細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

トライアスロン日記②

2019-09-29 17:49:47 | 趣味のこと

トライアスロンに出ようとすると、いろんな装備が必要になります。今回は、いよいよ出場に向けて装備の準備も最終段階に入っているので、それについて。

ちなみに、昨日の土曜日は久しぶりの休日でしたが、午前にサイクリング(ジムまでの往復)10km、Run 5.8km、水泳1100mの練習を行いました。夕方にはさいたまスーパーアリーナでSHISHAMOのコンサートがあり、次女、私の母、私の妹との4人で鑑賞してきました。良いロックバンドです。次女もファンになっておりました。

今日、9月29日は、以前からウェットスーツなど、大物の買い物をする予定にしていました。ウェットスーツなどもちろん買ったことありませんし、昨年7月上旬のトライアスロンの実践練習のときに借りて着たことが一度あるだけでした。そのときのウェットスーツは非常に着にくく、あまり良い思い出が無く、「あんなもの買うのやだなー」という抵抗感もあり、結局直前まで買いに行きませんでした。

もはや背に腹は代えられない、ということで自宅からアクセスの良いトライアスロンショップに行きました。行くときに、行きつけの店でロードバイクのメンテナンスもしてもらうため、ロードバイクを預け、ロードバイク用のビンディングシューズのクリートの交換もお願いしておきました。

結局、親切な店員にいろいろと助言をもらいながら購入した、トライアスロンスーツとウェットスーツが以下。あまりこだわりのある方ではないので、とにかく着心地、着易さを重視し、なかなかよい買い物ができたかと思います。トライアスロンスーツの上にウェットスーツを着て、泳ぎだすことになります。

いろいろと売っている店だったので、オープンスイム用の大き目のゴーグルも新調。



自宅に戻って、子どもたち二人と昼食。冷やしそばと、買ってきたおにぎりにしました。溜まった皿洗いも次女と連携して。

早めの夕方に、ロードバイクのメンテが終わったと連絡があり、ジョギングも兼ねて引き取りに行きました。ビンディングシューズも修理され、ロードバイクのチェーンもきれいにしてもらったので、非常に快適に帰ってきました。走り足らなかったので、15分強のジョギングにもう一度出発。

まだ小物を追加、補充する必要はあろうかと思いますが、トライアスロンに出場するための基本装備は揃ったかと思います。

私の記録によると、水泳を日常的に始めたのが2016年のGW。3年前ですね。

4年半くらい前に子どもの自転車も買うついでにクロスバイクを購入しました。それまではママチャリしか乗ったことありません。その2年後に、ほぼ衝動買いに近かったですが、ロードバイクを購入しました。そこから次第にトライアスロンへの志向が始まったように感じています。

あと2週間なので、可能な範囲でしっかり練習すると思いますし、体調や体重等にもでき得る配慮をするかと思います。レース中は苦しいシチュエーションは何度も訪れると思いますが、SHISHAMOの「明日も」の精神で乗り切りたいと思います。


トライアスロン日記①

2019-09-26 16:36:50 | 趣味のこと

9月は出張の嵐でしたが、24日の日帰り鞆の浦出張で一段落しました。

10月13日に鞆の浦でトライアスロン大会があり、私としては初めてのトライアスロン出場になりますので、トライアスロン日記シリーズを始めようと思います。

まずは最近の練習状況から。

国内外の出張が続きましたが、この状況はかなり前から分かっていたことなので、出張中に練習をする状況を作り出しました。

8月にウィーンへ家族で旅行したときに、ジョギングセットを持参し、私はウィーンで4回ほど、30分程度のジョギングをしました。ジョギングは準備も簡単で、どこでもできるのがメリットですね。

その後、国内外の出張でも、運動できるように準備を持参しました。結果、那覇、博多、高松、プラハ、などでジョギングをしました。体のトレーニングなのですが、いろんな街を走ることの楽しみにも気づきました。

3泊のチェコのプラハでは3回の30分ジョギング、その後、バングラデシュのダッカでも3泊しましたが、そこでは3回の30分水泳、をしました。

23日の夜にダッカからドバイ経由(!)で深夜に帰りましたが、翌日は鞆の浦で小学校の4年生の防災授業のために出張。

25日は久しぶりに大学へ出勤して、ほぼ会議ばかり。血流も悪くなった気がしたので、帰宅後に30分のジョギング。気持ち良い汗をかいて、軽く夕食をして、気持ちよく寝ました。この日は飲酒を止めて、トライアスロンまでは会合を除いて飲まないようにし、節酒モードに入りました。

実は、ダッカから帰国した夜に体重を測ると、67kgを超えていました。私の場合、66.0kgを超えることは一年でほとんど無く、67kg超えは相当な体重オーバーです。25日の夜にジョギングしたこともあり、また食生活が元に戻ったこともあり、26日の朝には64.75kgと正常に戻りました。

26日の朝は、長女のお弁当を作り、出発が9時過ぎでよかったこともあり、30分のジョギング。すごく汗をかきましたが、シャワーを浴びて、キッチンの片づけをしてから出勤しました。

このように、出張続きやら仕事と両立しながら、ではありますが、トライアスロンではもちろん完走したいし、自分なりにそれなりのトレーニングを積んで臨みたいので、無理をしない範囲で努力を重ねております。


心根

2019-09-19 18:04:01 | 人生論

ここ数週間、とにかく多くの方々と会う機会が続き、この後、ダッカに移動した後も続きます。

稲盛和夫さんの「心」にも書いてありましたが、人の生き方、生きる結果にはすべて、その人の「心根」がそのまま表れている、という趣旨のことを、自分自身、この数週間にも強く感じています。

自分の生き方、生きていることによる結果には、反省すべきことも多々ありますが、それは結局、心根を改善するしかない、ということでもあります。

私の周りの方々についても同様です。悩んでいる学生や若い人、大人でも悩んでいる人も少なくないと思いますが、その悩む状況を作り出しているのもその方々の心根に原因があろうかと思います。

ダッカへの移動にもかなりの時間がかかるので、その間、一つ、原稿を書こうと思っています。「道路構造物ジャーナルNET」の「品質確保物語」の原稿です。書こうとしているテーマですが、この取組みほど、無数とも言える講習会を重ねてきた取組みも少ないかと思います。その本質が何か?それも実は、心根、とつながります。その辺りについて頭の中でぼやっと思っていることがあるので、文章として形にまとめたいと思います。

上記の「道路構造物ジャーナルNET」も、編集者には失礼ですが、「面倒くさいな」と思うこともしばしばでした。実際、原稿を書く余裕がないときは仕方ありませんでした。しかし、好きなように書く原稿を、業界ではそれなりの読者数のあるネットでの業界誌に掲載していただく、ということは実は誰にでもできることではないんですよね。私の心根が至っておりませんでした。編集者の井手迫さん、すいません。

上記の「品質確保と講習会」は移動の機内や、空港で書き上げるつもりですが、もう一つ、9/11-12の社会マネジメントシステム学会のパネルディスカッション中に体得した、「教育の本質」についても、道路構造物ジャーナルNETでの記事にしたいと思います。いやいや書くのではなく、心から書きたいことを書いて読者に提示する、そうしようとこの出張中に改めて思いました。心根が多少、改善されました。乞うご期待!?


人とのつながり

2019-09-18 20:08:05 | 人生論

先ほど、プラハでのメインの仕事の、fiber concreteのワークショップでのKeynote lectureを無事に終えました。約1年前から依頼を受け、繊維補強コンクリートは、私の本当の専門ではないので、私に期待されている役回りを意識して、魅力的な講演となるように最善を尽くしました。Prof.Bazantとの共演ということで、大変光栄で、理論的なご講演をされるであろうBazant先生に対して、私は徹底的にPracticalな内容になるように努めました。幸い、聴講者からはたくさんのお褒めの言葉をいただきました。

私を招待してくれた、Prof. Stemberk(横浜国大で博士号を取得)に感謝です。ほぼ同い年の彼との付き合いは今後深まる一方であろう、と思います。

ちなみに、講演のタイトルは"Innovation of infrastructure created by fiber - innovative applications in Japan -" としました。以下が、講演で紹介した5つの実践例です。

・Soil walls of Japanese traditional building
・Butterfly-Web Prestressed Concrete Bridge
・4th Runway of Tokyo International Airport
・Severe deterioration of ECC in steel deck slab bridge
・Very short amount of synthetic short fiber to prevent falling of concrete pieces

今回、最初にオファーをもらったときは、「?」と思いましたが、結局は引き受けてもちろん良かったし、様々なことも学びました。よく言われることですが、自分の力は自分で引き出すというよりは、周囲からの期待や依頼に応えるよって引き出される、ということですね。

この海外出張の前の大仕事であった、SSMS(社会マネジメントシステム学会)の国際会議でも同様でした。多少、荷が重いな、と思った仕事でしたし、途中に何度もストレスを感じましたが、終わってみると、多くの学びがあり、多くの素晴らしい方々との出会いがあり、つながりが増えました。特にこのSSMSでは、司会やパネルディスカッションのコーディネータ等の露出度の高い業務でしたが、とにかくポジティブに、人とのコミュニケーションができることを徹底的に喜ぶマインドで、朝、家を出発し、日中もそのように過ごすように、自分に暗示をかけました。結果、ほぼすべての時間を楽しむことができました。

上記の国際系の業務の合間に、国内の多くの学会、シンポジウム等が続きましたが、これは元から得意とするところなので、同様にポジティブに、明るく臨むように努めました。多くの新たな展開につながる予感がする時間を多く過ごすことができました。

渋野日向子選手ではないですが、とにかく笑顔で前向きに努力していれば、道は拓けるように感じます。

さて、今回の大型国際出張の後半戦(バングラデシュ)の開始が迫ってきましたが、こちらはあまり行動スケジュールを事前に公開したくない(すべきではない)ので、とにかく無事に遂行できるよう、同行のメンバー一同、力を合わせて頑張ります。後半戦も、非常に多くの方々と初めてお会いするので、楽しみです。


熱海での1.5kmスイム

2019-09-16 11:58:11 | 趣味のこと

9月8日(日)、台風の迫る中、中止かなと思いましたが、熱海での水泳大会が開催されました。

私の教え子の小日山君が、トライアスロンにいよいよ参加しようとしている私を誘ってくれました。いろいろアドバイスしてくれたし、小日山君の奥さん(も教え子)と小さいお嬢さんも応援に来ていて、いろいろとおしゃべりできて大変楽しかったです。教師は教え子と話すのが本当に楽しいんです。

普段はプールでトレーニングしていますが、海での1.5kmは未経験で、10月13日の鞆の浦でのトライアスロンに出場する前に、何とか1.5kmを一度は経験しておきたいと思っていたので、良い事前練習となりました。

トライアスロンの本番は、ウェットスーツを着て泳ぎます。一度、台場でのトライアスロン教室のときにウェットスーツを借りて着て泳いだことがありますが、今回は上半身は裸の普通の競泳用水着で泳ぎました。本番では条件が異なるので、これもまたチャレンジ。

台風が接近中ということで、当初のコースから変更され、防波堤内で周回するコースになりました。

いざ、1.5kmのレースがスタートしました。これまでのロードバイクでのヒルクライムや、台場での教室での海での水泳、等からも最初のオーバーペースが一番良くない、ということは意識していたものの、皆と泳ぎだすと、自分自身のペースを見失っていたようです。

100mも過ぎたか過ぎないかくらいで、呼吸が苦しくなり、泳ぎ続けることができなくなりました。背泳ぎの格好で浮いて少し休憩し、泳ぎ始めましたが、やはり息が整いません。1.5kmも泳ぐ自信は全くなくなり、棄権も頭をよぎりました。レスキューの出している板状のカヌーにつかまらせてもらい、1分くらいかと思いますが、休憩しました。

それなりに息を整えてから再出発。とにかく自分のペースをつかむことに専念し、泳法にもこだわりを捨て、平泳ぎを中心に進みました。

次第にペースをつかみ、一周を無事に終えて750m。楽ではありませんが、1.5kmを泳げそうな自信が出てきました。

泳法もクロールを多めに入れるようにしました。クロールだと前が見えず、自分の進行方向を簡単には確認できないので、時々平泳ぎも混ぜて、とにかくゴールを目指しました。

結局、42分かかって1.5kmを完泳。初めてのオープンウォータースイムでしたが、様々な学びのある機会となりました。

この大会に出てからすでに一週間が経過しました。終わってしまえば、1.5kmをいろいろな学習もしながら完泳した、という経験が残ります。

10月13日(日)にはいよいよ鞆の浦で人生初のトライアスロンです。苦しいとは思いますが、ぜひ完泳・完走したいです。

2年前には、まさか自分がトライアスロンに出場する、などと思いもしませんでした。誘われましたが、断りました。膝も痛かったのもありますが、出たいとすら思いませんでした。それが、出場したい、と強く思うほどに変わりました。

トライアスロンの3種目はそれぞれ全く異なる競技ですが、私はそれぞれに魅力を感じます。趣味が3つ、一気に増えたことも喜びですが、どの3つとも、自分自身を客観的に見つめる良い機会になります。当たり前のことですが、一歩一歩、一かき一かき、でしか進めず、それは人生にも研究にもつながります。正しい方向に、一歩一歩、です。方向がたとえ間違っていても修正すればよい。いくつもの失敗を重ねますが、そこから学んで、次の一歩につなげればよい。もちろん、健康にも直結しますし、健康に一歩一歩を重ねることは、サステイナビリティとも相通じるように思います。

国内外の出張や家族旅行の時などにも、ジョギングをしたり、ツーリングと組み合わせたりして、時間の無い中でもミニトレーニングをするように工夫しています。

今回は、チェコとバングラデシュの出張ですが、チェコではジョギングを中心に、バングラデシュでは外をジョギングするのは難しいと思うので、時間があればプールでスイミングと室内で体操・ストレッチ・筋トレなどができれば、と思っています。

チェコのプラハでは比較的ゆったりした行程で、メインは30分の招待講演です。
"Innovation of infrastructure created by fiber - innovative applications in Japan -"というタイトルで、私のメインの研究対象ではありませんが、繊維補強コンクリートについて講演をするように依頼されたので(もう一人の招待講演は、何とProf. Bazant)、私にしか話せないような内容となるよう、準備を進めています。なかなか面白い内容になりそうで、依頼されたときは、「なぜ、私が繊維?」と思いましたが、機会を活かす、のは大事だな、と今回も感じています。自分の幅や視野を拡げるためには、機会を活かすのが一番ですね。

最近の中では比較的体調が良いので、機内でも、空港での待ち時間でも、いろいろと思考を始めました。科研の申請の準備も始めました。自分の研究プロジェクトのこれからの戦略、戦術についても思考を始めています。出張の内容にもよりますが、比較的ゆったりした行程の出張の魅力はこういうところにもあります。

後半のバングラデシュの出張はややタフなスケジュールとなっているので、プラハからの気温・湿度の激変もあるので、とにかく体調管理をしっかりして、重要な職務を遂行できるように努力します。


国際会議、国内会議

2019-09-15 22:49:37 | 研究のこと

非常に忙しい2週間が終わりました。現在、羽田空港のラウンジで一息付いています。

8月29日に福岡に入りましたが、その日の九州地整の講習会での講義は九州北部豪雨のために直前にキャンセルになりました。翌日の那覇出張と合わせて旅程を組んでいたので、この日は福岡に入っただけで終わり。

8月30日(金)~9月1日(日)は、沖縄本島にて研究室の夏合宿。日中は遊びではなく、様々な場所で勉強しますので、教員は出張です。いろいろと準備段階で幹事学生も苦労しましたが、結果的には大変充実した合宿になったかと思います。学びも多かったですが、メンバー間のコミュニケーションも夏合宿の大きな目的であり、様々な形で達成されたものと期待します。

9月2日(月)は博多から岡山経由で高松に移動して、コンクリート委員会の常任委員会、3種委員会の委員長の会合等に出席。その夜に高松から羽田へ。

9月3日(火)は、茅ケ崎のコンサルタントで実験。寒中施工される高耐久RC床版に関する研究で、かなり変わった条件での実験で、供試体を作製しました。おかしな結果が出ることを期待していますが、どうなることやら。午後は大学に戻って研究ミーティング、指導。

9月4日(水)に、再び羽田から高松へ戻って、土木学会に参加。4日、5日と夜は重要な懇親会が続きました。5日には、昨年度の卒業研究を頑張った福原君が全国大会で発表。お昼のカレーうどんを一緒に食べて、喫茶店でその研究のその後の発展について説明してあげました。

9月6日(金)は土木学会全国大会の翌日でしたが、表層透気試験のトレント博士が来日しており、若手研究者たちが集まって研究ワークショップ。刺激的な議論が楽しかったです。終了後、高松から羽田へ。

9月7日(土)は家庭奉仕と水泳1200m。

9月8日(日)は台風接近中でしたが、登録していた熱海オープンウォーターの水泳大会(要は、海で遠泳する)に出場。1.5kmの部門に登録し、この天気予報でやるのか?と思ってましたが、運営本部は決行。防波堤の内側での大会となりました。序盤に呼吸が苦しくなり、棄権しようかと一瞬思いましたが、立ち直して完泳。42分もかかりましたが、初挑戦で学ぶことも多かったです。詳細は別のエッセーにて。下の写真は1.5km完泳後の写真。



出張や旅行中にも運動をしないと、とてもこの熱海の大会や、いよいよ近づいている10月13日のトライアスロン@鞆の浦で完走できないので、出張中にもジョギングなどしています(8/31朝@恩納、9/2朝@博多、9/4朝@自宅周辺、9/5夕方@高松)。

9月9日~10日は台風後の大混乱もありましたが、バタバタしながら大学での執務。

9月11日(水)~12日(木)は社会マネジメントシステム学会(SSMS)の国際会議が東京大学で開催され、今回は実行委員会のメンバーで、かつ今回から企画委員会のメンバーにもなり、頑張りました。この仕事は1年前から始まっていましたが、私の担当の5件の招待講演(藤井聡先生、沖大幹先生、Apiwat先生、ADBIの吉野先生、林良嗣先生)も秀逸な内容で、私がコーディネータのパネルディスカッションも無事に終了しました。さすがに疲れました。

9月13日(金)は、土木学会の356委員会(コンクリート構造物の養生効果の定量的評価と各種養生技術に関する研究小委員会)の委員会報告会でした。私が初めて委員長を務める土木学会の委員会でしたが、土木学会講堂がほぼ満席で、大変充実した内容だったかと思います。幹事団の皆様、委員の皆様のおかげです。

9月14日(土)は始発で福井へ。今度は土木学会の350委員会(コンクリート構造物の品質確保小委員会)の会議と現場視察と、講習会。土曜日にもかかわらず、福井県のコンクリート診断士会の主催での講習会には120名程度の参加者があり、大変に熱気のある充実した内容となりました。私も30分の講演をしました。言わずもがな、懇親会は大変な盛り上がりで、福井での今後の展開が楽しみです。

そして、9月15日(日)に始発で福井から自宅に戻り、いろいろと活動や準備をして、夜に羽田空港へ。

何とか、厳しい2週間を乗り切りました。

これから海外出張へ出かけますが、チェコとバングラデシュです。用務の準備がまだまだできていませんが、とりあえず出張のスタートラインに無事に立てたことでほっとしています。まあ、準備は何とかなるでしょうから、プラハでの招待講演も楽しく臨みたいと思います。


境界の中の話と、間違い

2019-09-04 18:27:46 | 教育のこと

人間は間違ってよいと思います。致命的な間違いを犯しても、そこから復活すれば立派なものだと思うし、致命的でなければ間違いからいろいろなことを学んで次につなげていけばよい。それが本稿の前提条件です。

私も間違いますし、そもそも、自分は間違いを犯す可能性がある、という認識で行動しています。「鼻が利く」分野や領域においては、間違いを犯しにくい、ということはありますが、それも無数の間違いを重ねて経験してきたから、です。ある書物には、その分野のプロとは、その分野のありとあらゆる失敗を知っていること、というような表現がありました。

その上で、当然に学生は間違えるわけです。例えば自分の実験結果から得られた知見を、一般的な知見として演繹しようとすると、現実の世界や社会では全く使い物にならない知見になってしまうことなどしょっちゅうあります。もしくは、条件が異なると、真逆の成果をもたらす場合だってあります。そして、そのような「間違った」知見を論文等で発表してしまうことも少なくないと思います。よくよく慎重に検討を重ね、真実を発信するようにしないといけません。

学生の立場で間違えることは悪い事ではないし、むしろ何かチャレンジしたので間違いを起こした、と褒められるべきことのようにも思います。

だけど、間違えた事象から様々なことを学んでほしいのです。部分最適を目指した結果、全体が最適にならないことはしょっちゅう起こりますが、視野のスケールを変えてものごとを見ることの大切さ、難しさも関係します。言うは易く、行うは難し。実践を重ねて、自分で体得するしか方法はありません。

空間的なスケールもありますが、時間スケールも絡んでくるので、さらに難しくなります。

最近は、「サステイナビリティ」について良質のインプットが続いており、日大工学部の先生方が発刊した「ロハス工学」の加藤先生の秀逸な序章と、岩城先生のおわりにを拝読し、自分の考えも整理されました。また、本日の土木学会の特別講演(アートディレクターの北川フラムさん)からもサステイナビリティについて、大変な刺激を受けました。芸術・美術と土木の関連について、強烈なインプットをいただきました。

やっぱり勉強が大切ですね。