も味噌ラーメンを堪能しました。その後、温水プールで2時間遊びました。娘はビート板でバタ足できるようになりました。

30日は音楽会。ランチビュッフェを楽しみながらオーケストラの音楽を楽しみました。帰りに東京タワーを間近で見てから帰りました。

今日は大みそか。起床後、ベランダ、窓の掃除をしました。洗濯、玄関の掃除、書斎の掃除を済ませたくらいで朝ご飯。今日もお出かけの予定です。

学生のJCI論文執筆も進んでおり、第2稿のやりとりが終わりかけています。お正月は家族との時間を大切にしますが、示方書の勉強も少ししたい。

恐い、先生

2008-12-27 12:06:35 | 教育のこと
 昨夜は研究室のメンバー10人くらいで鍋を食べました。

 学生といろいろ話せてよかったですが、「細田先生との打ち合わせは、こわい」という感想を複数聞きました。私の打ち合わせやゼミに対する姿勢(真意)を丁寧に解説すると、納得していました。

 要は、「ダメなものはダメ、いいものはいい」です。

 スポーツにも例えました。例えばバスケットボールで言えば、シュートが入っていない。もしくは、シュートフォームがおかしい。部活動であれば、コーチが必ず指導して修正するでしょう。

 間違っているものを、なーなーでごまかしていては、絶対に一流に近づいていくことはできません。打ち合わせでは、学生が必死に準備してきているのは当然知っています。だからこそ、私は全力で批判にかかります。批判するのが私の役割です。そうやって、真実を追究したり、工学的な解を出すのが、われわれ研究チームです。お遊びでやっているのではありません。

 しかし、それはクリエーター、批判者の組み合わせでの場での話であって、研究成果を世の中に発信していくときは、研究チームの仲間です。

 なーなーでごまかしはじめると、仲良し集団の共同体になってしまいます。居心地はすこぶるよいでしょうが、何もクリエイティブなことを生み出すことはできません。

 われわれは、研究と教育のミッションを帯びた「機能体」であることを、常に認識しておく必要があります。したがって、打ち合わせ、ゼミには今後も全力で臨みます。「こわい」と思うか、「こいつにチャレンジして自分を鍛えよう」と思うかは、君たちに任せます。そう思える人たちの成長は実に著しいです。

夢を描くこと

2008-12-21 08:12:10 | 人生論
 私自身も、当然のことながら自分の人生しか生きたことがないのであり、生きながらいろいろなことを学んでいます。もちろん、それを自分の将来にも生かすし、身近な後輩たちには参考にできることを伝えたいと思っています。

 JRで勤務していたころの日記を読み返し、現在の原点になるいろんな考え方を学んでいる様子が伝わってきました。私は、私なりの視点を持ってJRでの勤務時代を過ごしました。その視点は、まさに現在の私の活動につながるものでした。横国の研究会も、示方書勉強会も含めて、すべてそうです。

 やはり、人間とは、自分の思ったように(夢を描いたように)しか進めないし、それを越えて進むこともできないのだと思います。私は、JR勤務時代に思い描いていた方向に努力を続け、その方向に伸びてきた。もちろん、まったく成果の出ないときもあったし、今からは想像もできないくらい苦しんだときもあった。そして今に至ります。今はまたその延長にもっと大きく夢を描いています。夢を描き、それに向かって着実に努力を続ければ、きっとかなうのだと思います。

 若者にはやはりそれを強く伝えたいです。なるべく多くの一流の人たちを見て、考え方に共感し、議論をして、自分のビジョンを描いてほしいです。そして、それを実現するための努力を、苦労しながら続けてもらいたいのです。

膨張コンクリートの研究

2008-12-19 08:18:20 | 研究のこと
 今回の新潟出張も非常に実りの多いものでした。いつものことですが、事前の想像を相当に超えて充実したものになりました。

 温度ひび割れ試験の試験体の製作も、修士2年の石渡君が段取りを頑張り、うまくできました。現在、高温履歴が与えられている最中です。

 それだけでもOKですが、膨張コンクリートについて将来ビジョンがかなり開けたのは大きいと思います。勇み足かもしれませんが、速報です。来年度、膨張コンクリートの委員会が立ち上がる可能性が大です。ひび割れ制御にこれだけ注目が集まり、技術が進歩してきた現在、強力メンバーで膨張コンクリートの委員会を立ち上げる時期にある、と判断しました。前回のJCIの膨張コンクリートの委員会では、私は最年少、平の委員でした。もちろん貢献はしたつもりですが。今回は、やるとすれば、間違いなく中心的な立場で切り盛りすることになると思います。

 非常に楽しみで、やりがいのある委員会だと思います。

 さらに、それ以外にも、海外へのひび割れ制御技術の展開についても、夜まで熱い議論が繰り広げられ、夢を描きました。おそらく、一つずつ実行していくのでしょう。

 また、世の中へ技術を送り出していく、裏の仕組みについても、いろいろと教えて?いただき、私自身、非常に勉強になりました。

 日曜日は今度は徳島へ出張です。純粋にAE法についてご指導を受けに行ってきます。こちらもまた楽しみ。今日の新潟からの帰りは、AE法についてお勉強です。

研究に対する考え方

2008-12-19 08:14:43 | 教育のこと
以下、先ほど研究室の学生にメールで送ったアドバイスです。
ご参考にしたい方はどうぞ。

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研究室の日本人学生の皆さん

細田です。

昨日は新潟で石渡君と実験をしました。今朝、石渡君と話しながら、少し思うことがあったので、皆さんに伝えます。26日の夜に研究室内で忘年会をやることにしたので、そのときにいる人には直接話します。

皆さんがそれぞれテーマを抱えて実行している研究とは、何のためにやっているかというと、いろいろ意味はありますが、まず第一義には、君たちのプロジェクト遂行能力の向上のためです。要は、君たち自身がプロジェクトのマネージャーなのです。そこが根本です。私がプロジェクトの管理者ではないのです。

君たち自身がプロジェクトマネージャーであり、一人では遂行する能力が足りないので、アドバイザーがいるわけです。なので、研究を着実に進行させるための段取りや、情報収集、実行、取りまとめ、すべて君たちが主役です。アドバイザーにはいい結果であろうが、期待通りでなかった結果であろうが、報告して、アドバイスをもらう、というのは君たちの義務でしょう。

おそらく勘違いしている人がいて、期待通りの結果が出なかったら細田先生に報告してはいけない、と思っている人いませんか?論外です。期待通りでないところにもいろんなヒントがあり、私は「失敗」という考え方をしませんので、それこそ報告してもらいたいのです。そうすれば、改善するアドバイスをいくらでもできます。アドバイザーを徹底して活用しなさい。

自分自身があちこち飛び回っていて、十分な指導時間を取れていないのは申し訳ないです。メールでも携帯電話でも遠慮なく報告してください。

そのようなプロジェクト管理能力は、社会に出るとすぐには身に付きません。なぜなら、プロジェクトを任されるのはかなり先だからです。研究室を卒業するまでに、十分ではないかもしれないけどプロジェクト管理能力を付けて巣立った人は、必ず活躍できると思います。逆に、遠慮して、結局ほとんとプロジェクト管理能力を身につけられずに出て行けば、おそらく次にプロジェクト管理の立場になるのは30代、40代。そのころには吸収能力も落ちていて、凡人のまま終わるでしょう。目に見えています。

よく例え話で使いますが、野球のイチローを見て「すごい」と思っても、見ているだけでは絶対にイチローにはなれません。皆さんがどう思っているか知りませんが、たとえば研究室の生活で、細田のことを見てすごいなー、と思っていたとしても、思っているだけでは絶対に近づくことはできません。私は教育が仕事なので、どのようにすれば、私のようなやり方が身につくか、具体的な考え方、方法も教えているつもりです。それを少しでも身に付けて出て行けば、一歩ずつではあるでしょうが、近づいてくることが絶対にできます。

以上、アドバイスです。活用したい人は、有効に活用してください。


緊張感

2008-12-17 18:00:08 | 研究のこと
私は職業柄、学生と接する機会が多いです。学生でも、研究室に配属されている四年生、院生と、まだ講義を受けているだけの下級生は全然問題意識が異なります。

私はかなり緊張感をもって毎日を過ごしています。切った貼った、の世界であるし、教育、研究の最前線で奮闘している自負はあります。その緊張感を、研究室の学生たちは肌で感じ、問題意識も高くなるのは当然でしょう。それが教育です。

今朝も、学部2年生に講義していましたが、高い人もいますが、問題意識は非常に低い。毎回大幅に遅刻している時点で明白。

私は彼らにも緊張感を伝えてます。世の中の厳しさや実状も伝えています。いずれ自己を律する必要性に気付くのなら、早い方がよい。

気付いた二年生は、私の講義を聞く態度や目つきが違います。それが一番、私のエネルギーになるのです。

私はいつも全力です。

危機脱出

2008-12-16 19:32:35 | 研究のこと
私にとっては、先週がピンチだったようで、体調もどん底でした。もともと色黒ですが、顔色がどす黒い感じ?で、自分でも体調の悪さをわかってました。

今週もタイトではありますが、週末の休息で体調が復活してきたのが大きいです。

今朝もギリギリのスケジュールで乗り切り、ここで底を打ったようです。

やる気がでてきたので、明日の新潟への出張の往路では、拘束ひび割れ試験とAE法の勉強をします。勉強が楽しみ。

火を付ける

2008-12-13 08:23:10 | 研究のこと
 倉敷で一泊し、元気になりました。ドーミーインというホテルに泊まったのですが、温泉付き、部屋はすごく広くてきれい、朝食も非常においしく快適でした。今後愛用します。

 昨夜は共同研究メンバーで懇親会をしていましたが、非常に有意義な時間でした。この共同研究だけでなく、横国研究会、示方書勉強会など、プラスのスパイラルのシステムができつつあり、そのシステムがあれば、個々人の努力が真に報われることになると思います。世の中を少しずつではあるけど動かすことができるように思う。

 昨夜の懇親会では、「先生は火を付けている」という言い方をされました。みんなを活性化させるために、点火している、というプラスの意味です。その通りだと思います。火を付けた、もしくは付けようとしているからには、責任感を持って推進していく義務があるでしょう。簡単なことではありませんが、頑張ろうと思います。

 それでは家族の待つ神奈川へ帰ります。

繊維の研究

2008-12-12 18:30:35 | 研究のこと
 今日は、合成短繊維の共同研究の中間報告会のために、岡山に出張しています。研究を担当している4年生の定月君と2人で新幹線で来ました。昨年度から始めていますが、今年度は企業側も研究を精力的に実施し、まさに共同研究という形になってきました。とてもよい状態になりつつあると感じ、非常に興味深い結果が出てきているので、とてもうれしかったです。

 やはり「技術」だと思います。技術を追求していくために、真摯に研究を実施し、議論していく。この積重ねでしか前進していけません。

 私の研究室で、合成短繊維の研究が停滞した時期もあったのですが、そこをブレイクしてくれたのは2年前に卒業した高木君でした。彼の奮闘には感謝しています。その後、昨年4年生で卒業した佐藤君が引継ぎ、今年の定月君へとつながります。じっと耐えてブレイクスルーを待ったことにより、研究がまた大きく展開しようとしています。

 今後はもっと大きなブレイクスルーが起こることも期待して、合成短繊維の研究をじっくりと続けていこうと思います。剥落対策にかかわった関係上、少量添加の技術を引っ張っていくのは私の義務でしょう。

 現在の研究内容は、プラスチック収縮ひび割れ抑制技術、物質移動抵抗性への影響の評価、などです。剥落対策については研究は実施していませんが、するべきなのかもしれません。

忘年会

2008-12-12 09:25:23 | 職場のこと
 昨晩は、研究室の忘年会で、「弾けました」。

 3次会で6人でカラオケに行きました。約10年ぶりに「リンダリンダ」を絶叫しました。あれくらいの勢いは持ってますので、またカラオケに誘ってください。

 今日は岡山に出張です。

三つ子の魂

2008-12-09 22:12:41 | 人生論
 やや過労気味です。海外出張直後のAO入試、講義、横国研究会、委員会、勉強会、忘年会(8日ですでに今月5回目)などで疲弊してきました。

 もっと疲弊していた時期(JR勤務2年目の冬ごろ、6年前)の日記を読み返しました。大変だったのを思い起こしました。とても苦しんでいましたが、今と考え方(理想像)はあまり変わっていません。当時、理想的と思っていた状態には今はすでに到達しているように感じます。

 以前にも書きましたが、やはり「三つ子の魂百まで」の格言は的を得ていると思います。人間は結局本質的には変わらない。でも、成長はしていく。

 今、思い描いている理想の状態は、現時点の力量ではまだだいぶ先にありますが、到達不可能とは思いません。確かに平日は相当に忙しいですが、まだ夜はしっかり寝ているし、休日もリラックスする時間はある。さらに自己改革して余裕を作りだし、勉強する時間を確保するしかありません。

 質もそのうち伴うとは思いますが、レベルの高い本、論文をたくさん執筆したいです。そして、自分の研究成果が、実構造物のクオリティを高めることに貢献するように、自分のできる活動を全力でやります。活躍の場を日本だけでなく、世界にも展開したい。教育は今のまま、直球勝負を続けます。

2009年の夏合宿

2008-12-07 22:31:25 | 職場のこと
 今日は示方書勉強会でした。懇親会(ただの飲み会)の場で、青函トンネルの話題が出て、2009年の我が研究室の夏合宿は、青函トンネルを絡めるのがよいかと思いました。「思いついたら実行する」のが基本パターンですので、おそらく実行してしまうのでしょう。。。。

励ましのお言葉、ありがとうございます

2008-12-06 01:21:02 | 研究のこと
 皆様(もしくは日記・ブログの愛読者の方々)、ありがとうございます。

 今朝のブログの記事等を見て、ご心配いただいた方が少なからずおられたようです。直接、励ましの言葉をいただいたり、メールで励ましをいただいたり、暖かい心づかいに感謝いたします。

 とても勇気づけられました。突き進むためには、それを支えるための自信や仲間の信頼が必要なのですが、私には十分にサポートしてくださる仲間がいることを実感しました。

 ひとつ思ったのは、場やシステムを作ったのはいいが、それを有効活用したいという思いが強すぎ、志が独り歩きしそうになりかけた、ということ。研究会のクオリティを高めるだけでなく、どうやって参加者全体をわれわれの方向にひきつけていくか、さらに高次の運営方法が求められているのですね。十分に認識しました。

 今回の発見が、今年度の私の一番の成長かもしれません。

 皆様に勉強させていただきました。一回り成長して、また公に還元します。

大丈夫です。。。

2008-12-06 00:56:10 | 研究のこと
 さて、横国研究会の翌日、今日は土木学会の混和材料の委員会でした。

 委員会も非常に充実した内容で、夜は忘年会。私の愚痴を、盛岡さん、石田先生、佐川さんに聞いていただいてすっきりしました。

 もう大丈夫です。いつもの私に戻って、ぐいぐいと皆さんを引っ張っていきます。元気になりました。

 やはり、本当に気の合う人たちと腹を割って話すことが一番大事。

 「22時までに絶対に帰ります」とメールを送って、実際に家に帰宅したのは0時30分。奥さんには迷惑をかけておりますが、申し訳ありません。

以下の記事について

2008-12-05 16:12:36 | 研究のこと
 午後になり、以下のやや弱気?否定的?な考えは、エネルギーの放出しすぎによるエネルギーの枯渇によるものという気もします。

 しかし、研究会を今後続けるとしても、研究会後の懇親会は、学内でやっている乾きものの簡単なものだけにしようと思います。大人数での2次会は廃止し、15名程度の濃密なものだけ、有志でやらせていただこうと思います。人数を集めるための余計な気苦労がいやです。かなり過度な負担が運営側にかかっているので、合理化し、その分、浮いたエネルギーをクリエイティブな方向に費やしたいと思います。